二次キャラ聖杯戦争OZ EFFECTIVE EARTH   作:yu sato

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登場キャラクター
マスター エドワード・エルリック
サーヴァント バーサーカー 空条承太郎

作者
yu sato


【オープニング】【本戦開始前】28 鋼の心、黄金の精神 マスター エドワード・エルリック サーヴァント バーサーカー 空条承太郎

 エドワード・エルリックは両手で神に祈るように、柏手を打って合わせ、床に手を付けた。

「うお……!」

 雷が弾け、床から一振りの槍が組みあがっていく。

「『真理の扉』をぶっ壊したオレは、錬金術が使えなくなっていたはずだけどな」

 出来上がった槍を見て、エドは呟いた。

 あの最後の戦いの後、弟のアルフォンスの肉体を引っ張り出すため、エドは自分の中にある『真理の扉』を代償にした。

 その結果、エドは錬成陣を書いても錬金術を行使できなくなったのだ。

「ここにある『天の聖杯』のベースになった物、その本質はあらゆる世界に繋がる『扉』だ。

 君が言うその『真理の扉』にも恐らくは繋がっているのだろう。もちろんこの世界でしか君は錬金術を使えないだろうけどね」

 そう答えたのはルーラーのアルヴィースである。

 ここはアルヴィースが特別捜査官として活動するために物質転換炉内に設けられたスペースだ。

 人が10人くらいは入れるくらいに広い。アルヴィースの座る席の両隣には同じく席がいくつか設けられている。

「どうだい? 無理にやらせたけど、実際に再び錬金術ができるようになった感想は?」

「……なんか、もっとうれしいかと思ってたけどな……」

 エドは複雑な気持ちだった。

 時々未練がましく時々両手を合わせて錬成を行おうとした。その度まるであの時の決断を後悔しているようで苦い気持ちになった。

 今、こうして実際に錬成ができても、多少の感慨深さはあるが、さほど嬉しくもない。

「まあ、出来ることを出来ないと認識されるのは他のマスターに比べて不公平にあたるからね。戦うためでも、隠れるためでも、人を救う事でも何に行使しても構わないよ」

 アルヴィースは椅子の肘掛けに腕を置いた。

「で、錬金術を無理やりやらされたおかげで質問が遅れたが、はっきり聞くぜ。『天の聖杯』ってのは何で造られた? どうして人間同士を殺し合わせてまで『理』とやらを高めてまで願いを叶えさせる必要がある?」

 エドはアルヴィースの座る椅子の背もたれに手を当てた。

「『天の聖杯』を造り上げたのは一つの地球全てを保管したサーバー『ヘルメス・トリスメギストス』だ。自身の消滅の危機に陥ったサーバーはある『扉』と呼ぶべき量子的なもつれの場を発見した。

 それを核にほぼ無限にある願望器とリンクして『天の聖杯』を造り上げた。そして願望器をめぐる争いとそれによる人間の成長を観測した『ヘルメス・トリスメギストス』は自ら『聖杯戦争』を実行に移した。

 無限の宇宙、並行世界に招待券を送り、戦わせることで霊基が極限まで高まった最後の勝者と所属する世界に霊子的に繋がり、自身の保持する縮小地球を利用して、無限の可能性より勝者の望んだ事象に改編した宇宙を創り上げる。

 さらに勝者の存在する宇宙へ膜をかぶせるように上書きする事でその宇宙内で自身の存在を確立、惑星内でサーバーに保存された全生命を再現するのが『ヘルメス・トリスメギストス』の目的だ。

 これほど大規模な戦いのシステムにまでしたのはこの聖杯戦争の『主催者』だよ。『ヘルメス・トリスメギストス』によって召喚された、ね」

「おい……その宇宙を創るエネルギーってのはどこから来るんだよ」

 エドは唇の端を歪め半笑いになり、冷や汗をかいて尋ねた。等価交換の原則からすれば宇宙を創るには宇宙そのものを……。

「僕にもそのシステムはどうなるか分からない。他の可能性宇宙をエネルギーに変換するのかもしれないし、高次元への『扉』を開きエネルギーを引き出すのかもしれない。

 全ては聖杯を手に入れた勝者次第さ」

『どっちにしてもロクでもねー代物だってことは分かった』

 エドと、サーヴァントのバーサーカーが同時に言葉を発した。

 バーサーカーは高い慎重に屈強な肉体、それを学帽と長ランで身を包んでいる。

 まだ十代の容姿でありながら、歴戦の猛者のような風格を醸し出している。

 彼の真名は『空条承太郎』。かつて最強のスタンド使いと言われた男だ。

「じゃあ、その『主催者』ってヤツが予選とかも作ったのか」

「そうだよ。僕は反対だったけど『主催者』には逆らえないからね」

 悠然とした態度に、エドは怒りを覚えた。

 だが、すぐに気を取り直し別の質問をした。

「『主催者』がサーバーによって召喚された……とすると、今聖杯戦争を運営しているのはその『主催者』で、サーバーはこの世界や『天の聖杯』の管理に集中しているってことか?」

「少なくとも『ヘルメス・トリスメギストス』はそうだろうね」

「なんか妙な言い方だな」

「現場監督の僕には分からないことが多いからね」

 エドは今まで神父、アルヴィースから得た情報を咀嚼し、考え込む。

 『天の聖杯』、『主催者』、『ヘルメス・トリスメギストス』。それぞれの目的は少しずつずれているようだ。このずれを解消しているのは……

「話が終わったなら君の職場は別にあるからそこに向かってほしい。ここはあくまで僕専用の部屋だからね。

 何か質問したいことがあったらいつでも来て構わないよ」

 

 外に出た二人は歩いてバスの駐留所に向かった。

「ロールは『防衛隊錬金術顧問』かよ。ったく、こんなところでも軍の狗か」

 苦々しい顔でエドは端末を見た。

「まあ、割と自由に行動できるようだから、なんとか他のマスターとコンタクトを取りたいな」

「とってどうする気だ」

「そりゃあ、誰も殺さずに聖杯に到達するために決まってる」

 エドは当然のように口にした。

「誰か一人に絞るからマスターの強い『理』なんて必要にしたり、他の宇宙を潰してエネルギーに変換しなくちゃならなくなるんだ。

 多くの人数で役割を分散すれば、世界を創り変える必要なく、願いは叶えられんじゃねーか?」

「推測だらけ、穴だらけの理論だな」

 遠慮のない感想を承太郎は述べた。

「『主催者』たちの思惑通りになるよりましだ。勝手に宇宙なんか創らされてたまるか」

 吐き捨てるようにエドは言った。

「コンタクトと言っても恐らくは戦うハメになるだろうから、あらかじめ言っておく。俺の宝具――スタンドに本来あり得ない能力が加わっている。

 本来の能力は『5秒間時を止める』能力。だがそいつを使えば使用不可能になり、あらゆる人や物、現象に対し俺が思うが儘の現実を上書きできるようになる。

 例えば『相手の消滅』を願って拳を打ち込めば、そいつは問答無用で消滅する。ただし魔力の消費が激しすぎる」

「両方ともとんでもねぇ能力じゃねーか」

 エドは冷や汗をかいた。

「で、そのあり得ない能力が加わっている原因について見当はついてんのか?」

「恐らく、DIOのヤローがこの聖杯戦争の深い部分に関わっていて、その影響なんだろう」

「深い部分ってどんなんだ?」

「例えばだ、主催者の裏にいる黒幕が俺の世界とは違う並行世界のDIOを召喚しているとかだな。あいつ自身が『天国』へ行ったとしたら『ザ・ワールド』は全く未知のスタンドに進化していたに違いねぇ」

 黒幕。その言葉でエドはハッとした。

「アルヴィースは主催者の存在は肯定しても、その裏に何かあるような曖昧な態度をしていた。『真実の奥の更なる真実』ってやつか……」

 エドは指を顎に当て、『黒幕』がいた場合の想定をする。

 その場合『天の聖杯』らの目的のずれに関し、自らの目的を優先させているとすれば……。

「お前、主催者やいるかどうかわからない黒幕にたどり着いたらどうする気だ?」

「当然、ケンカでボコってブチのめしてやるぜ」

「やれやれ、ガキの言いぐさじゃねーか」

「じゃあ、お前はDIOってヤツが本当にいたらどうするんだよ」

「それはもう、復活したなら二度と生き返る気が無くなるまで何度でもブチのめしてやるだけだ」

「結局同じじゃねーか……」

 エドは柳眉をひそめた。

 

「エド。お前にまだ聞いてなかったことがある。戻ることも可能だったのに、なぜわざわざ自分から首を突っ込む?」

「きっかけは列車内で不思議な女の隣に座って、星晶石ってやつを渡されたからだけど、本当にこの聖杯戦争をぶっ潰してやろうって思ったのは予選を生き残ってからだな。

 あの予選、無理にでも意志を引きずり出さなけりゃ確実に死ぬじゃねえか。願いが叶うという餌をぶら下げて、赤の他人同士を殺し合わせる。それが許せねえ」

 そのやり方は、まるで『お父様』がやっていた事と同類だ。だとすれば最後に残ったマスターがどうなるか、人柱のようになるか大体ろくでもない目に合わせられることは想像がつく。

 思わずエドは拳を握り締めた。

「気に入ったぜ。俺も裏で嘲笑っている奴らを引きずり出さねえと気がすまねぇ。他人の願いを叶えると嘯いて、殺し合いに駆り立てそいつらの人生を台無しにさせるそいつは間違いなく『悪』だ。

 必ず倒さなければならないものだ。誰もそいつを裁けねえなら、俺が裁く」

 承太郎の言葉に、エドは唇の端を吊り上げ白い歯を見せた。

「いいねぇ。俺が聖杯に至る道を造り、あんたが邪魔するやつをブチのめす。そして必ず聖杯、そして黒幕へたどり着く! もちろん誰も殺さずにな!」

 エドは拳で掌を叩いた。

「頭は器用に回るが、生き方は結構不器用だな、お前」

 承太郎のその言葉でエドは承太郎の胸板にドスンと裏拳を当てた。

 

 

【サーヴァント】

【CLASS】

バーサーカー

【真名】

空条承太郎

【出典】

ジョジョの奇妙な冒険

【性別】

男性

【ステータス】

筋力D 耐久C 敏捷C 魔力B 幸運A 宝具EX

【属性】

混沌・善

【クラス別能力】

狂化:-

 このスキルは保有スキル内に含まれている。

【保有スキル】

黄金の精神:A

 「正義」の輝きの中にある精神。人間賛歌を謳う勇気と覚悟の心である。

 同ランクの勇猛、戦闘続行を兼ね備えた特殊スキル。

心眼(真):A

 修行・鍛錬によって培った洞察力。

 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。

 逆転の可能性がゼロではないなら、その作戦を実行に移せるチャンスを作り出す。

千里眼:C

 スタンドによる超高精度の視力。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。

激昂:A+

 狂化に準ずるスキル。

 承太郎の怒りが頂点に達した時、全ステータス、宝具『星の白銀』の全ステータスにプラス補正が付く。

【宝具】

『星の白銀(スタープラチナ)』

ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人

 古代ローマの拳闘士が如き姿をした人型のパワーある像『スタンド』。Aランク相当の筋力・敏捷、Bランク相当の耐久を持つ。

 素拳の一撃で岩に巨大な大穴を穿ち、相手に対し瞬時に数十発拳を叩き込め、脳に刺さった針を、脳を傷つける事なく抜き取るなど極めて高い破壊力と速度、精密性を併せ持つ。

 本来はスタンド使い以外には視認できないがマスター、サーヴァントであれば視認できる。これはスタンドが宝具として再現された神秘に過ぎないためである。

『スタープラチナ・ザ・ワールド』

ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:∞ 最大捕捉:∞

 真名解放によってスタープラチナが光よりも早く動いた結果時間を超越し、最大5秒間『時を止める』能力。

 停止した世界では同種の能力を持つ者以外は動く事はおろか、何が起きているかを視認する事も判断する事も不可能。

 再使用には数呼吸の間のブランクが必要となる。

『Star Platinum・Over Heaven(スタープラチナ・オーバーヘブン)』

ランク:EX 種別:対真実宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:―

 全ての事象に対し、承太郎の望む『真実』を上書きする。現実の改変。

 死者蘇生、時代改変、事象の消去、治癒など応用範囲は非常に幅広い。

 ただし、使用には膨大な魔力と長時間のチャージが必要となる。

 また、承太郎本人かスタンドの拳で触るか殴るかして能力を発現させるため、腕を負傷すると傷が癒えるまで使用不可能になってしまう。

 この能力を使用すると、上記の『スタープラチナ・ザ・ワールド』は使用不可能になる。

 これは本来あり得ざる能力のため、使用するたびに承太郎は霊基消滅へと近づいていく。

【weapon】

 無し。

【人物背景】

 ジョジョの奇妙な冒険第3部『スターダストクルセイダース』における主人公。肉体年齢は全盛期の17歳。

 突然「正体不明の悪霊」に取り憑かれて周囲のものを無差別に壊してしまうようになり、自ら警察の留置場に入っていた。

 それがジョースター家の宿敵・DIOが復活した影響による「スタンド」と呼ばれるものである事を、来日した祖父のジョセフによって知らされる。

 同じくスタンド発現の悪影響で重体に陥った母・空条ホリィを救うため、DIOを倒すべくエジプトを目指し旅立ち、討ち倒したスタンド使い。

 頭脳明晰で常に寡黙で冷静沈着。一方で激情的な部分もあり、受けた屈辱は数倍返しにする執念深い一面もある。

 勇者と評するに値する少年は、時を経て家族を愛する一人の父親となった。

 その家族を庇ったために、彼はDIOの意志を継ぐエンリコ・プッチの前に斃れた。

 

 この承太郎は天国に到達したDIOとの戦いの記憶はないが、自分の宝具によりDIOが何をしたのか、何が起こったのかを推測している。

【サーヴァントとしての願い】

 黒幕をブチのめす。DIOがいたならもう蘇る気が無くなるまで何度でもブチのめす。

【方針】

 聖杯のある場所『楽園』の探索はマスターに任せ、自身は襲い掛かるマスター達を倒す。 

【把握媒体】

 承太郎が主役なのは漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の12巻から27巻まで。アニメ版「スターダストクルセイダース」は全39話です。

 それ以降はジョジョ第6部「ストーンオーシャン」まで登場しています。

 

 

【マスター】

エドワード・エルリック

【出典】

鋼の錬金術師

【性別】

男性

【能力・技能】

錬金術

 物質を理解し、分解・再構築する科学技術。

 優れた錬金術師であり真理を見た彼は物質を理解さえすれば手合わせで素早い錬成ができる。

 本来自分で『真理の扉』を壊した彼は錬金術を使えないが、この世界では聖杯の影響で錬金術が行使できる。

格闘技・サバイバル術など

 師との修業のたまもの

【weapon】

 その場に応じて錬金術で武器を作る。鋼の義足も武器。

【人物背景】

 アメストリス国のリゼンブール出身の若き錬金術師。物語開始時点では15歳。

 母親を蘇らせるため、錬金術の禁忌「人体錬成」を弟のアルフォンス・エルリックと共に犯し、「真理」を見た対価としてエドワードは左足を、アルフォンスは体すべてを持っていかれた。

 その時エドワードの決死の行動により右腕を対価にアルフォンスの魂を鎧に定着させることに成功する。

 そこから兄弟の失った体を取り戻すための長い旅が始まる。

 基本的には冷静に判断できるが本質的には激情型の人間で、特に『小さい』『チビ』と言われるとキレる。

 最終決戦の後、自分の『真理の扉』を用いて錬成を行いアルフォンスの肉体を取り戻し、代償として錬成陣をかいても錬金術が使えなくなった。

 参戦時期は決戦から2年後。錬金術を失ったエドが、アルと共に錬金術による悲劇を繰り返さないため、様々な学問や知識を手に入れるため旅に出た直後である。

【マスターとしての願い】

 黒幕をボコる。

【方針】

 聖杯でしか叶わない願いを持つマスター達を、実際に聖杯にある場所へ連れていく説得をし、黒幕の元へたどり着く。

【ロール】

 防衛隊錬金術顧問

【令呪の形・位置】

 五芒星にフラメスの十字架が重なっている。

【把握媒体】

 漫画が全27巻、アニメが全64話あります。

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