二次キャラ聖杯戦争OZ EFFECTIVE EARTH   作:yu sato

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登場キャラクター
マスター レオナルド・ビスタリオ・ハーヴェイ
サーヴァント セイバー アルトリア・ペンドラゴン

作者
yu sato


【オープニング】【本戦開始前】29 天空に太陽と月が輝く マスター レオナルド・ビスタリオ・ハーヴェイ サーヴァント セイバー アルトリア・ペンドラゴン

 多目的総合ビル『ビッグアイ』の中で1フロアを占めるレストラン『パンゲア』。

 ここはあらゆる人種のオーダーに応え、ハンターの持ち込み食材で超一流の料理を即興で仕立ててみせるシェフの腕前。

 各人種に合わせた空調、温度管理、テーブルフラワーの配置に至るまで完璧に調節された心地良い空間の提供により『パラディウム・シティ』1の料理店として名高い。

 

 その一テーブルに、少年と少女が向き合って座っている。

 少年はノーブルレッドを基調とした学生服のような衣装に、金髪碧眼の容姿。だが、大人しく座っているだけなのに少年というにはそぐわない威厳がある。

 少女は濃紺のドレスシャツにネクタイ、ダークスーツという男装。一見すれば絶世の美少年のようだ。

 二人が紅茶を飲んでいる間に、給仕が料理を持って近づいてきた。

「お待たせ致しました。こちらは小型ソフトシェルクライブの爪のフライでございます。ソースは同じくクライブからとったスープにクライブのミソとトマトとクリームを合わせたものです。

 どうぞごゆっくりお召し上がりください。紅茶のお変わりはいかがですか?」

「僕はもらいましょう」

「私は結構です」

 給仕が少年に紅茶を注ぎ、離れた後、二人はフライをナイフで切り、ソースをつけて口に運んだ。

「これは……美味ですね」

 少女が驚きの声を上げる。

 柔らかい殻と歯ごたえの言い身のえもいわれぬ食感。蟹状の生物のエキスを濃縮したソースを身につける事で濃厚かつ柔らかいという未知なる味わい。

 少女は思わず口を覆った。

「ええ、僕の世界でもこれほどの物には滅多に口にできません」

 少年は

「私の時代は当然としても、貴方の世界でもですか、レオ」

「ええ、西欧財閥の一員だとしても、そう贅沢はしていられませんよ、アルトリア」

 少年の名はレオナルド・ビスタリオ・ハーヴェイ。

 少女の名はアルトリア・ペンドラゴン。

 二人ともこの聖杯戦争のマスターとサーヴァントの主従である。

 

「聞きましたか、アルトリア」

 レオは前菜と同時に出たパンを持ち、アルトリアに見せた。

「このパン。その材料の穀物は空気中の窒素を養分とすることでどんな痩せた土地でも栽培でき、地下茎をアルコール醸造することで燃料も取れるそうですよ。

 この穀物一つで僕の世界の食糧問題、エネルギー問題の大部分が解決しますね。全く素晴らしいものです」

 レオはパンでソースを掬い取った。

「ええ、私の時代にもこのような穀物があれば民が餓えに苦しむこともなかったでしょう」

 感慨深げにアルトリアはパンを見つめる。

 このような穀物があれば民は飢えに苦しまず、ましてや戦争の飼料調達のために村をつぶす必要などなかったろう、と。

「ルーラーのアルヴィースから聞きました。この『天の聖杯』の本質はあらゆる並行世界、多元宇宙に繋がる『扉』だと。このパンを含めたこの世界の技術は並行世界、多元宇宙で開発された物がこの都市に持ち込まれていると」

 話が聖杯戦争に繋がり、アルトリアは顔を引き締めた。

「その『扉』より霊子コンピュータ『ヘルメス・トリスメギストス』が観測したあらゆる世界のあらゆる願望器と『扉』が接続された特異点『天の聖杯』が願いを叶える。

 そのためにはマスターがその『天の聖杯』をコントロールできるまで成長しなければならない。人類、宇宙の行く先を示す階梯『理』が必要なのだと」

 あらゆる願望器、それは当然レオの世界のムーンセル・オートマトンにも繋がっている。だからこそレオは退場せず、この聖杯戦争に参戦する気になったのだ。

「それが一個人の手に渡っては、人類、ひいては世界に多大な悪影響を及ぼす事でしょう。聖杯は僕、そしてハーウェイの下で管理し、運営することが必然と考えます」

 しかしハーウェイの手で正しく管理するためには、聖杯を得るのは私利私欲なき者でなければいけない。

 それは自分のみであるとレオは確信していた。

「貴方の世界では、聖杯が必須なほど逼迫しているのですか」

「ええ、世界中で紛争、西欧財閥の支配に反抗するテロリズム、レジスタンス、自然災害、バイオハザードなどが起こっています。

 現在はレジスタンスなどの活動を抑え、変革を止めています。無秩序な変化は資源が限られた僕に世界では滅びに直結しますから。世界を停滞させているといってもいいでしょう」

「という事は聖杯への願いは世界を緩やかに、穏やかに治める、という事ですか」

 レオは頭を振った。

「いいえ、僕が今世界の停滞を許容し、変化を抑制しているのはそれが世界を最も長く存続させ、時間を稼げるからです。

 停滞が衰退に代わり、滅びを迎える前に、どこかで変化、進歩への道筋を見出す必要があるでしょう。

 それを僕が、僕たちハーウェイの主導で行う。それが王になる僕のなすべきことです。聖杯はそのために使います」

 

 レオのいた世界は何かを間違えた、あるいは足りなかった世界だ。

 地軸のずれ、ポールシフトが起き、資源は枯れ、荒廃した大地と人心。

 レオの世界で人類は停滞の時代を迎えている。

 明確な悪はなく、憎み合ってるわけでもない。ただ足りないがために、他から奪う。

 自らより弱い者を踏みにじっていかなければ生きていく術を見いだせない。

 

 だから己がもたらす。悠久の平和を。不条理な死も無慈悲な戦いも起こらない世界を。

 それは全ての人々が待ち望む希望なのだから。

 

 まるで天空にある太陽のように正しき光をもたらそうとするレオに対し、アルトリアに一抹の不安がよぎる。

 アルトリアは少女としての心を封じ、国のためにある王、王という役割の装置に徹した。

 レオもまた同じようで違う。彼には『人の心が分からない』のではないか?

 レオの言葉にはまるで人々の実生活と抱く不満が見えていないように思えた。かつてのアルトリア自身のように。

 

 かつてただの少女だったアルトリアの抱いた理想、それは多くの人々が笑っている国の姿。

 だが、そこまでたどり着くまでどれほどの犠牲を強いられるのか。

 民たちはそれに耐えられなかった。絶え間なく続く戦、いつまでも瘦せた大地。一部の領主の蓄財。飢えて泣く子供。

 モードレットの彼女に対する憎悪はきっかけに過ぎなかった。モードレッドがいなくとも恐らく誰かが終末の引き金を引いただろう。

 そうしてもたらされた屍の山の上で彼女は慟哭した。

 自分が惨たらしい死を迎えるのは許容できる。だが、この滅びは許容できない。

 もっと穏やかに国が続き、眠るように終わる。そんな民の安寧をこそ望んでいた。

 だから彼女は願った。この滅びを回避できるのなら、何を代償にしても構わないと。

 だから世界と契約した。自分の死後を預ける代わりに聖杯を手に入れる機会を無限に用意する事を。

 

 幾多の戦いの末、彼女は前の聖杯戦争で自分の鏡像を見た。

 王であるために人の心、感情を捨てた自分と『正義の味方』であるために自分の感情を殺し続けたサーヴァントのアーチャー・エミヤと。

 二人とも理想を貫くために多くの人を殺し、誰にも悲しんでほしくないという願い、出来るだけ多くの人間を救うという理想のためにあえて一部の人間を切り捨ててきた。

 そうして守護者となり理想にさえ裏切られたエミヤは、自身の消滅のため過去の自分を殺そうとした。

 元マスターでアーチャーの過去である衛宮士郎は追い込まれる中、死に物狂いで言った。

 

 ――間違いなんかじゃない、と。

 

 その言葉はアーチャーのみならず、アルトリアの心も貫いた。

 

 ――自分の人生が間違いじゃないと胸を張って言えるのなら、その結果がどんなに無残でも受け入れるべきではないか。

 

 だが、彼女はそれに答えを出すことができず、再びこうして聖杯戦争のサーヴァントとして召喚されている。

 

「レオ。貴方の抱く理想は正しい。ですがその正しさに人が付いていけるとは限らない。私はそれを知ってしまった」

 アルトリアは俯き、手を握った。まるでかつての自分のようなこの少年を見られなかったから。

 だが、同時にかつての自分と違い、民の安寧だけでなく、変化や進歩を望んでいる事はアルトリアにとって眩しく思えた。

「……故に貴方が抱く理想が貴方自身を滅ぼさないために、貴方がこの聖杯戦争で己が理想を叶えるべくマスターとなった者たちと戦うことで、王としてさらなる成長を遂げるために、私は貴方に剣を捧げましょう」

 眩しく尊き理想。それが誰からも理解されない前に、誰かと語り合う機会を与えたい。その為に剣を振るうことで別世界から呼ばれたマスター達と話し合うようにしたい。

 そう思い、アルトリアは顔を上げ、レオの目を真っ直ぐに見据えた。 

「成長するのは他のマスターもでしょう。もしそんな聖杯を競うに値する魂の持ち主が現れるのならば、是非とも剣を以って対峙したいものです」

 はにかむようにレオは笑った。

 

 

【サーヴァント】

【CLASS】

セイバー

【真名】

アルトリア・ペンドラゴン

【出典】

Fate/stay night

【性別】

女性

【ステータス】

 筋力A 耐久B 敏捷B 魔力A+ 幸運A+ 宝具A++

【属性】

 秩序・善

【クラス別能力】

対魔力:A

 A以下の魔術は全てキャンセル。事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。

騎乗:B

 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【保有スキル】

直感:A

 戦闘時に常に自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。

 研ぎ澄まされた第六感はもはや未来予知に近い。視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。

魔力放出:A+

 武器ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出することによって能力を向上させる。いわば魔力によるジェット噴射。

カリスマ:B

 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において自軍の能力を向上させる。

 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

【宝具】

『風王結界(インビジブル・エア)』

ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人

 不可視の剣。

 敵に武器の間合いを把握させない、シンプルではあるが白兵戦において絶大な効果を発揮する。

 強力な魔術によって守護された宝具で、剣自体が透明という訳ではない。

 風を纏った刀身は光の屈折率を変化させ、元から有る剣の形状を不可視にしている。

 真空状態という程ではないが、刀身に渦巻いた風は凶器そのもので、斬撃の破壊力も増大するようだ。

 圧縮した風を解放した瞬間のみ、真空状態を作り上げる事ができる。

 攻撃対象が『視覚妨害による補正への耐性』を持っている場合、風王結界による命中補正は効果を発揮しない。

 刀身を透明にする、という長所の他に、圧縮した風を解放し、一度かぎりの飛び道具として放つ事も可能。

 その場合のダメージは限定数値で、セイバー自身の魔力や筋力は影響しない。

『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』

ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人

 光の剣。

 人造による武器ではなく、星に鍛えられた神造兵装。

 聖剣というカテゴリーの中では頂点に立つ宝具である。

 所有者の魔力を“光”に変換し、収束・加速させる事により運動量を増大させ、神霊レベルの魔術行使を可能とする聖剣。

 第三者から見ると巨大な光の帯に見えるが、実際は光の先端にのみ攻撃判定があり、光によって形成された“断層”が通過する全ての対象を切断する“究極の斬撃”である。

 その膨大な魔力は先端以外にも熱を持たせ、結果として地上をなぎ払う光の波に取られる。

 指向性のエネルギー兵器とも言えるだろう。

 円卓の騎士の決議による十三拘束の解放により、さらに威力が向上する。

『全て遠き理想郷(アヴァロン)』

ランク:EX 種別:結界宝具 防御対象:1人

 エクスカリバーの鞘の能力。

 失われた三つ目の宝具。

 アーサー王の伝説において、聖剣の真の能力はこの鞘による“不死の力”とされている。

 所有者の傷を癒し老化を停滞させる能力があるが、実際は個人を対象とした“移動要塞”と呼べるもの。

 鞘を展開し、自身を妖精郷に置くことであらゆる物理干渉をシャットアウトする。

 魔法の一つ、並行世界からの干渉でさえ防ぎきる。

 この世界では、西欧財閥の手によりコーンウォールで発掘されたものが持ち込まれている。

【weapon】

『約束された勝利の剣』

『全て遠き理想郷』

【人物背景】

 かつてブリテンを治めたアーサー王。選定の剣を引き抜き王となった。

 国のために身を捧げるも結局国を護ることができなかった後悔から、自分は王にふさわしい器ではなかったと感じ、新たに王の選定をやり直すために聖杯を求めている。

 実は彼女は他の英霊達と違ってまだ死んでおらず、死の寸前で「聖杯を手にすること」を求めて世界と契約し、生きている状態のまま様々な時空間に呼び出されている。

 聖杯を手にし、世界との契約が達成された暁には本来の時間に戻り、願いを叶えた後にそのまま死を迎え、はじめて正式に英霊となることになる。

 ここではUBWルートを辿ったアルトリアが召喚されている。

【サーヴァントとしての願い】

 選定の剣のやり直しであるが、アーチャー・エミヤから語られた末路、衛宮士郎とアーチャーの戦いを見て自分の道を見つめ直そうと考えている。

 レオに対しては行き詰まりになった世界を動かすために、レオが成長するために力を貸す。

【方針】

 積極的に打って出る。

【把握媒体】

 スマートフォンのアプリでFateルートが無料公開されているので、まずそれをプレイした後、UBWルートを購入するか、2014年度アニメ版全26話を見ることをお勧めします。

 

 

【マスター】

レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ

【出展】

Fate/EXTRA

【性別】

男性

【マスターとしての願い】

 聖杯の確保。

 悪しき者の手で自分の世界に影響が及ぶ意味でも己が手にするべきだと考えてる。

【能力・技能】

 マスターとしての適性、ウィザードとしての腕前、どれをとっても超一流。

 全ての数値が最高レベルのオールラウンダー。

【weapon】

 複数のコードキャストを所有。

 ハーウェイ家伝来の決闘術式(ファイナリティ)「"聖剣集う絢爛の城"(ソード・キャメロット)」は自身と敵の周囲を炎で包む城の結界。

 外部からの破壊は聖剣クラスの宝具が必要で、空間転移による退避も許さない。維持にはレオでも3分が限界。

【人物背景】

 1970年代に起こったポールシフトにより環境が激変した並行世界で衰退した人類を取り仕切る西欧財閥の筆頭、ハーウェイ家の次期当主。

 穏やかで公明正大。人の理想者の体現。

 その王聖は「徹底した理想」。能力差のある人々が平穏に暮らす管理社会を実現し、人類を平和に導こうとする。

 私利私欲を持たず全てに平等に接するが、それは翻せば何者も特別に扱わないということ。

 敗北を知らず、全てにおいて完璧であるが故に未完成の器でもある。

 

 ハーウェイとしての責務から解放されると一気にハジける。

【マスターとしての願い】

 聖杯を手に入れ、停滞の末の滅びを避けながら人類の存続と人々が安心して暮らせる次代の千年紀への道程を示す。

【方針】

 王に姑息な手は必要ない。ただ堂々と進軍するのみ。

 状況によって同盟、共闘はあるだろうが、最終的には剣を向ける関係だと弁えている。

【ロール】

 センターロード街D-4の黒いビルに住む大企業のCEO。

【令呪の形・位置】

 EXTRAに出た令呪と同じ形。

【把握媒体】

 PSPで販売。プレイ動画が某動画サイトで公開されています。漫画版全6巻もあります。

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