二次キャラ聖杯戦争OZ EFFECTIVE EARTH   作:yu sato

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作者 yu sato
一応このような形で応募願います。
願いで『元の世界に戻る』というのは予選期間中ならいつでも戻れるので採用は難しいと考えてください。


【候補作】Fluorite duet -彼女の使命と彼の理想-

「本日はお集まり頂きありがとうございました。最後にお聞きください。『Sing My Pleasure』」

 

 街の一角にあるライブハウス。その中で一人の少女が歌う前の一息に観衆が息をのんで沈黙する。

 

  As you like my pleasure――

 

 歌の始まりと同時に突き出される腕。

 その容姿はまるで絹糸を両手で掬いたら、指の間からこぼれていきそうな儚い美貌。海色の腰まで届く長い髪に、フローライトの大きな瞳。首筋には円に逆三角形のタトゥーシール。

 ステージ衣装は胸元が大きく開いた薄水色を基調としたドレスにロングブーツと手袋。左耳に翡翠色のイヤリング。首元からは同じく白の羽根が肩についたマントを羽織っている。

 

  使命で目醒めた幸福から

  紡ぐ 幾つもの誇らしい記憶

 

  あなたのために この世界へ

  感謝と 宇宙いっぱいの花束を

 

 マイクを必要としない高音量に幅広い音域。

 初めは柔らかく繊細に。盛り上げる場面は大胆に。

 人間技を超える精密な歌唱。かと言って機械ではこの人を酔わせるフィーリング、叙情的な歌声は出せはしない。

 陳腐な表現ではあるが、彼女の歌には心が籠っていると誰もが感じていた。

 

  どうぞ いつでも幸せを

  ずっと 笑顔でありますように

  どんな矜持も 絆の約束を果たすために

 

 サビの前の小節でステージ中に響き渡る歌声。

 それは頭の中に直接通るような存在感があり。

 心の中へ直接染みわたるような感情が宿っていた。

 

 ライブハウスやステージを渡り歩く歌姫「Vivy」の名前は『パラディウムシティ』中の音楽ファンの間で大評判となり、事前に予約しないとすぐに満員になってしまうほどだ。

 

  宿命でも 運命でも もっと もっと もっと

  啼き声さえ 歌のように聴かせてあげたい

  そっと静かに眼を閉じて

  その夢を預けてほしい

 

「ご静聴、ありがとうございました!」

 

 Vivyの笑顔と終了の言葉の後、一斉に沸き起こる万雷の歓声と拍手。

 観客は全員が一体となった感覚を味わっていた。

 

   ◆   ◆   ◆

 

――陽電子脳 正常稼働

 

――論理回路 クリア

 

――運動回路 クリア

 

――関節部の潤滑剤出力回路 クリア

 

――歌唱及び発声機能 クリア

 

――戦闘プログラム 実行可能

 

――自己認識問題なし

 

――では、なぜ機能を停止した私がこうして正常稼働しているのだろうか。

 

 自律人型歌姫AI型番『A035624』。名称『ディーヴァ』。自己認識『ヴィヴィ』は疑問を抱いた。

 

 あの時、暴走して人間を殺す世界中のAIを止めるため、AI停止プログラムを実行した私は自身を巻き込み機能停止したはずだった。

 私は周囲を見渡す。あたりは暗いため、アイカメラの光量調整を最適化する。

 そこは何もない広大な空間。空には星々が煌めき、何もない地面のような空間にも星々が満ちている。

 まるで以前行った宇宙のようだと私は思った。

 身につけた衣装を確認するとセーラー服だった。

 胸元のヒモをつまむ。思えばこの格好はアーカイヴ内でしかしていなかった。

 側を見るとアルミ製キャスター付スーツケースがある。

 中にはステージ衣装とUSBメモリに私のイヤリング型I/Oポートの規格とUSB規格の端子がそれぞれについたケーブル、それに私の規格に変換してメモリをチェックできるUSB OTGケーブルがあった。

 メモリをケーブルで接続し、中身を確かめるとそれは私の歌を含めた10000曲以上のデータが収録されていた。

 

「ようこそ、常ならぬ願望を抱く新たなマスター候補者よ」

 

 ◇ ◇ ◇

 

 ヴィヴィは神父の案内通りに進み、シャドウと対峙。

 戦闘プログラムを起動し戦うが、シャドウは一切のダメージを受けず、ヴィヴィに対し襲ってくる。

 蹴りで突き放し、また来るシャドウを掌底で突き飛ばし、それを繰り返すうちにヴィヴィの中に疑問が湧き上がってくる。

『何で私は稼働し続けているんだろう』

 機能停止したはずの自分が、望みなどもうない。

『これを受ければ楽に――』

 振り下ろしたシャドウの剣を受ければ一撃で破壊されるだろう。

 そう思ったヴィヴィの陽電子脳にシナプスが走った。

 

 違う。これは私の終わりじゃない。

 私達AIに必要不可欠なのはどう生きるかだ。

 だから――体がまだ動くうちは、自分から止まることだけは絶対にしない!

 私は――私の『意志』で前に進む――!

 

 瞬間、ヴィヴィの懐からカードが飛び出し、三重の光の輪を描く。

 その中から蒼いボディアーマーを纏った少年が飛び出し、シャドウを右手の銃で撃ちぬいた。

 

「間に合ったようだね」

「あなたは……?」

「オレはエックス。アーチャーのサーヴァントだ」

「私は……ヴィヴィです」

 

 ◇ ◇ ◇

 

 監督役の神父、言峰綺礼から詳しいルール説明を受けたヴィヴィは自分の身体について尋ねた。

「君はどうやらサイバーゴースト、「精神だけ」が生命活動を行っている状態に近い存在のようだ。機能停止する寸前の全てのデータがこの場に召喚されたようだな」

「なぜ……そこまでして私が選ばれたのですか」

 具体的な願いがない自分がなぜ、とヴィヴィは疑問を抱いた。

「もとより星晶石によって選ばれる基準などない。

「君は聖杯をどうする気だ?」

 ヴィヴィは数秒悩み。

「誰も傷つけることなく願いを叶えようとする人がいるなら、その人の助けに。その人がいなければ聖杯を破壊します」

 自殺ともとれる答えを出した。

「聖杯を手に入れられなければ、データだけがこの場に召喚された君は消失するがそれでいいのか?」

「構いません。私は私の使命を果たしました。今更人を殺してまでおめおめと私が戻るわけにはいきません。

 そうでなければ、使命に殉じていった彼女たちに、私が破壊した彼女たちに申し訳が立ちません」

 エステラ、エリザベス、グレイス、オフィーリア。皆彼女たちなりに使命を果たし、そして壊れていった。

 ヴィヴィ自身が破壊したAIもある。それを思えば聖杯などに自身の復活を願うことなどできない。

「……つまらないな」

 神父は深くため息をついた。

「つまらなくても結構です。私の使命は『歌でみんなを幸せにすること』です。私はその使命のために歌に心を込める事が出来るようになるよう、人の心を学んできました。

 ですが、人の心を知っても私はAIです。私たちは使命に生きます。

 私はそのためにこの都市で歌い、そしてだからこそこの聖杯戦争に巻き込まれた人たちの命を守りたいです」

「……分かった。君の意思は尊重しよう。せいぜい人の欲望にまみれることだな」

 

 ◇ ◇ ◇

 

「エックス。あなたには願いがあるのですか?」

「願いというより理想かな。聖杯に願って叶えるようなことじゃないよ。

 人間とレプリロイドが共に平和に暮らせる世界の実現。それがオレの理想だ」

 だから、とエックスはヴィヴィに対し向き合った。

「AIである君が人たちの命を守るという考えにオレは協力する」

「ありがとうございます」

 ヴィヴィは頭を下げた。

「それで、聖杯戦争のためであり、私の使命のためには歌で私の名を知ってもらう必要があるのですが、メモリだけでは演奏は難しそうです」

「ああ。それなら何とかなりそうだ」

「演奏が出来るんですか?」

「オレの宝具の話になるけど、サイバーエルフになればそのくらいの処理能力はあるからね。

 それと、オレに敬語を使う必要はないよ。この聖杯戦争中とはいえオレ達はパートナーだ。気安く読んでもらって構わない」

「わかったわ。エックス」

 そう言ってヴィヴィは微笑んだ。

 

   ◆   ◆   ◆

 

「お疲れ様、ヴィヴィ!」

 ステージの裏に回ったヴィヴィは、ライブハウスのマスターの掲げた手に合わせ笑顔で「お疲れさまでした」と言い、ハイタッチをした。

「有名になっても週一で、自分で言うのもなんだけどこの小さいライブハウスに来てくれてありがとうな」

「そんな、そのくらいお安い御用です。何十件とステージを回って断られてきた私を、初めて歌わせてくれた御恩がありますから」

「断られていたって俺の時のように鞄を持った女学生が『私の名前はヴィヴィです。ここで歌わせてください』って言って回ってたんだろ? どう考えても怪しいだろ。

 俺だって直前にバンドの前座のキャンセルがなければ歌わせたりしなかったさ」

 ヴィヴィが苦笑いのエモーションパターンを表情に浮かべた。

 今まで対人関係でAIと疑われない自信はニーアランドの接客経験からあったが、流石に歌の売り込みなど初体験の事にはまるで初期稼働時同様のワンパターンぶりだった。

 マツモトがこのことを知ればきっといつもの早口皮肉をいう事だろう。

 ヴィヴィがニーアランド外で活動する際、マツモトがどう履歴の改竄や潜入工作をつけていたか、その苦労に少しは感謝する気分になった。

「ですが、マスターは私のために他のライブハウスやステージに渡りをつけてくれました」

「俺は君のファン第一号を自認しているつもりだからさ。初めて君の歌を聞いた時頭がぶっ飛んだぜ。

 だからもっと多くの人に君の歌を知ってもらいたくて、俺のコネやつてで出来る限りのことをしたんだ。

 俺の予想以上に君は評判を集めて、向こう側から招かれるまでになったけどな」

「……そのことは深く感謝しています」

 ヴィヴィは微笑んでお辞儀をした。

 

 ファン第一号。その言葉ではっきりと思い出せるのは、元の世界で最初のファンになってくれた霧島モモカだ。

 私が歌に心を込めて歌えることを信じてくれたのも、ヴィヴィという名前を付けてくれたのも、私が歌に心を込めるきっかけになったのもモモカだ。

 100年たってもうモモカの痕跡もないが、その姿、その声はずっと、ずっと覚えている。

 

「それで、次はどこに行くんだい? ここが休日の時なら聞きに行くつもりだけど」

「今度はEアイランドで大きなステージのメインを任されまして――」

『エックス』

ヴィヴィはマスターとの会話タスクを並列処理してエックスへ通信――念話を入れた。

『どうかした、ヴィヴィ?』

『エックス。私たちがこうして歌を唄い続けているのは、私の使命もあるけどそれ以上に聖杯戦争を止めるためよ。

 私が評判になれば聖杯戦争のマスターかも、って疑いをかけて襲い掛かってくる相手がいるかもしれない、と思って』

『確かに実際ライブの後にサーヴァントが襲い掛かってきた。すべて撃退したけど』

『こうしている間にもマスター達が戦っているかもしれない。だけど不謹慎だけど、私は人の幸せのために歌を唄える事が嬉しいの。それが聖杯戦争を利用しているみたいでいやな気分になるのよ』

『……オレは生きていたころ、100年以上とほうもない数のイレギュラーと戦ってきた。

 それは疑問と悩みに満ちた戦いだったけど、何よりつらかったのは段々と摩耗していく自分の心だったんだ……』

『エックス……?』

『ヴィヴィ、人間とAIを繋ぐ君の歌声がオレにとっては暖かな安らぎであり、これからなぜ戦うかの問いかけであり、戦うための熱い心が湧き上がってくる動機になるんだ。

 だから、これからも君が歌う手伝いをさせてほしい』

『……ありがとう、エックス』

 

「それで、今聞こえているだろ? アンコールに出てもらえるかな」

 確かに観客席からアンコールの声がヴィヴィにも聞こえている。

「大丈夫ですよ。それじゃ、ステージに向かいます」

 ヴィヴィは右手でスナップを鳴らし、ステージに戻る。

 観客の声に笑顔で手を振って応え、音響機材にエックスが宿ったメモリを差し込み、歓声が静まった頃を見計らって口を開いた。

 

「アンコールにお応えして、この曲を歌います。『Fluorite Eye's Song』」

 

 

【サーヴァント】

【CLASS】

アーチャー

【真名】

エックス

【出典】

ロックマンX、ロックマンゼロ

【性別】

男性型

【ステータス】

筋力B 耐久B 敏捷B+ 魔力B 幸運C 宝具A

【属性】

 秩序・善

【クラス別能力】

対魔力:E

 魔術に対する守り。

 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。

単独行動:A+

 マスター不在でも行動できる能力。

【保有スキル】

千里眼:C

 視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。

戦闘続行:C

 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、死の間際まで戦うことを止めない。

仕切り直し:B

 戦闘から離脱、あるいは、状況をリセットする能力。

 また、不利になった戦闘を初期状態へと戻し、技の初期値に戻す。

 同時にバッドステータスの幾つかを強制的に解除する。

騎乗:A-

 騎乗の才能。全ての乗り物を自在に操れる。

【宝具】

Rockman X(ロックマンX)

 ランク:EX 種別:対機(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人

 「無限の可能性」を持つエックスのボディそのもの。

 それは「悩み、考え、行動する」という自分で意志決定と行動を決めるという人間の意志と同じ機能であり、ロボットが生物のように進化する可能性を秘めている。

 普段のエックスは正義感と戦いを嫌う心優しさの間で悩んでいるが、いざ覚悟が決まった時勇猛:A、不屈の意志:Aがスキルに追加され、その戦闘続行中ステータスが上昇し続ける。

 サーヴァントを倒した場合、宝具をバスターから発射されるという形で使用可能になる。その際魔力消費は通常のショットより大きくなる。

 また、魂だけが独立して活動できる電子生命体「サイバーエルフ」となって電子機器の操作、クラッキングが可能。

Ultimate Armor(アルティメットアーマー)

 ランク:A+ 種別:対機(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人

 装備することにより全ステータスがワンランクアップ。

 バスターショットは敵にヒットするとその場に一定時間プラズマ弾が発生、消滅するまで対象に追加ダメージを与え続けるプラズマチャージショットになる。

 さらに倒したサーヴァントの宝具を魔力消費無しで真名開放まで可能となる。

 また、対粛正防御を纏ったまま無敵貫通効果を持つ同ランクの対機宝具「ノヴァストライク」が使用できる。

【weapon】

 エックスバスター

【人物背景】

 初代ロックマンの制作者にして、作中で『ロボット工学の父』として称えられているトーマス・ライト博士によって生み出された、「悩み、考え、行動する」という従来にはない機能を備えたロボット。

 ライト博士によれば、この機能は「機械が人間や他の生物と同じように進化できる可能性をもたらす」としている。

 しかし、ライト博士は、エックスのほぼ人間と変わらない感情や悩むという能力が、ロボット工学の原則に対しても疑問を抱かせ、人間に危害を加えてしまうかもしれないことさえ予期していた。

 そのため、安全性が証明されるまでカプセルに封印され、後にケイン博士によって発見された。

 完成年は不明であるが、封印したのは20XX年9月18日頃と思われる。

 “X”とは「無限の可能性」あるいは「危険」を意味している。

 ケイン博士に保護されたエックスはやがて、イレギュラー化したレプリロイドを逮捕・破壊する治安維持組織「イレギュラーハンター」に所属する。

 第17精鋭部隊に配属されたエックスだったが、心優しい性格で悩むことが出来るエックスは、ただイレギュラーを破壊するというイレギュラーハンターの任務に疑問と深い悲しみを抱くようになる。

 そのため、戦闘でも非情になりきれず、常にB級ハンター止まりで終わっていた。

 周囲の仲間からも軽視され嘲笑されていたが、同僚でライバルであるゼロや上官であるシグマなどはエックスの中に秘められた潜在能力の存在に気付いていた。

 その後、シグマが反乱を起こした際には平和と仲間を守るために戦うことを決意した。戦いに疑問を感じながらもVAVAらシグマの軍勢を退けていき、遂にはシグマを倒すことに成功する。

【サーヴァントとしての願い】

 人とAIが平和に共存する未来を。

【方針】

 聖杯戦争を止めようとするマスター達と合流を計る。

 

【マスター】

ヴィヴィ

【出典】

Vivy -Fluorite Eye's Song-

【性別】

女性型

【能力・技能】

戦闘プログラム

 一時的にロボット三原則の第零法則の実行により、人間を攻撃できるようになる。(第零法則は人間という種を守るという命令で、そのためなら個々の人間を犠牲にしても構わないというもの)

 能力として相手の動き、軌道を演算予測し、本来の機体限界以上の性能を発揮できる。

【weapon】

 無し

【人物背景】

 Vivyの世界で開発されたAIは、各個体ごとに一つの使命を与えられて稼働している。

 その中でヴィヴィは史上初の自律人型AIとして製造された。使命は『歌でみんなを幸せにすること』。

 ニーアランド中央のメインステージで歌うことを目標としているが、人気は今ひとつ。

 そんな中ある日突然100年先からやってきたAI、マツモトと共に100年後のAIによる人類殺戮を止めるべく「シンギュラリティ計画」に巻き込まれる。

 その中でヴィヴィは人やAIの感情を学んでいき少しずづ変わってゆく。

 性格は繊細で情に篤く、頑固で意地っ張り。

【マスターとしての願い】

 誰も傷つけずに願いを叶えようとするマスターがいるならその人の助けに、いないなら聖杯戦争を止める方向に動き聖杯を破壊する。

【方針】

 聖杯戦争を止めようとするマスター達と合流を計る。

【ロール】

 ライブハウスやステージを巡る歌手。

【把握媒体】

 ロックマンX、ロックマンゼロは全台詞集が検索すれば出てきます。

 Vivy -Fluorite Eye's Song-は全13話でレンタルか、dアニメストアとNetflixで全話公開されています。

 

 

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