二次キャラ聖杯戦争OZ EFFECTIVE EARTH 作:yu sato
マスター ザキラ
サーヴァント バーサーカー バラモスゾンビ
作者
◆vV5.jnbCYw
生を全うする最期の瞬間に見たのは、凄まじい光だった。
ただの光ではない。人も、クリーチャーも、のべつ幕なしに全て飲み込んでいく六大神の光。
神に逆らう存在を全て、分子一つ残さず消しつくす光を受け、その先にあったのは全く異なるものだった。
目に映ったのは、一片の光も見えないほどの闇。
両の目を覆いつくすのでは飽き足らず、視神経の奥底まで侵略してくる闇。
――――――闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇闇
闇の力を持ったカードを手にし、闇を繰り、破壊を繰り返した自分でさえも慄くほどの、一切の光を許さぬ、深淵にしかない闇だった。
死してなお何かを求めるなど、滑稽なことこの上ないが、神に逆らった罰か、未来永劫光が当たることは無いように感じた。
だが、恐れこそはあるが、未練はない。
自分は最後の最後まで、ガルドの長としての矜持を守り抜き、戦い抜いた上で死んだ。
ただ唯一気になることは、自分と共に戦い、共に死んだ者達。
最期に神の光を浴び、自分と共に死ぬことを選んだA(アッシュ)
自分の計画に協力し、命を擲ったO(オアシス)
同じように死したのならば、同じ場所にいるのではないかと気になるが、その気配を感じない。
自分だけ、特別に地獄の深淵へと送られたか。
答えは出てこない。
聴覚はおろか、視覚さえにもその疑問に答える物は現れはしない。
それから幾日、もしくは幾年経ったか分からないが、風の音さえ聞こえず、目の先には黒一色のままだ。
何も変わらずあるのはただ、永遠の静寂、そして永遠の闇だけ。
嘆きわめくつもりはないが、ガルドの一員として生を受けてからずっと戦いに身を投じていた自分としては、闇の冷たさ以外の刺激がないこの世界は、どうにも退屈だった。
音もなく、視界もなく、味や匂いなど以ての外。
地獄と言うのはありとあらゆる責め苦を受けるものだと聞いてはいたが、このような場所だというのなら、痛みの一つでも与えてくれた方がまだ良いぐらいだ。
一切の感覚を遮断されれば、狂ってしまうのが人と言うもの。
だが、ガルドとして鍛え抜かれた精神によるものなのか、はたまたそういった仕組みになっているのか、そうはならなかった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
突然光が現れた。
「……ふむ」
青白い肌と赤い瞳、不死鳥の翼を彷彿とさせる銀髪を逆立てた髪型が特徴的な青年が、どこにでもありそうな町に降り立つ。
Z(ザキラ)は久方ぶりの景色を見渡し、どこか懐かしげな景色に、彼らしくもない安穏として表情を浮かべる。
最後に死した時、ほとんど服も失っていたはずなのに、なぜかガルドの中心に居る時に来ていた服を着ていた。
色を、光を、喧騒を、人や自然が作り出す匂いを一通り受け止めると、思考を練り始めた。
そして自分がいるのは、かつていたことのある街だということに気付く。
三大神、ヘヴィデスメタルの力を使い、破壊の限りを尽くし、その果てに決闘者(デュエリスト)、切札勝負に敗れた東京だ。
最もあれから時が流れ再建したのか、似て非なる場所なのか、破壊の痕は何一つ見られないが。
少し歩くと、『アンティークショップ・ミザリィ』と書かれた大きな看板が印象的な店を見つけた。
不思議な感覚を覚えた。
店こそは東京の街並みに紛れてもおかしくないデザインなのだが、そこから感じるのは、インドにあった三大神が奉られる神殿と同じ、神聖な近寄りがたい雰囲気だ。
何かの縁かと、中に入る。
「いらっしゃいませ」
「………」
金髪をベースにそれとは対照的な紫髪を一房交えた独特な髪型の店員が挨拶する。
それはどう見ても人の姿をしている。
しかし、そこから発せられる雰囲気は、クリーチャーのそれだった。
とはいえ、人型のクリーチャーもいるため、この女性がクリーチャー他の決闘者に操られているクリーチャーだとしても、格別おかしい話ではないが。
「もしかすると、あなたがお探しなのはこれではないですか?」
商品と言うより、奇怪な雰囲気を放つ店そのものを見渡していると、店員が声をかけてきた。
「………!!」
差し出がましいことをするなと言い返そうかと思えば、女性が手に取った3つの虹色の石を見て、出す言葉を失った。
闇を求める者こそ光に惹かれるというが、この時のザキラがまさにそうだった。
まるで光に吸い寄せられる虫の様に、焦点がその石に釘付けになり、気が付いたらその石を渡されていた。
元々金剛石のや特別な力を持ったカードの様に光を放っていたそれは、さらに強く光を放ち始める。
「ザキラ、あなたこそこの力を使うに相応しい者です。」
なぜ自分の名前を知っている。
貴様は一体何なのだ
この石には何があるのだ。
聞きたいことは僅かな間に嫌というほど増えたが、それを聞く間もなく、視界から店が消えていく。
光が消えて、そこに現れたのは果てしなく続く宇宙空間。
永きに渡り暗闇と共にしてきたので、こちらの方が落ち着くぐらいだ。
前の闇とは違い、見上げれば満天の星空が煌めくので、退屈な景色という訳でもない。
「……?」
空を見上げてから、視点を前に戻すと、影のような何かがもぞもぞと動いているのが見られた。
影は粘土細工のように形を成していく。
やがて、4本足の獣のような姿になっていった。
どこか、南極で戦った偽X(キサナドゥ)の分身を彷彿とさせる。
鳴き声は上げずに、その影は黙って襲い掛かって来る。
それを無言で殴り飛ばす。
手ごたえはあったが、大してダメージを与えたという様子もない。
ザキラは熟考する。
かつて自分たちガルドは、デュエルによる敗北以外では死なない、不死の体を与えられた。
だからこの怪物も、何か殺すためのトリガーがあるのかもしれない。
そのカギになるのは、恐らくあの時手に掴んだあの道具だ。
あの店で手にした石を服から出そうとする。
しかしその手に掴んだのは、どういう訳かカードだった。
かつてDM(デュエルマスターズ)のカードから、クリーチャーを償還するかのように、その札を天高く掲げる。
「クガアアアアアアアアアアア!!!!」
けたたましい咆哮と共に、死を纏った怪物が現れた。
紫の骨の怪物、とは言っても、その骨格も大きさもとても人間のものとは思えない。
そして怪物は骨だけの拳を固め、影の獣に殴り掛かる。
たった一撃、それだけで影は粉砕され、二度と動かなくなる。
しかし安堵する間もなく、似たような形で2匹の影(シャドウ)の獣が現れた。
ザキラが呼び出したサーヴァントは、あろうことか自分の頭を取り外し、敵目掛けて投げつけた。
力に見合った剛速球を受け、1匹目は飛び散る、
ブーメランか何かの様に頭は持ち主の首へと帰り、2匹目も肉弾戦で殺すかと思いきや、超低温の息を吐き出し、凍り付かせる。
まるで本当の生き物であるかのように、怪物は氷に閉じ込められ、動かなくなった。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
しかし、シャドウを一通り殺しても、殺したりないのか、今度はザキラ自身に襲い掛かってきた。
巨体の拳が、ザキラ目掛けて振るわれる。
当たればシャドウと同じようにザキラも死んでしまうはずだが………。
「誰が主か弁えろ。うつけ者が。」
しかし、その兵器とも何ら変わりのない巨大な拳を、細腕で受け止めた。
「なるほど、キサマの力、良く分かった。」
こうして目を合わせてみると、神に及ばずとも、並のクリーチャーを優に凌駕する力と、その力を全て変換した殺意が良く伝わってきた。
身長は長身のザキラの倍はあり、文字通り骨の髄まで闇の力に染まっているのか、全ての骨が白ではなく毒々しい紫色をしていた。
両の目のみは穴ぼこではなく、並の人間が見れば身の毛がよだつような、不気味な色を浩々と放っている
生前どういった姿をしたのか判別は難しいが、頭蓋骨の形から、ドラゴンか何かではないのかと考えた。
「――――ゾーマ……サマ?」
ザキラの呪いに当てられたか、拳を放つ力が次第に弱まり、鳴き声を上げるだけだったのが言葉を話し始めた。
初めに呟いたのは、かつて忠誠を誓った魔族の名前。
そして、このような姿になっても生き続ける呪いをかけた張本人の名前だ。
「主の名前を間違えるな。同じZの名を持つ者でも、我が名はZ(ザキラ)だ。もう一度言えるか?」
骨だけの腕に、奇怪な文様が映る。
それは呪いの文様だ。
ザキラが切札勝利や、世界各地のデュエルマスターにかけた呪い。
洗脳、力の誇示、逆らった者への処刑、強者への報復
様々な目的で、ザキラはこの呪いを使っていた。
「ザ……キ………ラ……サマ……。」
元々この怪物は、かつての主から死しても戦い続けるという呪いを受けていた。
呪いを別の呪いで上書きするのは聊か時間がかかるも、怪物を手なずけることに成功する。
「ゴメイレイヲ……」
ザキラは、忠誠を誓う怪物を見て、極めて役に立つ僕を入手できたと確信する。
勿論、ただ凄まじい力を持っているから、有力だという誰でも分かるような理由でそう思ったわけではない。
それは、力のみならず、可能性だ。
黒神龍グールジェネレイド
魔龍バベルギヌス
黒神龍ゼキラ
彼に姿がよく似たドラゴン・ゾンビは強い力を持つだけの怪物ではない。
より強いクリーチャーに化ける進化の可能性を孕んでいる。
姿が似ているからと言って怪物の種族を特定するのは聊か早急という気もするが、この怪物もまた、これで終わりではなくさらなる破壊をもたらす可能性を持っているはず。
「そうだ。折角私が名前を教えてやったのだ。配下のキサマも名乗るのがスジではないのか?
それともキサマの主は、そのような礼儀も教えてくれなかったのか?」
「………バラモス……。」
さしずめ、バラモスゾンビと言ったところか。
抵抗する者がいなくなった場所で、見定めしていた所で、またしても視界が変わる。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
今度は教会のような場所に飛ばされていた。
「魔法の迷宮を彷徨いし死骸を配下に加え、予選を乗り越えたか、ザキラよ。」
「予選?どういうことだ!?」
神父のような男が話しかけてきた。
この男がさせているのか、バラモスゾンビは借りてきた猫の様に静寂を保っている。
ついでにこの男も配下に加えようかと思ったが、話を聞いてからでも遅くはない。
「そのサーヴァントからだと、聖杯戦争について聞くのは難しいだろう。何が起こっているのか、私から教えてやろう。」
そして、男、言峰綺礼は聖杯戦争について語り始めた。
「聖杯とは昔に聞いただけだったが……さしずめDM(デュエルマスター)の力と言ったところか」
「君がそう考えるならそれでいい。どこの世にも国にも、全てを叶える伝説の1つぐらいはあるだろう。」
かつてはデュエルマスター、ヤエサルが持っていた力。
ザキラは4年前、その力を我が手にせんと、デュエルマスターに仕える一族でありながら反旗を翻した。
だが、その力を何度手に入れようとしても、終ぞ手に入れることは無かった。
もしも聖杯を手に入れることが出来れば。
優れた力を持ちながらカードより軽く命を扱われ、自由の1つも許されぬ宿命から解放されるのではないかという期待があった。
既に死した命、今さら自由を欲するなど馬鹿馬鹿しい事この上ないとは思う。
だが、それでいてなお、聖杯の力とは彼にとって惹かれるものだった。
「言峰綺礼と言ったな。丁寧に教えてもらった礼代わりと言っては何だが、私からも1つ教えてやろう。」
「何をだ?」
「私を呼び込むことで、戦争は戦争にならず、一方的な蹂躙になるということだ。」
「そうか、期待しておこう。」
勝者、しかも完全なまでの超越者は自分であり、それを目の前の男に見せつける。
それが出来ると信じて疑わない表情を、ザキラは浮かべていた。
新たな呪いを受けたバラモスゾンビは、静かに、故に不気味に主の後を歩いていった。
【サーヴァント】
【CLASS】
バーサーカー
【真名】
バラモスゾンビ
【出典】
ドラゴンクエストシリーズ
【性別】
男
【ステータス】
筋力 A 耐久 B- 敏捷 C 魔力 E 幸運 E 宝具C
【属性】
混沌・悪
【クラス別能力】
ゾーマの呪い:A++
魔王の力で、死後もゾーマの敵を狩り続けることが出来るようにされた術
これによってあらゆる知恵を失い、魔法も使えず、言葉も紡げなくなったが、痛みも疲れも空腹も感じず、再び死が訪れるその時まで戦い続けることが出来る。
忠誠心こそはザキラの呪いによって書き換えられたが、それでもこの呪いが解けることは無い。
魔法の迷宮の呪い:C
勇者に再度倒された後、別世界の魔法の迷宮を彷徨い続け、そこでも冒険者によって討伐され、死を繰り返した。
だが、ここで後述のブレス攻撃を覚えた
【保有スキル】
輝く息:B++
絶対零度の息を吐きつけ、氷漬けにさせる。並の相手ならばそれだけで凍死させられるし、敵によっては更なる威力を発揮する。
猛毒の息:B
紫色の濃霧を吐きつけ、敵を猛毒状態に侵す。毒は格別威力があり、並の相手ならば吸えばすぐに大ダメージを受ける。
しかし、相手によっては通用しないこともある。
ブレイクブレス:C
酸性の息を吐きつけ、敵の属性体制を弱める。前述の輝く息は、これを当てることによってさらに威力を発揮する。
【宝具】
『不必要な頭(ユーズレス・ヘッド)』
ランク:C 種別:対人 宝具 レンジ:1人 最大捕捉: 1人
バラモスゾンビの頭蓋骨
見た目通り脳を失っているため思考力は無く、これを失っても死ぬことは無いので、必要はない。
だが、必要ないゆえに投擢武器として使うことが出来る。
バラモスゾンビの腕力によって、確かな威力を持つ。
【weapon】
なし
あるとするなら、いくらでも酷使できる全身が武器か。
【人物背景】
大魔王ゾーマの幹部の一人として、上の世界の侵略を任された魔物。
ネクロゴンド王国を壊滅させ、そこから侵略を開始した勇者アレルに滅ぼされるも、ゾーマの呪いによって死骸と化して復活。
その姿でゾーマ城にてアレルに挑むも、またも敗北。その後は別世界の魔法の迷宮で復活と敗北を繰り返し、ある日聖杯戦争のサーヴァントになった。
【サーヴァントとしての願い】
なし。敢えて言うなら元の姿に戻ることか?
【方針】
優勝狙い。
【マスター】
ザキラ
【出典】
デュエル・マスターズSX(スタークロス)
【性別】
男
【能力・技能】
13歳にしてデュエルマスターを守る組織ガルドの長の座に就いた実績
いかなるクリーチャーであろうと操れる能力
15歳にしてイギリス屈指の難関大学に入学し、僅か1年で教授でも解けない方程式を解き、卒業する頭脳
【weapon】
ガルドの力
デュエルでしか殺害出来ない生命を持つ。
本聖杯戦争では既に無くなっているが、それでも一般人に比べるとはるかに高い生命力・身体能力を持っている
デュエルの呪い
また、決めた相手に命を削る呪いをかけ、その呪いの威力はデュエルをするごとに効果を増す。本聖杯戦争では戦うごとに呪いの威力は増大していく。
洗脳
相手の頭・腕などを掴むことで、情報を奪い取り、相手を操り人形にすることが出来る。
相当精神力が高くない限り、この呪いを打ち返すことは出来ない。
【人物背景】
本来はデュエルマスターを守護するガルドの長でだったが、カードの様に扱われた戦い死んでいくだけであったガルドの在り方と境遇を憎み、ガルド意外のデュエリストを全て殺害し、組織を解放し理想郷を築くという野望のために戦った。
しかし、第二回世界大会で全デュエリストの抹殺を掲げるも、切札勝負に敗れ、南極へ逃亡。
その後初代デュエルマスター、アダムの下僕の偽X(キサナドゥ)に襲撃を受ける。部下のほとんどを犠牲にしながらも、偽Xを倒し、アダムに挑むも、記憶と力を取り戻したアダムに敗れる
【マスターとしての願い】
自らの復活・自由と解放
【方針】
優勝狙い
【ロール】
パラディウムのアカデミーの教授
【令呪の形・位置】
デュエマの闇文明の模様、場所は右手の甲
【把握媒体】
漫画版:デュエルマスターズFE、SXを参照にしてください。
無印版は必要ないですが、むしろデュエルマスターズ外伝の方が重要です。
アニメ版ではストーリーが異なっているのでご注意を。