昏の皇子<KURA NO MIKO>   作:水奈川葵

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断章 ー帝都・キエル=ヤーヴェへの道ー

 また…落ちていく。

 

 ()の中に。

 

 ゆっくりと、落ちていく―――――。

 

 

 

 

 煙となって空へ昇っていく母を見送って、オヅマはマリーと共に母の遺言通り、帝都(キエル=ヤーヴェ)へと向かった。

 

 当初は街道を歩いていたが、いわゆる関所に来ると金を要求された。

 五銅貨(ガウラン)は、いつも街道を利用する商人にとっては必要経費であり、大した金額でなかったが、家ごと、全て売っ払っても銀貨八枚に満たなかったオヅマらには、この先の長い旅程を考えると簡単に渡せる金額ではない。

 

 家財で得た金以外にも、ずっと世話になった鍛冶屋の爺さんや、ミーナに時々、針子の仕事を頼んでいた宿屋の女将などが餞別にいくらかまとまった金を持たせてはくれたが、それもまた首都に行く為に十分とは言い難かった。

 そのため、オヅマは仕方なしに整備された街道ではなく、裏街道と呼ばれる正規でないルートで首都まで目指すことにした。

 

 しかし、子供二人の道中はそう簡単なものではない。

 裏街道の多くは山道で、獣に襲われることも、山賊に追いかけられることもあった。

 まだ早春の頃であったから、暗くなれば冷え込むこともあって、大きな木の(うろ)の中に落ち葉をありたけ集め、マリーと二人抱き合って眠ることもあった。

 

 ある日のこと、オヅマが水を求めて岩清水の音がする方へと歩いていると、(くさむら)からヌウッと人影が現れた。

 オヅマは咄嗟に人(さら)いだと思った。これまでにも何度か人攫いの男がオヅマとマリーを襲うことが続いていた。

 

「マリー、逃げるぞ」

 

 言いながら二人は腰の袋に集めていた棘玉(鋭い棘のある硬い殻に覆われた種子)を落としてゆく。

 だが、影は追いかけては来ず、ドサリと背後で何かが落ちたような音がした。

 

 オヅマとマリーはチラと目を見合わせてから、手近にあったコナラの木にスルスルと登った。

 枝の上から、しばらく様子を見る。

 

 道に男がうつ伏せに倒れていた。

 長い袖の、袖口の広がった上衣に、短い黒のベスト。足首ですぼまったヘチマのようなズボン。全体的に薄汚れて、所々破れていた。黒っぽい髪が、これも薄汚れた巻布(ターバン)の間から飛び出ている。時々見かける異国の商人のような格好だ。

 

「お兄ちゃん……あの人、怪我してるんじゃない?」

 

 マリーが小さい声で尋ねてくるのを、オヅマはシッと制した。

 もしかしたらあれは囮で、あの男の仲間が周囲に潜んで、自分達を捕まえようとしているのかもしれない。

 注意深く辺りを探り、鳥や栗鼠(リス)などが奇妙な動きをしていないか窺う。人間が隠れていたりすれば、まず動物達の挙動が警戒を帯びる。

 

「マリー、お前ここにいろ」

「嫌だ」

 

 別行動をしている時に一度誘拐されかけてから、マリーはオヅマの側を絶対に離れなかった。

 

「………俺の後に来いよ」

 

 オヅマもやはり心配ではあった。

 なるべく音をたてないように、そっと木から降りると、辺りに目を光らせつつ倒れている男に近づいていく。途中でマリーの背丈ほどの木の枝を拾って、その枝でまずツン、と男の足をつついた。

 

「………」

 

 男に反応はない。

 ツン、ツン、とまたつつくが、男は動かない。

 

「マリー、よく周りを見てろよ。誰かいないか」

「うん」

 

 オヅマはより警戒を強めてから、男の脇あたりをツンと押した。

 

「………ぐ…」

 

 かすかに声が漏れたが、男は動かない。

 もう一度、今度は強めに同じ脇を押した。

 

「ぐひゃッ!」

 

 妙な声を上げて、男は急に起きた。

 

 オヅマとマリーはあわてて後ずさって、茂みの中に隠れた。

 男は起き上がってから、キョロキョロと辺りを見回して、ボリボリと頭を掻いた。かろうじて頭に巻かれていた布がとれて、長い紺の髪が解けて落ちた。

 

「おぉい」

 

 男が声をかける。

 

「誰か知らねぇけど、助けてくんねぇ?」

 

 オヅマは息をひそめて、男の様子を見ていた。

 ああして油断させて、マリーとオヅマが近寄った途端に態度が豹変するかもしれない。

 

 男は溜息まじりに、まだ呼びかけていた。

 

「頼むよぉ。困ってんだ、これでも。…ホラ、見てくれよ」

 

 男はいきなりベストを脱いだ。

 元は白かったと思われるシャツの背中は真っ赤だった。一目で血だとわかる。

 

「背中…やられちまった……ヤベぇな、これ。マジで……ヤベぇかも…ホントに……」

 

 男は言いながら段々と顔色が悪くなっていく。

 ゆっくりと体が傾いていき、そのうちまた地面に倒れた。

 

「……お兄ちゃん」

 

 マリーが心配そうに言った。

 

「あの人、怪我してるよ」

「………後ろからついてこい」

 

 オヅマはそれでも気を許さなかった。

 鍛冶屋の親爺が餞別にとくれた分厚い刀身の短剣を持って、そろそろと近寄る。

 

 足で男の脇腹あたりを軽く蹴った。反応はない。もう一度蹴ってみたが、動かなかった。

 

 オヅマは男の間近まで来て、その背中をまじまじと見た。

 シャツには何か小さな鋭い刃物で破かれた穴が四箇所ほどあり、その穴周辺に赤の色が濃かった。

 オヅマは眉を寄せ、持っていた短剣で男のシャツを切り裂いた。案の定、背中には刃物が刺さったらしい傷跡が四箇所ある。まだ出血していた。

 

「マリー、あそこに艾葉(ヨモギ)があるから適当に千切ってきてくれ」

「うん!」

 

 マリーは兄がようやく怪我をした男を助ける気になってくれたので、ホッとしてすぐさまヨモギが群生している場所に走っていく。その間にまた意識を取り戻したらしい男がかすれた声でつぶやく。

 

「……腰の袋に……薬……」

 

 オヅマが男の腰にある袋を探ると、いくつかの薬が入っていた。

 オヅマはその中から外傷用の塗り薬と、柿渋で染めた晒し布を取り出す。

 塗り薬を傷口にたっぷり塗り込むと、しみたのか男がうめいた。

 

「…っ…痛……」

 

 オヅマは反射的に一度地面に置いた短剣をすぐさま手に取った。

 

「動くな。動いたらもう、手当てしないぞ」

「………物騒なモン持って」

 

 男はククッと笑って、手を真上に上げてヒラヒラさせた。

 

「なーんもしねぇよ。頼むわ、ホント」

 

 オヅマはその後も警戒を緩めなかったが、とりあえず男の傷の手当てをした。

 マリーの千切ってきてくれたヨモギの葉をぐしゃぐしゃと揉んでから、傷口の上に重ねて、その上から柿渋の晒し布を巻き付けた。

 

「手際いいな、お前」

 

 男は途中からすっかり目が覚めていたようだった。

 あんな怪我をして、相当痛いだろうに、微塵も苦しげな素振りは見せない。

 オヅマは眉を寄せると、男の持っていた袋の中から、赤い小さな紙包みを取り出した。

 

「これ、痛散薬?」

「お、よくご存知で」

 

 オヅマはその紙包みと、水の入った革袋を渡す。

 

()んでおけよ。痛いんだろ」

「へへ」

 

 男は笑って受け取ると、手慣れた様子で紙包みごと飲み込んだ。ゴクゴクと革袋の水を飲むと、ぷはぁと息をつく。

 

「いやぁ。助かった助かった。坊や、慣れてんな」

「………薬師のお婆さんとこで、ちょっと教わったから」

 

 オヅマは一年前に亡くなった薬師のお婆さんのことを少しだけ思い出した。

 偏屈で変わり者の、口やかましい婆であったが、こうして旅していると彼女の教えは非常に役立つことが多かった。今となっては感謝している。

 

「そうか。道理でな」

 

 男は革袋をオヅマに返すと、じっと自分を見てくるマリーをチラリと見る。マリーはすぐさまオヅマの背中に隠れた。

 

「妹か?」

 

 問いかけられても、オヅマは答えない。

 男はフッと笑った。

 

「そうか…お前らか」

「なに?」

「噂になってんぜ、お前ら。言ってもこの界隈でだけど。ガキが二人で旅してるって。ちょこまか逃げやがってクソムカつくって、人買いの野郎が飲み屋で騒いでた」

 

 オヅマはさっと顔が強張った。

 やはり子供二人では目立つのだ。

 

 街道を歩いている時でさえ、奇異に感じた人が声をかけてきたりして、そのまま保安衛士(ほあんえじ)に引き渡されそうになってあわててマリーと逃げたのだ。

 その後はそれとなく隊商の列に並んだりして誤魔化していたが、関所はそう簡単に通れなかった。そこでも役人に疑われ、保安衛士が出てくる前に逃げた。

 

 男はニヤリと笑って腕を組む。

 

「さぁて。どうしたもんかねぇ…」

 

 オヅマはすぐさま短剣の柄に手をやる。しかし男は平然としていた。ザリザリと伸びた無精髭を撫でる。

 

「お前ら、どこまで行く気だ?」

帝都(キエル=ヤーヴェ)

 

 オヅマが止める前に、マリーが答えた。

 

「マリー! 勝手に言うな!!」

 

 オヅマが怒鳴ると、マリーはビクリと身をすくめる。

 男はハハハと笑った。

 

「そう怒るなよ、坊や。まぁ、そんなこったろうとは思ってたよ。孤児でも浮浪者でも、食い扶持のありそうな場所を目指すもんだ」

「俺らは、知り合いのところに行くんだ!」

「知り合い?」

「母さんに言われて…そこに行けば、きっと……どうにかなるって…」

「ふぅん」

 

 男は頷いてから、オヅマに尋ねてきた。

 

「じゃ、その知り合いの紹介状みたいなの、母親からもらってねぇの?」

「………」

 

 オヅマは目を伏せて拳を握りしめる。マリーは泣きそうな声で「お母さん…」とつぶやいた。

 男はそれ以上のことは聞かなかった。紺色の瞳でじいっとオヅマを値踏みするかのように見つめた後、ふっと笑顔になった。

 

「まぁ、俺はこれでも義理は通す方だ。お前らが困ってるなら、一緒に行ってやってもいい」

「断る」

 

 オヅマは即座に断った。

 男は肩をすくめた。

 

「この先、子供だけじゃあ無理だと思うぜ。特にそのお嬢ちゃんなんか、なかなか可愛い顔してるし、人買いが欲しがりそうだ」

 

 オヅマは唇を噛み締め、手に持った短剣をより強く握りしめる。しかし男はフルフルと首を振った。

 

「そーんな短剣振り回したって、それこそ十人がかりで囲まれたらどうする? お前、一人で相手できんのか? 相手している間に、妹は(さら)われるだろうぜ。正直、ここまでは運が良かった。っつーか、さすがにこんな北の果てまで来るような悪党もいなかったってだけだ。いたとしても田舎モンの悪党はたいがい間抜けだからな」

 

 マリーはオヅマの腕にしがみついた。

 ラディケ村を出発してからずっと、気の休まる時がない。オヅマも限界だったが、マリーも疲れていた。ふっくらしていた頬もこけ、緑の瞳はいつもオドオドと怯えていた。

 

 正直、すぐにでも飛びつきたい申し出だったが、それでもオヅマは容易に男を信じなかった。

 

「……アンタが怪我をした理由は?」

 

 睨みつけて尋ねると、男は一瞬顔を固めてから、ニヤっと片方の口の端を上げた。

 

「お前…いいね。いつも、そうやって油断なくしてろよ。ここらにいるたいがいの大人なんざ、信用ならねぇからな」

「あんたも大人だろ?」

「まぁ、一応な。今年なった」

「今年?」

 

 オヅマは思わず聞き返した。帝国の成人年齢は十七歳だ。 

 

「そうだよ。正直、ここいらをウロつきまわってるゴロツキのオッサン共よりかは、お前らの方が年は近いだろうぜ」

「………見えない」

 

 オヅマが素直に言うと、男は少し眉を寄せて、ザリザリと顎髭を撫でた。

 

「このナリだからな…ま、さっぱりすりゃ、わかるさ」

「……で?」

「で?」

「怪我の理由は?」

 

 オヅマが再び尋ねると、男は観念したように溜息をついた。

 

「わかったよ。…実をいうと、俺は今、追われてる。保安衛士(ほあんえじ)とゴロツキ共…まぁ、その他モロモロ。ヤツら、はっきり俺だとわかってないが、少なくとも一人で旅してる男に声かけて回ってるみたいなんだ。そこで…」

「俺らと一緒にいれば、ごまかせるってこと?」

 

 男はパチンと指を弾いた。

 

「察しがいいな、坊や」

「坊やじゃない。オヅマだ」

 

 オヅマが名乗ると、マリーもすぐに自己紹介した。

 

「私はマリーよ」

「俺は……ジェイ」

 

 男は言いかけて、しばらく黙り込んだ。何かを考え込んでる様子に、マリーが首をかしげる。

 

「どうしたの?」

「いや…そうだな。俺の名前はエラルドジェイだ」

「エラ…ド…?」

 

 聞き慣れない名前にマリーが苦戦していると、エラルドジェイは笑った。

 

「無理しなくていい。これはお前らと三人だけの時の名前。普段はジェイとだけ呼んでくれ」

「なんで?」

 

 オヅマは意味がわからない。貴族でもないのに名前が二つもあるなんて。

 するとエラルドジェイはポリポリと頬を掻きながら、少し恥ずかしそうに話した。

 

「エラルドジェイは隠された名前なんだ。よっぽど親しい人間以外は教えない…っつーのが、俺の家に伝わってる古くさい掟ってヤツなの。まぁ、俺はさほどに気にしてるわけじゃあないんだけどさ。でも、古代の氏族の血ってヤツが俺にもまだ残ってんだろうな。秘名(ハーメイ)ってのは、ホイホイ誰にでも教えたくないんだ」

 

「じゃあ…なんで俺らに教えるのさ?」

「お前らに信頼してもらうためさ」

「信頼?」

「誠意の証ってやつ」

 

 オヅマにはエラルドジェイが秘めたる名前を教えることの意味があまり理解できなかった。正直、それで誠意の証と言われても、特に何も感じない。

 

 だが、一緒に旅をすることが一方的にオヅマ達の利益になるのではない…むしろ男がマリーとオヅマの協力を必要としていることこそが、男への警戒を少し薄れさせた。

 無償の好意よりも、利害関係があった方が、まだ安全だ。

 

「厄介事に巻き込まれるのはゴメンだ。あんたが危なくなっても、俺はマリーを連れて逃げるからな」

 

 オヅマは冷たく言ったが、男は意図を理解したのかニコっと笑った。

 

「勿論だ。俺も足を引っ張りたいわけじゃない」

 

 オヅマは立ち上がると、膝についた土を払った。

 

「しばらくはその傷の手当てだってしなきゃならないだろ。もうすぐ日が暮れる。野宿できそうな場所を見つけないと」 

「それだったら、いくつか心当たりがある」

 

 エラルドジェイも立ち上がり、背中の傷に痛みがはしったのか、顔を顰めた。

 

「大丈夫?」

 

 マリーが心配そうに聞くと額に汗を浮かべながら、エラルドジェイはやっぱり笑う。

 オヅマはあきれながらも、エラルドジェイの脇に入り、体を支えてやった。

 

「おいおい~、無理すんなよ~」

「無理してんの、アンタだろ」

「ハハ、大丈夫だって。俺、普段からルトゥ(*麻薬の一種)吸ってっから、そんなに痛みとか感じないんだ」

「………よくないだろ、それ」

「こういう商売してっと、必需品でな」

 

 オヅマは眉間に皺を寄せて言った。

 

「俺、煙草とか嫌いだからな」

 

 

 その後、帝都到着までの一月近く、オヅマはエラルドジェイと行動を共にした。

 エラルドジェイを追いかけてきたゴロツキや、保安衛士によって捕まりそうになりつつ、三人はどうにかやり過ごした。

 

 幸いにも途中でエラルドジェイが懇意にしている旅芸人一座と行き合い、この一団に加わることで追手からはほぼ逃れることができたし、オヅマ達兄妹も、客寄せなどを手伝って芸人達から可愛がられた。

 

 帝都に入り、オヅマが向かう場所がガルデンティアだと聞いたエラルドジェイは、少しばかり真面目な顔で、声をひそめた。

 

「お前があそこと関わりがあるとは思わなかったな。……もし、追い出されたらすぐに俺ンとこに来いよ。帝都だったらアウェンスの肉屋にいるニーロっていう赤毛の男か…そこが駄目なら、ちょっと遠いけどアールリンデンのホボポ雑貨店、覚えてるか? 途中で寄ったろ? あの時はいなくて紹介できなかったけど、ラオっていう、ハゲ親爺に俺の名前を言ったらいい」

「ジェイって?」

「いや。この二人は俺の秘名(ハーメイ)を知ってるから、そっちを教えた方が話が早い」

「ふぅん。案外、誰にでも教えてるんだな」

「なんだぁ? 嫉妬か、オヅマ」

「フザけんな! バーカ!」

 

 エラルドジェイはしょっちゅうオヅマをからかったが、その目はいつも優しかった。

 

 このあと彼とは別れたが、後年になって再会した時も、彼はオヅマへの恩義を忘れていなかった。

 終世、兄貴分としてオヅマを見守り続けてくれた。

 

 ()()()()()()()()()()()、エラルドジェイとの出会いは人生における最大の僥倖だった。もし、彼に会えていなかったら、きっとオヅマもマリーも行き倒れて死ぬか、山賊か人買いに捕まってオヅマは殺され、マリーは売られでもしたことだろう。

 

 オヅマにとってもエラルドジェイは恩人であった。

 

 しかし後になって考えるほどに、彼はある意味、地獄への使者とも言うべき役割を果たしたのだった。その皮肉に気付かされながらも、オヅマはエラルドジェイのことを恨んだことは一度もなかった。

 

 あの時もあの後になってからも、オヅマの昏い人生において、彼との旅はただ唯一、光の差した日々だった。

 




次回は2022.08.24.更新予定です。

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