「ねえ。なんで未来が見えないの?」
俺、迅悠一は、初対面のコにそんな事を聞いた。
おかしいやつって思うんだろう。
未来が見える的な発言をした俺は。
「あ。それは、自分も未来視持ちだからっすよ。だからじゃないですかね?」
・・・・。
そんな軽く言うとは、思わなかった。
驚きもしないし。
て、え??
未来視持ってんの???
「「え?未来視持ってんの??」」
!!
心の中が読まれて!?
「言うと思いましたからね。普通未来視なんて持ってたら…
ええ!!!
って、なるでしょうから。それに、まさか相手も持ってるなんて思わないでしょうし。」
年下に、読まれている…!
なんかとても恥ずかしい!!
「ええ〜。じゃあなんで、俺ライくんの未来見えないの??サイドエフェクト検査引っかからなかったの?」
「ああ。それは・・・
−トリガー オフ−
僕…私は、巫女の一族だからなんですよ。
だから、サイドエフェクトではなくて家系能力だからなんですよ。
なんで見えないのかは…家系能力の方が力バランスが強いんじゃないんですか?知りませんけど。」
そこには、赤茶色のきれいな髪が夕日によって美しい金色になった可憐な少女がいた。
ポワッと頬が赤くなる俺だが…
「えええええええええ!!!????
ラッライくんって、女だったの??」
今は、びっくりの方が勝っている。
「ええ。しゅうお兄ちゃんとかなたお兄ちゃんの妹です。」
「え?マジ?あの二人の??え?じゃあ歳は…?」
「ボーダーでの年齢の一つ下の今、12歳です。」
「え?戸籍とかは??」
「唐沢さんに偽装の戸籍作ってもらいました。大規模侵攻後だったから作りやすかったって言ってました。」
「え。お尻触っていい?」
「うちのかなたお兄ちゃんは、シスコンですよ。ちょっと男子とお喋りしただけで、かなたお兄ちゃんとその後、お喋りしたらしいです。お喋り後、その男子は、精神を抉れた姿で帰ってきましたが。それでも良いなら。」
「え?なにそれ。怖っ!」
その話、実は、のちのS級隊員、天羽月彦の事を指していた。
まあ。本人は、話が怖かったのではなく、ただ単純にかなたのどす黒い悍ましい黒色に怯えてたらしいが…。
ーーーーーーーーーー
その秘密を話した同時刻。ボーダーの一つの会議室で。
「おいっ!!!阿呆川!!寝るんじゃねえ!!」
「痛い!!しゅうさん!!ローキック、膝にしないで!!!」
「おい。クソ川!!何故こんな公式に当てはめることすら出来ない。小学校からやりないしたほうが良いんじゃないか?」
「あら。太刀川君。英語の採点したけど、文法も全然駄目じゃない。」
「おい!!阿呆川!!そこは、この公式だっつてんだろ!!!教科書開いてるのに、なんで、わかんね−んだ!!!」
太刀川さんは、しばかれてました。
ーーーーーーーーーーー
「そっか。俺たち未来視仲間だね。」
「そうですね。迅さん。これからは、貴方だけが未来の責任を持つ必要は、無くなりました。
いわば、私達は共犯者です。」
人差し指を唇に当て、そう言って、妖艶な笑みを浮かべる。
また、俺は、赤く頬が火照る。
なに、振り回されているんだ。12歳の少女に!!
ブルンブルン顔を振る。
正気に戻れば、彼女の言った言葉の重さが、脳が理解した。
「・・・・俺だけの責任じゃないのか。
・・・・もう、一人で悩まなくてすむの?」
「ええ。そうですよ。
いままで、貯めてた気持ち、全部教えて下さい。
嫌な未来が見えたら共有しましょう。
私になら、泣いていいんです。」
「ふふ、じゃあ聞いてくれる?」
「はい。」
彼女は急に立って、俺の前に来た。
何をするのかと思って、はてなマークを浮かべていると、彼女は、どん!と俺の前で両手を壁について、俺を覆う。
それは、いわゆる、壁ドンで…。
目と目を合わせて、おでこをくっつけて、壁ドン状態でこういった。
「遠慮しないでくださいね。
もう、絶対一人で悩まないでください。」
彼女のきれいな赤い瞳が俺の心を捉えた。
それからポツポツと恥ずかしかったがその状態で喋る。
ーーーーーーーーーー
また、ボーダーのとある会議室にて…
「あ!太刀川君もしかしたら、栄養が足りてないから、勉強がはかどらないんじゃない?」
「そうだね。加古ちゃん。こいつは、脳に栄養がいってないからこんなにも勉強ができないかもしれない。」
「「俺(私)が作るよ!!」」
「お!しゅうさんと加古の料理?」
「しゅうさんの料理!!」
「主に俺が作るから、加古ちゃんは、手伝ってくれるかい?」
「わかったわ。しゅうさん。」
しゅうと加古さんが離脱中。
「おい。太刀川。課題は、進んでるのか…って、二宮か。ご苦労。」
「こんにちわ。風間さん。3分の2くらい進みました。」
「おい。太刀川。早く終われ。」
「待ってよ。風間さん。俺栄養不足なんだ。だから、飯食ったら、やるから〜。」
「うだうだ言わず、さっさとやれ。創立して、半年のボーダーの汚点にならないよう、努力しろ。」
「いや〜。まってよ〜今しゅうさんの飯待ちなんだよ〜」
「何?しゅうの飯だと・・・?」
「はい。今このクソ川にしゅうさんがありがたいことにご飯を加古と作ってるんです。」
「そうか。ふたりとも頑張れ。俺は、たった今用事が出来た。」
「?せっかくですから、食べないんですか。」
「いや。遠慮・・・」
「出来たぞ〜おっ。蒼也もいるじゃん。一緒に食べるぞ!!同い年の諏訪も連れてきたんだ!」
「遠慮する。今は、お腹がいっぱいだし、用があるのでな。」
「嘘つくのへただな〜蒼也は。ほら食えよ。」
「いや…。やめ…グフッ!!!」
バターン!!
無理に食わされて、風間蒼也は、倒れてしまった!!
「「「・・・・・」」」(諏訪・太刀川・二宮)
ーーーーーーーーー
俺は、全部話した。
初対面の子にする話では、絶対なかったけれど。
俺は、途中で泣いてしまった。
でも、少女は、相槌を打ちながら、ただ、無表情で聞いていた。
無表情の彼女は少し怖かった。
「話してくれて、ありがとうございます。
それでは、私のことも話さなければ。」
彼女も、話しだした。
主は、大規模侵攻進行で起こったことだった。
悲しい…。ボーダーの人間じゃなかった者なのに、ボーダーの人間と同じくらいの悲劇のお話だった。
「そっか・・・。」
「あ。そういえば、私の名前言ったませんでしたね。
私の名前は、神風みらい。みらいって、呼んでください。」
「俺は、迅悠一。これからよろしく。」
「迅さん。この力のことは、上層部に話さないでくださいね。二人だけの秘密です。」
「なんで?」
「あまり話すなって、本家から言われてるんですよ。」
「ホッ本家?」
「ええ。生家とも言えるかも。」
「・・・案外神風家って、すごい家??」
「いや?普通ですよ?」
「?」
「??」
話がずれた。
一話に入り切らなかった。
嘘だろう!???
まだまだ続く!!
☆しゅうの味覚について。
彼の味覚は、至って普通ですが、なんせ彼は、食のストライクゾーンが広いため、人を殺す料理を作ります。
学校の調理実習では、風間さんが主に作り、しゅうは、片付け担当で、このなきを得ていました。家では、料理禁止令が発令されており、片付けと、洗い物以外させてもらえません。