真木がひっそりと決意を固めた時、三上歌歩は、この状況を微笑ましく思っていた。
気難しい真木は、どうやら考え込んでいるようで、ライくんは、もぐもぐ愛らしい様子でおにぎりを食べているからだ。
真木は、三上の目から見ても他人にも自分にもとても厳しい。そのため、よく怖がられてしまうのだ。本当は、相手を思っていっているのに。真実は、ちょっと言葉足らずで意味が伝わっていないせいなのだが。
はむはむ。はむはむ。
ん〜。可愛い。小動物の様な愛らしさがある。
「はむ。は〜あ〜!!美味しかった〜ありがとうございます!」
「いいよ〜とっても美味しそうに食べてくれるから、あげた甲斐があったよ〜。ね。真木ちゃん。」
「うん。(可愛いな)」
こんな感じで一日目は終了した。
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二日目。
今日もまた、訓練である。そのため、昨日のデスクに行こうとしたのだが…。
「あの!ライくんであってました?あの0.2秒の!!」
「あ。はい。そうですが。」
「きゃあああ〜!!」
僕のデスクに他のオペレーター達が群がって…ごほん。そんな言い方良くない。集まっていたのだ。女の子達は、キャアキャアしている。
あー。ふーん。なんとなくわかってしまった。初めに説明したようにオペレーターは、基本的に女性である。それ故、此処には、男は僕しか居ない。(いや。本当は女なんですが…。)要は、こんな状態。それは、女子校の修学旅行…。その旅行先で超絶イケメンが居たとしよう。そうすれば、男に飢えた女の子は…恐ろしい悪魔に豹変するのだ!!やれ、彼女は!!好きなタイプは!!これが、人間の生存本能なのか!!と思うくらいガツガツ攻める。怖いくらいに攻めるのだ。
※必ずしもそんな人ばかりでは、有りません。そういう人が少なからず居る。それだけを認識してください。
「凄いですね!!え〜カノジョさんとか居るんですかぁ〜??」
「あはは。(二次元の可愛い女の子なら沢山!!)」
「え〜好きなタイプは〜??」
「えっと…。(君等みたいにガツガツ行かない人ですかねええええええ!!!)」
「はい!好きな料理は〜?」
「えっと…お肉料理とか…。」
「え〜!!男らしいぃ〜!!」
質問攻めの嵐だ。怖い…。
ゾクゾク!!!
!?
何この恐怖!!はっ!!真木さんがお怒りだあああ!!目が!!目が!!こわいよオ!!
「あ。あのお。もう。いいですかぁ。」
辻ちゃんの気持ちがわかったよぉ!!彼には、優しくする。心に決めた!!
でも、恐ろしい悪魔には残念ながら届かない。
「元々、カノジョさんは居るんですかぁ〜??」
「記念日は大切にする派ですかぁ?」
「兄弟は居るんですかぁ?」
怖えええええ!!なんで、そんな突っ込んだ質問できるんだ!!
そして、どんどん怖くならないでえええ!!真木さんんんん!!!
そんな、僕の願いが届いたのか、とある質問で、女の子の流れが変わる。
「オペのこと教えてくれませんか?」
はっ!悪魔たちはなった。
そうだ!そうすれば、彼を独占でき、親しくなることが出来る!!
・・・・手に取る様に女子の思考がわかる。もうヤダぁ。
いや。これは、チャンスかも知れない。女子を(精神的に)一網打尽に出来るかもしれない!!
「わかった。良いよ。」
またもや、キャーッとなる女子。
「じゃじゃあ、私か…」「ここで、皆説明するね。」
「「「え?」」」
「ん?何かおかしいこといった?個人的に教えるよりこうして全体的に教えたほうが効率がいいじゃん?」
明らかにあわあわしだす乙女たち。
フッ。私は、君たちみたいな女子が前世死ぬほど苦手だったのさ!心の中で、唯我尊の様に前髪を掻き上げる。
真木さんは皆に説明するねといった時、怒りが消え、効率的といった時は、フン。と得意げになっていた。ヨカッタ。機嫌が直ったようだ。
「いいよね?じゃあ説明するね!」
いいよね?と半分脅しを懸けて、明らかに僕より先輩なのにオペの説明をご丁寧にした。
お昼によくやった。と真木さんに言われた。ヨカッタ。
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四日目
今日は、一昨日のようにならず、滯りなく訓練を行い終了した。
最近よく、三上さんと真木さんとご飯を食べるので日々の楽しみになっている。
や〜可愛い子と食べるご飯は、割増で美味しいなあ〜そして、今日も福眼でしたなあ〜目の保養〜
今日は、平和だ。とぼんやりしていると、
「やあやあ。噂のライくん。君。メガネを掛ける気はないかね?」
「あっ貴方は…!!!」
「お!私のことを知っているかね!」
「いや…。誰?」
困惑の表情のライをものともせず、キラーンと星をだして、その少女は、言う。
「なら、紹介しよう。私は、宇佐美栞。ライくんと同じオペレーターだよ〜。メガネ人口増やそうぜ〜」
!!!
宇佐美栞。
世界中が眼鏡になあれのキャッチコピーを持ち、ボーダーメガネ人間協会名誉会長と務める。メガネを愛し、愛される娘。そのメガネを布教する活動の傍ら、今は、まだだが。今はまだだが、風間隊をA級に導いた輝かしい実績を持つ。そして、好きなことに人の世話という、聖母の様な素晴らしい性格の持ち主。そう!玉狛の聖母なのである!!
心の動揺を隠しつつ、答える。
「へえ〜。こんにちわ。ご存知かと思われますが、僕の名は風神ライです。どうぞよろしく。」
「うんうん。よろしく〜。よし!お近づきの印にメガネを掛けないかい?」
・・・・。
わ〜!!!待って、今、玉狛の聖母からメガネかけようぜ勧誘を受けている??ゼータク。なんてゼータク。ワールドトリガーを愛するその他多勢、略して、ワ民の名において、この勧誘を断ることなんて出来るやつなど居るのか!!いや、いない!!
「はいぃ。喜んで。」
感動と最大級のヨロコビをなんとか心に抑えて不自然なく言った。頑張った。エライ。ライくんトッテモエライ。
「ふむ。よろしい。なら、この伊達メガネを!!」
「わ〜。常時裸眼生活者に配慮したメガネだ〜ありがと〜。
失礼します〜。」
ピカああああああああ!!!
「うわああああああああ!!!」
「どっどうしたの!!宇佐美さん!!」
「栞でいいよ…。ライくん…。」
この世には、色々な意味で合わせてはイケナイ組み合わせというものが存在する。例えば、加古さんとしゅう。二人の好奇心と才能に料理をさせれば、あの菩薩、来馬ですら殺す。
今回の場合は、ライとメガネ。その御姿は、魔性のオーラが漂っていた。モブであったなら、即死。宇佐美だったからよかった。従兄弟が前髪を下ろせばイケメンになる人が居たからだ。彼が居なければ宇佐美も危なかった。
「大丈夫?栞ちゃん…?さん…?」
「ああ。ちゃんでもさんでもどちらでも良いから早くメガネを…!」
「あっ!そうだね!!外すよ!あっ!」
宇佐美運が今日は悪かった…!メガネを外そうとした瞬間、ライが後ろから押されてしまったのだ。
ドン!!!
それは、女の子なら憧れるシチュエーション。壁を背にして相手の正面に立ち、相手の背後の壁に手をついて、立ちはだかる・・・。
壁…「あああああああ!!!早く外してえええええ!!!」
サッとライからメガネを取る。賢明な判断だった。
「まさか・・・眼鏡に殺されそうになるなんて…!」
「栞さん???」
「ライくん。」
「はい。」
「人前で眼鏡をかけちゃ駄目だよ。」
「???」
「駄目だよ。」
「わっ分かりました。」
「ふむ。ならよし。…はあ。初対面からこんなことになってしまったけど、オペレーターは、何でも聞いて!!」
「分かりました!!ありがとうございます!!」
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五日目
「ライくん。オペレーターは、どうかしら?」
「月見さん。ええ。だいぶわかってきました!」
グッと親指を立てるライ。その姿に月見は、ふふふ。っと笑みをこぼす。
「なら、実践練習してみましょうか。」
「え?」
*ある支部で。
「なんでえええええええええ!!!!!」
「ん?どうかしたの?」
ライは、困っていた。いや。その…わかってきた!で、ここまでいくとはふつう思わないのだ。そう!まさか、あの玉狛支部でオペレーターなど!!!
「ん?どうかしたの?じゃないですよ!!迅さん!!なんで、オペレーター歴五日の僕に…!ちゃっかり、支部まで来てるし…!!」
「あ〜あはは。実践練習って、大事だよ?」
「大事ですけど!?大事ですけど!!別に支部まで来る必要有りますか〜???」
「テンパってるなぁ〜
(そう言いつつもしっかりオペできてるのは、凄いことなんだけどなぁ〜。)」
迅は感心していた。何やら、文句は言っているようであったが、カタカタとオペをしっかりこなしていたのだ。ビュンビュン情報処理をして、随時更新されている。
「もおお!!迅さんっ!!南西方向二体です!!」
「はいはーい。」
「・・・迅さん未来予知あるからオペいらないんじゃないですか?」
「そんなに未来予知も完璧じゃありませんよっと。これで、全部?」
「はい。もうそろそろ、交代の時間です。お疲れさまでした。」
「はーい。お疲れ様〜そっちへ戻るね。」
迅は、なんとかぼかした。
最近ライは、オペの練習のためブースに来ない。(そのため、ブースが少し荒れているのは別の話だが…。)
そこで、実践練習という名目でライに会うという作戦を思いついた。それには、ライと会うだけではなく、ライの初オペ…いろいろと独占できるものがあった。それ故、月見に自分のオペ初心者の有能さを示し、今空いてるからどうだ?っ的なことをいって実行した。玉狛支部に連れてきたのもバレないようにするため。その作戦がうまくいき、ルンルンな迅は、軽い足取りで玉狛支部まで向かう。
また、何も知らないライは・・・
「ふーう。」
実践練習が終了した。中々疲れるもんだな〜。と呑気に今回のオペを振り返っていた。
そこに、女の子が降りてくる。
「あら?貴方誰よ。」
「!!!えーっと、僕は…」
「何?不審者なわけ?…ってなわけ無いかオペしてたみたいだし。どーせ迅でしょ?」
「あ。はい。」
「ふーんそ。」
この後、迅さんとご飯食べて、終わりました。何だったんだ??
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六日目
「今日は、本部で実践練習よ。早くライくんには、卒業してもらわなくちゃいけなくなったの。」
「はぁ。」
なんだかよくわからないが、そういうことらしい。大変だなオペレーターも。
「理解してくれて嬉しいわ。今日の先生は・・・」
「こんにちは〜羽矢です。よろしくね。」
「はい。よろしくおねがいします。」
今日もレッツプラクティス!!!!
︙
「ですよね!?あの方の素晴らしさは言葉で…!!!」
「そうよ!言い表す方が失礼だわ!!」
「お姉様!!!」
「ライくん!!!」
実践練習中、僕らは意気投合していた。いや?あれだよ?ちゃんと実践練習してるから。毎回喋る時は、内戦通話きってるからね?
ことの始まりは、実践練習の休憩中に来た、ある通知だった。そう。推し漫画のアニメ化通知。そこで、僕は、感動が抑えきれず、「え?ええええ??$%&#$%?!%%$??」と言葉にならない叫びをしまった。
・・・仕方がない。だって、しょうがないじゃないか!!
無理だよお!!だって、アニメ化だよおおお???ワ民だって、4期が決まったら、叫ぶだろおお???
「・・・・」
なんとも言えない空気が流れる。あ〜。パンピーとヲタクの差が・・・!!あれ?いやまて、確か今一緒にいるのは、羽矢さん…。ん?あっ!あの!二次創作物で、ヲタク夢主の味方じゃないか!!
よし!羽矢さんの方見てもじゃいじょゆぶじゃないか!!
チロ。…! チロ。
二度見した。
羽矢さんは、泣いていた。
「はっ羽矢さん?」
「あ…ごめんなさい。ちょっと、諸事情がね…。ううっ。」
「・・・・!!」
なんて!美しい心!!!泣いている理由は知ってる。さっき羽矢さんのスマホの画面はちらっと見えた。僕が叫んだ案件と一緒だ。
「ううっ。あ…ライくんはさっき叫んでいたけど大丈夫?あはは。泣いてる私が何いっているんだって感じだけど。」
「あ。僕は大丈夫です。羽矢さんは…いや、お姉様と呼ばせてください!お姉様は…美しい人ですね。貴方なら言えます。僕が今叫んだ理由。それは・・・・。」
「それは・・・?」
「賢い犬リリエンタールのアニメ化です。」
「はあっ!!!」
羽矢さん、お姉様は、スマホ画面と僕を何度も見た。ぶんぶん首振ってる。
「まさか…!!まさか…!!ライくん…君は…!!!」
「はい。僕は…」
「「ヲタク。」」
「ライくん。話してくれてありがとう。その敬意を無駄にしないよう…。
語りましょう。
取り敢えず、履修済みの作品を教えなさい。今日は寝かせないわ。」
「はいっ!!!!!お姉様っっっっっっっっっ!!!!!!!」
ーーーーーーーーーー
7日目
「とっても眠そうなライくん。オペになって一週間。どうだった?」
「はい。とても有意義な一週間でした。」
「そう。よかったわ。これで、一応一人前のオペよ。まあ。訓練は、とても駆け足だったけども。」
「ご指導ありがとうございました!」
「ふふ。こちらこそ。じゃあ…。」
「じゃあ!?」
「ええ。ライくんには、
「・・・ライ。了解。」
Q,ねえねえ。宇佐美ちゃん好き?
A.うん。とってもすき。
此処まで、読み進めていただきありがとうございます!
そして、間が空いてしまってスミマセン。ほんとにリアルが忙しくなったり、作者が阿呆なことをしたり…。作者の家族が例のあのウイルスにかかったり…ここまで、書くのに色々有りました。
そして…!!そして…!!
なんと!この話、5000文字以上を達成しました!!初めて!!
なんども、話区切ろうかなぁ〜とか!色々有りましたが!!ありがとうございます!!
最後に・・・
いつも、この駄文を読んで頂きありがとうございます!
これからも、がんばりますので、よろしくお願い…よろしゅうお願いいたします!!!
次回、「俺狙撃手になるわ。」「「「え!?」」」
これまた、難産になりそう…!
お楽しみに〜