・幼稚園卒園
・星風しおり伝説
・世界一のマジシャン
小学校入学
さあさあやって参りました小学生編。
幼稚園ではなんか知らないが私が王様みたいになっていたし、小学校では普通に過ごして普通に友達を作って普通に楽しむんだ♪
いわゆる小学生デビューである! 誰が何と言おうと私は小学生デビューするのだ!!
そう思っていた時期が、私にもありました。
「しおりさん、お疲れ様です!」
「「「お疲れ様です!!」」」
いや、何なの君達。本当に小学生? 高校生の不良か何か? 私は女番長か?
学校の屋上からは『祝 星風しおり 入学おめでとう』という
当然これをやったのは、同じ幼稚園に通っていた年長組だ。
何も知らない小学生は、一体何事かとこちらを見てくる。うん、普通に恥ずかしいし迷惑。だから止めて欲しい。
そう頼めば「失礼しました!」と言って数秒で幕は撤去され、校門から入口まで続く私のために用意された道という名の人の列は散り散りになった。
ちょっと統率が取れすぎてて怖い。
周囲を見渡せば、さっと顔を逸らされた。
小学生デビュー、終わった件について。
別に時間を巻き戻せばどうとでもなるが、これはそんな小さな問題ではないだろう。
来るかは分からなかったが、私が一声呼び出すと、何処からともなく代表を名乗る者が現れた。
そして問いただしてみて、分かった事がある。
かなりオブラートに包めば、どうやら私の
幼稚園から小学生に上がった者が私の素晴らしさを説き、その勢力は拡大。後十年もすれば全国の小学校・中学校・高校、果ては大学やそれ以上や以下に至るまで、信仰が進むだろうと。
貴様らは行動力の化身か何かか?
解散しろとまでは言わないが、今すぐ布教するのを止めさせろと命令すると、元気の良い返事をして校舎に消えていった。
どーすっかなこれ。規模が大きすぎるし、時を戻すにしても数年単位だし……。
もういいや。普通の小学校生活は諦めよう。よく考えたら私、普通じゃなかったわ。転生者だったわ。
まどかとさやかがいれば、物語的にも問題ない……問題ないよね?
取り敢えず、教室を目指そう。
幸いにも二人とは同じクラスだ。
さっきの話を聞いた後だと、私の勢力が教師にまで及んでいて、同じクラスに仕向けられたような気もするが。
「おはよう、しおりちゃん」
「おっはー」
変わらず笑顔で挨拶してくれた二人に感謝しながら、自分の名前の書かれた席に着く。
まぁ小学生だし、数日もすれば皆忘れているだろう。
そんな楽観的な思考を持ちながら、私の小学校生活はスタートした。