・キュゥべえ登場
・耳から耳
・訳が分からないよ
前々からできるかどうか実験してみたかったんだよね、記憶の
でも記憶をいじるって特定の脳を直接いじるに等しいし、中々人間相手にやろうとは思わなかったんだよね。
だからある時、ふとキュゥべえを見て思ったんだよ。
あ、コミュニケーションが取れていくらでも替えの利く実験動物がいるじゃんって。
結果、実験は見事成功しました。私の能力、本格的にやばいな?
「さすがの手際の良さだね、しおり」
魔女を難なく倒し、拾ったグリーフシードを虚空に収納した私にキュゥべえは声を掛けてくる。
私がいじったキュゥべえの記憶は主に二つ。
一つ目に『私と魔法少女契約を結んだ』ということ。
二つ目に『私という存在に一切の疑念を抱かない』ということにした。
だから私は本来キュゥべえと契約していないのでソウルジェムは持っていないし、魔法と称して能力を使っているに過ぎない。
因みに魔女は問題なく瞬殺です。こうなんか、空間ごとスパッと。
まぁソウルジェムがないから魔女を自力で探すのは難しいんだけどね。偶然魔女の口付けをされている人や結界を見つけたら倒している。
それに私がやらなくても、この見滝原市には本物の魔法少女がいるしね。
「先輩。お疲れ様です」
はい。魔法少女としては私の後輩こと巴マミです。
キュゥべえの記憶をいじったのが、丁度見滝原市を縄張りとする魔法少女がいなくなったタイミングなんですよね。
何でいなくなったかはお察しですが、そこに私が新たに就任。その暫く後にマミさんが入ってきました。
さすがはベテラン魔法少女になるマミさんですね。最初こそ私がいつでも援護できるようにペア行動していましたが、今ではソロでも問題ないです。
まぁでも、何かと理由を付けて時間の合うときは一緒に魔女狩りしようとするの、可愛すぎんか?
マミさんの家にもお邪魔したりと、プライベートの関係も結構ある。私の存在が彼女の心の支えになるならそれが一番だしね。私にとっての癒しにもなるし。
「先輩。卒業したら、中学はもちろん私と同じ見滝原中学校ですよね?」
でもたまに、束縛しようとしてくるのは止めて欲しいな?
今だって目のハイライトが消えてるし、魔法少女と学業を両立させるのが大変とは言え、私の他にも友達作ろ?
中学校に関しては、見滝原中学校に当然入学する。じゃないと色々物語が変わっちゃうしね。もう既に、私のせいで色々ダメかもしれんと最近思うこともあるけど。
「なら、よかった」
あ、それと私が中学に入ったら先輩呼び禁止ね? 周りから見たらおかしいし。ちゃんとマミさんが先輩らしく立ち振る舞うこと。
「……分かりました」
渋々といった様子で頷くマミさん。
うん。何だかんだ私の言葉には逆らえない、子供っぽいマミさんも悪くない。