特殊能力を持った王族がいる世界に大英雄の力を持った転生者が行く!!   作:ふくよかな体型

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お仕事多い・・・人増やして・・・


第3話 部長の務め・狙撃

「ふぅ、これで終わり」

 

 俺は今学校にある弓道場で、高い所に置いてある神棚に飾ってある榊を新しいのに取り替えた所だ。

 

 葵達を置いて先に学校に来た理由はこれである。

 

 榊立に入っている水は毎日部員達が取り替えてくれるのだが、榊は毎月1日と15日に新しいのに取り替えなくちゃいけないのだが、それは例年部長の仕事となった。

 

 榊は前日顧問の先生が花屋から榊を購入してくれる。

 

 部長が都合があってできない場合は副部長か顧問の先生が代わりにする。

 

 朝早く来て、職員室から鍵を借り道場の扉を開けて、入り口の側に置いてあった榊を持ち、倉庫から脚立と雑巾が入ったバケツとごみ袋を持ち出し、榊の取り替えと神棚回りの簡単な掃除をする。

 

 終わったら礼拝をして、後片付けをして、鍵を職員室に返してから、自分のクラスに入る。

 

「おはよう~」

 

 俺が教室に入り挨拶すると

 

「おう、おはようさん」

 

「おっは~」

 

「おはよう、朝の仕事大変だね」

 

 一応王族である俺には敬語で話すのが当たり前なのだがここのクラスメイトや親しい友人からは特別扱いしないので気が楽である。

 

 席に着くと先生が入りホームルームが始まりそのまま授業が始まる。

 

 授業を受けて昼休憩は皆でご飯を食べて、午後の授業も終わってから弓道場に向かうため荷物を持ち教室から出た。

 

 

 

 

 

 

 お姉ちゃんと一緒に空を飛んで、学校に間に合ったけど、クラスの中でも親しい2人に弄られたり、あっという間に授業が終わり落ち込んでたら、お姉ちゃんが迎えに来たので一緒に廊下を歩いて玄関前に着いたら守お兄ちゃんもいた。

 

 お姉ちゃんが守お兄ちゃんに、

 

「守兄さん今から部活?」

 

「おう、今から後輩達を指導してくる」

 

「ふふ、頑張ってね」

 

「ああ、ありがと」

 

 お姉ちゃん達が話していると守お兄ちゃんが

 

「今から2人は帰るのか?」

 

「そうだよお姉ちゃんと一緒に帰るの」

 

 私がそう言うと守お兄ちゃんが、優しい顔でこちらを見て

 

「そうか、2人とも気をつけて帰るんだぞ」

 

「「わかった」」

 

「じゃあ行くわ、まだ家でな」

 

 守お兄ちゃんに2人で返事をすると、頷いた後に弓道場があるところに歩いていった。

 

 玄関を出て、人の視線や監視カメラからびびりながらも道中お姉ちゃんと話してた。

 

「お姉ちゃんそういえば朝の時、ちゃっかり守お兄ちゃんとデートの約束してたよね?」

 

 私が言うとお姉ちゃんは顔を真っ赤にして

 

「えっ!! でっ、デートじゃないよ、あっあれはただ買い物に付き合って貰うだけで……」

 

 すぐに否定して来たけど全く説得力がないよ……

 

 お姉ちゃんが守お兄ちゃんの事が好きなのは、本人達意外誰も知ってることなんだけどなぁ……

 

 そう話していたら、横断歩道で赤になったので立っていると先ほどお姉ちゃんが迎えに来た時の事を思い出した。

 

「お姉ちゃん凄いねぇ、何処でも人気者で」

 

「そうかなぁ」

 

 お姉ちゃんはそう思っていないみたいだけど、実際教室で私の名前を呼んだ時にクラスメイトがお姉ちゃんの前に集まり、

 

『きゃーっ、葵様』

 

『結婚してください!』

 

 とか言われてたけどね……後結婚してくださいと言った男子生徒は他の人達に連れていかれて制裁を加えられていた。

 

『葵様は守お兄様の事が大好きなんだろうが!! そんなこと言うやつは、お仕置きだ!!』

 

『ぎゃ──────────!!!!!』

 

 まぁその話しは置いといてと、すると急に後ろの方から、

 

「きゃあ────!!!」

 

「うわぁ」

 

 と女性の悲鳴声が聞こえたので、お姉ちゃんと2人で振り替えると、マスクとサングラスをかけた怪しい人が私の左肩にぶつかり、鞄を落として、ぶつかった事で驚いて声も出てそのままお姉ちゃんにしがみついて、

 

「ご、ごごご、ごめんなさい後ろに目が着いてなくて!」

 

「ちいっ!」

 

 私は動揺しながらも謝っていると、怪しい人は舌打ちをしながらすぐに走っていった。

 

 するとすぐに女性の声が聞こえて、

 

「ひったくり!! お願い誰が捕まえて!!」

 

 その声に怪しい人の方を見ると女性が使うショルダーバッグを手に持ち走っていって、道路には他の一般の人達がいたけど、急なことに驚いていたのか、唖然としていて男を素通りさせてしまった。

 

 私ははっとすると直ぐにお姉ちゃんの方に振り向いて、

 

「ちょっと、行ってくるね」

 

「あ、うん、茜気をつけてね」

 

 言って直ぐに、クラウチングスタートの構えを取ると能力を解放して自分の重力を操って早く動ける様にしてから

 

「正義は、勝────つ!!!!!」

 

 怪しい人に向かって走っていった。

 

 能力を解放したからか直ぐに犯人に追い付き、見えたので、声を大きくして

 

「待ちなさ──い!!」

 

「げっ!! 王家の三女!!」

 

「だから、待ちなさいって」

 

 すぐに此方を見て、逃げ出したがすぐに重力を操って男の先にある電柱に向かって飛び、蹴り返して飛び蹴りを男に放ったけど、

 

「言ってるでしょ────!!!」

 

 すると男はなぜが立ち止まり顔を赤くしてこっちを見てた。

 

 何故と思ったけど自分の今の服を思い出して、

 

「はっ!!!」

 

 すぐにスカートを手で押さえて見えないように膝を畳んだけどそのまま男の顔に膝で当たり、

 

「ぐぁ!!!!」

 

「あっ、やり過ぎた……」

 

 すぐに着地して、謝ろうとしたけど、

 

「このぉ、痛いじゃないか!!!」

 

 そう言って鼻血を出しながら顔を憤怒で真っ赤にして懐から折り畳み式のナイフを取り出してきた。

 

「良くも、やって、くれたなあ」

 

「ひっ……」

 

 男の人はナイフを持ち此方に近づいてきた。

 

 私は怖くなって座り込んでしまい、目を閉じてしまった。

 

 スパパン!!!!! 

 

「ぐがっ!!!!!」

 

「ふぇっ?」

 

 すると、何か当たる音が2つ聞こえたのと、男の人の悲鳴か聞こえたので目開けるとそこにはナイフが折れており、更には男の人の頭にはデカイたんこぶが出来ていて気を失っていた。

 

「だ、誰が助けてくれたの?」

 

 私は、誰かが助けてくれたみたいなので、回りを見るとそこには先端がゴムで出来た矢が2本落ちてたのを見て、すぐに守お兄ちゃんだと分かった。

 

「守お兄ちゃん、ありがとう」

 

 私は、葵お姉ちゃんや警察の人が慌てて此方に向かって来るのを感じながらも、お兄ちゃんがいる学校の方に向かってお礼を行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「弓道の基礎である射法八節の動きはこうだ」

 

 俺は今、弓道場で、今年入ったばかりの新入生に弓道の基本動作である、射法八節(足踏み・胴造り・弓構え・打起し・引分け・会・離れ・残心)の動きを教えている。

 

 これが出来ないと弓道は出来ないからな、後輩達に教えていると突然千里眼が発動した。

 

 突然の事に驚いていたが、茜がナイフで襲われる未来が見えたのですぐに、顧問の先生に許可を取り町を見渡せる高い所である学校の屋上まで壁を蹴り上げて上りたどり着くと、能力を発動して矢を作る。

 

 矢じりが硬質ゴムで出来ておりそれを2本作ると、持ってきた弓で構え茜がいる道を見る、すると男がナイフを持ち茜に近づいてきたのですぐに狙撃をした。

 

 シュパパン!!!! 

 

 距離は大体600mだったが、ピンポイントでナイフと相手の頭に当たった。

 

 

「ふぅ、良かった」

 

 男が気絶したのを確認して、葵と警察が茜の方に走ってきているのを見てから屋上から飛び降り、地面に難なく着地して弓道場に戻った。

 

 戻ると後輩達に心配されたが、なんともないと答え、指導に入った。

 

 17時になり、部活を終えて、着替えてから校門を出るとそこには、今朝父が城に向かう際に乗った車が止まっていて、俺が近づくと後部座席から楠さんが降りてきた。

 

 俺の方に楠さんが近づいてきて、

 

「守様、先ほど茜様がひったくり犯を捕まえたのですがその際、犯人は逆上してナイフで刺す所だったのですが、何処からか矢で狙撃されて無事でした」

 

 楠さんがそう言った後、更に言葉を続けた。

 

「この国で、あの様な矢による狙撃は守様しかおらず、念のため監視カメラの映像を確認したところ学校の屋上で、守様が狙撃する所を映ってたのです」

 

「映ってたのか……」

 

 まさか監視カメラに映ってたと、考えていると楠さんが頭を下げて

 

「誠に申し訳ありませんが警察で事象聴取を取らなければいけないのでご足労をかけますが車に乗って頂けませんでしょうか?」

 

 まぁ犯人を狙撃したから念のために事情聴取されるか、仕方ないなぁ

 

「分かった、今すぐ行こう場所は警察署?」

 

 俺はそう言うと、楠さんは頭を上げて否定した。

 

「いえ、茜様の事で城に報告に行ってる警察官がいるので、城で事象聴取を受けます」

 

「分かった。じゃあ行こうか」

 

「はい」

 

 俺が返事をすると楠さんはドアを開けてくれて乗り込むと、優しくドアを閉めてから自分も乗り込み城に向かって車を走らせた。

 

 

 

 

 

 

 

 お姉ちゃんと警察の人が来て、気絶した犯人はすぐにパトカーに乗せられて、警察の人から事情を聞かれてたけど、何処からか嗅ぎ付けて来た報道陣によってカメラを向けられたので、自分の服で顔を隠した。

 

「みっ、見ないでぇ」

 

「そんなに嫌?」

 

 お姉ちゃんが隣で苦笑してたけど、恥ずかしい物は恥ずかしい!! 

 

 何とか聴取を終えて家に帰ったけど家にいた家族からはとても心配された。

 

 大丈夫大丈夫と言ったら落ち着いて、今は夕食の手伝いをしてる所に、先ほどの事が、テレビで放送された。

 

『ご覧頂いたのは、茜様がひったくり犯を止めた所と守様が茜様の危機を救ったニュースでした』

 

『こんな貴重なVTRが見られるのも、櫻田ファミリアニュースならではですね』

 

 男性アナウンサーと女性アナウンサーが先程の事を言ってた。

 

「やっぱり恥ずかしいよぉ、毎週テレビで放送されるなんて」

 

 そう言うと、夕食を作ってるお母さんとそれの手伝いをしてるお姉ちゃんが

 

「茜、頑張ったんだからいいじゃない」

 

「そうそう、国民に皆の事を知って貰うのも大切な仕事よ」

 

「うぅ~」

 

 2人がそう言われて、涙を流すと椅子に座ってた修ちゃんに

 

「それに来年は選挙があるしな」

 

「いいなぁ、茜ちゃんテレビに映って」

 

 選挙があると言われ、近くにいた光にもテレビに映ったことに羨ましいと言われた。

 

 それにしてもさっきから気になっている事があった

 

「守お兄ちゃん遅くないもう18時30分だよ?」

 

 その時間になってもまだ帰ってこないので回りに言うと、お母さんから

 

「何でも城で警察から事情を聞かされてるんだって、お父さんと一緒に帰ってくるんだって」

 

「そうなんだ……」

 

 するとテレビから

 

『ではここで、最新の世論調査による支持率を発表したいと思います』

 

「ああ!!」

 

 すると光が慌ててテレビの方に近づき

 

『王室ライターの間島さんお願いします』

 

 女性アナウンサーが隣に座ってた、眼鏡を掛けた男性に降った

 

『今回の調査の結果によりますとやはり世代を問わず第一王子の守様と第一王女の葵様の2人が人気を集めています』

 

『第二王女奏様も人気が高いですね』

 

『やはり次期国王となると上のご兄弟が有利ということでしょうか?』

 

『一概にそうとは言えませんよ、別の調査では……』

 

 

 テレビをこっそりと見てた修ちゃんの頭に濡れた布巾を乗せて

 

「テーブル拭いて」

 

「おっ、おう」

 

 頼むとすぐに吹いてくれたけど、さっきのテレビの内容が頭に入り、

 

(私達の中から次期国王が選ばれる、だけど……)

 

 テレビからは、楽しそうな声で

 

『末っ子の栞様がなったら楽しそうですねぇ~』

 

『私も応援しています』

 

『ですよねぇ~』

 

(なんか、軽すぎないかなぁ)

 

 すると王室ライターの間島さんがフリップを取り出し此方に見せてきた。

 

『次回の調査ではひったくり犯を止めた茜様と妹の危機を救った守様の件で支持率が確実に上昇すると思われます』

 

 フリップには、守お兄ちゃんが弓で矢を放った所の写真と、私が膝で男の人の顔に当ててる所が映った写真が見せられた。

 

 恥ずかしくて頭を抱えて、

 

「いやぁ──、もうこれ以上映さないで──!!」 

 

 そう言うと光と修ちゃんから

 

「いい加減なれなよ」

 

「ほぉ、監視カメラしっかり押さえてるなぁ」

 

「もう、勘弁して…………」

 

 その言葉にガックシと肩を落としていると

 

「「ただいまー」」

 

 扉が開いて、お父さんと守お兄ちゃんが入ってきた。

 

「あっ、パパ、守お兄ちゃん、お帰りなさい」

 

「あら本当に早かったわね」

 

「はい」

 

「おう」

 

 光が挨拶をして、お母さんが本当に早く帰って来たことに驚いていて、お父さんがはいと返事として、守お兄ちゃんが手を上げて返事をしてくれた。

 

 すると父さんから急に

 

「お前達、週末は何か予定あるか?」

 

 

 そう聞かれたので

 

「ふぇ、別に無いけど……」

 

「どっか連れてってくれるの?」

 

 予定が無いことを伝えて、光が期待しながら父さんに聞いてた。

 

「いや、急な話だがお前達のテレビ出演が決まってな」

 

「……へっ???」

 

 その言葉に唖然とした。

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