吾輩はホロライブのパーフェクトスタッフである   作:ジョ力

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小説とか初めて書いた。

書き方とか知らない。

仕事で死ぬほど忙しいのに何か創作したくて書いた愚か者です。

何か違和感があれば教えて下さい。

直せそうなら直します。
おやすみ


1 吾輩はホロライブのパーフェクトスタッフである

カタカタとタイピング音が部屋に響き渡る。

企画書をまとめ今日も今日とてパーフェクトな仕事ぶりを見せるのである。

チラと時計に目を向けるとお昼時。

今日ダンスの練習をしている彼女が休憩にしてくるだろうから労いの言葉でもかけよう。

そう思い立ち上がり扉が開くのを待つ。

 

 

ガチャ

 

 

「すいちゃんは〜?」

 

 

 

 

‘’今日も小さーい!! ウッ‘’

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吾輩は天下に名高いホロライブのスタッフである。

名前はモブ。広く浅くな知識量と細やかな仕事が得意なアラサーである。

そんな吾輩は気が付くと床に這い蹲っていた。

不思議なことがあるものだと思いながら起き上がる。目の前には養豚場の豚を見る目でこちらを見ている娘がいるではないか。

綺麗な空色の髪をサイドにまとめ、歌やダンスも上手いことからアイドルと断言出来るだろう。拳を突き出した状態でゴミを見るような目をしてなければだが。

 

吾輩にホシマチ流星拳を叩き込んだギャングスターの原石 星街すいせいを睨む。

 

 

「こちとらセクハラで訴えてやっても良いんだけど!!」

 

 

そう言われてしまうとこちらに勝てる要素は一切なくなるので諦める。追撃で足を踏まれた。痛い。痛みで経費申請をしなければならないことを思い出した。確か今日が期日だったはずだ。

仕事…しなきゃ(使命感)

 

 

 

「そうだ。車出してくんない?買い物行きたいから。荷物持ってね。」

 

‘’なんですと?‘’

 

そう言って星街さんは去っていく。

そういえば噂によるとホ口ライブとかいう暴力団だったとか

アイドル?

 

 

「んー…渋滞?」

車内でポツリと呟かれた一言。

声の主は後ろの座席に座ってるためバックミラーでチラリ。

星街さんはボーッと窓から外を眺めている。

 

‘’渋滞という程ではない。この時間少しだけ混んでいるだけだ。

まさか歩道が空いてるではないか行け とか言うまいな?‘’

 

「流石に言わないって。すいちゃんがそんなこと言うわけないじゃーん。」

 

‘’ですよね。ハハハ。‘’

 

「………」

 

無言怖い。

どんな表情をしているかバックミラーを覗くのも怖い。

 

 

気まずい車内の圧に耐えながら無事目的の店に到着。

さて、星街さんや。何を買うのかね?

 

「夕飯とか人形とか」

 

‘’人形?カワイイ趣味がお持ちのようで‘’

 

「姉街にあげるの。新しい喋り相手になるから。」

 

‘’あらやだ優しい。でも何故か心が寂しく感じたのはなぜだろうか?‘’

 

「なんで天井なんか眺めてんの!さっさと行くよ?」

 

 

 

 

 

「リンゴジュースと明太子は買うでしょ?他には」

 

そういえば星街さんは偏食家という話を聞いたことがあるが、見た限り野菜は買ってるように見える。

そんな視線に気づいたのか

 

「私は野菜を食べない」

 

なんて決意の籠もった目をしてるんだ。

偏食の噂は本当だったらしい。

 

「本当に嫌だからスープの野菜も避けるし、外で食べるときも○○抜きでって感じに注文するし。」

 

これで健康でいれるんだから若さっていいなって。

 

「でも魚の目玉とかは好き。」

 

ニッコリ笑う星街さん。

‘’何がでもなのか分からないがそういうところだぞ。‘’

 

「別に野菜みたいな苦いのがキライなだけであって辛いのとかしょっぱいのはイケるし問題なくない?」

 

‘’年食ったら大変そうではある‘’

 

「すいちゃんは永遠の十八歳だから!!!」

 

好き嫌いが多いと周りは大変そうだ。

吾輩が子供の頃は好き嫌いするなと親父から言われてたが今はどうなのだろうか。今はアレルギー等の話もあるから昔程強く言われなくなった可能性はある。

うむ。時代の流れを感じるものだと自己完結した。

 

「無視すんな」

 

的確に鳩尾に一撃。しかも周りの人に見られないように。

凄まじい早さの拳。吾輩じゃなきゃ見逃しちゃうね。避けれないけど。

痛みを堪えながらふと思い出したことがある。

星街さんのマネちゃんが前に収録前に差し入れる弁当について悩んでいたのを思い出した。折角だしここはリサーチしてみよう。

‘’お魚はお好きかな?‘’

 

「焼いた魚の皮とかは好き。」

 

‘’確かに鮭とかの皮は美味しいけども…‘’

 

「寿司は嫌。酢飯と生魚だとちょっとねー」

 

‘’うーん。吾輩の手に負えないレベルだ。よくわからんね。すまねぇマネちゃん‘’

諦めて荷物持ちマシーンとなる。

 

「うわぁレジに人が沢山いる!爆弾とか持ってない?」

 

あるわけなかろうて。本当にそういうところだぞ!!

 

 

 

帰りの車にて

 

「あ、曲流して良い?」

 

‘’どうぞ‘’

 

「〜♪」

 

チラリとバックミラーで確認。

目を瞑り、音楽に集中しているようだ。時折鼻歌も聞こえてくる。

流してる曲は確か最近配信されてたやつだと思われる。

仕事ばっかりしているとどうしてもVtuberや歌い手さんが歌ってるのを聞いて存在を把握する曲が多くなった気がする。原曲のほうが後になって聞いたり、聞かなかったりだ。

 

「さっきからチラチラこっち見てるけどなに?」

 

おっと目が合ってしまった。運転に集中せねば

 

「ははぁん?さてはすいちゃんに見とれてたのかなぁ?」

 

‘’いや全然‘’

ゲシリとシートを蹴られた。やめて社用車なんです。

 

「そこは嘘でも見惚れてた~くらいは言えって。乙女心の分からない奴め。」

 

‘’乙女心が分かれば独身貴族を貫いてない。‘’

 

「それもそっか」

 

納得されてしまった。

 

そして曲も途切れて完全な間が空く。

 

「モブさんは歌は得意?」

 

トーンが急に真面目になった上に名前で呼んできたあたり、真面目な話なのだろう。少し気を引き締めるとしよう。

 

‘’名曲を尽く汚す事になるかもしれんが歌えるとだけ伝えておこう。‘’

 

「下手かぁ。じゃあ相談するだけ無駄かな」

 

‘’話を聞くだけなら出来ますが‘’

 

「ライブとか歌枠で失敗したくないなと思ったんだけど。いや配信中ずっと付きまとってる思いなんだけど」

 

‘’…………なるほど。

フッ…どうやら難しい話のようだ。‘’

 

「おい本当に話聞くだけの奴になるな!」

 

ドムッと蹴られたのか後ろから衝撃があった。

 

‘’配信者にありがちなプレッシャーですか。

プレゼン企画を上に通す時の緊張をほぐし方でも教えてしんぜよう。‘’

 

「それはそれで違う話だと思うんだけど、因みにどんなことするの?」

 

‘’失敗したら他人のせいにする気持ちでいる。‘’

 

「サイッテー」

 

星街さんは目を釣り上げゴミに吐き捨てるように言う。

心底汚いものを見た表情だ。

思わずオホォと声を漏らす。

このボイス売ったらその手の人にさぞ売れたであろう。ボイスレコーダーを使ってなかったことを悔やむ。

 

‘’冗談はさておき‘’

 

「サイッテー!」

 

‘’さておき!!

どんなプロでもミスがないなんてありえないのだから、どうリカバリするかも少し考えておこうねって話であってだね?

違うよ?ワザと悪い例をあげたのであって吾輩の経験談とかじゃないから!!‘’

 

「じゃあモブさんみたいな奴もいるって覚えておくね。」

 

‘’ハイ‘’

 

「YAGOOにも伝えておくから。モブさんは失敗したら人のせいにする奴ですって。」

 

‘’問題はない。例えミスしても次はパーフェクトな仕事をするので!‘’

 

「どこからその自信が出てくんの!!?」

 

‘’吾輩はパーフェクトなスタッフなので。‘’

 

「私の相談解決されてないけど。」

 

‘’吾輩は次までに良き回答を出しますのでこの件は持ち帰らせてもらいます。‘’

 

「なるほど。こうやって適当に仕事流してきたのか。」

 

星街さんが呆れた表情をしているのがミラーで確認しなくてもわかる。エスパー力が目覚めつつあるのかもしれない。

 

「はぁ馬鹿が伝染りそう」

 

自業自得とはいえ酷い言われ方である。

‘’さ、事務所に着きましたよ。‘’

 

「はいはい。」

 

‘’最後に一つ言うなら‘’

 

「ん?」

 

‘’どんなに失敗しようとも体が元気であれば何度でもリベンジできるので体調だけは気をつけてもらえれば、体調が優れずにリタイアしてきたプロの方は沢山見てきたので。‘’

 

「………」

 

「ん。わかった。」

 

返事を返して車から降りていく星街さん。

 

如何せん薄っぺらい吾輩の実体験からはこれだけしか伝えられないが、お気持ち表明程度には伝わっただろうか。

高々少し勇気づける言葉をかけるのにどれほど時間をかけているのかとゲンナリしながら車から出る。

 

「そういえばさっきさぁ」

 

ミ゛!!? ナズェイルンディス!!

すぐ横にさっき去っていたはずの星街さんがいる!!?

 

「次は相談の回答くれるって言ってたよね?」

 

‘’……そういうことも言ったかもしれんね?‘’

 

「じゃ、次私が満足できる答え出せなかったら腕の一本でも貰おうかな!」

 

吾輩の手を掴み満面の笑みの星街さん。それはとても輝いていて、台詞が台詞じゃなかったらアイドルって凄いと称賛の声をあげていただろう。

しかし、今の我輩は処刑台の上に上げられたチンケな罪人であった為、死刑執行人にしか見えなかった。

 

 

 

その後恐怖から逃げるように事務所に戻ってきたはずなのだが、記憶が曖昧だ。アイドル特有のチャームでも使われたかと思ったがそんなチャチなもんじゃ決してねぇと断言しよう。

というかさっき手を掴まれた時に何か握り込まされたような?

手を開くとメモがペラリ。

そこには

「すいちゃんが今日買い物したやつ経費で落としといて!パーフェクトスタッフさんならできるよね☆」

 

レシートもちゃんとある。偉いぞクソッタレ。

まさかあの悩み相談までもがこのための布石だったのではないかと思ってしまう。流石はアイドルといった所だろう。おまけに次は吾輩の腕もついてくる。完敗である。

 

会社のパソコンに電源を入れ、終わってない企画書を見てため息をつく。

本日の業務をパーフェクトにするべく吾輩は奮闘するのであった。忌まわしい思い出のレシートを握りしめながら。

 

 

 

続かない

 




労働はクソだということを私は知っている。
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