吾輩はホロライブのパーフェクトスタッフである   作:ジョ力

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最近はホロライブの小説を読み漁り、配信を見たり、SCP読んだり、暇つぶしで仕事をしております。
あくあさん監修のゲームとかも出たし。退屈しないぜこの世界は!!買ってないけど。

SCP関連のゲームも出たし。最近は色んな物に目移りしてしまいます。

で、何だ今回の文字数は…


10 LBKの作ったゲームとは!?

 

 

吾輩はパーフェクトスタッフである。

 

本日の仕事は落とし物の持ち主を探す事である。本日の落とし物はこちらの刀である。刀を持っているホロメンは数名居るが…銘はチャキ丸。うーんなるほど。

 

事務所内に館内放送をかける為マイクを握る。

 

ピンポンパンポーン

 

“えー、先程第二休憩室にて落とし物が発見されました。ポンな方が落としたポン刀でございます。銘はチャキ丸です。心当たりがあるニンニンは事務室までお越しください。”

 

これでよし。なにやら事務所全体が揺れた気がする。気の所為…ではないようだ。

 

「ぁぁぁあぁああああ!!!!」

 

ドドドと地面が揺れているのと同時に近付いてくる声。どうやら凄まじい脚力で近づいてきているらしい。流石侍だ。総員退避!!

 

ドォォン!!

 

「なぁんで!!なぁんで風真だって分かってたのに館内放送をかけるんでござるかぁ!!!」

 

勢いよく扉を開けて入ってきたのは風間いろはさんだ。侍と風来坊を掛け合わせたような動きやすい服装の快活そうな目、薄く黄色掛かった白髪を後ろで結んでいる娘だ。まぁ今は顔を真っ赤にして涙目になっているが。

 

「ハローボー。いろは忘れ物したんだって?刀って侍からしたら魂みたいな物なんじゃなかったっけ?そんな大事なもの落とすなんて〜」

 

「ァァァ…」

 

後ろからニョキッと顔を出してきたのはロボ子さんではないか。茶色いショートヘアに大きめなメガネ。黒基調ボディーのロボット娘だ。…困ったら頼れるロボットなのだが、結構ポンがあるためド○えもん的な要員だと吾輩は考えている。

 

そういえば家が近いとか聞いたが、一緒に来ていたのだろうか。蹲ってしまった可哀想な侍の背中に刀を置いておく

 

「そうだ。モブさん今時間ある?ちょっと遊んでほしいゲームがあるんだけど」

 

何か思い出したかの様にロボ子さんが話しかけてくる。多少は時間があるが、遊んでほしいゲームとな?然程プレイは上手いわけではないのだが。

ちょっと待っててねと言いながら廊下に出ていくロボ子さんを見送る。

 

「フッフッフッ。これを見てくれたまえ!!じゃーん!!」

 

5分ほどすると戻ってきたロボ子さんの手には…まさか、ナー○ギア!?ソードアー○・オンラインじゃないか!!

まさか動くのか?

 

「勿論動くよ!!ちゃんとダイブも出来るように作ったし。どうだー凄いだろー!」

 

まさか吾輩が生きてる間に現物が見られるとは…

 

「ただし中に入ってるゲームはソ○ドアート・オンラインじゃないけどね。」

 

“うん?じゃあこの中には何が?”

 

「色んなフィールドでサバイバルデスマッチ!!かな。その内ホロメン全員分ログインして遊べるようにしたいね。」

 

それはまた配信するのなら面白そうだが、しかしサバイバルときたか。なんとも難しそうなゲームだ。

 

「てなわけで早速プレイ!!ほらほら!いろはもサッサとつける!」

 

「うわー!!なにするでござるか!!」

 

いきなり頭にナーヴギ○を被されてしまった。真っ暗だが外の声が聞こえることから多分いろはさんも犠牲になったのだろう。さてさて、吾輩でもうまく遊べるだろうか。

 

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ほんの一瞬だけ眩しさを感じたと思えば、視界いっぱいに広がる森、森、森。オージャンゴー!

なんということでしょう。コンクリートジャングルで社会の荒波に翻弄されていたと思えば、大自然のど真ん中である。

 

「どう?問題なく体は動きそう?」

 

突然視界に現れる二頭身にデフォルメされたロボ子さん。言われて身体を確認するが毎日見ている身体だ。腕も足も問題なく動く。変わっている部分は腰にナイフが入ってるポーチがついているくらいだろう。ついでにログアウトが可能かどうか確認しよう。

ログアウトは…おぉ、念じれば目の前にメニューが出てくるぞ!

 

「問題なさそうだね。今の所モブさんを合わせて8人がこのバーチャルワールドにいるよ!」

 

吾輩の頭の付近をフワフワ浮いて教えてくれるナビロボ子さん。なるほどなるほど他にも7人プレイしているのか。あまり一番を目指すつもりはないが、まぁビリにはならないようにしよう。

 

「ぼくは基本的に他の人に見えないから、分からないことがあればドンドン聞いてね!」

 

つまり自分は虚空に語りかけてるやべー奴になるということだが、ロボ子さんは気づいているだろうか。後で脳内で打てるチャット機能をつけてくれ。

 

「ジャングルも開けたところや登れそうな大樹を用意したから散策してみるのも楽しいかもね。」

 

“それは素晴らしい。デスマッチという物騒な状況でなければですが”

 

「ただ探索用のゲームにすると容量とか制作時間が膨大になるからキビシィなー」

 

リアリティの高いゲームとかオープンワールドの制作時間を考えるとゾッとするものがある。…デスマッチだといつまでも同じ場所に留まるのは危険か。よし。吾輩に良い作戦がある。

 

「??? モブさんどうして急に木に寄りかかって死んだふりしてるの?」

 

誰が参加しているかは分からないが、ホロメンは基本的にスペックお化け達だ。そんな者達と戦うなんてとんでもない!

一般スタッフである吾輩が下手に動けば狩られてしまうだろう。それならばひっそりと死んだふりをして様子を見るのだ。

 

「なんて消極的なんだ!最初からステルスなんて配信者だったら大炎上ものだよ!!」

 

吾輩は配信者ではないので良いのだ。なんとでも言うがいい!ビリは嫌なのだ!!勝てばよかろうなのだ!!!

 

「真っ直ぐな瞳をして…外道みたいなことを…」

 

ムム草木の揺れる音が…誰か来るぞ!パーフェクトな脱力を見せてやろう。イメージはトイ・○トーリーの人が来たときに玩具のふりをするウ○ディだ。ガクッ

 

「うへぇ〜思ったより広いでござるな。」

 

「あ、いろはだ。本当なら20人くらいのメンバーでやると思ってたステージだからちょっと広すぎたかな?後で調整しよ。」

 

やって来たのはいろはさんか。ロボ子さんはいろはさんの呟きを聞いて今後の改善策を考えているようだが、やはり独り言はいろはさんに聞こえてないらしい。

 

「あれモブさん!?どうしたでござるか!?」

 

木に倒れてる吾輩を心配して近寄ってくるいろはさん。優しい子だ。それを騙す事になるとは思っても見なかった。すまない、すまない!

 

「誰にやられたでござるか!!」

 

しゃがんで顔を覗き込んできたいろはさんの胸にナイフを一突き。

 

「うぎゅう!?!?も、モブさ…」

 

耐えられたら困るのでナイフを捻り捩じ込む。確実にトドメを刺したからか光の粒子になって消えてくいろはさん。諸行無常である。

それと同時に視界の端にモブ→いろは撃破の文字が見える。

撃破したのがこれで分かるのは分かりやすくてイイネ!

 

チャキ丸を手に入れた▼

悪名が上がった▼

いろはの好感度が下がった▼

あなたは信頼を失った▼

 

ん?何か滅茶苦茶大事なものを失ったような気がするが、いやこれでビリではないのだ。良かったのだきっと。

 

「いろは可哀想だなぁ。でもちゃんと撃破通知は表示されてるし、いろはもちゃんとリアルに戻ってるね。撃破通知は今は全体に表示されないようにしてるけど今後は見せたほうが良いかな?」

 

せめて今何人生存してるかは知りたい気もする。誰が誰を倒したという通知も見る分には面白そうだが、ゲームという点ではあと残り何人とだけ表示されてる方が緊張感を得られそうだ。

 

「なるほどねぇ。お?誰か来るかもロボ子さんレーダーが反応したよ!あまり話してるとバレちゃうかも。」

 

おっと、話をしてるとバレてしまうな一先ず死んだふりをして…

 

「お?…モブさんじゃーん。」

 

「あ、ぼたんだ」

 

ガッデム!よりにもよってホロメンで屈指のゲームセンスを持ってる人じゃないか。死んだふり作戦が果たして通用するかどうか…

 

「モブさんこのゲームだと一定のダメージを受けると消えるんだよ?そんな死んだふりで騙されるわけないじゃん!!あはははは!!」

 

“………”

 

「………」

 

“キエエエイ!!”

 

見破られてしまっては仕方がない!

最後の手段であるナイフ投擲!真っ直ぐぼたんさんの胸に向かって飛んでいくが、どうだ!!

 

「おっと危な」

 

吾輩の目では直撃すると思われたのだが、ナイフは横に跳んで避けられてしまった。

おや?気がつくとぼたんさんが銃を手に持って、わぁ凄い対戦車ライフルとかいうやつですか?ゴツいですね。ちょっと後でよく見せてもらパアッ

 

「おおっとぉモブさんの頭が消し飛んだー!!あまりの威力にブリッジのポーズで死んでいるぅ!!」

 

ぼたん→モブ ヘッドショットクリティカルキル▼

 

最後にはロボ子さんのふざけた実況とぼたんさんの爆笑が聞こえてくるのであった。

 

 

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視界が真っ暗になってしまった。頭に何かを被されてるような感覚があるのでそれを外す。目の前にはジト目のいろはさんがいた。整った顔なだけに然程威圧感はない。

 

「いろはリタイアさせられてからずっとモブさんが死ぬのをそうやって待ってたよ。」

 

「物申したい事があるからね!」

 

ロボ子さんが教えてくれたが、まさか吾輩の頭脳戦に負けた侍がずっと復讐の機会を伺っていたとは。で、何を言いたいかある程度分かるが話を聞いてしんぜよう。

 

「助けに行ったのに胸にひと突きは酷いと思うでござるが!そこんとこどう思いますかぁ!!」

 

“誠に申し訳ないと思うがビリは嫌だったし、君たちのようなフィジカルお化けに勝つのはこれしか思いつかなかった。後悔はしていない”

 

「なんて澄んだ目をしてるでござるか…」

 

「まぁ、通用するの最初だけだし悪くないとは思うんだけどね。撮れ高を気にしなければ。」 

 

戦慄した表情のいろはさんに苦笑いのロボ子さん。そもそも吾輩はパーフェクトなスタッフであるため仕事は出来るが、戦えるわけではないのだ。さらに言えばスタッフには撮れ高などどうでも良い!

 

「じゃあ調整するからもう少し手伝ってくれる?」

 

「モブさんにリベンジしてやるー!」

 

どうやらロボ子さんはこのゲームを今日中にある程度形にしたいようだ。急いでもあまり良い成果は得られないぞと伝えても逃げられないようで、その後ひたすら吾輩はボコボコのボコにされたのであった。

 

 

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※フレアとの場合

 

“ぬああ!!突然矢が降り注いでくる!?”

 

「あれこんなに撃ったのに耐えられてる!?アタシの弓…弱すぎ!?」

 

木の上からユラリと現れるは褐色エルフの不知火フレアさん。民族的な衣装にエルフはよく似合う。このような状況でなければ余程絵になっていたのだろう。

 

「おりゃッくらえ!」

 

吾輩は容赦なく矢を放たれる矢をなんとかルパンダッシュで避ける。もうすでに身体に矢が大量に刺さっていてウニみたいになってるのに動けるのは流石バーチャル。

 

「うーん。思ったより矢が真っ直ぐ飛ぶから感覚が分からないな。えいっ」

 

感覚がわからないと言いながら一直線で吾輩の身体目掛けて飛んでくる矢。オートエイムであってほしいが、あっ

 

「あーっとモブさんのお尻に矢が刺さったぁ!!」

 

「ごめーーん!?なんかゴメン!!」

 

何やら急に尻に衝撃を感じたと思えば、身体が粒子になり始める。ロボ子さんの実況とフレアさんの謝る声が聞こえる。こんな…惨めな…ふぐぅ。

 

 

 

※春先のどかとの場合

 

「あれ?モブさん?」

 

慣れない道を歩いていたのかフラフラと歩いていたのは我が社のスタッフである春先さんではないか。君も巻き込まれていたのか。

 

「えぇ。折角だから遊んでみませんかとロボ子さんに言われて。あまりこういうの得意ではないんですけどね。」

 

春先さんは両手で重そうなハンマーを持っているが、よくそんなもの持ち上げられるな。

 

「思ったより重さは感じないので、多分何か補正でもされてるんですかね?」

 

ふむ。このまま雑談でも良いのだが、実験でもサバイバルでもある以上、ここで戦闘はしておいた方がロボ子さん的には嬉しいはずだ。

しかし春先さんはスタッフ仲間でもあるし、先輩風を吹かせたくなった吾輩は先手は譲ると伝えた。

 

「えっ?でもそんなモブさんを叩くなんて…」

 

“良いのだ。胸を借りる感じでドーンと一発打つがいい。それを合図に軽く流すように戦えばデータは取れるだろう。”

 

「そうなんですかね?で、では。」

 

ドグシャ!!!

 

ハンマーが横薙ぎで振り抜かれると吾輩の身体がくの字になりながら飛んでいく。

木に直撃しても勢いが衰えることはなく、何本かの木をへし折りながら吾輩は思った。

これB○EACHとかで見たやつだと…

 

「え?えぇ!?」

 

「春先さんの武器は戦闘苦手な人用に調整したやつなんだけど。こんなすごい破壊力になるとは…」

 

チートだそんなもの!!修正しろ!!吾輩の身体が粒子で消えていく直前に万感の想いを込めて叫んでやった。ぐふ…

 

 

 

※あやめとの場合

 

遠くから金属をぶつけ合う音が聞こえる。

巻き込まれたら困るので音を消して歩く。癖になってんだ音殺して動くの。

限りなく気配を消すことで大自然の一部になったのだが、右腕に何かがぶつかった。

 

「おわっとなんだ!?」

 

声の主を確認するとチラと見えた二本角。

先手必勝である。手に持ったナイフで渾身の刺突を放つ。

 

「ん?おぉ。モブさんか!危ないじゃんかぁ〜」

 

片手で手首を捕まれてしまった。いやはや最近の若者は反射神経が良いですねワハハ。

 

「余、モブさんより歳上なんだけど。あと危ないじゃないか!」

 

吾輩の掴まれた手をブンブン振り回すあやめさん。その時点で吾輩の身体が地面から離れてしまっている。これが鬼の力かぁ…これなら鬼になりたくなる人の気持ちも分からんでもない。

 

“ハハハ。ゲームだからちょっとしたジョークですよ”

 

「そっかぁジョークかぁ。でもよく考えればサバイバルだから攻撃されても仕方ないよな!」

 

スッと目を細めたと思うと腕が握りつぶされそうで、バーチャルの身体でも悲鳴を上げてるような気がした。もうダメかもしれんね。

 

「ぅおりゃ!!」

 

かわいい掛け声と同時に吾輩の腕を振り回し始めるあやめさん。それはタオルを振り回す子供のようである。タオルが吾輩なのだが…

視界が目まぐるしく変わってメリーゴーランドのよう。こんな事が可能なのはビスケット・オリバくらいだと思っていた。

 

「おいしょぉ!!」

 

放り投げられた吾輩は…何本もの木を粉砕しながら昔動画で見ていた物理演算エンジンを用いた検証動画を思い出していたのであった。今の吹き飛び方はまさにそれ。

 

 

 

※トワとの場合

 

木の陰で力尽きた悪魔を見かけた場合はどうするべきか。

悪魔なので死んだふりで人を騙すというのが思い浮かぶが、先程愚かにも死んだふりを看破された身としては実に滑稽に見える。

 

「……………」

 

こうやって観察を始めて3分程経ったが未だに死んだふりを続ける努力には報いるのが人間心というべきだろう。

 

“このゲームではある程度ダメージを受けると消滅するので死んだふりは意味がないですよ?”

 

「だってぼたんちゃんがリスキルしてきたんだもーん!!あんなのどしろって言うんじゃーー!!このままじゃトワがビリになるぅー!!やだーー!!!」

 

声をかけると目から滝のような涙を流しながら叫ぶトワさん。どうやらここにも犠牲者が居たらしい。

吾輩にいい考えがある!

 

「良い考え?」

 

“敵の敵は味方と言うではないか。ここは手を組み憎きぼたんを討ち取ろうではないか。”

 

「なるほど〜手を組むのはいいかも…アニキ!!よろしくお願いします!!」

 

先程の淀んだ目が急にキラキラし始めたトワさん。一先ず作戦を練るために少し場所を移動したほうが良いだろう。あまり同じところに居ると狙われる危険性もある。

 

「そっすね!ってイテッ…んん?」

 

トワさんの方からガチャンと金属音が聞こえる。

 

「トラバサミ?あのーアニキ…足抜けねぇっす。」

 

トラバサミ…狩猟に使う道具だが。獲物の足を挟み込んで負傷させ逃げれなくさせる事か可能で、怪我人も続出したため日本では使用が禁止されているらしい。

 

「博識じゃん。つまり…これトワ達が獲物になっちゃったってことぉ!?」

 

ズドン!!

 

たった一発の銃弾が悪魔を粉砕する様は魔除けの意味とされるシルバーバレットというに相応しい。

悪魔が倒されてしまった以上、脆弱な人間は逃げ惑うことしかできない。

さらばだトワさん!君のことは忘れないよ!!

 

ガチャン!!

 

あらトラバサミ。ほうほう…なるほど。ギザギザが食い込んで足が抜けねぇでやんの。これは間違って踏むと怪我人が出るわけだははは良い勉強になったぞ。

 

ズドン!!

 

 

 

森カリオペの場合

 

森の中をコソコソ歩いていると黒とピンクが目立つ人を見つけた。

確かカリオペさんだったか。死神が森の中を歩いていると不気味である。ホラー作品にでも来てしまったのではないかと思ってしまった。

仕事で一緒になったことがないが、後で挨拶でもしに行くとしよう。

今は済まないがRetire(再起不能)してもらおう。

 

吾輩は素早く移動し、後ろからナイフで刺突を放つ。

 

 

 

 

結果吾輩が胴体と下半身が泣き別れすることになった。

 

フッフッフッ何が起きたのかまるで分からない。

 

「なに!?あ〜えーと…どちら様で…しょう?」

 

人を真っ二つにしておきながらどちら様と問うとは大した肝である。ここは一つ身体が消えてしまう前にご挨拶をば…

 

“吾輩はスタッフのモブと言います。もし一緒に仕事をすることになりましたらその時はよろしくお願いします。”

 

「え、ええ。ヨロシク。あー…噂のスタッフさんね。こんな形で会うことになったのは残念だけど。」

 

全くもって残念である。吾輩がテケテケ状態になってしまっているので見上げねばならない。カリオペさんはしゃがんで視線を合わせてくれたのでなんて優しい子なんだろうと思いながら吾輩は塵と消えたのであった。リアルで死んだわけではない。

 

 

 

いろは戦

 

出会ってしまった…

 

「ふ、ふふふ。ようやく会えたでござるな。ここで会ったが百年目!!いざ勝負!」

 

真剣を携えて一気に距離を詰めて来るいろはさん。構えから見るに突きを放つ気らしい。牙突スタイル!!

突きというのは非常に防ぎにくい技だと言われている。なんせ攻撃範囲としては点な為狭いが、振りかぶる必要がない為速く狙いが分り辛いからだ。

まぁつまり吾輩の様に一般人で武器がナイフでは防ぎようがないということさ。

 

いろはさんの刀は吾輩の胸を貫きそのまま木に叩きつけた。ぐふっこれが牙突…漫画の技を追体験出来る素晴らしいゲームかもしれんね。

 

「せい!」

 

刀を捻りねじ込まれた。あ、これさっき吾輩がいろはさんにやったやつ…アッ!

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「おかえり。ボッコボコだったね!」

 

ナーヴ○アを取り外すと、モニターとにらめっこしているロボ子さんに話しかけられた。うむ。惨敗という言葉に相応しい敗北具合である。クソァ!

 

「でもお陰で良いデータ取れたし、ちょっとしたバグとかも合ったから修正していくよ。」

 

なるほど。完成が待ち遠しいゲームである。しかし…

 

「どうしたの?難しい顔して」

 

この部屋の惨状はどうしたものか。工具やらコードやらがゴッチャゴチャでまさしく汚部屋になったのだが…出来れば片付けてほしい。いや確実に片付けてほしい。

 

「や!ボクは今からこれ修正するの!」

 

“や!じゃない片付けてほしいです!!”

 

「やー!!」

 

「うーん…このゲーム完成したら楽しそうでござるな!ってなんだこれぇ!!?!?」

 

駄々こねるロボ子さんを説得しようと思っていたらいろはさんが戻ってきたようだ。そして足の踏み場もない悲惨な部屋を見て飛び跳ねてる。着地とともにガチャンと何かが散らかる音がした。

 

「いろは?今の音何ー?」

 

「痛っ…なんか踏んだ。基盤?」

 

「あ、それボクが探してたやつーー!?」

 

「そんなの雑に散らかさないでよ!!」

 

おぉ、口論が始まってるが片付けてほしい。そんな大事なものがあるなら下手に踏み越えてもいけないではないか!

 

「モブさんこれ片付けるの手伝って欲しいでござる!」

 

「わー!!ロボ子のスペアパーツが!?」

 

阿鼻叫喚である。このあと散らかった部屋を綺麗にするのに2時間かかり、しかもろくに仕事もできてなかった為、残業するハメになったのであった。

 




モブ 
敗北者。ソードアート○オンラインを自分が死ぬ前に体験したいと思っている。ロックマン○グゼとかも好き。

いろは
フィジカルお化け。素敵な身体能力とポン刀を使い敵を斬り捨てる。
ぽこべぇを囮に使って間合いを詰める事もする。スプラトゥーン3の相棒シャケみたいなもの。

ロボ子
お部屋汚い族。基本的にゲーム内では初心者にアドバイスをしてくれるお助けキャラに。ゼルダの伝説に出てくるナビ○みたいなもん。

ぼたん
圧倒的強者。遠近中全てにおいて高スペック。罠とかも巧みに使って獲物を狩っていった。

フレア
エルフといえば弓。遠距離からチクチク撃ってくる。火力はそこまでではないものの、森の中でエルフから逃げるのは至難の業。じわじわと追い詰められているとも知らずに。

春先のどか
初心者。ロボ子さんのアシスト武器を使ってモブを粉砕した。その後森の中を転んだりしてるうちにすっぽ抜けたハンマーが誰かに当たって撃破したとか。武器があまりにも強いので修正された。

あやめ
とても強いフィジカル鬼。刀でも素手でも強い。人が太刀打ち出来ないので、昔話のように酒に毒を盛るという手法もあるのだろうか。
真っ向から向かうとモブみたいに天に召されることになる。

トワ
不憫枠。魔法と召喚を使う戦い方をしようとしたが相手が悪かった。しかもリスポーン地点がぼたんの前に出た為瞬殺された。実はキル数の順位が悲しみのビリだった可哀想な悪魔。
その犠牲のおかげかリスポーン地点は付近に誰もいない場所を選定されるようになった。

カリオペ
死神。何気に初めてモブと出会った海外勢。ファーストコンタクトは真っ二つにされた後にご挨拶となった。噂とは一体…
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