吾輩はホロライブのパーフェクトスタッフである   作:ジョ力

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クリスマスが今年もやってくる。
それまでにもう一話作りたいのだが…だが!!
間に合わなかったら許しておくれ。


12 kyrさんのなんてことをしてくれたのでしょう

 

 

 

吾輩はパーフェクトスタッフである。

 

今もまだ子供である。元凶と対話を試み、元の姿に戻る薬を作ってもらうのだ。

ちなみに吾輩の作業部屋の机を動かし面接室のように改造したところだ。ゲンドウポーズを決めてみる。

 

「なんというか…似合ってませんね。」

 

「なんで我輩まで付き合わなきゃならんのだ!」

 

後ろに控えるはルイさんとラプラスさん。いざという時の為にと来てもらったが、ただの雰囲気作りである。

あとラプさんや…君の部下がやらかしたことなのだから上司の君も話を聞かねばならぬのだ。

 

「うえぇ…面倒だなぁ。」

 

「子供になったモブさんとラプが話してると一段と仲の良さが感じられて良いですね。」

 

全く良くない。げんなりした表情で机に突っ伏したラプさんに隣でニッコニコのルイさん。まるで親子である。

 

「そういえば博士が来たらどうするんだ?」

 

机に伏したままラプさんが聞いてくる。…どうすると言われても、大人に戻してもらえればなんでも良いのです。

などと言っていると扉の開く音が聞こえた。ゲンドウポーズを再開する。

 

「こんこよでーす!お呼びになりましたかー?」

 

とても元気な表情で入室してくるこよりさん。白衣がヨレヨレになっており、ピンクの癖っ毛がボサボサだが大変元気で非常によろしい。

 

「いやいやモブさんそうじゃないでしょ!?」

 

おっとルイさんに窘められてしまった。

 

“こよりさん吾輩が何故呼んだか分かりますか?”

 

「うん?…モブさんなの!?随分と小さくなって…いや、若返ったちゃったの?どうして??」

 

頭からクエスチョンを沢山飛ばしてる頭脳さん。

どうしたもこうしたも、こよりん印の栄養ドリンクを飲んだらこの姿だった旨を伝える。

 

「えー?あっ…そういえばこの前眠さと戦いながら作ったやつあった気が…でも若返るなら良いよねぇ?」

 

口笛を吹きながら目を逸らすこよりさん。なに完結しようとしてるのか。駄目に決まっている。

 

「…戻りたいの?」

 

戻りたいに決まってるではないか。どれだけの屈辱を味わったと思っているのか。骨の髄までむしゃぶり尽くされたわ。

 

「…でもマリンせんちょーなら死ぬほど喜ぶと思うよ!モブさんと似たような歳なんじゃないの?」

 

「ふざけんなよてめぇこよりお前えぇええ!!」

 

「船長ステイステイ!!落ち着いて!!」

 

「…へっ」

 

突然扉を開けてアンカーを持ち上げながら突撃してくるマリン船長。なんとか飛びつき抑え込むルイさん。机でだらけながら嘲笑するラプさん。一瞬でカオスになってしまった。

 

「退けー!!食らえやこよりいいい!!ケツアンカーじゃあああ!!」

 

「きゃああああ!?」

 

「ひええー!!!?」

 

「おいこっち来んなバカー!!!?」

 

本当にカオスだなぁ…いつになったら大人に戻れるのだろうか。

 

 

 

 

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とんでもなく荒れた荒くれ者はルイさんの犠牲の元、無事制圧された。騒ぎを聞きつけたAちゃんがルイさんとマリンさんを仮眠室に放り込みに行ってくれました。助かります。

 

「で…博士はモブを戻せるのか?」

 

「わかんない!ごめんね!!許して!!!」

 

“許さんぞー!!!”

 

堂々と諦め宣言をしたこよりさんについキレちまったよ。

ゴウッ!!という凄まじいオーラを纏った気がする。

 

「おーい!!?モブが超サイヤ人みたいになってるって!」

 

「金色のオーラ纏ってる!?!?!?すごーい!!!」

 

机の上に乗っていた書類が飛び散って叫んでるラプさんには申し訳ないが、吾輩はとても良い気分だ。素晴らしいぞこの湧き上がるパワー!!怒という感情が吾輩を強くするのか!!

 

「うーん。なんでこんな面白い事になってるんだろう。ちょっと血を貰いますねー」

 

チクりと注射器で刺されたが、まるで蚊に刺されたかのような違和感だ。素晴らしい。吾輩は注射が怖いから目を背けねばならなかったというのに最早怯えなくて済むではないか。

 

「えー!なにそれ羨ましい…吾輩だって注射は怖いからなぁ…」

 

「………」

 

やはり注射が怖いようでラプさんも同意してくれている。

そしてこよりさん。なんだね?そのジト目は。

何か言いたいなら言いたまえ。

 

「ナンデモナイヨー?早速血のサンプル採ったしモブさん戻せるか調べてみるね!」

 

そそくさと走り去っていくこよりさんをラプさんと見送る。

 

「…とりあえず散らかった書類片付けるか。」

 

そういえばさっき気で吹き飛ばしてしまったか…ック、溢れ出る力が制御できんばっかりに!

 

「なんか子供になってからモブが生き生きしてる気がする。若さの力ってすげー!!」

 

 

 

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程なくして吾輩は正気に戻った!状態になった為、書類を纏めているとこよりさんが戻ってきた。

 

「モブさーん!何個かお薬できたよ!」

 

「でかした博士!!」

 

“流石頭脳と言ったところで…何個か?”

 

「何個か!ある程度効果は分かるけど最終的には試してみないといけない」

 

ふむ。ラプさんは手を叩いて喜んでいるが、吾輩は少し不安さがある。複数あって失敗した場合とんでもない事が起きるのではないだろうか。

 

「さぁモブ飲んでみろ!」

 

ちょっと待てラプさん本当に待ってくれ!フラスコのまま飲むのも嫌だがそんな適当に持ってくるな!?

 

ゴクリ

 

「それは凄い早さで成長する薬だよ!」

 

“なんか凄い頭が痒いのですが”

 

こよりさんの説明を聞くが際限なく成長したらお爺さんになってしまわないか心配が残る。と思ってたらボサァッと凄い早さで髪が伸び始めていく。視界が髪のカーテンに閉ざされてしまった。

 

「あー…失敗かぁ。」

 

残念そうな声を出すこよりさんだが…ある意味では大成功なのでは?世の中の髪の薄い人達の救世主になりそうな薬だ。どこからかラプさんの爆笑する声が聞こえてくる。

 

「うーん。この薬は失敗かぁ。じゃあこの薬の作り方は破棄かな。え?駄目?モブさん戻ってないから失敗だけど…後で製法をまとめておくように?えー面倒くさーい。」

 

 

 

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その後髪の毛はラプさんに良い感じに切ってもらった。

その時に髪の毛はダイヤになるという話を聞いたらどこかに走って行ってしまった。そのダイヤは価値があるのか分からないが、まぁ良いだろう。

 

「さぁ次の薬いってみよー!!」

 

ゴクリ

 

「………」

 

引き攣った表情で固まってるこよりさん。なんですかこの薬は。

 

「えー…この薬は体を活性化してくれる筈だったんですけどネ…オカシイナー」

 

吾輩の体にとても分かりやすい違いが出てしまっている。だが子供の姿が変わったわけではない。

 

「でも格好良いよ!その手!」

 

手からウルヴァリンのような爪が出たという変化があるわけだが。軽く振っただけで風切り音が凄い。非常に危険である。

 

「だからちょっとずつ近づいて来ないでくれると…ねぇ!?怖い怖いシャキンシャキン鳴らしながら来ないでー!!」

 

 

 

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「乱暴されちゃうかと思った!服とか引き裂かれてくっ殺案件になるかと!!」

 

妙にテンションが高いピンクコヨーテがいるのが理解出来ないが、一つだけ言うとすればこの爪の切れ味が凄すぎて服どころか輪切りになるということか。色んな意味でR18ではある。

 

「…ふーん?断面図…断面図かぁ。」

 

なんか頭から変なポヤポヤしたのが出てるが何を連想して考えているのやら。ずのーの考えることはよく分からんね。

早く次の薬を出してもらってもよろしいでしょうか?

 

「おっと…最後のはこの薬だよ!!」

 

こよりさん手渡してくる薬を一気に呷る。最早何も恐れる事はないのだ。

 

むむっ…体が…熱いぞ!この感じは!!

 

みるみると視界が高くなりこよりさんを見下ろせるくらいには大きくなった。天井を突き破る音がしたし…大きくなりすぎじゃないか?

 

「あっ…あー…これは成功?大人にはなったね!」

 

どこが成功と言うのかね?と指を差そうとしたところ腕がとても太くなり肌の色が緑色になっていることに気づく。え?鏡、鏡。

 

「鏡あるよ。はいこれ!」

 

こよりさんから化粧用の手鏡を渡されるが小さっ、いや吾輩が大きいのか。指先で摘むように鏡を覗き見るとそこには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どっからどう見てもハルクです。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

「すっごい筋肉ムキムキマッチョマンになったしめでたしめでたし!良かったねモブさん!!それじゃこよは戻ろっかな!!」

 

満足そうな顔をしてそそくさと部屋から出ようとする悪徳頭脳が目についたので手を伸ばすと尻尾を掴めた。吾輩がハルクならば悪は倒さねばならぬ。

 

「ホゲーー!?ちょ、ちょっとモブさんやめて!!尻尾千切れるぅ!!」

 

“離しても良いですが逃げない事が条件です。”

 

「大きいからか凄い圧。分かりました!逃げないから尻尾を離してー!!」

 

“で、どうして吾輩がハルクになってるのでしょうか?”

 

「皆目検討もつきません。強いて言えば…」

 

“強いて言えば?”

 

「………」

 

急に冷や汗をかきはじめて目をそらすこよりさん。お、なんだ?怒らないからさっさと言いたまえ。

 

「本当に怒らない?」

 

“ええ。怒りませんとも”

 

「短期間の薬の連続服用は副作用とか思わぬハプニングが起こるからやっちゃだめだったなーって…今…思いまし…た。ハイ」

 

なるほど。つまりいろんな薬を服用したからこんなことになったのか。ならば仕方ない。

 

「許してくれるの!?」

 

“なってしまったものは仕方ないですし。戻そうとしてくれた事には感謝しています。なので吾輩が怒ることはないです。”

 

「モブさん…良い人だぁ。ごめんねぇ…こより嘘ついてた。実はそれモブさんを戻す薬じゃないの。」

 

“え?”

 

「昔作った適当な薬で上手く行けば良いなって気持ちで持って来たやつ。ごめんなさいモブさん!こよが横着しただけなの!ごめんなさーい!!」

 

ドバーっと目から涙を流すこよりさんが吾輩の足に縋りついてくる。そうだったのか…許さんが?

 

「ほえ?」

 

ハルクスマーシュッ

 

「ひにゃあああああ!!!?!?!?」

 

タックルでこよりさんを吹き飛ばしてやった。壁を突き破りながらピンク色の流星になったのを見送る。悪は去った。

 

「壁にでっかい穴出来てんじゃん。モブー!!さっき博士が吹っ飛んでったけど…ってうわぁ!?どうしたそれアッハッハッハ!!」

 

ラプさんが穴の空いた壁から入ってきたと同時に笑い始める。人の姿を見て笑うとは失礼な奴である。

 

「いやいやいや…さっきまで子供だったのが全身緑色のムキムキになってるの見て笑わないの無理だって。クフフ…」

 

吾輩は下手に動くと天井を壊してしまう為ろくに動けず。まだお腹を抑えて笑ってるラプさんに一頻りからかわれていたら元のおじさん姿に戻れたのであった。

 

このあと滅茶苦茶事務所直した。




モブ
ようやく元のおじさん姿に戻れた。今回身体が何度も変異したため健康が心配。最近話題のアンブレラコーポレーションという評判の良い会社の無料健康診断を受けようと考えている。

鷹嶺ルイ
鷹嶺ルイは力尽きました▼今回の苦労人。荒ぶる海賊に狩られた。若返りの薬はあればほしい派。

宝鐘マリン
いらない情報を漏らそうとしたコヨーテを粉砕しようとした荒くれ者。ただのとばっちりを受けてしまった。弱点はスタミナの低さ。若返りの薬は人類の夢だったから○してでも奪い盗るとのこと。

ラプラス・ダークネス
今回かなり振り回されてた紫ディアブロス。飛び散った書類を率先して集めていて人の良さが滲み出る。尚纏めておいた書類はモブハルクスマッシュで消し飛んだ。

博衣こより
お薬沢山持ってきた人。お薬を作るのは時間がかかるから仕方ない。星になったあとは倒れてるところをルンバの沙花又クロにばっくばっくばくーんされそうになってたのを発見されたとかなんとか。
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