吾輩はホロライブのパーフェクトスタッフである   作:ジョ力

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最近忙しくて更新遅くなって申し訳ない。
書きたい話は山程あるのにウギギギギ。
どうして時間はこんなに早く過ぎるのか。永遠の謎です。


15 天然ヴァンパイアmr!!

 

吾輩はパーフェクトスタッフである。

 

カーテンも開いてない暗い部屋でチクチクチクチク。

本日は夜なべしてチクチクと衣装を作っているところである。まぁ吾輩ほどの裁縫スキルがあればカワイイ衣装など雑巾を作るようなものよ。なんかスカート寂しいな…フリフリもつけるか。

 

ガチャ

 

「あー…気合入れすぎて早く着き過ぎちゃったな〜!っと相変わらず頑張ってるねー!」

 

ふむ。ここはもう少しピンクが強いほうが肌の色が映えるただろうか?カラーまではうまく考えが回らんな。

 

「無視ですか〜?こんかぷ〜…わぁすごい集中力。モブさん宛にちょこ先生からお土産貰ってきましたよ〜メルが食べちゃうぞ〜」

 

一時的とはいえ形は出来たし女性陣の意見を聞いて修正してもらおう。アクセサリーも何種類か色違い作ったので意見を合わせて完成させるとしよう。

 

「反応がないただの社畜のようだ。…カーテン閉めっぱなしじゃん。ほらモブさん良い天気だよ!」

 

突如バサリとカーテンが開き吾輩の身体に暴力的な光の明るさが突き刺さる。

 

“うおおおぉおお!!眩しいぅあああぁぁ…”

 

「うっうわぁあああぁあ!!?モブさんが砂になっちゃった!!!も、モブさーん!!」

 

あまり長い間暗い所にいるときに明るい光を当てると身体が拒絶反応起こす。あると思います。

 

 

 

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…ハッ!見慣れた天井だ。ここは事務所の天井!!

 

何故倒れていたのか分からないが、周りを見渡すとソファに座っている女の子がいる。黄色みの強いショートヘアの子が何か箱を漁っているのが確認できた。

 

「ん?あ、起きたんだよかったー!!」

 

“あぁ、メルさんでしたか。早いですね”

 

「えへへ。ちょっと早く着いちゃって…じゃなくて!!モブさん太陽浴びたら砂になっちゃったんだよ!!いつの間にメルと同じヴァンパイアになっちゃったの?」

 

はて…太陽を浴びる?おぉ、もう朝になっていたのか。

夜なべしていた日陰者ボディに太陽のような神聖な光を不意打ちで喰らえばそうなるというものだ。

 

「いつの間にメルと同じヴァンパイアになってたの?まだ血を吸ってなかったんだけど」

 

“まだ?”

 

「その内モブさんを眷族ぅにする!」

 

“ケンゾク…”

 

血が苦手なのに人を眷属にしようとするヴァンパイアはがんばるぞぃみたいなポーズをしながら意気込んでいる。冗談はさておき先程中身を漁ってた箱はなんだろうか?そんなもの事務所にはなかった筈だが。

 

「冗談じゃないけど?さっきの箱はただの薬箱。さっき砂になったモブさんを直せそうなの無いかなと思って探してたんだよ。砂集めるの大変だったなー」

 

どうやら太陽のパワーが強過ぎて日陰者の遺灰になってしまっていたらしい。まぁ戻れたので良しとしよう。

 

「じゃあモブさんに貸し一つね!!」

 

ニッコニコのメルさんだが致し方あるまい。なにかサムネで使う素材とかが良いだろうか?それともライブの衣装とか?

 

「ウフフどうしようかしら?」

 

メルさんは急にお姉さんっぽい声色に変えてこちらに近付いてくる。不思議と背筋が寒くなった為か姿勢を正してしまった。

 

「そうねぇ。折角だからモブさんには…ん?」

 

耳元で囁くように呟くメルさんだったが、何かに気を取られたのかそのまま固まってしまった。振り向くと机の方を凝視している。

 

「か、かわいいー!!!!」

 

み、耳がぁ!!!耳元で急に叫ばれたので耳がないなった。

 

「これこれ!この魔法少女っぽい衣装!!」

 

吾輩を弾き飛ばし、服を持ってきて戻ってくるお目々キラキラヴァンパイアをなんとか抑える。砂になったり耳が破壊されたりで大変である。

 

「この衣装次のライブで使うの?誰が着るの?メルのもある!?これ着てみたい!!」

 

メルさんが手に持ってるのは先程作った衣装か。

着たいのなら構わないが、まつりさんに合わせた衣装だから厳しいのではないだろうか。

 

「まつりちゃんの?大丈夫!大して身長差はないから!」

 

そういうわけではない。何処とは言わないがサイズが合わないと思われるのだが、等と思っていると突然脱ぎ始めるメルさん。着替えるなら更衣室に行ってもらいたいが。

 

「えー?だって更衣室寒いんだもん。ほら節電でずっとは暖かくしてないじゃん?」

 

そう呟きながら後ろを向くメルさん。確かにそうだった。

 

仕方ないので吾輩も後ろを向いて服作りの残骸を片付けるとしよう。

 

「見ちゃダメ…だよ?」

 

急に耳元で呟かれると心臓に悪い。ASMRにハマる人が多い理由がわかった気がする。

ついでに雑念も片付けれる方法を模索せねば。

 

 

 

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後ろからシュルシュルと衣擦れの音を聞きながら雑念消し方を模索していると、ふとした疑問が頭に浮かんできた。

 

偶にアニメや漫画のキャラクターの衣装で「それどうやって着てる?脱ぐときは?」と疑問に思ったことはないだろうか。

フェチの塊みたいな服の着脱方法は複雑怪奇な事なのは世界共通事項だと存じているが、一度疑問に思うと夜寝ることも出来ないだろう。

 

「うーん。モブさんちょっと見てぇ?」

 

後ろからお声が掛かったので振り向く。

先程の疑問なのだが、最終的には可愛いからOKです!で解決してしまうのだ。

 

「ちょっと胸がキツイ…かな。出ちゃいそう」

 

服からお胸様がはみ出そうになっているのを手で押さえているメルさん。これが格差…脳内に思い浮かぶまつりさんの顔のおかげか思わず涙が出てきてしまった。

 

「も、モブさんどうして泣いてるの!?」

 

“世の中の格差はあまりにも残酷だと思ったらつい涙が”

 

「……格差?お金とか?今月厳しいの?」

 

違う、そうじゃないと思わず鈴木雅○さんになってしまった。恐ろしい胸囲の格差社会に思わず震えていると気を使ったメルさんがお金貸そうかと聞いてきた。流石に少女からお金借りるほど落ちぶれてはいない。

 

「でもこの服良いなー!メルのも欲しいなー!!」

 

凄くキラついた目でこちらを見ながら欲しいアピールをしてくる。作ってくれと言わんばかりの顔である。魔法少女風がお気に召したようだ。

 

「モブさん作って!!」

 

温かい目で見てたら行動で示せと言われてしまった。流石に材料もないので時間を見て作ると約束した。

 

「やったー!!色はメルの髪と同じ色で!」

 

明るい黄色。メルさんは沢山その色の服持ってそうだが。

 

「可愛い服はいくらあってもいいのだ!!」

 

わはははー!と笑いながら突然服を着替え始めるヴァンパイアがいるので即座に立ち去る。

事務所内に暖房をつけて回れば丁度着替えも終わっている頃合いになるだろう。吾輩はクールに去るぜ。

 

 

 

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確かに暖房のついていない廊下は極寒の寒さであった。事務所全体に暖房を入れ終わる頃には手足が文字通りクールになってしまった。

 

「モブさんこれどこのお菓子?美味しいね!」

 

温かいお部屋に戻ってくるとメルさんがクッキーを咥えている。はて、あんなお菓子あっただろうか。昨日作業を始めるときは無かったと記憶しているが。

 

「え…知らない?でも机に箱が開いた状態で置いてあったから差し入れ用とかじゃなく?」

 

少し深くまで思い返してみても全く記憶にない。パッと見お洒落な包装がされているようだ。

 

「まさかこれが噂のござるイーツ!?」

 

ピンと来た!みたいな顔をしているがござるEatsはタッパーに入れてくるのが多い。こんな綺麗な箱にお洒落な包装はお店の物だと思うのだが。

 

「あ、そうだった。これちょこ先生からモブさん宛てにお土産渡すように言われたやつだった」

 

“ほ?”

 

「モブさんが砂になったから忘れちゃってた」

 

テヘペロといった顔をしながらまたお菓子の封を開けてる天然ヴァンパイア。こらこら吾輩にもそのお菓子を寄越しなさい。

 

「ん、はい。そういえばござるEatsはモブさんも食べたことあるの?さっき詳しそうだったよね?」

 

“詳しいというわけではないですが、カロリーメイト囓ってると時折後ろから現れますね”

 

渡されたクッキーは名前は聞いたことがあるお店のものであった。とても美味しいが紅茶とかが欲しくなる。

先程のメルさんの質問だが、ござるEatsはちゃんと暖かくとても美味であったと伝える。

 

「いいなー結構美味しいらしいじゃん。メルも食べたい!作って!!」

 

“とても美味しかったですよ…ん?作って?”

 

「人の手作りの料理が食べたい!モブさんおねがーい!!」

 

なんてことでしょう。服だけでなく飯も作れと申すかこの娘は!ジタバタと椅子の上で駄々っ子になったヴァンパイアを

ジト目で睨みつけてみる。

 

「メルはこのあとダンスレッスンでお昼までいるから!よろしく!!」

 

ちょ、待てよ!と止めようとする前にAちゃん達スタッフが出社してきてしまった。

おはようございます。挨拶は大事!等としているとメルさんは姿を消してしまっていた。

 

「おや、これがモブさんが作ったという服ですか。イイじゃないですか?ってどうしたんですかため息なんかついて?」

 

Aちゃんに心配されてしまったが問題ないと伝えておく。

徹夜したなら仮眠室で休んだらどうですか?と提案されたが断った。今から吾輩は借りを返すために料理を作らねばならん。

 

「ふむ。まぁ無理して倒れなければ良いですけど。律儀なのか義理堅いのか。別に断わっても良いと思いますけどね。」

 

“否である。吾輩はパーフェクトスタッフ!完璧にすべてを遂行するのだ!ハーハッハッハ!!”

 

「ん?さてはこの人ヤケクソの深夜テンションですね?こわっ」

 

Aちゃんに少し距離をとられたが些細な問題だ。どれ、あの天然ヴァンパイアの度肝を抜く料理を作ってやるとしよう。ふはははは!!

 

 

 

 

その後度肝を抜く料理としてチャーハン餃子セットを振る舞ったが、天然ヴァンパイアに美味しいけどなんか違うと言われてそのままぶっ倒れたスタッフがいるとかなんとか。

 




モブ
脳の許容量を超えるとハイになる。特に完徹後。
餃子はタネから作る派。

まつり
格差社会の被害者。その後衣装を着合わせしたがちょっと胸が緩かったとか。怒った。年頃の女性の扱いとは難しいものである。

メル
天然ヴァンパイア。料理作ってもらえて嬉しい。度肝を抜く料理と言われて期待したがチャーハンと餃子だった為、ちょっと違った。年頃の(ry
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