出来るんもんだ
ぼちぼち海外にも手を伸ばし始めますか。
それはもうニョキニョキと。時代はグローバルですからね。
所で書くとしても章を分けたほうがわかりやすいですかね?
吾輩はパーフェクトスタッフである。
今日はまつりさんの為に作ったライブ用の衣装を着てもらい、サイズ調整やアクセサリー等を選んでもらったりと重要なお仕事がある。
他のメイクさんや衣装のスタッフもいつもより少しだけ真面目な顔つきをしている。
「わっしょーーい!!お疲れ様でーす!!」
元気な声で現れるまつりさん。
とにかくハイテンションな性格で、服装も動きやすそうな格好を好んでいるイメージがある。
今回用意したのは魔法少女っぽい衣装だが、ざっくりいうとプリズマ○リヤを参考にしているのでそんなに動きを阻害されることはないだろうと思われる。はてさてどうだろうか。
「お、モブさんお疲れ様でーす!!この前仮眠室で気絶するように寝てたって聞いたよ?ちゃんと寝てんの?」
“最近は寝ていますよ。正確には気がつくと仮眠室に居ますがね。”
「え、怖っ。それ大丈夫?」
私引きましたといった表情で距離を取るまつりさん。確かに吾輩の中での七不思議の一つである。ある程度残業していると急に意識がブツリと切れて仮眠室で目が覚めるのだ。
「あー。(そういえばいろはがモブさんが仕事を長くしてる時は気絶させてるとか言ってたか。)ちゃんと休むことをオススメするよ。んん!!とりあえず!!まつりは早く衣装が見たいぞ!」
ハンガーに掛けてある衣装に指さしながら話を変えてきた。確かに雑談はこのくらいでいいだろう。
衣装の最終調整を行う為に女性スタッフにあとは任せるとしよう。
何かあったら吾輩を呼んでくれたまえ。
「あいあい。じゃ、また後でー」
━━━━━━━━ 10分後 ━━━━━━━━
少しメール確認をしていると他のスタッフさんから呼び出されたので戻ってきたが、なにやら雰囲気が重いような。不思議な感じである。
「えー…作ってくれたのはモブさんだっけ?」
腕を組みながら難しそうな顔をしたまつりさん。作った衣装は着ているようだが、問題があったろうか。
「いや、胸が合わないんだけど」
“”…………スゥー…ウゥンそれは…はて?”
周りのスタッフさんを見回す。
衣装スタッフさん
目を逸らされた▼
化粧スタッフさん
目を逸らされた▼
小道具作成スタッフさん
目を逸らされた▼
“お、おい嘘だろ皆!!一緒に作ってたじゃないか!!”
「モブさん話を聞かせてもらおうか!」
後ろからニコニコしながら近付いてくるまつりさん。吾輩より身長が小さいはずなのだが妙に大きく見える。思わず後退りをしてしまった。
「スンスン…そういえばこの衣装他の女の匂いがする!!」
スタッフ達は逃げ出した▼
“お、おい!吾輩を置いていくな!!”
「逃がすかコラァ!!」
薄情者達が吾輩を置いて逃げようとしたので便乗しようとしたが、ハンターに後ろから組み付かれ倒されてしまった。ぐええ
「モブさんが衣装作ったってことはある程度まつりのスリーサイズ聞いてたってことだよね?」
うつ伏せに倒れた吾輩の背中に乗り、首に膝を乗っけて拘束してくるまつりさん。なるほど捕縛術も心得ていたらしい。教本にしたいほど美しい技術だ。涙が出そうなほど芸術的である。
“ある程度は衣装を作るために知ってはいますが。いえ、ちゃんとサイズ合わせて作ったんですけどね。”
「まつりの胸が想定より小さいって言いたいのかお前はー!!」
吾輩が動けないのを良いことに首に乗せてる膝に体重を掛け始める。おごごご首が!!
「で、この衣装誰に着せたの?」
“も、黙秘権を!!”
「え?なに聞こえない」
ドスドスドスと吾輩の背中で跳びはねる音が聞こえるおげげげげげ。ドンドン凶暴になっていく。カルシウムが足りないのではないか?
「成長してないって言いたいのか!!」
曲解だ!!
急に背中に重みがなくなったと思って後ろを向くとジャンプしたまつりさんの姿が。ちょっとそれは洒落にならな
グシャ
“アッーーーーーー!!”
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その後荒れ狂うまつりさんの服を修正し、何かを奢るという形で鎮まった。因みに薄情者達はまだ戻ってきていない。
「そういえば今日はひな祭りか。」
吾輩には関係のない祭りだ。確か女性の健やかな成長を祈ってということだったか。
「お、なんか屋台があるらしい。行ってみよっか。」
まつりさんは健康ではあるか健やかではなさそうだが、主に下のネタ。しかし今の吾輩はただの財布。財布に感情はいらないのだ。黙して着いていく。でも変装はちゃんとしてね。騒ぎになると面倒だからね。
「でっか。雛人形は憧れるよね〜」
吾輩は子供の日の兜に憧れたものだ。まぁ何段も人形が並ぶのは壮観である。
巨大な雛人形の飾られたコーナーに駆け足で近付いていくまつりさんを眺める。楽しそうなら何よりだ。このまま満足して帰ると言わないだろうか。
「あ、良い匂い。モブさんお腹空いた!!」
“あ、ハイ”
「焼きそば!屋台とかで食べる焼きそばは美味しいよね。雰囲気のせいかなー」
“それはありそうですね。そういえば屋台といえば。”
「屋台といえば?」
“ゴンザレス屋台…”
ボソリと呟くと引き攣った顔をするまつりさんが居た。まつりさんが昔、急に連絡用ツールの名前を変えたことがあり誰だこの人ってなったことがあるのだ。なんでも賭けに負けたとかなんとかでの罰ゲームらしい。
「あー!あー!!!」
なにか思い出したくないことを思い出したのか頭を抱えて悶え苦しみ始めた。きっと皆に弄られたのであろう。
と考えていると急に顔を上げてこちらをニヤリと笑っている。なんだろうか?
「まつりはフランクフルトが食べたい」
ゾワッ
体から嫌な汗が吹き出す。直感でこの後地獄のような出来事が起きると吾輩のシックスセンスが唸りを上げている。
「モブさんのフランクフルトが食べたいなー!!」
“この愚か者があぁああ!?!?!?!?”
とんでもない爆弾を起爆してくれたまつりさんに思わず罵声を浴びせてしまったが、もはやそれどころではない。
ザワザワ ヒソヒソ
騒ぎになったら大変だからと教えたのにも関わらず、こんなにも騒ぎにしてくれたまつりさん。まさにお祭り好きと言えるだろう。周りからの冷たい視線が刺さる。
「やり返してやったぜ」
満足気な表情をしている小娘がいる。
先程のちょっとしたジョークに対してあまりにも酷い仕打ちではないだろうか。おじさんが若い女の子を連れてるだけなら親子か兄弟で済んだものを。
「おや、なんの騒ぎですか?」
「あ、YAGOOだ。」
このような地獄のような空気でも悠然と歩いてくる人がいた。
おぉ、我等がホロライブの最高責任者YAGOO様ではないですか!!
こんな状況でも微笑みながら大人の対応を出来るのは流石の一言だ。助けてくれこのままじゃ殺されちまうよ(社会的に)
「ふむ。なるほど分かりました。」
しゃ、社長。あるのか!こんな状況を打破する方法が。
「さ、サヨナラ。」
ポンと肩を叩いてそそくさと去っていくYAGOO社長。
“ん?ん?ん?”
「ブッフフフ…見捨てられる!!フフフ…」
“え、嘘!?社長!!?”
もうそこには社長もおらず、居るのは腹を抱えて笑っているまつりさんと吾輩をゴミを見るような目で見る人達である。
これはどうしたものかと途方に暮れているとまた肩を叩かれた。
「ちょっと話聞かせてもらおうか」
あらやだポリスメン。
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その後まつりさんが親戚のおじさんと一緒にお出かけに来てたという話でなんとか一件落着した。警察官の方は最後まで吾輩のことを訝しんでいたが…無事その日のうちに出所である。
職場に戻ると薄情者達がまつりさんにあんまりお外で下を言っては駄目だよと言っていた。
吾輩は貴様らを許さない。
「おや、モブさんお疲れさまでした。信じてましたよ。」
ソッとお菓子を渡してくるYAGOO社長。
吾輩の中では社長も薄情者リストに入ったぞ!!
お菓子はまつりさんに盗られた。
「そういえばモブさん。あんまりまつり奢ってもらえてないよねー!」
一通り落ち着いてからさて仕事するぞと思った矢先にまつりさんはこう宣った。
この上更に要求すると申すか貴様は!!?
「まつりは胸を辱められたんだ!!全然足りない!!」
吾輩は社会的地位を辱められそうになったが!?!?
二進も三進もいかないのでピャーピャー横で騒ぐ小娘に五千円札を手渡す。これで好きな物買ってきなさい。
「えー!!一緒に行かないのー!?」
お外は危険です。
「モブさんが引き篭もりになったーー!!!」
えーい喧しい散れ散れ!!
「わー!!」
まつりさんはビビューンと擬音が見えそうな走り去り方をして去っていった。
よく考えれば今日ロクに仕事できてない事に気付いたので気絶(物理)するまで仕事するハメになりましたとさまる
モブ
危うく社会的に死にかけた。
モブの中での危険だと思ってる人物は3人
シオン、こより、はぁと、
ここにまつりが追加され危険人物四天王になった。
まつり
格差社会で悲しみを背負った。
後日服を着た人物はメルだと本人から聞いた。ちょっと泣いた。
貰ったお金でちらし寿司とか菱餅を買った。
いろは
背後から一撃。NOニンニンYESジャキンジャキン。
ポリスメン
大空警察ではない。社会人の死神にもなりえる。