吾輩はホロライブのパーフェクトスタッフである   作:ジョ力

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ほげぇ~お気に入り300超えたぁ。
信じられぬ圧倒的感謝!!

昨日投稿したと思ったら予約できてなかったという。悲し!


23 okyは甘え上手?

 

 

 

吾輩はパーフェクトスタッフである。

 

本日もバリバリ仕事中である。動画の編集は細やかな作業が多く、一度始めると一段落するまで終われないのだ。

 

ガチャ

 

「もぐもぐ〜おかゆ〜モブさんこんにちは〜」

 

ドアを開けて元気に現れたのは明るい紫の髪に猫耳と少し大きめのラフなパーカーを来た猫又さんだ。こんにちは。

確かこのあと企画の打ち合せだったか。頑張ってくれたまえ。

 

「そうなんだ〜。だから少し時間あるから構ってくれても良いんだよ?」

 

猫又さんは耳元でボソボソと呟いてくるが吾輩は手が話せないのだ。それに打ち合わせまであと二十分とない。先に部屋に行って資料に目を通していれば時間は丁度良いだろう。

 

「もー!真面目だな〜モブさんは!!じゃあ後で構ってね〜」

 

不満そうな声を出しながらもトテテと音を出しながら走っていく猫又さん。相手してほしいと擦り寄ってくるのは猫らし…いや猫だったか。納得である。

 

 

━━━━━━━━━━3時間後━━━━━━━━━━

 

 

ガチャ

 

「ゔぁぁあ゛疲れた〜」

 

扉を開けると同時にオフィスチェアに崩れ落ちる猫又さん。

チラと時計を確認すると結構時間が経っていた。

流石に疲労を感じた為、ストレッチをするとバキボキと身体が鳴った。

 

「も〜参っちゃうよ。本来なら2時間もかからず決まるはずだったのにさ!」

 

余程疲れたのか、デスクチェアに座りながらこちらに近付きながら文句を漏らし続けている。

どうどう。落ち着きたまえ。

 

「いつもみたいにお疲れ様の頭をナデナデしてくれてもいいんだよ?」

 

目を輝かせて擦り寄ってくる所申し訳ないが、今まで一切そんなことしたことない。労いも兼ねて冷蔵庫からリンゴジュースを出してやろう。

 

「わぁい。…ところでこれすいちゃんの飲んでるやつと似ているね?」

 

“後で補充してくればバレないですよ。それにそのリンゴジュースは元々吾輩が買ってきた物を毟り取られてるんですよ”

 

「流石すいちゃんだなぁ」

 

感心したような声を出しながらリンゴジュースを飲む猫又さん。吾輩からするとあの青いサイコパスに憧れるのは駄目だと思うのだが。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「くしゅん!」

 

「すいちゃんどうしたの?風邪?」

 

「いや、誰かが噂をしてる!!」

 

「そんなベタな事ある訳痛い痛い痛い!!頬抓らないで!!あー誰だろうにぇモブさんかな!!」

 

「何ぃ?生意気なぁ!!後で斧で叩かなきゃ」

 

「モブさんごめんにぇ。みこじゃモブさんに擦り付けることしかできない」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

許せない!!

思わず吾輩は叫びながら立ち上がってしまった。

実にサイアクな目に遭う気がする。

 

「どうしたの?突然叫んで」

 

“何やら不穏な電波を受信してしまいまして”

 

「えぇ怖。休んだほうが良いと思うよ」

 

猫又さんは少し引き攣った顔をしてこちら見てくる。その顔はこちらを同情をしているような、恐ろしいものを見るような目である。

悲しいことに吾輩によく向けられる視線である。

 

「まぁそれはさておき、まだ仕事終わらないの〜?」

 

仕事は終わらない。ずっとあるのだ。無限。

 

「ええ〜」

 

ガチャ

 

「おがゆー!!あそぼーー!!」

 

戌神さんが現れた▼

特徴的な訛と共に元気な声が吹き荒れる。

 

「あ、ころさん聞いて〜モブさんが遊んでくれないんだ〜」

 

「あぁーん?モブおめぇいつまで仕事やってんだー!!」

 

吾輩いつも思うのだが戌神さん急に豹変してくるの怖いからやめてほしい。

あと仕事はいつまでもあるのだ。と諌めては見たものの効果はございません。吾輩は宙に浮いた。

 

「おー。モブさんの胸ぐらを掴んで持ち上げるなんて流石ころさん!」

 

“猫又さんは感動してないで早く戌神さんを止めて。戌神さん調子上がってきて我輩を振り回しそう。というよりなんでこの娘こんなに力強い?”

 

「うぉううぉううぉーう!!」

 

「おお〜凄いよころさん!!モブさんがタオルみたいに振り回されてて面白いよ!!」

 

「おぉ〜」

 

“ぬわー”

 

 

 

その後犬がおもちゃで遊ぶのを満足したかのように吾輩は放り捨てられた。

あの二人はどこかに遊びに行ったようだ。

ヨレヨレになったワイシャツを直す。

動画編集ももうすぐ終わりだ。作業に戻らなければ。

 

 

━━━━━━━━━4時間後━━━━━━━━━━

 

 

カタカタカチカチとタイピング音、クリック音が静かな空間に響く。仕事がサクサク進む。

素晴らしい。やはり仕事場はこうでなければ。

そう思っていると急に視界が紫に埋め尽くされた。

 

「……じー」

 

吾輩が驚きで目を瞬かせていると猫のように下から顔を覗かせてきた猫又さんがこちらをジッと見つめてきている。少し首を後ろに下げると吾輩の腕の間に身体を滑り込ませてきたのが把握できた。本当に猫みたいなことしてくるではないか。

 

「まだ仕事してるー!!」

 

眼前の猫がピギャーと鳴いた。

目と鼻の先とはまさにこの事と言えるくらいには至近距離に猫又さんはいた。アメジスト色の瞳がよく見える。

 

「構え〜構え〜」

 

何やら構えと呟いてくるが、近い。息が掛かってくすぐったいのだ。

 

「構え〜構え〜」

 

離れようとしても猫又さんは身体を押し付けて来る為、キャスター付きのデスク椅子が後ろに下がる。あぁ、パソコンが遠退いていく。

 

「まーだ仕事しようとしてー!!ぼくを構って〜!!」

 

吾輩の膝の上で駄々っ子のようにのたうち回る猫様が降臨なされてしまった。こんなバランスの悪いところで器用に暴れるモノだと感心していると猫様が顔に飛びついてきた。

 

「あーそーぼー!」

 

猫又さんは全身で吾輩の顔を抱えるように飛びついてきた為首がもげそうになっている。柔らかい感触と良い匂いに包まれ鼻の下と首が伸びてしまいそう。とりあえず了承の意を込めて猫又さんを軽く叩く。

 

「わぁい」

 

猫又さんが離れた。首が伸びてだるんだるんと揺れる。

 

「折角だからゲームやろうよ!協力していくやつが良いなぁ」

 

ウキウキと擬音が出てそうな雰囲気で猫又さんはゲームを用意している。

ゲームをするのは良いだろう。しかし吾輩のこの伸びきった首見てなにか思うところはないか?

 

「あ、これにしよう!はいコントローラー!」

 

美しい程の無視である。仕方なく渡されたコントローラーを受け取る。

猫又さんが持っているゲームは確か二人プレイ専用のゲームだったような気がする。二人の男女が主人公で結構ギミックがパズルのようだったり、プレイヤースキルが問われるような作品のはずだ。

 

「さぁモブさんはぼくに息を合わせれるかな?」

 

“吾輩はパーフェクトスタッフですからね。人に合わせる等容易いことです。”

 

「ほほーそこまで言われると期待しちゃうね。楽しみだな〜」

 

ゲームの導入を見ているが、なんというか離婚直前の夫婦が人形になってしまった娘を追い掛けるという不思議なストーリーだ。

 

「ぼくが妻役やろうかな」

 

“ではこちらが夫役を。前に少し実況を見ていたとはいえ操作感はやはり実際にプレイすると違いますね”

 

「でしょー?モブさんもこれから一緒に遊ぼうね〜」

 

“仕事が一段落したら考えます”

 

「それ前も聞いたよ!あ、モブさん右側にそのまま進んで!」

 

“はいはい。了解。”

 

ダラダラとゲームをプレイするのは久し振りだ。久しぶり過ぎてコントローラーを持っている感覚も違和感が感じるほど。

たまに誘われたらゲームに付き合うのも悪くはないかもしれない。

 

「モブさんそこに居てね。ぼくがあっち側に行ってるから」

 

「ん?ここはどうするんだろ?」

 

“これ運ぶんじゃないですか?”

 

「なるほど!」

 

プレイしてると思うが流石二人プレイ用のゲームだ。なんてうまく作り込まれているのだろうか。お互いの意思疎通が出来なければもたついてしまいそうな場所が多い。

 

「お、おお?なんだこいつぅ!!掃除機?」

 

“操作には慣れてきたがまた大変そうな…”

 

「よーし!やるぞー!!」

 

そこから猫又さんとゲームを楽しみ、ギミックなどに悪戦苦闘するものの無事何事もなく進めてた。

 

“あ、猫又さんそれをこっちに”

 

「んー。モブさんはそこから登って〜」

 

“はい”

 

「よし後はぼくがこれを持ってって…」

 

“ナイス〜”

 

「イエーイ」

 

「それこっち〜」

 

“了解”

 

カチカチ

 

「これはそっちかな」

 

“はいはい”

 

カチカチカチ

 

“……”

 

「……」

 

カチカチカチカチ

 

「ちっがーう!!思ってたのとちがーうよ!!」

 

大分ゲームに慣れてきた頃、猫又さんが急に叫んでまた吾輩の首に抱きついてきた。も、もげる!!

 

「もっとワイワイ言いながらやれると思ったのにどーして無言になるのさ!!」

 

ギミックは難しくなってきたものの操作が慣れてきたから何とでもなっているし、必要最低限の伝達じゃないと間に合わないところが増えてきたからであろう。

 

「もっとわ~!とかキャー!みたいにリアクション取ろう!!」

 

それは配信者だから出来るのであって吾輩はただのパーフェクトスタッフなのだ。そこまで大きな反応はできないと伝えようとしたが選択肢を誤ったらしい。首に抱きついた猫又さんは身体を揺すり始めた。ぐおおお首が!!

 

「わーん!もっとイチャイチャやれる筈だったのに〜」

 

そもそも離婚寸前のゲームキャラをチョイスする時点で間違いなのでは?モブは訝しんだ。

それはそうと吾輩の首がポロっと逝ってしまいそうである。

心中で謝罪をしつつ猫又さんを上に放った。

 

「あーれー」

 

ズドン!!

という鈍い音が室内に響き渡る。

吾輩が床に倒れた音だ。なんで?

 

「おがゆ虐めたなぁ?」

 

目の前には拳を突き出した状態で立っている戌神さんがいた。どうやら吾輩は殴られたらしい。あまりにも鋭い拳で意識が一瞬飛ぶような感覚を感じた。

 

「あ、ころさん。おかえりー」

 

後ろにいる猫又さんは問題なく着地してる。流石の身のこなし。吾輩もそれくらい軽やかに動きたいものだ。あれ程の動きが出来ればきっと目の前の戌神さんからも逃げられるはずだ。

 

「たでーま。で、なんでおがゆ虐めたの?」

 

マウントポジションでいつでも〇れるぞみたいな圧を掛けてくる戌神さん。

遊んでただけだが、かくかくしかじかで首がこうなったので猫又さんを空に放っただけですと伝える。

 

「首が座ってないね〜」

 

「おらよ〜…本当だ。首がぐでんぐでんしてる」

 

加害者が素知らぬ顔で笑っている。許せぬ!

戌神さんは吾輩の首を戻そうと力で押し込もうとしてる。やめてください。

 

「ころさんが来たし次何する?」

 

この状態の吾輩を気にせず更に遊ぶつもりでいるのかまたソフトケースを漁り始める猫又さん。感服した!

 

早く仕事に戻りたいという意志を戌神にアイコンタクトしてみたら頷いてくれた。

おぉ伝わったか!と思った瞬間首根っこを引っ掴まれテレビの前に押し込まれる。全然伝わらなかった。

 

「おがゆ〜モブさんも早く遊びたいって」

 

「お〜ノリノリじゃーん。じゃあパーティーゲームでもしようか」

 

駄目だ。これ耐久になりそうな勢いである。きっと後で他のスタッフかAちゃんが助けてくれるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

と思っていたのだが、戻ってきたAちゃんも巻き込まれて力尽きるまでパーティゲームが続いた。

最後の記憶は朝日が確認できたところで途切れている。

目が覚めたら吾輩は床に突っ伏していた為、寝違えたのか首が痛い一日を過ごす羽目になった。もうしばらくゲームはしなくて良いと思いましたまる

 




モブ
首がボロボロになった人。
気分転換にゲームしたが最後にダメージが残ったので総合的にマイナス。
得意なゲームはミニゲーム系。

おかゆ
とても遊んでもらったのでご満悦。モブが力尽きた地点で切り上げて帰った。
問題があったとすればモブともう少しワイワイやれると思っていた。語りながらゲームは難しいのだ。

ころね
圧強めにモブと戯れたので満足。力尽きたモブを見て噛みたくなった。弱者は自然界では淘汰されるのだ。

Aちゃん
仕事に戻ったら地獄が待ってた。
圧強過ぎて終わったわ。
犬猫人の大乱闘でした。
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