吾輩はホロライブのパーフェクトスタッフである   作:ジョ力

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おおぉ記念すべき20話目になったわ!
皆さんの感想のお陰でジワジワ進んでおります。
最近こんな感じのクロスオーバーネタがポロポロ出来てしまう。苦手な人は申し訳ないです。思いついたら文字にしてしまうんです。
次は海外にするかルーナ姫の方を完成させるか迷う迷う。


24 irhと一緒に ※クロスオーバーあり

 

 

吾輩はパーフェクトスタッフである。

 

本日は風真さんと一緒に次のイベント会場を下見に行くところである。そこまで時間が掛かるわけではないので、吾輩が車で運転している。まぁこの程度で問題など起きるはずもなく平和である。目的地までやたら遠く感じることを除けばだが。

 

「畑、案山子、畑、案山子」

 

助手席でぼーっと外を眺めてる風真さんは見た景色を呟いている。目的地は大きい街だがその付近は田舎というよくある光景である。

電波も悪いのかスマホも通じ辛い為、外を眺めるくらいしか出来ないのだ。

 

「でも風真の居たところはもっと何もなかったでござるよ!」

 

急に胸を張りドヤ顔を見せてくる風真さん。

悲しくなることを言うな。田舎自慢は虚しい気持ちだけが残るぞ。

 

「うぐぅ…でもスマホでさっき見た限りこんなに時間掛かる距離じゃなかったでござるが…」

 

その通りである。不思議と先程から同じ道をぐるぐる回ってるような気がしてならない。まるで狐に化かされているかのようだ。

 

「さっきから直進しかしてないのに変だぁ。まさか迷…」

 

認めぬ。その積もる不安を押し退けて自販機で飲み物でも買おうではないか。最近の若い子は結論をすぐ出したがるのが良くない。ひと休憩は大事だ。

吾輩はそう言いながら一旦車を停めた。

 

「そ、そうでござるな。休憩は大事!」

 

お口をミッフィーにした風真さんは首を何度も縦にふる人形になった。

自販機で桃ジュースがあったので一つ購入する。

風真さんも何か飲むかい?

 

「いや、お手洗い近くなっても困るしそこまで喉は乾いてないから大丈夫」

 

そう言いながら風真さんは不安をかき消すように大げさなストレッチをしている。

吾輩は念の為桃ジュースをもう2つ買っておき、一息つく。しかし何やら妙な空気である。本当に狐に化かされているとしたら、白上さんに連絡して対処法を聞かねば。

 

「絶対フブキ先輩関係ないでござるよこれ」

 

まぁそうだろう。

一つ頷いてスマホを見る。電波は繋がっているようだ。いざとなったら誰かに助けを呼ぶとしてそろそろ運転再開しよう。

 

「そうでござるな…ん?」

 

訝しむように遠くを見ている風真さん。

なにか見えるのだろうか?吾輩の目には遠くに小さい点のような物が動いてるようにしか見えないが。

 

「なんか狂ったような笑顔で走ってるおじいさんがいるでござる」

 

農作業の大変さで狂ってしまったのだろうか。農家さんも苦しいだろうが是非頑張って頂きたいものだ。

 

「いやそんな話ではないと…おも?」

 

こっちを振り向いた風真さんはなにか引き攣ったような顔で固まってしまった。

 

「モブ殿…う、後ろ」

 

後ろ?そんなホラーゲームみたいなことあるわけないだろうに。ゆっくり振り向くとそこには真っ白のくねくね動く物体が近づいて来ていた。

 

“ひょわあああああぁあ!!?”

 

「あぁああああ!!?」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「はぁーはぁー…なんかいた!おばけいた!!」

 

“ゲホゴホ(昼なのにお化けが出るとは)”

 

「あぁあ!適当に逃げてきちゃったからもう道覚えてないでござるよ!!」

 

先程お互いに抱き合いながら走って逃げたが、途中から何度も同じ自販機に戻ってきていることを理解してから曲がってしまったのが運の尽き。もはやどう逃げて来たのか分からなくなってきてしまった。

 

「うぅう刀も車の中に置いてきちゃったしどうしよ〜」

 

そもそも武器が車の中にあるのはどうなのだろうか。

少し頭が冷えてきたから余裕が出てきた。頭を抱えて悶えてる風真さんの背を擦る。

 

「少し落ち着いたでござる。ぽこべぇも車の中に留守番させてたのを忘れて逃げてしまった」

 

なんてことをしてしまったんだと悲しむ風真さん。仕方ない犠牲だったと慰めることしかできない。ぽこべぇの分まで生き延びるんだ。

 

「ぐすっ分かった。分かったでござる。ぽこべぇ…今までありがとうね!!」

 

祈りのポーズをしてる風真さんは神秘的な雰囲気を感じた。

まぁ吾輩はぽこベぇが後ろの席に乗ってたの気づいてなかったから多分問題ないと思ってはいる。人形にしか見えないし。

 

気を取り直して状況確認だ。

付近を確認すると少し遠いが工場が見える。

高い所にあるのかここら辺を見下ろせそうだ。

 

「え?あの寂れた工場にいくの!?やだぁ〜」

 

確かに吾輩も嫌ではあるが、この人っ子一人いない状態で車までの道を探すのは難しい。ササッと高い所から周りを見て一直線で車に戻るのが良いに決まってる。

 

「うぇええ」

 

顔色が真っ青になり震えている風真さんを背中から押しつつ歩き始める。

 

「っておおい!?なんで風真が前なんでござるか!!モブ殿!?モブ殿待って押さないで!!」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「案の定開いてないよね。知ってたでござるよ」

 

何事もなく工場にたどり着いたが流石廃墟みたいな工場だ。入り口がしっかり門のような物で閉じられている。

夕方になってしまったし暗くなる前にここから出たい所だ。

 

「うーん。これくらいの高さなら…ほっ!」

 

ぴょーんと風真さんは門の上に飛び乗ってしまうではないか。フィジカルお化けめ。

 

「ほらモブ殿手を伸ばすでござるよ」

 

門の上から手を伸ばして引き上げようとしてくれる風真さん。

まさかファイトイッパツをこんな状況ですることになるとは。風真さんの手を取りながらなんとか門を蹴り上に登ろうとするが上手く上がれない。映画だとササッと上るのになんて現実は大変なのか。

 

「うぐぐ…もう少し…せやあああー!!」

 

風真さんが顔を真っ赤にしながら力むと、吾輩の身体は重力を逆らうかのように宙を舞った。

そして地面に熱いキスをした。床ペロって血の味だったのか。新体験である。

新体験の余韻を噛み締めているとなにやら騒々しい音が聞こえてきた。

 

「観念するんだね!!」

 

「話を……話を聞いてください!」

 

はて、何やら目の前でおばちゃんと学生らしい女の子が言い争いをしてるではないか。なにやら尋常ではない雰囲気である。チラリと風真さんを見ると門の上であわわとパニクっている。

 

「今更何を言ってるんだい!」

 

少し目を離していたらすでにおばさんが学生の子に襲いかかろうとしているではないか。吾輩が間に割って入るしかないようだ。

 

“待てーい!”

 

悪質タックルのようになってしまうが取り押さえるなら仕方ないと思い、足に力を入れ一気に吾輩は飛び込んだ。

その瞬間スマ〇ラよろしくおばさんの後ろに白いモヤのお化けが参戦するとい地獄の大乱闘になってしまった。

その時の状態を風真さんはこう語る。

 

 

 

 

「モブさんがタックルした?あれはタックルじゃなくてラリアットだったでござる。飛び込んでる最中にヒヨって半端に腕を曲げたからかな。空中で姿勢も崩れてたせいかそのままおばさんに全体重を乗せた一撃」

 

「いやぁ〜あれは外でやる技じゃないよ本当に。でも最後にガッツポーズしてた所は不覚にも格好良く見えたでござるな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう駄目だと思い目を瞑っているとドン!という腕に気分の良い手応えを感じ、反射的に腕を振り抜いてしまった。

 

「ギャ゛」

 

ドスン!何かが地面に叩きつけたような音が響き渡り、目を開ける。地面に落ちていたのは白目を剥いたおばさんだ。少し地面にめり込んでる気がする。思わず吾輩がやってしまったのかと手応えを感じた腕をマジマジと見上げてしまった。

 

視線を感じたので周りを見る。黒髪の女の子が両手で口を塞ぎ驚いた表情をしている。目尻に涙を浮かべているあたり余程怖い目にあったのだろう。

 

次に白いモヤのお化けを見る。何故かドン引きされたような雰囲気を感じる。吾輩はこのおばさんを止めようとしただけだと話したら消えてしまった。

 

最後に風真さんが「モブ殿容赦のない良い一撃だったでござる」と喜んでくれた。ち、違うんだ!!

 

 

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その後、女の子に連れてもらい近くの神社にたどり着いた。

ちなみにおばさんは暴れても困るので工場に落ちていた縄で縛って木に括っている。

遠くからパトカーの音が聞こえてくる。この状況はどう説明したものか。

 

「ほほー。美琴殿は大変な目にあったんでござるな」

 

「えぇ。本当にどうしようかと思いました」

 

黒髪の子は姫野美琴さんというらしい。どうやら彼女も迷子になったらしい。もうすぐ人が来るそうだが日が沈むのに無事に来れるのだろうか。

 

「お主。悲しき定めを背負っているな」

 

急に後ろからご老人が話し掛けてきた。悲しき定めとな?

 

「お主は周りに振り回される星の下に生まれたようじゃ。だがそれがお主を最も輝かせる。精進されよ」

 

この世の地獄みたいな話だが当たっているのだろう。心当たりがありすぎる。ついでに大きい道の行き方を教えてくれたから少しは気落ちしないで済んだ。

 

「人形が人に襲いかかるなんて…怖い話もあるもんでござるな」

 

「はい…それで友達も…」

 

なにやら風真さんと姫野さん不穏な話をしておるわ。だが仲良くなったようで楽しそうに話しているので邪魔するわけにもいくまい。

今何時かと思いスマホを確認すると着信が多数来ている。急ぎではないだろうが、仕方ないので一つずつ連絡するとしよう。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

“えぇ。承知いたしました。はいではこの後に伺いますので。はいよろしくお願いします”

 

問題なく連絡も終わった。風真さんに帰ろうかと声をかけようとした瞬間、誰かに肩に手を置かれた。

 

「菊川警察署の氷室というものだが、少しお話を聞かせてもらえるかな?」

 

振り向くと白髮のイケメンさんが少し怖い顔をして吾輩を見ていた。あらやだ警察の方でしたか。

周りを見る、知らない顔が増えてはいるがこちらを見ているのは好奇の目。

風真さんは目を逸らし、姫野さんは苦笑い。

さっきのご老人は姿を消していた。

 

「美琴くんを助けて貰った件は聞いているからそんなに時間は取らせないが、事情が事情だけに是非付いてきてもらえると助かる」

 

空を見ると良い夕焼けだ。カラスがアホーアホーと鳴いているのがよく見える。人を助けたはずなのに酷い仕打ちだ。

 

「モブ殿。やましいことはないんだからサクッと説明して戻るでござるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おぉ神よ吾輩の運命は振り回されてばっかりなの直せませんか。お祓いとかしたほうが良いのでしょうか。

先を行くパトカーについていく最中に思わず呟いたがが神託なんて無く、風真さんが同情の目で我輩を見るだけであった。

 

 

 

 




モブ
今回怪異に巻き込まれた人。振り回される運命が確定していたから巻き込まれた。
警察署でまた怪異に巻き込まれたのかもしれないし無事に仕事に戻れたかもしれない。
今回の事件の顛末を聞かされてぐんにょり
それはそれとして夢で青い彗星が斧で追っかけてきた。

いろは
フィジカルモンスター。今回は刀の出番なし。
怖がりでなければ無双ゲーの始まりだった。
新しい友達ができて連絡先をゲットした。
近々一緒にゲームして遊ぶとかなんとか。

ぽこべぇ
車で寝てたら気がついたら夜だった。でも警察署についてからもぐっすり寝た。怪異ではない。

姫野美琴
怪異に巻き込まれた人
モブへの印象 なんか助けてくれた。わぁ…幸薄な雰囲気の人。
いろはへの印象 コスプレ?…あ、名前聞いたことある!
明るいいろはの雰囲気にメンタル回復。友達になった。

氷室警部補
美琴からヘルプコールが来て焦って来た人。
危険な怪異がいる所に知らない男と少女がいてびっくり。
話を聞くとヤベェ奴。絶対に逃がすわけにはいかないと決意。
その後モブを釈放(?)したが、連絡先は交換した。
何かあったら連絡しなさい。
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