吾輩はホロライブのパーフェクトスタッフである   作:ジョ力

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ビンゴ!ビンゴ!楽しいビンゴ!!
最近の暑さは異常ですね。私は耐えきれず溶けました。
みなさんもとけないようにきをつけてくだ


27 パーフェクトスタッフのホロライブサマー!2023

 

 

吾輩はパーフェクトスタッフである。

 

現在吾輩は事務所の一室を借り、屋台の店員をしている。

何故?と思う人がいるだろう。それは今ホロサマ満喫ビンゴというイベントが行われているのだ。

これが中々面白い企画で夏休みの宿題のようなものになっている。ホロメンがビンゴカードを埋めていく楽しみと共にリスナーもその過程を楽しむといったものだ。

 

吾輩はそのお手伝い係といった所である。ビンゴの中にはすぐにクリアが難しいものがあるのでちょっとした救済措置を行う予定だ。

 

例えばかき氷は買いに行くか、家でかき氷機がないと行けない。天体観測はここにプラネタリウムの映写機がある為解決が可能。ついでに鰻やバーベキューキットもある。大抵の事には対応可能でパーフェクトだ。

 

しかし誰も来ないのである。

 

ガチャ

 

「ンォ?なんだこりゃ!!」

 

と思っていたらオレンジの髪に立派な角が生えた女性が入ってきた。

珍しい人が来たな。桐生ココさんではないか。何やらダンボールを担いで来ているがどうしたのだろう?

 

「あーこれ?かなたんが借りてた機材を返してきてほしいって言われたカラ来てやったゼェ!!」

 

かなたさんの為にわざわざ来て運んでくれたようだ。

非常にありがたい。一度こちらで預かっておこう。

 

「ハイ。で、モブさんはなにしとる?屋台?」

 

“カクカクシカジカで誰も来ないのです”

 

「草ァww」

 

草生やしてる場合ではないのだ。別に仕事用のパソコンはあるから仕事は問題ないが、折角ここまでお祭り風に準備したのに誰も来ないのは虚しい。

 

「これ一人で準備したンカ?」

 

ニヤニヤ顔で聞いてくるココさん。当たり前のことを聞くではないか。提灯も屋台も全て吾輩作である。

 

「ピャーーーwwそれは無駄になりそうデスネー」

 

妙に高い笑い方をしたと思ったら「少し待って」と言われた。何やらスマホを取り出して操作をし始めているが何をしているのだろう。無駄だと?

 

「ハイこれ」

 

2〜3分程するとココさんからスマホを渡された。

画面を確認するとどうやら動画の切り抜きを調べていたようだ。ココサンの顔を見るとニヤニヤしながら顎で見ろというジェスチャーをしてくる。

なになに?これはみこさんと星街さんか。

 

『もう過ごしたくない?7日くらいマイ〇ラで』

 

『7日連続配信…』

 

お?

 

『土曜丑の日にウがつくものを食べるってのがあんだなー』

 

『ウサギ…』

 

吾輩の顔が引き攣っていくのが分かる。ふ、不正ではないか?いや…うーん。

 

『このブロックでかき氷っぽく見えないか?』

 

『うーん。ご飯にも見える』

 

その後ゲーム内で白いブロックの上に赤いブロックを置いたそれをかき氷と言い、壊した星街さんが笑ってる一部始終が流れ、その切り抜き動画は終わった。

スマホはココさんに返した。

 

「どーでした?ちなみに他にも正攻法でクリアしてないのが散見されてマスネー」

 

他にも。なるほど。

じゃあこの屋台必要なかったのでは。と思ったが救済措置とは使わない方が良いが、作っておいて損はない物だと自分で納得させた。

色々と溜まったモヤモヤを鼻息で漏らすとココさんは爆笑し始めた。悲しみに明け暮れる人間を見るのは楽しいかね!!?

 

「いやー普段より何倍も目が死んでンデ」

 

涙が出るほど笑ったのか目元を拭うドラゴン様。楽しそうで何よりだ。吾輩はこれからたこ焼き作って食べるのだ。ヤケ食いをするのだ。

 

「おー?そーかそーか!」

 

備品のパイプ椅子を吾輩の椅子の横に置いてココさんはどっかと座った。そしてこちらを見る。まさか食べていく気だろうか?

 

「オゥサッサと焼きやがれーい!!」

 

口に出して焼けと命令されてしまった。

元から焼くつもりだったし材料はあるから良いのだが。

 

「最近他のスタッフ達は元気カ?」

 

たこ焼きを焼いている最中にココさんはそんな事を聞いてきた。スタッフたちもマネージャーさん達も概ね元気である。何割かは死体のように寝ている人も多い。今も仮眠室に安置されている人は少なからず居るはずだ。

 

「変わりなさそうデスネー。I'm relieved to hear that。安心しましたヨーってとこか」

 

ココさんはケラケラと笑っている。

相変わらず綺麗な英語を喋る人であると感心する。吾輩もまぁ喋れるがね!英語の一つや二つくらい!

 

「モブさんも元気そうだし良かった良かった!」

 

何気に心配してくれていたようだ。無論元気である。

見ろ吾輩がこの凛々しくたこ焼きを焼く姿を!この高速ひっくり返し術を見よ!!

 

「凛々しいかはさておき」

 

置かないでほしい。そこがいちばん重要なのだ。

 

「なんだかんだモブさんは事切れてる事が多かったですからネー。ホロメンも昔より多くなってるし仕事も大変なんじゃねぇかと思ったり思わなかったり」

 

華麗な無視である。確かに大変ではあるがやり甲斐はあると答えておこう。焼けたたこ焼きを皿に移しソース・マヨネーズ・鰹節を掛けていく。

 

「オー!結構様になってるじゃん」

 

“パーフェクトスタッフですので”

 

ハフハフ言いながらたこ焼きを食べてるココさんを見る限り問題なく食べれる物だったらしい。

肩に掛けたタオルで汗を拭く。流石に夏場の鉄板料理は暑さとの戦いである。さて吾輩の分も皿に移して…と。

 

「パーフェクトスタッフ関係なさそうだけどスゲー。パッと見は本当にフツーにいる屋台のオジサンだ。あ、ソースとか掛けてあげますネー」

 

ココさんは気を利かせてくれたのか、たこ焼きにうまく斜線を引くようにソース等を掛けてくれた。見た目は実に良い出来である。味はどうだろうか。

 

「かなたんだったらこんなに綺麗にソースかけれねーゾ!」

 

口の中にたこ焼きを放り込んだ瞬間に変な想像して軽く噎せてしまった。脳内にソースの容器を握りつぶす天使の姿が浮かんだ。まさかまさか。

 

「わっかんねぇぞー?かなたんやる時はやる女だからナ」

 

是非やらないでもらいたいものだが。ちなみにたこ焼きの味はとても美味しくできていた。外カリ中トロトロでタコも大きく入れているので食べごたえもバッチリである。実にパーフェクトな仕事ぶりだ。

 

「じゃ、次は焼きそばで」

 

良かろう。吾輩は隣の屋台に移り鉄板を加熱し始めた。

 

「あ、そんな感じナンデスネー。一人で何役もやるタイプ」

 

店員吾輩一人しかいないからね。お客様も一人しか居ないからね。

 

「なるほどなるほどー。客なら呼びましょうカ?」

 

それ強面のオジサンたち来そうなので却下で。

サングラスかけたガタイの良い人達を相手にニコニコ笑顔で接客する事は可能ではあるが必要以上に気力を消費したくはないのだ。このまま焼きそばに全ての気力を注ぎ込まねばならぬ。

 

「ウーン残念。このお祭り会場のセット凄く賑わってそうなのに人が全くいないと不気味さが凄ぇ」 

 

否定はできない。明らかに提灯があり、PCからとはいえ祭囃子の音を鳴らしているのに居るのは吾輩とココさんのみ。ココさんがいなければ閑古鳥も鳴かない近付かない悲しみのお祭り会場になっていただろう。

 

「感謝シテ」

 

感謝!!というわけで焼きそばが完成したので皿に移して渡す。キチンと見栄えを良くするために人参ともやし豚バラ肉を上にしているので美しい。また一つパーフェクトに仕事をこなしてしまった。

 

「ズゾゾゾ…うめぇ!!ちゃんとしてる!!」

 

当然である。この時の為に美味しい作り方やコツをY〇uTubeで先月から学んでいたのだ。ひっそりと誰もいなくなった事務所内で夜食を作るのは年甲斐もなくワクワクしてしまった。

 

「ガチじゃねぇか!!」

 

信じられない物を見るような目をするココさん。失礼な。頑張っても半端な物を出して「あんまり美味しくないね」となったら吾輩の心が砕け散ってしまう。ならば全力を尽くさねばならぬのだ。笑顔でいっぱい食べる君が好き。そういうことである。

 

「ンー凝り性ー!屋台にも当たり外れありますケドね!!」

 

“そんなもの ウチ(ホロライブ)にはないよ”

 

「凄ぇ職人みてぇな顔になってるw」

 

“素人は黙っとれ”

 

「ピャーーーwww」

 

横でゲラゲラ笑ってるココさんを尻目に焼きそばを口に放り込む。ソースの味がもやしや人参、豚バラ肉にしっかり味が染み込んでいて我ながら上出来である。もやしのシャキシャキとした食感とこってりしたソースの絡んだ麺を食べているとお酒が欲しくなった。

 

「じゃあそろそろデザートのかき氷といきまショー!!」

 

良かろう。小さいダンボールからかき氷機を取り出すとしよう。氷は確かクーラーボックスに大量に入れてたはずだ。

 

「ムム?かき氷機2個あるじゃん」

 

他の人スタッフさんの家に余りがあったらしい。持ってきてくれたのだ。さてかき氷作るとしよう。

 

「ンーナルホド。折角だから勝負しようゼー!」

 

“勝負ですか。何をするんです?”

 

「先にこの似たようなサイズの氷を使ってかき氷を削り、先にシロップを掛けた方の勝ちぃ!!」

 

面白そうである。かき氷機事態は似たような年季の物だし、回すのにコツがいるから力でどうにかなるものでもない。良いだろう。受けて立とうではないか!

 

「じゃあスタートの合図は私がシマスネ!よーいドラゴーンで始めまショ」

 

“何ですかその合図”

 

「この前テレビでやってる人がいたのデなんとなく気になってデスネー」

 

ウキウキ気分なのが尻尾に現れている。結構気に入ってるらしい。

まぁ合図として分かれば吾輩としてはなんでも良いが。

 

「では!!よーいドラゴーン!!!」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

敗けたにぇ!!

 

「勝ったゼー!!」

 

そんなに大差で負けたわけでなく最後にシロップを取ろうとした時の速度差が出た。ココさんの手が見えなかったのでそこで差が出たかという感じである。無念!

 

「頭がぁ!!」

 

冷たいものを食べると頭がキーンとするのはドラゴンでも一緒らしい。尻尾がのたうち回っている。その衝撃でパイプ椅子が一個何処かに飛んでった。これがドラゴーン!!

 

 

ガチャ

 

「あー!!!お祭り会場がある!!そしてココちゃんもいるー!!ちゅ~しよ!!!!!」

 

お祭りには乱入者が現れるのも稀にあることだ。今回はお祭り好き娘が突如ココさんにルパンダイブした。これはよくあることだ。

 

「ハーイ」ジュッ

 

ココ さん の アッチュいタコ焼きガード▼

夏色まつり は やけど を負った▼

 

ぐぁあああ!!と唇を抑えて転がりまわるまつりさんを尻目にココさんは暫く笑っていた。

家族にもお土産が欲しいと話していたのでもう少し焼きそばとたこ焼きを作ることにした。

ちなみにその間まつりさんはかき氷に顔を突っ込んでいた。

山が少しずつ消えていたので食べているのだろう。器用な娘だ。

 

「いやー!お土産まで貰って悪かったデスネー。今度何かで借りは返すぜ」

 

“いえいえお構いなく”

 

満足そうな顔をして帰っていくココさん。久しぶりに顔を見たが元気そうで何よりだ。

 

「モブさん太鼓がないぞー!!あとまつりにもたこ焼きをくれー!!!」

 

…後ろでマイバチ叩いて催促してくる娘も元気だなぁ。

 

その後目茶苦茶食べるまつりさんに鰻まで出した。ダイエットとか毎回聞いてるのだがはてさてどういう事なのだろうか。

 

この吾輩作の屋台はホロライブ内で話になったのだが、この後来たのは死にかけのスタッフさん達だけだったという悲しい結末。

外が暑かったからという理由だと吾輩は睨んでいるのだが。

 

「んーん。まつり達は屋台をやってるの知らなかったからアピール不足だったんじゃない?」

 

なんと?ちゃんと全体チャットにビンゴにお困りの方はこちらとリンクを送ったはずだったのだが。

 

「あったっけ?…あ、あの小さい文字のリンク?なんか怪しい広告の最後の注意書きみたいなやつだったから無視しちゃってたわ」

 

ンー!ガッデーム!!

吾輩は叫びながら崩れ落ちるのであった。

 




モブ
とても頑張って事務所の一室に沢山屋台を作った。お祭り騒ぎだワッショーイになるかと思ったら人が来なかった。
お助け屋台がすぐに頼られてもということでちっちゃいリンクをメッセージの下の方に入れてたら誰も見てなかったというのが原因だった。
重要なことはしっかり書くべきだと学んだ。

ココ会長
天使の使いで遊びに来た。部屋がお祭り会場になってたのでそのまま満喫した。
最近ドラゴーン!の掛け声がお気に入り。

お祭りクイーンまつり
太鼓がなかった。
会長にはフラれた。
悲しみのあまり少し太ったとかなんとか。何故だろうね。
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