ケンタッキーとピッツァをブチ決めます。
後は年末年始の1話くらい書きたい。この作品も30話以上になったのは皆さんの評価と感想が原動力になっております。
来年もよろしくお願いします!年末投稿間に合わなかったときの保険で先にここで言っておきます。
吾輩はパーフェクトスタッフである。
本日はクリスマスである。
業務はほぼ片付いたので息抜きがてらに大きいクリスマスツリーの飾り付けでもしよう。
実に今更ではあるがこういった気分転換と見た目の変化は大事である。皆忙しいので机に置く小さいクリスマスツリーで満足していたが、吾輩がここでその流れを断ち切ってやろうではないか。
というわけで丁度いい空きスペースがあるのだが、クッションを敷いて寝ているぽこべぇがいるので少し退かす。
「ぽこぉー」
妙に風真さんに声が似ているぽこべぇがひと鳴きした。暴れるわけではないので放置しクリスマスツリーを建てていく。
「モブさんケーキ買ってきましたよ。何食べます?」
クリスマスツリーの建設をしているとAちゃんの声が聞こえてきた。特に吾輩はアレルギーも無いし好き嫌いも無いので残ったもので良いと答えておく。
「ではチーズケーキ置いておきますね」
「ぽこムシャ」
ぽこべぇがなにやら横でムシャムシャ食べている。どうやらケーキを貰ったようだ。…最初ここに来てた頃より横幅が大きくなったのではないか。食っちゃ寝してる事をよく見かけるが風真さんと一緒に運動したら良いのでは?
「ぽ、ぽこぉ」
ぽこべぇがギクリといった風に硬直し自分の少しふくよかになったお腹を眺めている。お腹を叩くとぽよぽよと不思議な音がなった。
「ぽこおー!」
急にやる気になったぽこべぇはクリスマスツリーの飾りを持ち出してきた。どうやら運動がてらに手伝ってくれるらしい。折角なのでぽこべぇを持ち上げて飾り付けさせる。
「ぽこ?ぽこおー!!」
ツリーの飾り付けをしている際にぽこべぇが急に騒ぎ始めた。ジェスチャーを確認すると机の方?
吾輩が机の方を確認するとそこには。
「ンー!このチーズケーキオイシー!!流石良いチーズ使ってるー!」
ムシャムシャとチーズケーキにぱくついてる大きなネズミ(ハコス・ベールズ)がいた。とりあえずぽこべぇを地面に置いてハコスさんをアイアンクローで捕まえておく。
「アイダダダダ!!ジョーク!!これジョーク!!Aちゃんに貰ったやつだから!!モブさんのはこっちこっち頭割れちゃアアアアア!?!?」
吾輩の108奥義パーフェクトアイアンクローにより宙に浮かされたハコスさんはどこに隠してたのか皿に乗ったケーキを取り出して弁明していた。ジョークなようなので開放しそんな冗談はやめるようにと伝える。
「ひんひん…モブさん意外とパワータイプだとは知らなかったデスヨ。いやボクが悪かったんですけどネ」
手鏡で自分の頭潰れてないか確認してるハコスさん。まだベージュ色のトレンチコートを羽織って頬も薄っすら赤いことから外から来たばかりだったのだろう。確かコーヒーが好きだったと言っていたのでお詫びにカップに注いで渡してあげた。
確かハコスさんはクリスマスに遊びに来ると言っていたなと思い出した。態々遠くから来てもらったのにアイアンクローが挨拶なのは可哀想だと思ってしまったからである。
「コーヒー!?ありがとー。ズズズ…いやーまことに失礼しました。モブさんがクリスマスでもずっと働いているの見て気分転換させようとしましたが逆効果になってしまった」
どうやらハコスさんは吾輩が真面目にクリスマスツリーを作ってるのを仕事してるのかと思ってしまったらしい。気分転換がてらぽこべぇと共に一緒にクリスマスツリーの飾り付けをしていたのだと告げる。
「おー!ボクの勘違い!折角だからおわびで手伝いマスヨ!」
コーヒーを一気に飲み干し両手で握りこぶしを作るハコスさん。折角遠くに遊びに来たのに手伝いなんてしなくても、と難色を示すも
「いえいえ!ボクの予定は明日が本番!!ついでにここに泊まればホテル代が浮くなんて考えてませんとも!!」
と口から彼女の策略が漏れていた。相変わらず日本語も上手く中々に賢い子である。ここに泊まると言うならこのままコキ使うとしよう。
「どんとこーい!」
自分の胸をドンと叩き任せろと言ってくるハコスさん。本当に日本語が上手である。どこで覚えてくるのだろうか。
「ぽこおー…」
「あー!ぽこべぇ!!こんばんわ~相変わらずカワイイー!!フッサフサですネー!!」
ぽこべぇも不思議そうにハコスさんを見上げていたらハコスさんに捕獲されていた。まぁこれでクリスマスツリーも早く完成するだろう。さっさと作業するぞーと一声かけると
「おー!!(ぽこー!)」
と二人共両手を上げていた。折角なので立派なクリスマスツリーを作るとしよう。
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クリスマスツリーを効率的に飾るために必要なのも効率的にそして満遍なく飾りをつけることが大事なのだ。
ということで!
「モブさんが飾りを持って、ボクとぽこべぇが飾り付け係!リョウカイデス!!」
「ぽこ!」
吾輩が飾りを持ちハコスさんの上にぽこべぇが乗る。最後は高いところを脚立で乗っけていくという作戦で行く。勝ったなガハハ!
「ヨシ。ぽこべぇさあカモンヌ!」
「ぽこお」
しゃがんだハコスさんの上にぽこべぇが背中からのよじ登っていく。このクリスマスツリーの高さは推定180㌢。しかしハコスさんは身長が150㌢にも満たない低身長な為ぽこべぇが高い所をカバーする。これで問題ないパーフェクトな作戦であったが…
「ヴ…さっき持ったとき思ったけど結構ぽこべぇ重くなった?思ったより首が…」
「ぽこ!?」
残念ながら最近太り気味のぽこべぇの重みがハコスさんの首をくの字に曲げそうになっていた。明日遊びに行くハコスさんの首を痛めさせるわけにはいかず、ぽこべぇは吾輩が運搬することになった。
「ンー流石は男性。力持ち。ボクも持てたリ?」
なんて言うものだからハコスさんの脇に手を差し入れて持ち上げてやる。そして吾輩の目一杯持ち上げられる場所まで上げてやる。
「ほあ!?お、おー!!?スゲー高い視点これが高身長の視点なのカー!!!」
興奮しているのかハコスさんの細い尻尾がペシペシと吾輩の頭にぶつかっている。感動のものなのかいつもの配信のときより声が高い。大して重くないのでそのまま持ち上げていると。
「折角なので一番上に星をつけましょウ!!」
興奮した様子で尻尾でツンツンと突っついてくるので、下に降りていたぽこべぇに星を探すように伝えるとひと鳴きして
手に2つの星を持ってきた。
「えーと、黄色い大きい星。それに青い星か。なんか青い星はすいせい先輩っぽいネ!」
確かに青い星には星街さんのイメージがある。故にツリーの一番上に乗っけることは、今後星街さんが世界征服し天に立つという暗示のような気がして不吉さが感じられる。黄色い星にしよう。
「いやいやいや気にし過ぎでは?じゃあ黄色いのはそら先輩の髪飾りか。これを飾ろウ」
それなら安心である。そら様が天に立つのなら世界は平和になるであろう。吾輩もペンライトを持ってお祈りするのも吝かではない。
「モブさんのそら先輩への信頼はなんなんダ。まぁ分からないでもないけど」
「本当になんでだろうね」
「ぽこ?」
「ンン?」
会話の中に一人混じってたようなので視線を移すとそら様がいた。新しいレッスン着を着て肩にタオルをかけている。髪も濡れて頬にくっついてしまっている。
「そら先輩!!?こんな時間までお疲れ様デス!!」
「べーちゃんこんばんはー。おっきいクリスマスツリー作ってるね。去年は無かったもんね」
“去年もまぁ忙しかったですからね。今年は余裕ができたしお手伝いさんがいるので”
「なるほど。でもクリスマス終わっちゃったら次はお正月きちゃうね」
「カドマツ!オモチ!!」
「そうそう。片付けしたらすぐ次の準備しないといけなくなるの」
そうなのだ。このツリーは本日限り。
というわけではなく年末の大掃除まで置いておくことになるだろう。大掃除や門松等の設置をまとめてやるのだ。大抵そんなものだ。
「ふー。ちょっとシャワー浴びたら手伝おうかな。この後配信するまで時間あるから」
“別に大変な作業ではありませんから疲れてるのに手伝わなくても良いですよ”
「んー。折角だから少しは飾り付けしてクリスマスに参加してるような気持ちになりたかったから手伝わせてもらいたいなーって」
「分かりましタ!じゃあ照明を取り付けてるので最後のてっぺんの星はそら先輩に取り付けて貰いマス!!そら先輩が天に立つ為に!!」
「ええ!?大役だな~って本当に何の話してるの?」
「さぁさぁ風邪引いたら大変デス!先にシャワー浴びてきてくださーい!!モブさんは念の為ハシゴ?的なアレを持ってきてくれると!!」
「えー?ちょっとべーちゃん!?」
後ろからハコスさんに背を押されて行くそら様。確かにそら様を持ち上げるのは罪深いことである。倉庫に電灯を変える為の脚立があったから持ってくるとしよう。
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脚立を持ち先に戻ってきたがハコスさんは戻ってきていなかった。その間ぽこべぇが頑張ってツリーの下の方の飾り付けが終わったようなので、これ幸いと照明を括り付けている。
ガチャリ
「べーちゃーーん!!」
突然扉の開く音と焦ったような声のそら様の声が聞こえたので振り向く。
そこにはサンタ衣装をしたそら様が顔を赤くして室内を見回していた。配信のためにサンタ衣装なのだろうか。
「いや、着替えがこれにすり替わってて。こんなイタズラするのべーちゃんしかいないと思うんだけど」
ジトーっとした目で付近を確認するも室内に居ないことを把握したのかため息交じりに語ってくれた。
流石はハコスさんだ。イタズラ好きで怖いものを知らぬらしい。まぁ後で見つけたら駆除するが。
「ぐへぇーー!??」ドサッ
「ん?」
吾輩の後方から断末魔が聞こえたので振り向くと縄でぐるぐる巻にされたハコスさんが落ちてきたらしい。換気ダクトが開いてるからあそこから落とされたのだろう。もう事務所が改造されているのはもはや何も言うまい。
「よっ。うちの秘密基地まで迷い込んできたみたいだから捕獲したでござるよ」
「あ、いろはちゃん」
換気ダクトから音も立てず着地する風真さん。やはり忍「侍でござるよ!!ジャキンジャキン!!」それはさておき服泥棒ネズミが捕獲されたのでそら様に引き渡す。
「べーちゃん服返して」
「…返したいのは山々なのですが全身イモムシのように縛られていて取りにいけないと言いますか」
「服返して?すぐに」
「あ、アレ?そら先輩!?」
ニッコリとした表情のそら様はハコスさんを見下ろしながら圧をかけている。これは怖い。ハコスさんが怯えて跳ねながら抗議しているがイモムシが跳ねたところで効果はないようだ。
「もしもし大空警察ですか?」
「ノオオオオーー!!?」
「あ、通報されたでござる」
「ぽこぉ」
ガチャリ
「大空警察だ!!犯罪者は誰だ大人しくしろ!!」
通報から突入までが速すぎる。
スバルさんはそら様から話を聞いており、ハコスさんは諦めたのか( ꒪⌓꒪)みたいな顔をして沈黙した。
「なにやってんだよハコス!!スバルは悲しいよ!!!」
「スバル先輩!!これは違うんです!!」
「何が違うんだ言ってみろ!!」
「魔が…さして…」
「逮捕ーー!!!」
「ヤアアアア!!!」
「ほら暴れない。私の服はどこ!!場所教えて!!」
そのままハコスさんは大空さんとそら様に引き摺られていった。なんとも騒がしい事である。
吾輩としてはもう少し大人しくしておいて貰いたいが。
「ぽこぉー!!」
「ん?ぽこべぇ脚立登れるんだ。気をつけるんだよ」
なんだかんだでツリーの締めである頂点の星はぽこべぇが飾り付けていた。吾輩達が服泥棒うんぬんをしている間もぽこべぇはチマチマ飾り付けをしていたらしく立派なツリーが完成していた。
「おー!!やっぱ大きいツリーは見栄えが良いでござるな」
実に素晴らしい出来である。何気に吾輩の思い描いていたツリーよりも美しい飾り付けよ配置であるのが悔しいところではある。しかし今見えている照明をもう少し角度を変えればもっと映えるはずだ。これで吾輩のほうが美しいツリーを建てれる事が証明されるであろう。
「ぽこべぇに嫉妬しないでもろて」
呆れた顔でこちらを見ている風真さんがいるがこれは大事なことなのだ。このままでは吾輩のパーフェクト性が失われ!!
「はいはい仕事まだあるでしょー。そこでパーフェクトにしてねー。さあぽこべぇモブさんを連れていくでござるよー」
「ぽこー」
“ま、まて吾輩はまだパーフェクトな仕事をしてなーい!!”
「どーどーでござるー」
吾輩はツリーの改善案を力説したものの風真さんとぽこべぇに回収されていった。最後不思議なことにツリーから呆れるような視線を感じたのは何故だろうか。焦っていたからか疲労なのか分からないが実に珍妙なことである。
「おらよー…」
その後ツリーは行方不明になったとか。
モブ
今回気分転換にクリスマスツリーを建設。後日ツリーが消えていてパーフェクトに作らなかったからツリーが怒って何処かに行ってしまったのだと感じ怯えたとか。
ハコス
タイーホ。アイドルの着替えを盗んでしまったので地下労働(holoX)で実験台になったとかなんとか。
「実験といえばマウスだけどボクちがーう!!!」
そら
無事着替えを取り戻した。そういえばツリーが完成したのかと思い出し廊下を歩いていたところ、ツリーが普通に歩いて居たのを発見。驚いて思わず大きな声を出してしまい近くのスタッフさん達が様子を見に来るというプチ事件を起こしてしまった。
いろは
最後モブを回収した。モブを宥めたあとholoXのアジトに戻ったらハコスが実験台にされててびっくりした。でも助けはしない。
ぽこべぇ
ちょっぴり太り気味なので頑張って運動開始した。これからお正月がやってくるので痩せることは出来るのか。
後日ジョギング中に歩いているツリーを見かけひっくり返る事になる。
ツリーの妖精
おらよーと鳴く。目撃者曰く顔があるとかなんとか