吾輩はホロライブのパーフェクトスタッフである   作:ジョ力

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皆さん評価と感想が私の原動力。今年もよろしこ
誤字修正も感謝!やっぱり日付をおいての見直しはしないとですね。最近多いので気をつけたい。
昨日投稿しようとしたけど少し日本中が大変だったようなので1日ずらしましたズラ。
私の方は全然問題ありませんでしたので皆さんはお元気であれ!


34 年末年始のパーフェクトスタッフ2024

 

 

吾輩はパーフェクトスタッフである。

 

職場の大掃除も終わりこれから年末と年始が待っている。仕事仲間のスタッフ達も思い思いに語り帰っていった。

吾輩は今年最後の締めとして振り返りをしているところである。思い返せば2023年もよくぞ生き延びた。相変わらずチクチク責めてくる感染症。そんな中でもイベントは無事に乗り越え、ホロライブサマーでは吾輩は暑さで死にそうになりながらも屋台おじさんになり、星街さんの凶刃(斧)を避け、なんか海外に飛ばされたりもした。

総評すると相変わらず騒々しいが居心地の良い職場である。

 

「ドラゴーン!!」

 

人が気分良く思い出に浸っているのに何処かで聞いたことあるドラゴン娘のビームが事務所に風穴開けていった。おいふざけるなよ!こんな酷いことしていいのか!!と吾輩は10秒前には扉のあったであろう場所で煙を吐いているココさんに抗議の声をあげた。

 

「あ、来年は辰年デスノデ。ヨロシクー」

 

何がヨロシクなのか。こんな派手な挨拶されては例えココさんといえどもそれなりの返礼をせねばならぬ。

 

「あ、壊したのは舎弟に直させるんデ。これ差入のお高い肉デス。たまには良いもの食べロ!ジャアナ!!」

 

このような物で吾輩が許すなど思わぬことだと叫ぶもドラゴン娘が飛び去った後だった。渡すだけ渡して去っていく様はまるで嵐である。随分と風通しの良くなった部屋に置かれた段ボール一杯の肉を眺めていると更に来客が来た。

 

「こんかなたー。ココ来た?お肉ちゃんと渡してった?」

 

現れたのはかなたさんであった。この惨状を見てほしい。部屋に大穴開いて外までむき出しではないか。

 

「わお。でもココの照れ隠しだから。そのお肉ボクもお金出したから遠慮なく食べてね!今年もありがとう来年もよろしく!」

 

ドラゴンの照れ隠しはスケールが違うな。そのパワーが吾輩に向かなくて良かった。

ココさんからはお高い肉と聞いていたがなんの肉なのだろうか。とにかく吾輩も来年もよろしくと返すし、ついでになんの肉なのか聞いてみるも

 

「じゃじゃじゃ、次マネちゃん達にも渡す約束してるから。じゃーねー」

 

かなたさんはそそくさと飛んでいった。待ちたまえマネージャーさん達は既に帰ったはずだが。説明責任を果たせと吠えてみるもココさんの舎弟さん達が工具や部材を持って入ってきてしまった。

吾輩がここにいても邪魔になるだけなのでお肉と財布だけ持って部屋から出た。

 

「フキフキするでござ…ん?」

 

先程のドラゴンブレスで壊れた天井からニュッと顔を出したのは風真さんと目があった。まーた事務所のダクトが改造されている。

 

「あ、あれーここに出口なんておわー!?目茶苦茶に壊れてるぅ!?!?」

 

付近の惨状を見て悲鳴を上げている風真さん。勝手に会社を改造している君たちも似たようなものである。それはともかくダクトの中を掃除していたのだろうか。綺麗にすることは良いことだが、本来ダクト掃除等は業者の仕事のはずだ。改造した場合はやってくれるのだろうか。

 

「よっと。モブさんこんばんわでござるー。どしたのこれ?」

 

そんな吾輩の悩みを気にもせず風真さんはドラゴンブレス被害の箇所を指差している。多分その内直っているだろうが気にするだけ無駄である。理不尽はいつでも襲ってくるのだと教えておく。

 

「はへー。で、モブさんのその手のお肉はなんで?」

 

ドラゴンと天使からの贈り物である。ちなみになんの肉かは分からない。

 

「なんの肉かわからない!?そんなのが段ボールに一杯入ってるの!?こわー」

 

「なら食べれば分かるじゃないかイテッ」

 

段ボールの中の肉を恐る恐る物色してる風真さん。その後ろからダクトより顔を出したラプラスさんが着地失敗して尻を強打していた。

 

「大丈夫でござるか?ラプ殿」 

 

「うぐぐ。だ、だいじょうぶ」

 

横たわりながら涙目で尻をさすってるラプラスさん。とても大丈夫ではなさそうだが。湿布でも持ってくるべきだろうか。

 

「お肉食べれば治る」

 

涙目でこちらを見上げてくる紫色の小娘は随分と強かな事を吐き出している。このまま帰っても段ボールに詰まってる程の量の肉を消費するのは厳しいので分けることは構わないが。

 

「ヤッター」

 

「わぁい久々のお肉でござるー!!早速ルイ姉に報告でござるよ!!」

 

相変わらずholoXは財政難なのだろうか。悲しいことを言う風真さんに少し切なさと愛しさと心強さを感じながら後ろを着いていった。ちなみにラプラスさんは風真さんに背負われていた。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「あれ!?モッp…モブさんじゃない!いらっしゃい!!」

 

風真さんに着いて吾輩の知らない地下を進むとルイさんがピンクチェックのエプロン姿におたまを持って出迎えてくれた。ところで今吾輩のことをモッピーって呼ぼうとしたか?

 

「ソンナコトナイヨー。アジトマデクルナンテドシタノー?」

 

片言でカクカク口を動かしているルイさんに段ボールの中に入った肉を見せる。

 

「わっすごい量のお肉!!もしかしてお裾分け?」

 

「そーだぞ幹部!モブを誘ったのは吾輩だ感謝しろ!!モブこっちこっちー」

 

「へー。いや、態々ありがとうございます本当に。折角だから一緒に鍋食べてってよ」

 

ルイさんと会話しているうちに腰に大きい絆創膏貼られたラプラスさんが戻ってきた。そんな治療法で良いのかと思っていると元気そうに吾輩の手を引っ張ってくるので問題なさそうだ。ルイさんにご馳走になりますとなにか手伝えるかと聞くも

「ラプラス達の相手しててくれれば」

と返された。

 

「おい!幹部!?」

 

「モブさんよろしくねー」

 

ラプラスさんは雑な扱いのようだ。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「んぁー?あれモッピーじゃん」

 

「わーモブさんいらっしゃーい!!珍しーねアジトによーこそ!!」

 

そこそこの大きさの部屋の真ん中にちんまりとした四角い炬燵が置いてある。ギリギリ詰めれば一辺に二人入りそうなレベルである。そこに顔だけ出して寝惚け眼の沙花叉さんとみかんをつまんでいるこよりさんがいた。随分だらけているのが見て取れる。

 

「モブは吾輩の隣に座れ。よっこいしょ。ほらここだ」

 

「イテッ!ラプラス!?ちょっと足蹴ってるよ!!!」

 

「うるさいぞ沙花叉!モブの場所を作るんだよ!!」

 

たれている二人を眺めているとラプラスさんが炬燵に入り込み沙花叉さんとプロレスを始めている。その後あまりに退かない沙花叉さんに痺れを切らしたのかラプラスさんが何やら耳打ちをしていた。吾輩はどうしたものかと思案していると。

 

「モッピー!ぜひこちらにお座りください!!」

 

急に満面の笑みで場所を譲った沙花叉さんはペシペシと床を叩いていた。ラプラスさんの方をチラと見るとジト目で「現金なやつだ」と呟いている。要は肉の件を伝えたのだろう。

 

「だってチビ総統の稼ぎだけじゃお肉食べれないモーン。甲斐性なし!!」

 

「なんだとおまえー!!」

 

「わーわー!!やめてー!!」

 

「うわ!?どーしたでござるか!!」

 

「なーにやってんの!!お鍋できたよ!!黙って大人しくしてなさい!!」

 

取っ組み合いをしている幼女とシャチ。それを止めようとするピンクコヨーテ。戻ってきたら乱闘で焦る侍。そして鍋持って一喝する鷹。実に騒々しい場所で思わず吾輩も苦笑い。

 

「いやーゴメンナサイね。いっつもこうで」

 

ルイさんも大変そうである。先程の一喝によりのそのそと定位置に戻るholoXメンバー。そして床をペシペシして座れと催促してくるラプラスさんがいるので隣に座った。

地味に角が肩に当たるがそこは我慢しよう。

 

「はい。今日はモブさんが(なんの肉か分からなかったけど)お肉を持ってきてくれたのですき焼き風にしました。後でこよりのうどんも入れる予定です」

 

「やっほー!!お肉だー!!」

 

「やったーー!!モブさんありがとー!!」

 

「いただきまーす!」

 

「肉だー!!」

 

上からルイさん沙花叉さんこよりさん風真さんラプラスさんである。

ぼぅっと眺めているとまぁ肉にがっつく紫幼女と沙花叉さん。バランスよく食べているこよりさんと風真さん。吾輩と同じく眺めていたのかルイさんと目があった。

 

「モブさん苦手な物無かったよね。よそってあげるよ」

 

“おや、ありがとうございます”

 

対面に座っているお椀をルイさんに渡していると妙な視線を感じた。

 

「「「なんかイチャイチャされると腹立つ」」」

 

「イチャイチャはしてないわ!!」

 

「ムグムグ」

 

ラプラスさん以外の三人がとんでも無い事を言っているが、隣でラプラスさんもジト目で吾輩を見上げながら肉を口に放り込んでいた。どうやら言いたい事よりも食い気が勝ったのだろう。

そしてラプラスさん以外が本格的に言い争いを始め、その後永遠に肉を食べ続けたラプラスさんが全員から顰蹙を買う事になったのだが、吾輩はその様を眺めながらうどんまでしっかりと頂き満足したのだった。

 

 

「「「「「“ごちそうさまでした!”」」」」」」」

 

「食後にコーヒーでも飲む人ー!」

 

「ほい」

 

ぼちぼち帰ろうかと思案しているとルイさんがコーヒーを入れてくれたようだ。それを飲んで帰る旨を伝えようとすると吾輩の手元にラプラスさんが何かを置いた。ゲームコントローラー?

 

「さあパーティゲームするぞー!!チーム戦だあ!!」

 

「「「「わー!!!」」」」

 

「二人一組で3チームもう一人はぽこべぇだ!!」

 

「ぽこぉ…」

 

なん…だと?ぽこべぇもコントローラーを掲げてやる気である。どうやら今日は帰れないようだ。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「ぎゃあああ!!?ラプラスコノヤロー!!」

 

「いやーすまんなー沙花叉君。吾輩にスターを貰おうか」

 

「お、ラプもう日付変わっちゃってるよ!!」

 

「「「「「“あけましておめでとうございます!”」」」」」」」

 

今年も始まったようで一旦ゲームをやめて皆思い思いに今年はどうするかとかを語り始めている。

そんな中吾輩はゆっくりと立ち上がった。

 

「あぇ?モブさんどーしたの?」

 

いち早く吾輩の動きを察知したこよりさんが後ろをちょこちょこ着いてくる。吾輩は仮眠室へ向かうのだ。

 

「なんで!!?!?!?」

 

明日も貴方達の配信があるからその準備をせねばならぬのだ。特に年末年始は交代交代でスタッフさんが動くから普段より人数が少なく大変なのだ。だがやらねばならぬ。

 

「あー…なるほど。今年もよろしくお願いします!」

 

任せてほしい。今年もパーフェクトな仕事をしてみせようではないか。では仮眠室に着いたのでおやすみ。

 

「じー」

 

仮眠室で横になると目の前にこよりさんがこっちを見ていた。何かまだ用があるのだろうか。流石に目と鼻の先でじっと見られていると寝れないのだが。

 

「いや…モブさんさっきコーヒーのんだよ?」

 

“それがなにか?”

 

「コーヒー飲んだんだよ?」

 

“はい?”

 

「ねーねー。コーヒー飲んだのに寝れなくない?」

 

ナメるなよ。我等スタッフ一同どんなときでも休みすぐに働かなければならない時があるのだ。多少の差はあれど問題なく寝る事は可能である。

 

「横になりながらなんて心強い台詞なんだ!いつもありがとう!!」

 

というわけで邪魔しないように。おやすみ。と告げこよりさんに背中を向け吾輩は夢の中で旅立った。

途中なにかされたような気がしたが目が覚めたとき体に異常が合ったわけでもなかったので気の所為だったのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねーねーモブさん……本当に寝てる。ではちょこっとサンプルを頂きます。サンプルはいくらあっても良いですからね。ふっふっふー♪」

 




モブ
今回は平和に過ごした。ただし肉がなんだったのかがずっと気になってる。
今年の目標は揺るがぬ信念を持つこと。どこかの水星に脅されても屈さぬ不屈の心を願ったとのこと。

いろは
ダクト内の大掃除してたらお肉ゲット。
ただしなんの肉か分からないけど肉は肉。ルイ姉が調理したから問題ないと信頼して食べた。
来年はぽこべぇをダイエットさせる事が目標。ホロライブに入社した頃の写真眺めたらぽこべぇが横に大きくなっていた。ショック!!

ラプラス
サムライ〜に追加の掃除を頼もうとしたらラッキー!肉たくさん食べた。肉なら何でも良いと思ってた。
来年の目標は世界征服。の前に組織を裕福にしたい。ひもじいのは嫌だ!!

さかまた
炬燵でごろ寝。肉はあちらからやってきた。食べたら食べたことない味で違和感感じたけどルイ姉が作った物だし美味しいからOK。
来年の目標はシオン先輩と旅行に行きたい。その後は聞くに耐えない欲望が願われている。

ルイ
肉なし湯豆腐の準備してたら突然肉が提供された。おや?なんの肉だ?まぁモブさんが持ってきたなら大丈夫だろう。とりあえず火を通せば何でも良いだろうとすき焼きにした。
来年の目標は皆で楽しく過ごせますように。

こより
ルイ姉にうどんを提供しみかん食べてたらお肉が来た。食べたらなんの肉がわからないから周りを見るけどみんな普通に食べてるから大丈夫!沢山食べた。
来年の目標は新たな研究機材がほしい。オカネ…
こっそりモブの血液やデータをとっている。何をしようとしているのかは不明。
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