専門的な話題多いかもです。履修してない人はすみません。
次誰書かせて頂こうかな。
吾輩はホロライブのパーフェクトスタッフである。
本日の仕事は倉庫で死にかけの機械たちを直すなり使えそうなパーツをリサイクルするのだ。ロボ子さんのお古パーツもあるよ。
明らかにオーパーツみたいな物も散見される。ターミネーター用の爆発する電池みたいな物も落ちている。しかし吾輩はパーフェクトなスタッフである。対処法も完璧だ。
そっと「危なそう」と書いた紙を貼ったダンボールの中にしまい倉庫の隅に置いておくのだ。危ないものには触らない。これが正解だ。
「モブさーん!!」
おや吾輩を呼ぶ声がする。しかし、今は仕事に集中せねばならん。機械いじりはしっかりと腰を据えてゆっくりとやるべきなのだ。
「あ、居たぁ!!こんこんきーつね!!ロボ子さんがハム様専用ユニオンフラッグカスタムのラジコン作ってくれたんですよ!!!!」
扉からニョキッと顔を出したのは白い髪に狐耳に尻尾。白上フブキさん。
ユニオンフラッグカスタム。あれはよいものだ。
黒い機体というだけで中二心がくすぐられるというのに、極限まで軽量化されていて尚且リミッター解除が可能などという。最早男の子なら脳汁ドバドバ出ること間違いない機体だ。
しかし残念ながら吾輩が仕事の手を緩める理由にならない。
「なんと摩訶不思議な推進力を得ているので空も飛べるように作ってくれてて!!ですのでちょっと飛ばしたいので屋上の鍵を開けてもらいたいです!!!」
我々は常に新しいチャレンジを求められる。つまり動画映えするネタがありそうならドンドン試していこう。そういう世界であろう。なぁにラジコン一つ飛ばす程度、他人に迷惑かかることもないし、時間も対してかからない。
決してフラッグが飛び回る様をリアルで見たいという願望のために動くのではないのだ。
驚くほど軽い腰をあげて立ち上がる。
「お、ノリノリじゃないですか!!やっぱりロボットが動き回る様を見たいという気持ちは皆一緒ですよねぇ!!」
興奮からか頬をほんのり赤く染め、尻尾はそのままプロペラのように回転させて飛んでいくのではという状態だ。
「さぁ、行きましょう行きましょう!白上出るぞ!!」
どちらかというと「無限の彼方へさあ行くぞ」のポーズをしながらビューンと走っていく白上さんを追いかける。
ちょっと足速くないですかね?
「おっそーい!!」
吾輩が屋上までヒィコラ言いながら走ったというのに酷い言われ方である。
どこぞの ぜかまし のような声をあげている白上さん。
そしてその横にあるパッと見白上さんの肩くらいの高さまである謎の風呂敷。なんかデカくね?
‘’鍵を取ってから来たのに何故かもう屋上の鍵が開いてた件について‘’
「ロボ子さんが鍵開けてくれました!念の為に何回か実験して問題ないぞーって言ってましたので、モブさんは監督者として居てくれれば良いんです。」
おーっとこれは何かあると吾輩のせいにされるやつだ。
しかも何回か実験?さてはロボ子さん初犯じゃないな?
「さぁ!開けてみましょう!!」
行動力凄ぉい!明らかに大きい風呂敷を開けようと飛びつく白上さん。
「むむ。所々引っ掛かって開けるのが大変。」
ユニオンフラッグカスタム所々トゲトゲしてるからね。仕方ないね。風呂敷が裂けないようにちょっと手伝った。
風呂敷の隙間から見える機械感というかうっすらとした光沢。それはまるで新車が納品されたかのような胸の高鳴りを感じる。
「おぉ!素晴らしい…」バターン
風呂敷を開ききった瞬間に白上さんは五体投地を始めてしまった。分からないでもない。吾輩も一人なら思わず地面に膝をつけてしまっていただろう。それ程の完成度だ。
黒い光沢のある細身のボディに背部のエンジンブロック。
左手にライフルなのも原作仕様か。頭部もクリアパーツでレンズになってるあたり凄まじい愛を感じる。変形はするのだろうか。
でもデカい。普通に1メートルくらいのサイズはある。
「あぁあハム様素敵ィ…やはり量産機を何かを削ぎ落として特化させた機体は良いですねぇ。量産機が専用機に改造されてカラーリングも変わる…至高!!しかも性能が上回ってる相手に技術で勝つとかもう…もう!!!」
フラッグの足に擦りついて行く白上さんを見るとお近づきになりたくない変人にしか見えない。
ちなみに吾輩は重武装モリモリ機体が大好きである。
フルアーマーガンダムとかヘビーアームズとかディープ・ストライカーとか。
重武装が不要になったらパージするのも素敵だ。アーマード・コア等はヨダレを垂らしながらプレイした物だ。
オホン。それはさておき吾輩は我慢弱い。そろそろフラッグの動く様を見せておくれ。
「ハッ!!そうでした!!お姿見ただけで感無量で。えーとコントローラーがこれですね。」
お目々キラッキラな白上さんが出したコントローラー。
ば、馬鹿な!!ツインスティックだと!!?
電脳戦機バーチャロン用コントローラーで、スティック二本をガチャガチャ傾けてロボットを実際に操作してる感覚を楽しめる逸品ではないか!!
電脳戦機バーチャロン
3DCGで描かれた空間の中で巨大ロボットを操縦し、敵プレイヤーと対戦するTPS形式の対戦アクションゲームだ。
アーケードゲームで沢山の百円が飲まれたが良い思い出。
バーチャロンマーズという家庭用でストーリーを楽しめるのもあるしプレステ4でもある。大空スバルさんも遊んでるのでぜひそちらを参考にしてほしい。
「とりあえず前進と旋回さえ覚えればなんとかなりそうですね。フフフ。ここにニューパイロットが生まれてしまいましたね。」
白上さんがガチャガチャとツインスティックを動かして感覚を確かめているようだ。おぉ本当にフラッグが動いてる。きっと最初の訓練してる兵士達はこんな感じで動かしていったのだろうと思うと思わず暖かい目をしてしまう。
「あのモブさんそのドラ○もんみたいな暖かい目ちょっと怖いんですけど」
‘’なんと‘’
その後白上さんは二十分程フラッグを飛ばしていたからか大分動きがスムーズになってきている。そこそこの速度で屋上を飛び回っているフラッグを見ていると次回は三角コーンを置いて自動車免許のような練習をしてもいいかもしれない。
「いや〜ロボ子さんは素敵なものを作ってくれましたねぇ。強いて言えばライフルとか水鉄砲でも良いから欲しいですけど」
‘’そういえばツインスティックには攻撃のボタンがあるから押したらなんかならないのか?‘’
「一番最初にポチポチ押してみたんですけど無反応でしたね。ちなみに変形もしませんでした。」
フラッグが吾輩の横に降りてくる。おほぉ格好良!
‘’そういえばバーチャロンの機体に隠しコマンドってのがあってだね。‘’
「隠しコマンド?そんなものがあったんですね。」
‘’もう忘れてしまったがバイパーっていう速い機体はジャンプして最高地点で攻撃ボタンを両方押すとだったような。ちなみに吾輩はドルカスのハンマー振り回しが好きで‘’
「ほほーう。こんな感じかな?」ガチャポチポチ
get ready
‘’あら懐かしい音声‘’
そうそう。バーチャロンといえばこの開始のボイスがまた良いのだ。しかし…
はて、何故飛んだフラッグがオーラを纏いながらこちらに突っ込んでくるのだ。
「あ、あぶなーい!」
そういえばバイパーの隠しコマンドの技は真下にタックルする技だったな。はははウボアー!!
「モブさんがZガンダムの突撃を受けたシロッコみたいな顔に!!?」
そのまま地面に叩きつけられたが思ったよりダメージはないようだ。軽量化された機体だからか、それともロボ子さんがそういう風に設計してくれたからか分からないが。
「い、生きてますか〜」
恐る恐る覗き込んでくる白上さんに生きてると手を振りながら伝える。
「あー良かったぁ。あわや事件になってしまったかと思いましたよ。」
一応衝突事故にはなったが、怪我はないから良いことにしよう。今回は吾輩が隠しコマンドを教えたのが悪かったことだし。
「とりあえず今回はここまでにしましょうかね。折角動かせるようになってきたのに壊してしまったのではロボ子さんになんて言えばいいか分かりませんし。」
うむ。息抜きも無事できたことだし、配信のネタにもなるだろう。吾輩も仕事に戻るならこのタイミングだろう。
「いやーモブさんのおかげで楽しめました!そういえばこの機体はどこに置いておきましょうか?」
それが問題なのだ。1メートルはあるロボットを置く場所なんてこの屋上くらいしかない。
「でも雨降ってきたら流石に不味そうですよ?」
流石に防水仕様はついてないと思うのだがどうだろう?
「今からロボ子さんに聞いてきます!それまでは倉庫に置いといてもらえれば!!では!!!」
まだ事務所のどこかにいると思うのでー!!と走り去っていく白上さん。せめて片付けるのは手伝ってほしかった。
その後落ちてたコントローラーで操作してみたが、どうやら我輩には操縦技術がないようだ。ヨタヨタと壁に体をこすりつけて歩くフラッグを見て、まるでバイオ初期の操作が下手な人の動きだと思いながら倉庫に戻ったのであった。
その後、作業中に視線を感じたような気がして振り返るとフラッグが「もうちょっと上手く操作してくれよ」と言ってるような気がした。ごめんて。
ちなみに白上さんの聞いてきた話では流石に防水ではないので今ここに倉庫番が誕生。ここで作業していると妙に視線を感じるのでサボらずに仕事が出来るので、部屋が狭くなったが総合的に良かったと思える結果である。
白上フブキ
自分で好きな機体を操作できてニッコリ。結構な頻度で倉庫に入り浸る姿が散見される。モブと一緒にコソコソ屋上に行くことから要らぬ疑いをかけられるがそれはまだ先の話。
ロボえもん
この小説中では特にポンもなくユニオンフラッグカスタムを完成させたパーフェクトロボ。多分屋上で何度も色んな実験してる。爆発事故を起こしてもモブさんに擦り付ける所までのルートを計算済み。
ユニオンフラッグカスタム
ロボ子さんが作り出したラジコン。1メートルはあるデカいヤツ。摩訶不思議パワーで意思が宿ってるのかもしれない。後に倉庫にイタズラで入ろうとした兎を撃退したという逸話が出来る。
モブ
主人公。今回は平和だった。大艦巨砲主義。重武装に高火力こそ至高と思ってる。