吾輩はホロライブのパーフェクトスタッフである   作:ジョ力

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ひょー
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ありがたやありがたや

フワモコちゃんかわいいね。


40 ふわふわでもこもこな一日

 

 

吾輩はパーフェクトスタッフである。

 

今日は天気も良く素晴らしい労働日和である。まぁ室内での仕事だから関係ないが、気分の問題というものだ。

 

ガチャ

 

「あ、モブさーんBAU BAU!!モコちゃん見てません?」

 

はいバウバウ。扉を開けてこちらにトコトコと近づいてくるのはフワワ・アビスガードさん。どうやらモココさんとはぐれたらしい。

 

「モコちゃん迷子なの。第2スタジオで合流って言ってたのに」

 

そういえば先程のどかさんがフワワさんとモココさんに企画書を渡しに行くと言っていた気がする。もしかしたら偶然モココさんと会話していた可能性がある。一度第2スタジオで待っていたらどうか。

 

「あ、そうなんだ。じゃ戻ってみるアリガトー」

 

“どういたしまして”

 

フワワさんが尻尾を振りながら去っていくのを確認。仕事に戻ろうかと思ったがどうにもあのフワフワとした雰囲気に引っ張られて気が抜けてしまった。一度脳内で仕事内容を整理する為にコーヒーブレイクをしようと立ち上がった瞬間扉がガチャリと開いた。

 

「あ、モブさん見っけ!!BAU BAU!!」

 

書類の束を大事そうに両手で抱えて近寄って来たのはモココさんだ。どうかしたのだろうか?

 

「さっきスタジオで待ち合わせしたフワワが見つからなかった!!迷子だと思う!!」

 

流石姉妹だ。揃って同じこと言ってるではないか。思わず暖かい目で見てしまう。

 

「んぇ?な、ナニその目。もしかしてフワワが変なこと教えたの!?」

 

別にそういう訳ではないのだが、少し誤解をさせてしまったらしい。軽く謝りつつフワワさんを呼ぶから待っててほしいと告げる。

 

「ハーイ。お?…フンフン甘い匂い」

 

スタジオに居るであろうフワワさんにメッセージを送ると数秒で返事が帰ってきた。もうすぐ来るとモココさんに伝えようと振り向くとドーナツの箱を開けて中を見ていた。バッと勢い良くこちらを見てくるモココさん。先程マネージャーさんが買ってきたから好きに食べて良いと言われたのを思い出した。モココさんのキラッキラなお目々から食べたいという欲求が瞬いている。

 

「いただきます!!」

 

まだ吾輩は何も言ってないがポン・デ・リングを箱から取り出しもぐっと食べるモココさん。目元が緩みきった幸せそうな顔でもぐついている。

 

ガチャ「モコちゃん!ってあー!!?どうして一人でポン・デ・リング食べてるの!!!」

 

「!!!」

 

フワワさんが無事合流。モココさんに飛びつくもポン・デ・リングを一人だけ食べているのが目に入りおこの様子。初めてフワワさんの目が吊り上がっているのを見る。流石のモココさんもビクビクしながらこちらに助けを求めていた。

 

「ぽ、ポン・デ・リングまだ一個あるから…、も、モブさーん食べて良い?」

 

フワワさんの圧に負けたモココさんは「お願いだから食べて良いと言ってくれ」と涙目で吾輩に訴えている。ここで特に断る理由もないので頷いておく。

 

「ほら!ほら!!フワワこれこれこれ!!休憩しよ!?」

 

「……じー」

 

吾輩から許可が出た瞬間にモココさんはフワワさんの目の前にポン・デ・リングを差し出していた。フワワさん大きなため息を漏らすとポン・デ・リングをパクリ。ご満悦だ。モココさんもホッとした顔でパクリ。二人してほわほわと幸せオーラを振りまいている。

彼女達の顔を見て少し癒やされたので今日も仕事ができそうだ。

 

 

 

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「そういえばスタッフさん達にプレゼントを買ってきました!」

 

「日頃の感謝をこめて!!」

 

吾輩が仕事を片付けている横で急にそんな事を言うフワモコ。別にそんな気を使わなくてもいいのだが、どんなプレゼントなのだろうか。

 

「モコちゃんはブランケット!!私は枕!!」

 

「フワモコこの前仮眠室見てショック受けました。あんなゴワゴワで寝れない」

 

フワワさんがひと目で見て分かる程にフワフワでモコモコな寝具を見せつけてくる。なるほどこれはありがたい。

しかし別に仮眠室の布団等は干したり洗ったりしているのでそんなに肌触りは悪くなかったはずだが。

 

「NO!!快適な睡眠の為には、妥協!ダメ!!」

 

「そーだよモブさん!!このモココのブランケットを使って寝ればパーフェクトな睡眠ができる!!」

 

「私の枕も良いものだよ」

 

パーフェクトな睡眠!実に良き響き。

折角二人が用意してくれたのだ。後でありがたく使わせてもらうとしよう。Aちゃんやのどかさんも喜ぶ。

だから二人共吾輩の顔に枕とブランケットを押し付けるのはやめたまえ。おやモココさん吾輩の足を持つのはなぜだ。フワワさん急に吾輩の肩に腕を回してどうしたというのかね?

 

「モコちゃん運ぶよー」

 

「アイサー」

 

気がつくとブランケットで体を抑えられているではないか。拉致だよこれは!!

 

 

 

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早速仮眠室のベッドに横に置かれている吾輩。こうも横になって見下されると実験されてしまいそうな絵面である。モココさんに頭を持ち上げられ枕を挿入。上からブランケットを掛けられた。

ふわふわで肌触りが良いので保温性も高そうだ。夏場はクーラーをつけていて油断して長く当たっていると体が冷えているなんてこともあるのでこれはありがたい。

 

「「さぁ、寝てどうぞー!!」」

 

どうぞー言われてもまだ仕事があるのだ。二人共ワクワクした顔でこちらを見ているが、寝る気がないのに寝れるわけがない。そんな想いを籠めて2人を見る。

 

「…どうやらモブさんは眠くないようですネ」

 

「モコちゃん見て。このアツい眼差しはきっと耳元でカワイイ声で囁いて欲しいのかもしれない」

 

「ナルホドASMR!恥ずかしいけど頑張ってみるかぁ」

 

やはり想いは言葉で伝えるのが一番である。こうして視線で伝えても実は伝わってないという事態がままある。結局仕事があるからまだ寝るわけにはいかないと口頭で告げる。

 

「Oh!ナンテコッタイ!!」

 

「やはりスタッフさんは寝る暇ないくらい仕事が多くて大変なんだ」

 

モココさんが耳元で囁やこうとしてた為吾輩の耳にダイレクトでナンテコッタイbyモココボイスが響いた。ASMR機器と同じく耳も繊細なのだからもう少し手心というか。

 

「じゃあ仕事終わるまで待ちます!」

 

「さっき本棚にマンガ本あったよモコちゃん」

 

「ヤッタネ!見よう見よう!」

 

スタコラサッサと去っていく2人。実に自由で元気な事である。

しかしこの流れは仕事が片付いたら吾輩が寝るのを彼女達は確認するまで居るのだろうか。そんな事ないと思いたいが先程の彼女達の行動を予測するに布団に入って寝心地が良い、ありがとうで満足して帰るようには見えなかった。今日は帰れないかもしれないと色んな意味で気合を入れて作業部屋に戻るのであった。

 

 

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さてあれから2時間ほど仕事をこなし無事一段落したので帰っても良いのだが。

 

「「…………」」

 

誰かが読みたいと置いていったマンガ本を黙々と読んでいる2人を無視して帰るわけにもいかない。他に職員も帰っているはずなので戸締まりもしなければ。ちなみに地下(アジト〈非公認〉)にいるholoxの面々はどこからか湧き出てくるから問題ない。

 

「モコちゃん次の巻取ってー」

 

「んー」

 

我が社の本棚には多数の漫画本が押し込められているのだが、この2人は何を読んでいるのか少し覗いてみる。

スポ根物か。昔から根強く人気のバスケの漫画だ。

感化されやすいというかミーハーな人は読んだ後やってみたいと思う事があるのだ。吾輩も昔そうだった。

 

「あ!モブさん仕事終わった?」

 

「モブさん!!モココはバスケがしたいです!!」

 

ほら見たことか吾輩は詳しいんだ。何故なら同じ事を言ったのはラプラスさん、みこさん、これで3人目である。

無論そんな事もあったのでバスケットゴールとボールがある。

軽く触る程度なら出来ると伝えるとキラキラお目々で首を振る2人。最近運動不足気味な気もしていたので帰る前の良い運動だろうとフワモコさん達をバスケットゴールの場所まで案内した。

 

 

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「これは!!高いねぇ」

 

「モココダンクしたい!!けど遠いなあ」

 

フワモコさん達にボールを渡すと2人はゴールに手を伸ばしている。バスケットゴールは高さ3メートルを超えるため150㌢程の背丈の2人ではまずゴールまで遠い。どっちかの頭に乗るならダンクはできるだろうがそれは最早バスケではない。

服が汚れても大変だろうからこちらを渡しておく。

 

「これは、バスケのユニフォーム!?」

 

「Oh!!ホロライブのマーク入ってるのイイね!!」

 

そのユニフォームは吾輩お手製である。色は白で真ん中に大きくホロライブのマークと1から5が描かれただけのシンプルな物だ。前にラプラスさんに頼まれて作ったのだがまた日の目を見る事になるとは。

 

「「着替えてきます」」

 

モココさんとフワワさんでは何がとは言わないが格差社会が生まれてしまうのでこっそり体型が近しいものを渡している。ありがとうholox。君達は非常に素晴らしい個性の持ち主だ。

 

「着替えてきたよ!!ってモブさんどーしたの?」

 

「握りこぶしなんかして虚空眺めてたけど何かあった?」

 

“いえ、なにも?では軽く準備運動してからお好きになさってくださいな”

 

「「ハーイ!!」」

 

二人共ワチャワチャとゴールに走ってシュートを始めているが

 

「左手は添えるだけ!!」カコーン

 

「てやっ」カコーン

 

「この辺!!」カコーン

 

「ていっ!!」ガコッ!!

 

「「入らないねぇ」」

 

まぁボールがゴールに入らない。二人共ションボリして耳も垂れてしまっている。

まずボールの持ち方が悪いのだ。手のひらでしっかり持つよりも手を広げ指先で持つ。人差し指と中指の間がボールの中心に来るようにして支えてあげるようにすると良い。そしてシュート時は焦らず足は肩幅程度に開く。腰を落とし、利き手側の足を少し前に踏み出すように飛ぶ。あとは肘をと手の動きは人それぞれだから練習するしかないが気をつけるのはとにかくフォームなのだ。

それをフワモコさんに伝えながらボールを放つ。ボールは美しい弧を描きスポッと音を立ててゴールに入っていった。

実にエレガントでパーフェクトなシュートだ。

 

「「!!!?!?」」

 

フワモコさんは吾輩がバスケができるのが余程衝撃なのか口をぽっかり開けて固まってしまっている。尻尾が逆立って毛並みがボワっと広がっている。そんなにショックか。

 

「や、やるじゃん」

 

「裏方とかパソコン作業ばかりやってるイメージがあったからスポーツできないと思ってた」

 

心底悔しそうな顔をしてモココさんはシュート練習を始め、フワワさんは吾輩に失敬なことを言い放った。

吾輩はこれでも若かりし高校時代数々のスポーツを経験していたのだ。バスケ、サッカー、ホッケー、ドッジボール等もあった。全て先輩達に振り回されただけではあったがそこそこ運動神経には自信がある。

 

「私モブさんのハイスクール時代気になります」

 

フワワさんが何やら吾輩の過去を知りたがって周りをくるくる回って聞いてくるが、残念ながら好感度が足りないので語りません。パーフェクトスタッフは何をしてもパーフェクト。それで良いではないか。

 

「モブさんの事もっと知りたーい」

 

甘えた声出しても無駄である。耳などを触られると嫌とか言っていたので近付いてくるフワワさんの頭をボールで抑えていると、ぽすっと遠くでバスケットゴールにボールが吸い込まれていくのが見えた。おや?

 

「ヨーシわかった!!BAU BAU勝負だモブさん!!」

 

モココさんが何かを掴んだのか勝負を挑んてきた。1on1ということはシュート練習しかしていない所を見ると吾輩がディフェンス役をしてあげるのが良いだろう。フワワさんの頭にボールを乗っけつつ吾輩はバスケットゴールの下に立ってあげた。

 

「ふふふホエヅラ?かかせてやるぜ?」

 

「モコちゃんがんばれBAU BAUー!」

 

モココさんは何か意味をわかってなさそうな顔をして言ってるがその喧嘩を買ってやろう。パーフェクトでエレガントな鉄壁を見せつけてくれるわ。

 

 

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「私は覚えました。大人気ない。こういうときに言うんだね」

 

「クゥーン」

 

文字通り夥しい数の敗北を味わったモココさんは拗ねて仮眠室のブランケット(モココさんのプレゼント)に潜り込んだ。後半は中々キレのある動きで吾輩のディフェンスを抜かれる瞬間があったが、シュートをモココさんが焦って決められずにそのまま吾輩にボールをとられるというシーンが殆どだ。残念だったね。

 

「クヤシイzzz」

 

「モコちゃん程よく運動してオネムみたい」

 

確かにもう大分遅い時間になってしまったがフワモコさんはどうするのか。電車はまだ出ているが沢山運動したモココさんはもう限界だ。先程丸くなっていた布団が平べったくなっているので横になっておられることだろう。

 

「モコちゃんガチ寝の姿になっちゃった。元々こより先輩の所で夜這いパーティーする予定だったから大丈夫。モコちゃーん?せめてシャワー浴びよー」

 

「ヴゥ」

 

ユサユサとフワワさんに揺さぶられてもモココさんは唸り声を出すだけで動かなくなった。もうダメかもしれんね。

吾輩はこれから帰るついでにこよりさんにモココさんの件伝えておくとしよう。最悪仮眠室にもモニターはあるから遊ぼうと思えば遊べるだろう。

 

「折角快適な睡眠をお届けしようと思ったのにゴメンナサイ」

 

シュンと耳を垂れさせて落ち込むフワワさんだがそのうち嫌でも使っていくことになるのだ。後日使った人からフワモコさんに感謝のメールが届くだろう。

 

「ハーイではその時待ってる!じゃーねモブさん今日はカッコよかったよ!またねーBAU BAU!!」

 

流石の吾輩でもカッコよいやパーフェクトと言われると思わず笑顔になってしまう。颯爽と帰るように見せていたが扉を閉めた瞬間にスキップでこよりさんの下まで向かってしまった。

こよりさんには何か良い事があったのかと問い詰められまた帰る時間が遅くなってしまったが、今日もパーフェクトなスタッフとして1日を乗り越えたのであった。

 




モブ
実はそこそこアスリートだったことが判明。若かりし頃のスキルとホロライブの荒波で鍛え抜かれたボディを合わせることで無敵に見える。見えるだけ。アスリートの世界に無敵はないのだ。
後日仮眠室で寝たら非常に寝心地が良かったため自宅のブランケットと枕を同じものに新調したとか。

フワモコ
モココは次の日またモブにバスケ勝負を挑んだ。結果は手加減したモブにガチギレ、本気でボコボコにされるも無限コンティニューで無理やり勝ちを拾った。
フワワはそれを見てケラケラ笑っていた。
後日プレゼントに対して感謝メールがたくさん届いてニッコリ皆幸せになった。
モブはしばらく筋肉痛になった。

holox
総帥漫画に感化される
holoxを招集しバスケットゴールを作らせる
モブにユニフォームを作ってもらう。
皆で練習(強制)をする
総帥が飽きるまで続けた

ちなみに1on1でモブに挑んだ者達
総帥 敗北。ショックで枕を濡らした
博士 総帥の仇討ちをと思ったが返り討ち 茫然自失
幹部 鷹の目は偉大だった。存外動けるモブに驚きながら勝利
侍 フィジカル面で勝利。ちょっぴり焦った。
インターン ナメてたらまさかの敗北。2戦目は普通に勝ったが1度でも負けたことがショックだったのか少し体調崩した。
総帥より2戦目は真顔で怖かったとのこと。

さくらみこ
しばらくまだ慌てるような時間じゃないを多用した。
こっそりフブミオとシュート練習して遊んでた。
調子に乗ってモブに勝負を挑み敗北して挫折した。しばらくショックで立ち直れなかった。ちなみにモブにフブキングも敗北した。
ミオしゃは本腰入れたから勝ったとかなんとか。仇は討ったよみこち!フブキ!
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