吾輩はホロライブのパーフェクトスタッフである   作:ジョ力

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お久し振りです皆の衆。暑くて溶けて思考分裂してました。

これで2期生まで全員出したことになるのだが、次はゲーマーズイッヌの方となんでも出来るししろんが完成予定。ンフフ先が長いぜ。
海外勢が何人いるか把握してないからもっも長いぜおっごごご


42 提出物の時間だよaym様!!

 

 

吾輩はパーフェクトスタッフである。

パーフェクトであるが故に緻密なスケジュールを立てているのだが、基本的にヒューマンエラー等で綻びが生じることがある。例えば提出物の期限を守らぬ不届き者がいる場合である。本日はその不届き者から提出物を記入して貰うのが仕事だ。

 

ちなみに吾輩今その不届き者の後ろにいるの。

 

“というわけでこんにちは。あやめさん”

 

「んぉわ!!?ってモブさんか。急に真後ろから声かけてこないでよもー」

 

ダンスレッスン後だからかジャージ姿でぽけーっとソファに座っていたあやめさんは吾輩が真後ろから声をかけたら跳ね跳んで驚いていた。

その小動物的な姿は保護欲がかき立てられるがそれはそれ。ということで出すもん出してもらいましょか?

 

「んーなんだっけ?お金借りてたっけ?言われれば前に50円借りたような」

 

あごに指を置き虚空を眺め語り出すあやめさん。そんな記憶吾輩にはない。存在しない記憶か多分違う人である。良いから提出物を出しなさい。

 

「てーしゅつぶつ?」

 

昨日までが提出期限だったアンケートと今日までのポストカードにサイン入れのも出していただければ吾輩は許そう。

 

「ポストカードはこれからやる予定だったけどアンケート?あったっけ」

 

スマホを見て確認し始めるあやめさん。あるのだ。というわけで連行の時間だ。吾輩はスマホでアンケートのメール探してる鬼を担ぎ上げて缶詰部屋へ向かった。

 

「はい。ありました。なんなら既読済みだったので余が完全に忘れておりました。大変申し訳ナイデスハイ」

 

ガコーン。謝る鬼は無常にも檻の中に収監された。ここから出たくば提出する物を全て出してからにしてもらおう。吾輩は牢屋の扉越しに出所条件を告げた。

 

「まさか余がここに入る事になるとは。缶詰部屋。たまにみこちが集中するために自主的に入ったりするとか聞いてたけど監禁されてるみたい」

 

見た目が牢屋なので分からんでもない。

あくまで見た目だけそれっぽくしただけなので拘束力は皆無。3畳程の倉庫だった所を改造したのである。みこさん以外にもぺこらさんが詰められていたりする。ちなみに鍵は付いてない。

 

「本当だ。普通に開くし木製だこれ!?塗装したの!?」

 

元は掃除用具とか災害時の道具を入れておくところだったが、あまり使われずデッドスペースに。勿体ないので折檻用(笑)にする為に吾輩がDIYで作ったのだ。木材を鉄格子のように塗装するのは大変だったが結果的に良い出来である。

 

「さっき扉閉められた時の音が妙に軽い音だと思ったら…さすがパーフェクトスタッフ。多才だなぁ」

 

軽く扉コンコン叩いて材質を確認したり、鉄格子をガシャガシャ揺らして助けてーと言いながら笑ってるあやめさん。一頻り満足したら提出物作成に取り掛かってもらおう。

 

「そういえばぺこらちゃん捕まったときとか大空警察の時もここがセットだったりする?脱獄し放題だったわけか」

 

扉を開けてスーッと出てくるあやめさん。気づいてしまったか。つまりはそういうことである。

だが今回は吾輩が目の前にいるのでそう簡単に出れると思わぬことだ。

 

「流石に逃げないよ!?やることはやるってば!!」

 

焦って自ら檻の中へ入る鬼を流し目で見送る。字面的にはどこかの昔話にありそうな話だ。しかし事実は期限を守らされる社会の歯車になった鬼様なのだが。

 

「モブさん余思うんだけどアンケートの質問はすぐ終わるって言うけど終わらんこと多くない?」

 

遮二無二言わずにとっとと答えなさい。吾輩はスマホでメールを確認しながらグチグチ言うあやめさんをバッサリ切り捨てた。アンケートなんてそんなものだ。

 

 

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「………」カキカキカキ

 

あのあとアンケートに記入を終えたあやめさんはポストカードにサインを書き入れる作業を行っている。実に真面目に作業しているためかこの分なら5時間もあれば終わるであろう。

 

「人間様って集中力どのくらい持つの?」

 

“主に1時間連続で集中し続ける人は少ないと言われてますね。基本的に最高パフォーマンスが継続できるのが10分程で少しリカバリタイムを置いて再度集中すると聞いたことがあります”

 

「なるほど。余も集中力尽きた。休憩!!」

 

バターンと横たわったあやめさんを檻越しで見ていると本当に捕獲された鬼を見ているよう。「あー…」とも「うー…」とも聞き取れる未知の声を漏らしている。チラとポストカードの進捗具合を見ると2割ほどの完成度。

この作業をあと4回繰り返せば終わるよ頑張れ頑張れとあやめさんにエールを送ってみた。

 

「モブさん。これは途方もなく大変な戦いなんだ。鬼だって疲弊するんだからドンドン効率が落ちて行くに決まっているじゃん。もう少し手心を加えてもろて」

 

キノコが生えそうなどよーんとした雰囲気を撒き散らしながら目線だけでこちらを見てくる鬼がいる。しかしその程度の目をした人達なら常に見てきた吾輩としては怯む理由にはならない。なんなら今も事務所の中に居るだろう。

吾輩は憶せず話は終わりだサイン入れを再開してくださいと告げた。

 

「モブさんの鬼!!」

 

鬼はあなただ。

 

 

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「あと少しー…ゔぅ」

 

どろーんと倒れ込むとともに液状化したように平べったくなったあやめ様に拍手を送る。吾輩から見ても驚愕の集中力と速度でサイン入れを行っていた。しかし志半ばで力尽きてしまったようだ。

 

「手が腱鞘炎になる。お腹すいた」

 

牢屋の中で大の字になっている鬼様は手の痛みと食欲を訴えていた。とりあえず出前でも頼むかと提案するもそこまでガッツリ食べる気力はないと返ってきた。

サッと食べれるものかと記憶を手繰り寄せると事務所にお米くらいしかなかったような気がする。お菓子の類はどこからともなく現れるラプラスさんが徴収していくのだ。

 

「お米…おにぎり食べたい」

 

先程から大の字で倒れたまま小揺るぎもしない鬼様はおにぎりがご所望のようだ。然りげ無く作ってこいと言っているのがふてぶてしい。タレントの要望を叶えるのもパーフェクトスタッフの仕事。仕方ないので吾輩はおにぎりを作りに行くとしよう。

 

 

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ということで作ってきました。檻から手を伸ばしくれくれーと言う鬼がいたのでおにぎりを奉納した。ニッコニコで受け取ったおにぎりを食べ始めた。

 

「んむ。明太子だ!具無しを考えていたけど明太子を入れてくれるなんてーって良くあったね。明太子ってあんまり食べなくない?」

 

それは星街さんが事務所で食べる用の明太子である。バレへんバレへん。そんな気持ちで拝借した。

 

「おっとー?それ大丈夫か?余すいちゃんに◯されないか心配になってきたぞ」

 

急に食べるのをピッタリやめて危険物を見るような目でおにぎりを見るあやめさん。

多分問題ないだろう。たとえ怒られたとしても吾輩一人メコメコに凹まされるだけだ。

 

「んー悟りを開いたような顔してとんでもないこと仰る。普段からすいちゃんにどんな目に合わされてるかがよく分かったよ。もぐ…ごちそうさまでした」

 

どこか呆れたような声を出しながらおにぎりを完食したあやめさん。ちゃんとごちそうさまでしたと言えて偉いね。親百鬼さんの教えが良いのでしょう。

 

「よーし!頑張るぞー!!」

 

栄養補給が出来たからか気合入れて挑もうとするあやめさんにエールを送りたかったが、不思議なことに横になって寝る人のようなポーズをとっている。

吾輩としてはやる気になっている人にあまり口を挟みたくはないのだが、一つ言わせてもらおう。

 

“ご飯食べてすぐ寝ると逆流性食道炎になる可能性があるのでやめたほうが”

 

「作業しまーす」

 

そこには吾輩が一言言い終わるよりも先に機敏な動きでポストカードに向かう鬼がおったそうな。このまま頑張れば出所が近いぞ。

 

「言い方ぁ!!余が悪いことしたみたいな!!」

 

ポストカードはまだ問題ないが、アンケートに関しては期限過ぎてるので悪いことではある。間違ってないだろう。

 

「そうだった。余悪いことしたんだった」

 

スンッと静かになったあやめさんは作業に戻った。真面目にポストカードにサイン入れしている姿を確認できたため吾輩もアンケート結果の集計に入るとしよう。

 

 

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「終わったあー!!確認お願いしまーす」

 

吾輩の見立て通りの時間に喜びの声が上がった。

うつ伏せで倒れ込んだあやめさんが檻の隙間からポストカードの束を見せてくるので確認していく。

 

「長い戦いだった。手の感覚がないなった。でも余はやりきったんだガクッ」

 

吾輩が確認を終え檻を開けるとそこには力尽きた鬼様が。おお、お労しや。吾輩はなんとなく合掌をした。

そんなおふざけをしていると後ろから足音が聞こえた。

 

「モブさんあやめいる?」

 

後ろから近づいてきたのはスバルさんだ。

あやめさんならそこに落ちているが何か用だろうか?何か伝言があるなら伝えておくが。

 

「落ちてる!?ってホントやん!!なんで檻の中で…いやラーメン食べに行く?って誘いに来たんだが」

 

「行く!!」

 

あやめは蘇った▼といったところか。ヒュバッと音を立てて立ち上がり目の輝きもいつもより数割増しである。ラーメンには蘇るほどの力があるのかもしれない。あやめさんの刑期(仕事)は完遂しているので存分にシャバの空気を吸ってくると良い。

 

「ありがとー出所だぁ!!」

 

「本当に何してん?折角だしモブさんもラーメン屋行く?」

 

「おー!良いじゃんモブさんも行こ?」

 

吾輩が大量のポストカードを抱えて戻ろうとしていると急にスバルさんとあやめさんにラーメン屋に誘われた。ふむ、行くのは問題ないが、上の階でこのポストカードを待っているのどかさんもいるので納品してからになると伝えた。

 

「よし!運転手ゲットー!!」

 

「ヤッター!」

 

どうやら運転手が欲しかったらしい。うまく誘導されたような気がするがラーメンを食べたい欲があったため気にしないようにした。2人に先に車の所で待っているように告げる。

ついでにスバルさんに車の鍵を渡すがエンジンを掛けるなと注意しておく。

 

「スバルに運転されたら余◯ぬね」

 

「ぐっ…まぁスバル下手なのはゲームで分かってるからやんないよ」

 

ぶつくさ言いながら歩いていくスバルさんにまぁまぁとたしなめるあやめさんにほんの少しだけ不安を覚えたので急いでのどかさんにポストカードを納品した。

その後ラーメン屋にはのどかさんもついてきた。

 

ラーメンは美味しかったし期限付きの提出物もパーフェクト。更に少しずつのどかさんもホロライブに(良い意味で)染まってきてよかったと思いましたまる

 




モブ
好きなラーメンは塩。
期限には厳しいタイプ。
凝り性な所があり檻の質感を出すために夜なべしている。

あやめ
今回ダンスレッスン後に地獄のポストカードへのサイン入れをした。普通に苦しい。
その後ラーメン食べて回復した。
最後のポストカードのサイン入れの際にそのまま床に突っ伏したのでぐにゃっと曲がったサインの物がある。レア物。サマーマジックみたいなもの。

スバル
運転させてはならぬ。
ラーメン食べに行来たかったしモブを運転手にできればと画策していた。

のどか
モブさん私を置いてラーメン屋に行く気ですか!?
“いやまさかそんなわけハハハ”
そんな会話があったとかなんとか。

すいちゃん用の明太子
勝手に使ったらそれはもう酷い目に遭う。
明太子みたいにされる。

徴収代官ラプラス
目敏く見つけたお菓子はもらっていく。ちゃんと近くにいる職員から許可を得てもっていく。悪いことはしてない。
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