湊あくあさんも引退とな。ちょっとまた次書かないといけないじゃない。頑張れ私!!暑さに負けるな私!!と鼓舞しながら書きます。
吾輩はパーフェクトスタッフである。
本日はまだ夕刻だというのになんと業務がほぼ終了しており後は機材を倉庫にしまうだけである。しかしこれが中々重労働でありヒィヒィ言いながら運んでいるのだ。吾輩が四苦八苦しながら倉庫に押し込み終えると同時に後ろから声をかけられた。
「お疲れ様でーすモブさん。凄い汗じゃんどしたの?」
気楽な感じの声に振り向くとよく見かける初期衣装のぼたんさんが手を振って立っていた。とりあえず息を整えながらお疲れ様ですと返しておいた。
「んーこれ全部撮影とかに使う機材か。おっも!?」
吾輩が気力を回復させている間にぼたんさんが荷物を持ち上げようとして重さに負けたのか足をもつれさせていた。そのまま怪我されても困るので荷物を回収し最後の気力を振り絞って収納しきった。そして吾輩は崩れ落ちた。
「おー。なんかスマンね。無理させて」
ぼたんさんは頭を下げ両手を合わせて謝罪のボーズをとっていた。お気になさらず。前まで出来ていた仕事が出来なくなった事から運動不足がたたっているのだ。
「あー運動不足?結構動いてるように見えるけど」
たまに機材を運ぶか落ちている姫や船長拾って仮眠室に放るくらいでは運動不足になってもやむ無しといったところだ。運動とはその時だけではなく長時間の継続した有酸素運動が大事なのだ。
「分かるけど。あとは歳…」
認めぬ。ボソリと呟いたぼたんさんの言葉に被せるようにして言い放った。吾輩の気迫にぼたんさんが少したじろいだ。
「お、おう。運動不足ならあたしの運動付き合う?今日は朝早くから打ち合わせばっかりだったから少し体動かそうかと思ってたんだよね」
ほほう。それはありがたい。
そう呟いたが一つ思い出した。吾輩の記憶が正しければ、ぼたんさんはとんでもないアスリートみたいな運動をしていたような気がする。何かたくさん食べようとする時だけだったか?忘れたが。
いきなりぼたんさんの運動量に着いていくと吾輩が事切れるような気がする。
「折角モブさんいるし人数いる時しか出来ないストレッチとか中心にしようか」
吾輩が考え事してううむと唸っているとぼたんさんからそんな提案が飛んできた。ストレッチ。身体の筋肉や筋を伸ばしてリラックス効果と有酸素運動にもなる素晴らしい運動法。
丁度座りっぱなしの事が多いマイボディが強張っているだろうし二つ返事で参加する旨を告げた。
「おーし。じゃレッスンルーム行くかー」
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“グゴゴゴゴ!?”
「ちょーい!なにこの身体の硬さは!!ほらゆっくり息吐いて力抜いて」
“ヌオオオオ”
「獣みたいな声になってきてるけど!?力むなって言ってんだ!!」
ぼたんさんとストレッチを始めて最初のうちは問題なかったのだが、胸と肩甲骨のストレッチというのが問題だった。
両膝をついて土下座のポーズをしてから両腕を横にまっすぐ伸ばす。最期にお尻を上げても良いから胸をなるべく地面につけるという荒技。更にパートナーには肩甲骨を押してもらうという苦行。吾輩の身体が悲鳴を上げた。
「身体から悲鳴どころかどこから出してるか分からない奇声も漏れてたケドね。ハイ終わり」
パンっとぼたんさんに終わりだと肩を叩かれた。
カハッと呼吸が漏れながら脱力。乗り切ったぞ。良い汗なのか冷や汗なのか分からないが身体が柔らかくなったような気がした。
「普段からストレッチくらいはした方が良くね?さ、交代。次はモブさんが背中押してくれー」
よし来た。吾輩に任せてもらおう。
なるべく軽く押すが痛かったら教えてくれたまえ。
そう前置きをしながら早速グーッと身体を伸ばしてるぼたんさんの肩甲骨あたりを押した。
「んっ…おぉお。効くわこれ!流石にあたしはモブさんほど体硬くないから余裕ちゃ余裕。ふぅー…寧ろ胸が地面にすぐつくからもう少し強く押しても良いくらい」
ケラケラ笑いながら言われても急に反応しづらい事言われると困るのだが。確かにぼたんさんも立派なボディをお持ちなのでそんな事を言われると急に気恥ずかしい気持ちになってしまった。
「おい押しに力入ってないぞー!」
少し集中力が削がれたからか不満の声が下から聞こえてきた。白い尻尾がぺしーと顔にぶつかってきたので慌てて力を入れた。
「ぐえーも、モブさんちょっとつよ、むね、つぶれるう」
おっと。
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その後は特段大きな問題もなくストレッチが完了した。
長時間掛けて行ったからか軽く汗が滲む程度には負荷がかかったのだろう。これを毎日続けることが出来れば良いのだが。
「よし!これでバッチリ身体が伸びたし良い準備運動できたな」
“ええ。助かりました。って準備運動?”
何か流れが変わったような気がして確認を取る。ぼたんさんは身体は手足をぷらぷらと揺らしてニンマリした顔でこちらを見てきた。
「いやーモブさんってイケイケだった時代があるって風の噂で聞いたことがあったから一度ヤりあってみたかったんだよねー」
等と恐ろしい事を宣うぼたんさん。
イケイケ時代だというと学生時代の話だろう。しかしホロメンにそんな話をしたことは無かった筈だ。ぼたんさんはどこから仕入れてくるんだろう。そんな事を考えているとぼたんさんはズルズルとマットを敷き始めた。
「怪我しちゃいけないからね。噂で聞いた限りだとバスケ、ドッジボール、サッカー、ホッケーもしてたんだって?なんでもやるじゃん」
ぼたんさんは吾輩が学生時代にやっていた指折りで数えていく。確かに色々している。外国に飛んだり宇宙に試合しに行ったこともある。
「えぇ…試合に宇宙?イカれてやがる」
さすがにドン引きされてしまったが吾輩もイカれてると思う。でも飛ばされてしまったのは仕方ないのだ。そんな事を駄弁っているとマットを敷き終えたぼたんさんが準備万端とばかりに手招きしていた。招き猫ならぬ招き獅子である。幸運ではなくタヒをくれてやると言わんばかりだ。
「ほれほれ。中々機会に恵まれなかったけどようやく巡ってきたかって感じ。さぁ見しておくれよ。パーフェクトスタッフの力ってやつをさ」
ニヤニヤと笑っているぼたんさんの姿を見ていると実にナメられているのが分かる。その昔先輩にナメられるなと言われていたので少し実力を見せてやるのも悪くないだろう。
行進曲という名のなんでもアリのデスマーチを勝ち残ってきた吾輩の実力をとくと味わうが良いわ!!
「お、モブさんもやる気になってくれたか。ばっちこーい!」
そのニマニマした表情をすぐに驚愕の顔にしてくれる!!吾輩は大いに意気込みぼたんさんに挑みかかった。キエー!!
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“ミギィ…”
「いやー良い運動したわ!アリガトーモブさん!ところで大丈夫?」
吾輩はなんとか白い悪魔相手に近接戦で善戦していたがスタミナが切れかけた瞬間に吾輩は宙を2回転し地面に叩きつけられた。
あまりにも美しい敗北だったがパーフェクトな吾輩は強がることにした。
“痛くなかったかい?”
「え?いや別に?」
“それは良かった。タレントが怪我をしたら大変だ”
「あー。なるほどありがとう。ところで立てる?潰れたカエルみたいになってるけど」
“問題ない。気にしないでくれたまえ。コンタクト探してるんだ”
「あー。そうンフッ。そっかそっかそりゃ大変だ」
今笑われた?少し横になっていたおかげで強がるための気力という名のコンタクトを拾うことができたので立ち上がる。身体が悲鳴を上げた。
「まるで何事もなかったかのように立ち上がってるけどさっきミギィって変な声出してたからここまでにしようか。ある程度は知りたかったことは知れたし」
第二ラウンドがあるのかと思って立ち上がったのだが意外にもぼたんさんはあっさり引き下がり敷いたマットを片付け始めた。表情を見るに本当に満足したらしい。
今から本気を出そうと思ったのになー残念だなーと吠えながら吾輩はマットの片付けを手伝った。
「ブフッ…ンフフそーかそーか。いやー残念だ。アタシもこのあと配信がなければなー本気でやれたのになー!」
二人であー残念残念と笑っているとレッスンルームの扉が開いた。そちらに、目を向けるとラミィさんがいた。お酒は手に持ってなかった。
「こんらみー!あ、ししろーん今日の夕飯食べに行くんでしょー?どこにいくのー?」
「おっとラミちゃんじゃーん。今日は焼き肉でも行こうかなと思ってるけど」
二人で和やかに話し始めたのを見てししらみてぇてぇがありそうだと思い邪魔しないように部屋を出ようとすると肩を掴まれた。誰だと見るとぼたんさんの手であった。
「ところでししろん凄い汗だね。どーしたの?」
「今日朝に打ち合わせであんまり日課の運動できなかったから今モブさん道連れにストレッチしてたとこ」
「あー、なるほどー?」
「どーするラミちゃんもストレッチしてく?」
「あー…んー…最近確かにストレッチとかはしてないかも。ダンスレッスンの時もストレッチ不足指摘されてたしやってくか」
良いことだ。ぜひ2人でこのままストレッチしながらてぇてぇしていてもらいたいものである。だからこの手を離せとぼたんさんの腕を掴むも服に爪が食い込んでるのか外れない。吾輩のおジャージに傷がつくだろやめろ!!とラミィさんに見えない角度で格闘を続ける。
「ところでモブさん最近運動不足らしいんだ」
「ほう。運動不足?結構仕事で動いてくれてるように見えるけどあれかー?よく分からんけど筋肉の種類とか違うものなのかな」
「かもねー!パーフェクトスタッフなのにラミちゃんよりも持続力無かったらウケるね」
「おおい!ししろん酷いよ!!…でも確かにあの不屈の精神力持ってるモブさんがラミィより体力なかったらちょっと不味いかなと思うケドね」
二人がじっとこちらを見つめてくるので動きを止める。ニマニマ顔でこちらを見て来るぼたんさんが憎らしい。どうやら第二ラウンドをこういう形で始める気のようだ。
しかし身体が悲鳴をあげつつある今、ストレッチとはいえもうワンセットやれば吾輩は明日◯ぬだろう。ここは仕事を理由に退かせて頂こう。時として退く事も社会人には大事なのだ。
「のどかさんもやる?ストレッチ」
「え?ストレッチ?少し気分転換にしていこうかな。座りっぱなしで身体が痛くなっちゃったし」
ちょっと?何故のどかさんも来ているのか。
「あ、モブさんも来てたんですね。おーすごい汗。やっぱりパーフェクトスタッフは違いますね」
のどかさんそのキラキラした目でこちらを見ている。いつもなら嬉しいその目だが今はやめてほしい。吾輩は今から戻りたいのだ。
「モブさんマット敷き終わったよ」
「ラミィも頑張りました!」
意気揚々とマット敷き終わったとか言わなくて良いのだ。帰りたいのだ。しかし残念期待の目でこちらを見てくる2人とニヤニヤ顔の1人が許してはくれない様子。
“や、やるぞー”
「「「おー!!」」」
このあと滅茶苦茶ストレッチした。
吾輩は次の日おじいちゃんのような緩慢な動作になりのどかさんに笑われたのだった。屈辱!!
モブ
そろそろ(hardな運動を)やめないと◯ぬぜ!!
◯んだぜ!!
パーフェクトスタッフは負けるわけにはいかないのだ。クールダウンのストレッチでもやりすぎれば負荷になる。程々が良いのだ。
過去にイケイケ熱血時代があったことが発覚。色々やっていた。
ぼたん
何故かモブの若かりし頃を知っていた人。そのうち話に出したい。モブは若かりし頃ヤンチャでギャングタウンでも有名だったとか。その先輩も凄かったとかなんとか。
今回そのモブと少し遊べて満足。モブは本気だったが白獅子の前ではお遊戯同然だったのだ。
ラミィ
ストレッチして体をほぐした。身体が少し軽くなった気がしてやる気が1上がった。
モブが思ったより動きがぎこちなくて密かに勝ったなと思った。
のどか
ストレッチして体をほぐした。少し痛かったのでこれから定期的に続けようとケツイをみなぎらせた。
モブが思ったより身体が固くて尋常ではない防御力のせいかな?と思った。
実はモブさんに仕事の事を聞こうとしていたがストレッチで忘れた。
なんでもありの行進曲
走ってゴール目指すだけ。その道中にダンベルとかメリケンとか落ちてるので他の人を殴りつけてリタイアさせても良い。投げてぶつけても良い。一体何熱血行進曲なんだ。