たまにね?ちょこ先のヒモになるならホロの下働きしてもいいじゃない。お金いるもの
あくたんの卒業ライブ見るので早めの投稿。今後どうなるか分からないからなんかどんでん返しあればそれはそれ。時空の歪みということで。
吾輩はパーフェクトスタッフである。本日の仕事はあくあさんの防衛である。現在あくあさんのお別れ会をスタッフ一同がしているのだが、この作業部屋に大挙して押し寄せてくるホロメンがいるので吾輩がバリケードをつくり扉を押さえているのだ。
「うぅーあくあさん寂しいー!」
「あはは。えーとのどかさんちょっと苦しい」
吾輩がたまに来る衝撃と戦っていると後ろで和やかな声が聞こえてくる。多分声から察するに感極まったのどかさんがあくあさんに抱きついているのだろう。他のスタッフさんも思い思いのことを語り合っているので邪魔はさせたくないがいつまで耐えられるか。このままでは吾輩は磨り潰されるだろう。
吾輩のパーフェクトイヤー(地獄耳)を発動しバリケード越しの声を聞き取りなんとか説得できないかを試みよう。
「わー!!なんだこの扉開かないぞー!!」
「あくたんと話をさせろー!」
「こんな頑丈に作れるのはモブさんだな!!開けろー!!」
「モブさーん開けてー!今なら許してあげるよー!」
「こっちはその扉ごと爆破してなだれこんで行っても良いんだよ!!?」
雰囲気的に交渉出来なさそうである。確かこうなる前に説得すると言っていた我等がYAGOO社長はどうしたのか。
相手は興奮状態なのかもしれない一先ず違うアプローチを試み相手の出方を伺ってみる。
社長が先ほど外に出たがどこに行ったか知らないか?よしこれで言ってみよう。
「あ、やっぱりそこにいるのはモブさんだ!!」
「開けろー!!YAGOO?なんか言おうとしてたけど吹っ飛ばしてやったわ」
「モブさん早く出てきなさーい!!あくたんを出せー!!」
バリケードへの攻勢が強くなってしまった。多分社長は何も出来ずホロメンに轢かれたのだろう。おのれ蛮族共め。このままでは陥落は時間の問題だ。どうしたものか。
「あ、あのモブさんえーと。モブさんにも色々手伝ってもらったからその。お世話になりました…」
吾輩が蛮族たちを堰き止めてるうちにある程度他のスタッフさん達との会話が落ち着いたのかあくあさんが後ろに来ていたようだ。
別に気にする必要はない。それはそれとしてあくあさんに一つ言いたいことがあるのだ。
「え?な、なに?」
せめて最後くらいは帽子外してみたらどうだろうか。見事なまでに目が見えないくらい深々と被ってしまっている。あと表情隠そうとしすぎて猫背になってるので背筋は伸ばした方が良いと思う。
「む、無理だ。面と向かって一人一人にお礼っ言ってくなんて」
言われて背筋は伸ばしたが、ガタガタガタと身体のバイブレーション始めたあくあさんを見て人見知りは直らなかったようだ。このまま発作で倒れても困るのでこれ以上は追求しないでおこう。
そんな事を思っていると後ろのバリケードから金の斧が突き抜け吾輩の頰を掠めた。
「え゛!えーとモブさん大丈夫そう?」
バリケード越しに「ハズシタカ」という声が聞こえ奴の暴挙に戦慄しているとあくあさんがオロオロとしていた。
定期的に押さえる位置をズラしつつ耐えるしかないようだ。
「このあと皆と一緒にご飯行く予定あるんだけどどうしてこんな事に」
ひとえにあくたん愛じゃないだろうか。ここから出る時も大変そうである。身包み剥がされる勢いで攫われるだろう。ついでに吾輩はホロメンだった蛮族にすり潰されるだろうがまぁあくあさんが気にすることではない。
「えぇ…なんか最後まで申し訳ない…です」
小さい身体を更に縮こまらせて謝ってくるあくあさんにお構いなくと呟いているとスタッフさん達がいる上のダクトが開くのが見えた。
「ん?何見て…んん?」
あくあさんが吾輩の視線に気づき他のスタッフさんたちもダクトを見上げる。
ニュッと紫色の角が覗いている。確かに彼女らは我が社のダクトを改造し湧き出てくる秘密結社だ。しかしそんな者達が通るルートを吾輩が対処しない理由はないだろう。そのまま何人かが着地と共に捕獲用ネットの中に落ちた。流石は『ずのー製』だ。
「うおー!なんだこのネット!?」
「ぐえー!!ラプ重いよー!!」
「ワッ!!ちょっとこれ全然取れないんだけどこれまさか」
「こよの捕獲用ネット!?モブさんに不審者対策作ったやつだ!!まさか自分で掛かることになるなんてワオーン」
「博士!!?これどうにかなんないのか!!」
「ムリデースコヨノ発明パーフェクト」
「博士ー!!」
ワチャワチャしてる秘密結社(侍はお休みのためいないが)を他のスタッフさんに退場させる。吾輩の策はパーフェクトであった。ありがとうこよりさんあなたの発明は素晴らしかったよ。
「あれはなんだったの?」
“不審者対策訓練だったのかもしれません”
「なるほど?」
あくあさんも納得してくれたようで何よりだ。伊達にホロライブに長く在籍していない。それであくあさんは先程から吾輩に何か用だろうか?
「あーそうそう!お世話になった人に色々渡してたんだけどモブさんに何渡そうかと思ってて。あてぃしのメイド服とか?」
一瞬何を言ってるのか理解できなかった。まさか着ろと?流石にサイズが合わないと思うのだが。それならまだのどかさんに渡したほうが使えると思う。吾輩はあくあさんに思いの丈を伝えた。
「違うよ!!?ほらもうホロライブのマリンメイドではなくなるから衣装お返ししようかと思ってて」
「私があくあさんの服を受け取るなんて畏れ多くて出来ません!」
流石に違ったようだ。渡されてた衣装を返しに来たらしい。のどかさんは受け取れないと言っているため吾輩が受け取っておこう。折角なので後で飾る場所を作ろうと決意した。
「……うん。あとはー…こんな感じか」
「あくあちゃーん!!ママへの一言がないわよー!!」
「んん?船長の声が」
なにやらあくあさんを呼ぶ声が聞こえる。妙だな今この部屋へと入る唯一の扉は吾輩が閉じているはずだが。
あくあさんとキョロキョロして周りを確認すると窓のガラスが砕け散った。
「ふぅーあくあちゃーん!!ママへの一言がないわよ!!」
「げっ船長」
まさか窓から室内に侵入してくる輩が現れるとは。結構高い場所なんだがなここは。愛とはここまで人を狂わせるのか。吾輩はここから動けないので対処はのどかさんに任せるとしよう。
「むりですけどー!?」
「マリンは悲しい!!でもあくあちゃんの志を受け継いでいるからあくあちゃんの代わりとして頑張っていくからね!!」
「あっはい」
あくあさんが外から某壺おじゲームのように登ってきたマリン船長のことをボソリと壺ババアと呟いていたのを吾輩は聞き逃さなかった。
なんかよく分からん事を言っている船長の相手はのどかさんに断られたのであくあさんにヘルプは出来ない。自力で頑張っていただこう。
「えー…あーうん。船長があてぃしの志?受け継いでくれるのでうん。私は安心?えー出来そうです」
ここからでもあくあさんの目がキョロキョロ忙しなく動いているがわかる。今思い出したが引っ込み思案な自分を変えたくてホロライブの扉を叩いたんだったか。
あの船長に物言えれば問題なかろう。吾輩はこちらに助けを求めてくるあくあさんを暖かい目で応援した。
「あのパーフェクトスタッフこういう時ぜんっぜん助けてくれない!!」
あくあさんがそんな目をしているが意地悪しているわけではない。君の成長を願っているんだよ。吾輩は変わらず暖けぇ目を向け続けた。
「あぁ!?モブさんが私達を舐めますように見ています!!やはりあくたんの志を受けてピチピチの船長の身体が魅力的すぎるのでしょうか!あてぃしあてぃし!!」
神は言っているあの輩を罰せと言わんばかりに吾輩の手元に金の斧が突き刺さってきたので引き抜き船長にぶん投げた。これでも食らって正気にもどれ。今更そんなキャラチェンは許されぬ。吾輩はリスナーが笑ってくれる姿を望むがキッツという苦笑いしながらの言葉を聞きたいわけではないのだ。
「ぐわぁー!?あてぃしの腰にいぃい!!」
「あ、船長◯んだ」
斧が腰に刺さって崩れ落ちた船長を見つめながら思う。
志を学ぶというものは難しいようだ。志の受取手によっては歪んだ教えになってしまったり、時代そぐわない物に変貌してしまう。今日この出来事でよく知れた。吾輩は一つ賢くなった気がする。
「それはどうかな…ところでそろそろホロメンの皆がパーティーしてくれるっていう時間が近づいてきてるんだけどこのお店って近い?」
搬送されていく船長をあくあさんと見送ると何やらスマホを見せられた。表示されている店はここから車で15分くらいだろうか。これで彼女を助けるのは最後になるだろうし送っていこうかと提案した。
気が付くとバリケードへの攻勢も止んでいる。皆店に向かったのだろう。
「え!?良いの?やったー!!」
ぴょんこぴょんこと笑顔で喜んではねてる姿を見て庇護欲が湧いてでたような気がした。なるほど船長の気持ちが理解できた。
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社用車の前に着くと見覚えのある紫魔女っ子がニヤニヤとこちらを見ていた。はよ店に行け。
「免許!!」
紫咲シオンMT免許証おめでとう!分かったから車の上から降りなさい。そんなこれ見よがしに掲げなくていいから。
あくあさんもスゲーって拍手している場合ではない。
「モブさん免許見せなさいよ!」
吾輩もMT免許であるしゴールドである。大型特殊も持ってるぞ。魔女っ子に手渡した。
「大型特殊!?!?!?」
「大型特殊って?」
ブルドーザーやクレーン車等の大型の車が運転できるということである。吾輩はパーフェクトスタッフなのでこういった資格も取っているのだ。シオン君も頑張って免許の育成を頑張ると良い。自分自身で何を言っているか分からなくなってきたがとりあえず勝ち誇ってみた。
「や、やるじゃん」
「モブさんやっぱパーフェクトスタッフだったんだ」
「でもそれはそれとしてあくあちゃんを店まで乗せてくのはシオンがやるけどねー!!」
たっはー!!と急にテンション上げて笑うシオンさんは吾輩から鍵をむしり取った。ところで吾輩の免許を返していただきたいのだが。
「はよ乗れって。これは人質ならぬ免許質。モブさんは助手席に乗ってヤバくなったら止めてね。無事店についたら返しまーす!」
「ヤバくなるの!?免許とったんだよね!!?」
「念の為だから!!ほら乗って乗って!!」
ホロメンの運転。うっ頭が。唐突に前にみこさんの運転でフロントガラスを突き破ったり色んなホロメンの運転配信がフラッシュバックした。
「車の周りに人影なし。下に何も無し。忘れ物なし。よし行くよー!!」
「うう緊張してきた」
意外とシオンさんの運転はしっかりしてました。
でも社用車はAT。初MT運転ならず!!
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さて、シオンさんに運転を任せ吾輩はたまにナビゲートするという妙な状況を堪能しつつ店に到着まであと少しというところ。
店に到着すればあと吾輩は帰るだけなのでコンタクト取ることはほぼないだろうからあくあさんに最後の一言を告げるとしよう。
「ん?どしたの?」
“貴女の居る所が貴女の世界の中心なんです。貴女が回すんですよ?”
「え?うん?あてぃし!?」
“引っ込み思案が治ったかと言われると吾輩では分かりませんが話せる仲間は少し出来たでしょう。彼女らと一緒に回っても良し、偶には振り回してみても良いかもしれませんね。端っこに乗せてもらって回されてるだけにはらないようになってくれれば吾輩としては成長したなと思えて嬉しいですね”
「……うん。なんか良く分かんないけど頑張ってみるね」
吾輩としてもあくあさんの今後を応援している気持ちはあるのでこれくらいはエールとして送っておく。
ところでどうした魔女っ子静かじゃないか。
「うっさい!!運転に集中してんの!!ほら到着したよ!!」
どうやら気を使ってくれて静かにしていたらしい。なんと殊勝な心がけだろうか。いつもそうであれ。そんな事を思ってるとシオンさんは左足で吾輩の右足を蹴った。こらやめろ!!
ワチャワチャとシオンさんと格闘していると後部座席に乗ってるあくあさんからじっとりとした視線を感じた。
最後まで締まらないではないか!
「…じゃあね!!モブさん!!」
吾輩たちの戯れを見て満足したのか下車しようとするあくあさんにボソリと呟く。
“ところでホロライブではスタッフ募集中なのでやることなくなったら来てくれれば吾輩助かります。”
「台無しだよ!!」
吾輩の顔面に急にホラーゲームに出てきそうな落書き猫?の人形がぶつけられた。結局これは何だったのだろう。そのまま走っていくあくあさんを眺める。この人形は置いていって良いのだろうか。後で制服と一緒に飾っておこう。必要であればまたどこかで取りに来るだろう。吾輩は運転席に乗りエンジンを掛けた。
「あ、シオンちゃん後でパーティー終わったら家まで送ってもらうから後でメッセージ送るねー!モブさんよろしくー!」
そう宣い去っていく魔女っ子。
は?
結局あくあさんもシオンさんも送っていきました。
本当に締まらないのなんでだろうね。
モブ
自分の終わり方というものを考える。
とにかくお金を貯めたら不労所得で過ごしたい。という欲望にまみれた思いに気づいた。
叶わないよ
あくあ
引退。お疲れ様でした!
この小説ではちょこ先のヒモになったあとにモブの下働きになるかもしれない。考えてないが出稼ぎに出てもらうかもしれない。
holoxの面々
こより博士のパーフェクトな網により捕獲された。この網は壊せないし暴れれば暴れるほど締まる。ハムみたいにギチギチになるまで。パーティーには行けなかった様子。
侍「ん?なにか助けを求めるような声が聞こえたような?気のせいか。あくあ先輩楽しんでるかなー」
斧街
然りげ無く命を刈り取ろうとしたが避けられた。悔しい。
船長に斧を当てるように指示したのかは不明。
のどか
悲しい。
後日モブと共にあくあ衣装と猫?人形を飾る場所を作った。
マリン
腰砕かれた
シオン
免許!!
モブに資格勝負で勝てなかった。これからお休みの度に資格が増えていく。そのうち死角はありませんになるかもしれない。