吾輩はホロライブのパーフェクトスタッフである   作:ジョ力

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ついにこの作品も50話目となりました。今年の目標も一ヶ月に一回は更新していくことにします。よろしくお願いします。
お気に入りが600件!感謝です!!


50 新年早々パーフェクトスタッフからアルティメットスタッフへクラスチェンジだ!!

 

吾輩はパーフェクトスタッフである。

 

今年の新年早々イベントをなんとか乗り越えた。つまり吾輩の仕事も終わりということで遅めの寝正月とさせていただこう。と、その前に疲れ果ててるから仮眠してから帰る予定だ。帰路の志半ばで寝落ちするのは避けたい。

そう考え最早定位置にもなった吾輩の仮眠スペースの布団をめくった。

 

「休めると思っていたのかぁ!!」

 

気のせいか布団の中に茶色いヘビのような着るパジャマを被ったどこかの総帥似の生物が居るではないか。頭部部分がヘビの顔になっているせいかヘビの口から角が生えているように見える。これがツチノコなのか?ひとまず角を掴みベッドから引きずり下ろす。

 

「あぁあああ!!」

 

「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」

 

不届きな侵略者から吾輩の寝床を取り戻したのだが、その際の断末魔が2つだった気がする。1つは吾輩の後ろだったが、たまに仮眠室に現れる妖精の類だろう。世の中科学では解明できない不思議なこともあるものだ。

 

「最近モブ吾輩の扱い雑じゃねー?」

 

うにょうにょと身体をくねらせてこちらに登ってこようとする蛇着ぐるみ総帥。そうか今年は巳年だったかと思い出しつつラプラスさんを引き剥がした。

 

「モブも一緒に神社にーって凄い嫌そうな顔するじゃん」

 

当然である。吾輩はこれから寝正月を敢行するのだ。

職場ではあるが最早体力を回復させるためになりふり構ってられない。その旨をベッドの横から吾輩を覗き込んでくるラプラスさんに告げた。彼女は良い子だから理解してくれるだろう。

 

「神社に行きたいから社用車出してよ」

 

彼女は悪い子だ。どうしても疲れてるスタッフを休ませる気がないらしい。しかも吾輩が被ろうとしている布団をラプラスさんは両手で抑えている。これでは寝れない。非常に狡猾な性格である。

 

「ねーねー!モブってばー!!幹部達が着付けして待ってるよー」

 

思わず大きくため息が漏れるが彼女達の要請に応えねば寝ることすら許されぬのがホロライブのスタッフだ。これなら黙って帰った方が良かったと頭の片隅に浮かぶが帰っても呼び出されるのだから変わりないと思うことにした。

 

“運転するのは構いませんがどちらまで?”

 

「ホロライブ神社!みこ先輩の神社だとご利益なさそうだし」

 

わからんでもない。この前みこさんに神社で何祀っているのかと聞いたところ「え?まつる?」と返されたのであの電脳桜神社には何も祀られてないのだろう。何か居るとしたら多分それは不法滞在系のヤバいヤツに違いない。吾輩はそう思うことにしたのだ。

さて、気を取り直し準備していくとしよう。

 

「じゃ幹部達呼んでくる」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「いやーモブさんすいませんね。いつも大変なことさせちゃって。今年もご迷惑お掛けするかもしれませんがよろしくお願いします」

 

“いえいえ、こちらこそ”

 

車の前でルイさんに軽く謝られつつ社会人らしい挨拶をしていると

 

「ねーモブはよ行こ」

 

「モッピー着物苦しいんだから早くー」

 

「“コイツら”」

 

ぴーぴー言ってるラプラスさんとを沙花叉さん。まったくもって自由な奴らである。

彼女達は見目は良いのだが如何せん自由が過ぎる

他のholoxメンバーであるこよりさんは会った際に挨拶をして今はポシェットの中を覗いてウンウン唸っている。

いろはさんも同じく挨拶してきてぽこべぇにに帽子を被せている。個性がよく出ており胃もたれしてきた。

 

“ほら全員乗ってください。ホロライブ神社に行きますよ”

 

「「「「「はーい」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車内にて

 

助手席に沙花叉さんが座り後部席ラプラスさんルイさん。更に後ろにこよりさんいろはさんといった配置で座った。ルイさんいろはさん以外何かしそうで怖い。

 

「そういえば今月で配信やめるけどモブさんなんか頂戴」

 

戦々恐々としていたが別段事故も起きず神社の駐車場に着くと同時にそんな事を沙花叉さんが言い放った。

なるほど卒業とは違うが一区切りするので祝いの品を寄越せとそう言っているのか。ニヤニヤとこちらを見て笑っているシャチに吾輩は吠え面をかかせてやると決意したは良いものの何かあっただろうか。外出用のポシェットを漁ると良さげなものを見つけた。

 

“ではこれを”

 

「わーい……?ナニコレ」

 

“塩飴”

 

沙花叉さんはシオっ子だし塩がかかってて良いのではないか。我ながら素晴らしいプレゼントだと思った。引き攣った顔で固まっているシャチ娘を尻目によっこらせと車から降りる。ゾロゾロとholoxのメンバーが降り始めたのを確認し最後に沙花叉さんの姿もあった為鍵を閉める。ヨシ。

 

「これで満足できるかー!!」

 

“おあーっ!?”

 

「モブさん!!?!?」

 

軽く運転で固まった身体を解していると、突然残虐なシャチが車のボンネットをペンギンのように滑りながらパンチをぶち込んできた。首が吹き飛ぶかと思われるパンチが顔面に突き刺さり吾輩は断末魔を上げることになった。

 

「モブさん大丈夫!?凄い鼻血でてるよ!これつけて」

 

「おい待てこよりなんだその仮面」

 

痛みに悶えているとこよりさんが何か顔に取り付けたのが分かる。なんだこの硬い仮面はまるで石のような材質だ。何か焦ったような雰囲気のルイさんの声も聞こえてくる。

 

“ぬわー!!”

 

「おい幹部仮面から杭みたいなのが出てモブの頭に刺さってないか!?」

 

「わぁ!!?モッピー!!!?」

 

「わぁぁあ!!こよりなにしてるんでござるかぁああ!!」

 

「おいこら神社で何騒いでるんだってモブさん何その仮面!?」

 

頭部に何か突き刺さってる感覚があるが痛みは無く。ただ視界が悪く周りがどうなってるか分からない恐怖とこよりさんはシバくことに決めた。そして多分ミオさんの声が聞こえたのでそちらの方に振り向いてみる。吾輩どうなってる?

 

「ヒエッ」

 

「みおしゃー!騒いでるの誰だった?」

 

「ん?モブさん何してるにぇってうわぁなんだその仮面!!?」

 

「フフフholoxの活動資金を全部使って揃えたエイジャと石仮面と紫外線照射装置をくらえー!!」

 

「おい待て博士今なんて言った!?」

 

“あぁ、ああぁあ……目がぁ!目がぁぁああ!!!”

 

「うわっまぶしっ」

 

何か怯えるミオさんと多分スバルさんとみこさんの声が聞こえた。吾輩の顔にどんな面が着けられてるのかと聞こうとしたところとんでもない光が視界に入り込んでくるではないか。ぎょえー!!

 

「な、何してんだこより」

 

「ふ、フフフ。やはり本当だったんだ。これでこよの研究は最終段階に入った!!はーはっはっは!!」

 

「も、モブさん倒れてるけど大丈夫でござるか?」

 

「あ、動いた。仮面壊れてくよ!?」

 

吾輩はどうやらあまりの光量に倒れてしまっていたようだ。周りが妙に騒々しいのでゆっくりと起き上がるとパラパラと顔から石のような破片が崩れていく。顔についていた物は石のような材質の仮面だったようだが壊れてしまった様子。

強い光を浴びたからか視界が妙にぼんやりしているが誰かが近づいてくる。ピンク色の髪が見えることからこよりさんだろう。

 

「ねーねーモブさんどんな感じ!?みなぎるパワーとかある!?」

 

視力が戻りきらないのにやきもきしているとこよりさんがそんな事を言ってきた。みなぎるパワーというのは分からないが感じていた疲労感がなくなってる気がする。

 

「…それだけ?翼が生えてくるとか生命を作り出したりなんて出来ない?」

 

なんてことを言うのか。人は翼が生えないし、生命を作り出すのは神の御業である。吾輩はただのパーフェクトスタッフだ。それよりこよりさんの後ろからholoxの面々が怖い顔して縄を手に持ちにじり寄ってきてるのが怖い。

 

「そ、そんなぁ。色々集めるの大変だったのにぃ!!」

 

「確保ー!!」

 

「おら!観念しろこより!!いくら使ったんだ!!」

 

「私の管理をどうやってくぐり抜けた!言え!!」

 

「ぎにゃあぁああぁあ」

 

「なんだったんだ一体」

 

「スバル。ウチはとんでもない瞬間を見ちゃった気がするよ」

 

「みこはわがんない」

 

獣のように殺到したholoxメンバーにこよりさんは一瞬でミノムシのようにされて連れてかれた。何があったか分からないが

どうやら先程聞こえてきた声はスバルさん、ミオさん、みこさんだったようだ。今年もよろしくお願いします。

 

「「「今年もよろしくお願いします」」」

 

「というよりモブさん大丈夫?特に身体とか体調とか。こよりついにやりやがったな」

 

ミオさんがしきりに心配してくれるが何の問題もない。寧ろ清々しい気分だ。先程沙花叉さんにぶん殴られた事やこよりさんにナニカサレタヨウダも許してもいいくらいに最高の気分を味わっている。新年に神社にお参りに来たからかもしれない。フッフッフ。

 

「ねーねースバルモブさんがおかしくなっちゃったよ」

 

「疲れすぎて深夜テンションと言う割には顔色は良いな。不気味すぎる」

 

「……おぉ、なんかもう…良いか。後でフブキに聞いてみよ」

 

なにやら怯えられてるような雰囲気を感じなくもない。しかし今の吾輩は非常に体調が良い。風に乗ってholoxのメンバーがこよりさんを木に吊るされていく声や音が聞こえる。目を瞑れば光景まで瞼の裏に浮かんでくる。何故かは分からないが五感が研ぎ澄まされているような…

 

「悦に浸っているところ悪いんだけどそこにいると邪魔だよ。今はお客さん居ないけどね」

 

「流石ミオしゃ!!相変わらずズケズケ言うじゃん」

 

「どういう意味だコラ」

 

「モブさんもおみくじ引く?シケ吉の中に1個だけ大吉あるにぇ。一回1000円。」

 

ミオさんの言葉にハッと思い神社の方へ歩く。神社が近づくとみこさんが阿漕な商売をしているようだ。ダメ元で一つ試してみよう。

 

「ちなみにスバル達はもれなくシケ吉だったよ」

 

「これ確率どんくらいなんだ」

 

「わがんない!でも多分30枚くらいシケ吉書いたからその中に大吉があるってことはー?んー…まぁとりあえず引いて引いて!」

 

確率が大分低いのは分かった。みこさんは箱を押し付けてきた。箱の中に手を入れると一番くじスタイルのようで二つ折りの紙がたくさん入っているようだ。

おみくじの紙は特に封がされてるわけではないただの二つ折りのようで指で開けてしまう。ペラっと捲って指を当てると何故かシケって書いてるのが分かった。

 

「モブさん随分難しい顔して探してるな」

 

「どーせ大吉出ないから好きなもん取っちまいなよ」

 

「なんでそんな酷いこと言うの!!出るもん!!信じれば出るようになってるの!!」

 

彼女達が何か言っている間に大吉と書いてるくじを発見。箱から引き抜いて内容を見る。当たり障りもない事が書かれている。どこか不正をしたような感じがしたのでそのままみこさんに返す。

 

「えぇえええぇええええええ!!!」

 

「な、なにぃいいいい!!大吉だとおぉ!!?」

 

「………」

 

驚くみこさんとスバルさんにじっとりした目でこちらを見てくるミオさん。何か言いたそうだね。

 

「後でちょこ先に精密検査頼もうか。連絡しておくね」

 

やはりこよりさんにナニカサレタヨウダの影響があるらしい。

癒月さんはさっき事務所で寝てた気がするので後でするとしよう。ミオさんがあまりにも心配そうな顔をしているのが気になるので寝ているところを叩き起こしてでも検査を依頼しよう。

 

「それが良いと思う」

 

「スゲーモブさん今年良い年になるよ」

 

「持ってる人は持ってるんだにぇ。ところでミオしゃ何話ししてるのー?」

 

「なんでもないよ。ところでみこち新年なのに自分の神社を放置するのはどういう了見だ」

 

「ほ、放置してないよ!敷地内ちゃんと掃除したもん!!」

 

「敷地内じゃなくて境内って言え。巫女だろお前」

 

「あーん!!スバルぅ!!!」

 

「今年も畜神が強すぎる!?」

 

「おーいみこせんぱーい吾輩達もおみくじ引かせてー!」

 

吾輩が早速帰ってからのスケジュールを考えていると急に姦しくなってきた。相変わらず殺傷力の高い畜神ミオさんに泣かされているみこさんに怯えるスバルさん。

そして遠くからholoxの面々が歩いてきた。こよりさんはミノムシにされて曳き廻しの刑にされている。吾輩を助ける声が鮮明に聞こえるがシャットアウト。

今年も騒々しい年になりそうである。

 

「ねーモッピーお汁粉食べたい」

 

「あ、吾輩もー!急に貯蓄してたお金なくなったから奢ってー」

 

自販機を指指して乞食してくる我が社のタレントがいるが、彼女達の要望を叶えるのが我等がスタッフの仕事である。

今年も頑張ろうと心に強い決意を抱いて自販機に向かうのであった。

 

まだまだ終わらない




モブ
アルティメットスタッフになっちゃった。本当なら色んなことが出来るのだが想像力が乏しいので究極生命体らしいことは出来ない。またタフになったね!

蛇総帥(角付)
茶色い蛇の着ぐるみを被ったラプラス・ダークネス。起立の体制してるとツチノコみたいなシルエットになる。
今回でholoxは財政難になった。

いろは
基本的にぽこべぇと戯れてる。モブが急に七色に輝いて驚いた。絶対人間やめた事を本能的に理解した。

ルイ
holoxの財政を管理してたがすっからかんにされて泣いた。しばらく質素生活しなければならないことを心に誓った。こよりを念入りに縛っておく所存。

クロエ
拳をモブの顔面に突き刺した瞬間がターニングポイント。究極生命体を生み出してしまった。なんだかんだでモブから祝いの品を後日贈られてニッコリ。でもこの小説においてはまだholoxアジトにはいる。雑用させられるかもしれない。

こより
ついに一つの研究を完成させたとは本人の談。これからゆっくりモニタリングをしていくぞと思ったけどお金なかった。
エイジャと石仮面をオークションで入手するためにholoxの資金を全部使い果たした。世界征服に遠退いた。

スバル
ホロライブ神社でほのぼのとボッタクリくじを引いてたらスタッフが究極生命体になる瞬間を目撃した。
新年早々輝かしい物見て縁起が良いなとか思った。

みこ
出張巫女。ボッタクリくじをしている。
なんだかんだでモブの生命エネルギーがとんでもない事になってるのに気付いてるけどそういうこともあるかと流した。

ミオ
獣の勘でとんでもない事が起こったのが理解した。
フブキに相談するも「それもまたロマンだね!そんな瞬間見れて羨ましい」と返されてスマホを置いた。

仮眠室の妖精(悪魔)
パーフェクトスタッフがアルティメットシイングスタッフになってて驚き。
「え、なんか、え?ちょっとモブ様とんでもない事になっちゃってるわよ。まぁただの人に使いこなせるような物ではないし?問題ナーシ!そもそも直せるかどうか知らなーい!」
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