吾輩はホロライブのパーフェクトスタッフである   作:ジョ力

67 / 74
次の話が3人分くらい中途半端に出来上がってる。完成させなきゃ。

忙しい時期抜けたと思ったら12月でまた忙しいっていうチクショウメー!!


20 このワトソン君怖いよー Byモブ

 

 

 

吾輩はパーフェクトスタッフでありヘルパー?である。

 

本日も快晴だ。今日の作業もほぼ終わっている為、洗濯でもしようかと窓から外を眺めている昼下がり。何やら空にピカリと光るものを視認した。

 

「ん?」

 

家主イナニスさんも何か感じとった様子である。外を確認した瞬間にダッシュで部屋の隅に退避した。吾輩も動くべきかと思ったが、その飛来物はあまりにも速かったようでドゴォンという破砕音と共に吾輩は吹き飛ばされた。

 

『ハローイナ!』

 

『ハローアメ。派手な登場ね。窓とモブさんが壊れたじゃない』

 

『プヘヘヘwwwダイジョーブ!モブさんが居るなら直してくれるでしょ』

 

『そのモブさんが貴方に吹き飛ばされて壁にめり込んでるの』

 

何が起きたのか。激痛に苛まれながら下手人を睨みつけると宇宙服を着たアメリアさんがロケットから降りてきたではないか。吾輩はあのロケットに吹き飛ばされたらしい。良く生きてたぞ吾輩。

 

『お、相変わらずのタフさ。普通の人なら壁のシミだった気もするけど。モブさん窓と床と壁直して』

 

“それは構いませんが、勿論アメさんは手伝うんですよね?”

 

『私は今からATM行ってくるわ。お金使っちゃったし』

 

颯爽と吾輩の横を素通りしていくアメリアさん。なんて堂々とした姿だ。そこに痺れもしないし憧れもないが。

 

『じゃ、よろ』

 

ソファに座りイナニスさんはノートパソコンを膝に乗せながら吾輩に笑いかけてきた。おや?これは誰も手伝わない感じだ。  

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

なんてことでしょう。本当に誰も手伝わないなんてことがあるなんて。

夕方になってしまったが、無事に吾輩は部屋の修復を完結した。

さて夕飯はどうしようか。

 

『さっき面白い話聞いたわ。モブさん今日の夕飯は何ー?』

 

『おかえりアメ。丁度モブさんがご飯の作成に取り掛かるところよ』

 

なんてフリーダムなんでござんしょ。アメさんはズカズカと部屋に入ってきてイナニスさんの横に座った。

服装はまだ宇宙服を着ていた。その姿でお金を下ろしに行ったのは勇気ある行動だと思う。そしてディナープリーズと宣っている。

さて、冷蔵庫にはたぶん牛肉、得体の知れない二枚貝、じゃがいもや玉ねぎ、セロリ、牛乳や生クリームもある。

クラムチャウダーにパンに肉を挟めば良いか。

 

『はーマジで家庭的だわ』

 

『バランスの良い食事に家事もしてくれるから便利よ。一家に一人必要かも』

 

『頂戴よ』 

 

『駄目』

 

などという会話が後ろから聞こえてくるが、吾輩モテモテである。しかし微塵も嬉しさを感じない。

料理の最中にも成長するパーフェクトな吾輩はついにこの国の家庭料理はほぼ作れてしまうレベルに達した。優秀なのは仕方ないがそろそろジャパンに帰りたいところ。

 

『そういえばぐらやカリオペが最近美味しいご飯を手っ取り早く食べるならイナの家に行くのが早いとか言ってたわね』

 

『食費や食材を持ってくるから私は何も言わないけど』

 

基本的に何か言うのは吾輩である。食費はまぁ分かる。でもぐらさんは明らかに食べたい物の材料だけ持ってくるのだ。その時点でパーフェクトな献立が崩れるので吾輩としては好ましくない。ピーナツバターサンドイッチくらい自力で作りなさい。

 

『良いじゃない!これから私も来るからよろしく!あ、これ美味しいナイス味付け!』

 

よろしくしないし盗み食いしないでいただきたい。罪人にはお皿に人数分取り分ける奉仕活動を任ずる。

 

『はいはい。わかりましたよーっと』

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

『それでアメは何か用があったの?』

 

『そう!面白い話聞いたのよ!!』

 

夕飯を食べ終えてから吾輩が3人分の皿洗いを終えた頃。

イナニスさんはお腹を擦りながらアメリアさんに用事を聞いていた。何やら廃ビルに夜な夜な人が集まっていて怪しいとのこと。更にその場所に調査に行こうと宣ったのである。

アイドルなのだから大人しくしておいてほしいのだが。

 

『というわけで食後の運動がてら行くよモブさん』

 

“はい?”

 

『いってらっしゃい気をつけてねー』

 

サヨナラ洗濯物達。吾輩に拒否権などなかったのだ。

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

『というわけでいるわね。怪しい男達が!』

 

やってきてしまいました。付近が薄暗くいかにもヤバい取引が行われてるであろうビルだった。

今吾輩達はそのビルの近くにある茂みの中に隠れているのである。何故こんなことをしているのか実に謎である。

 

『じゃあ話を聞いてみましょう』

 

どうしてなのか。いちスタッフとしては危険なことはしないでもらいたい。というより吾輩にも危険がありそうなのでこのまま帰りたいという思いをそこはかとなく伝える。

 

『なるほど。オイそこのチンピラ共話聞かせてもらいましょうか!』

 

『んだテメェコラ何見てんだ』

 

何を理解したのか分からないが、アメリアさんは怪しげな人達にガン飛ばしながら走っていった。まるでミサイルのように状況を悪化させるではないか。仕方なく吾輩もついていく。もしかしたら廃ビルなどの廃墟が好きな一般人かもしれない。

 

『なんだぁガキか。さっさとお家に帰りぐほあ!?』

 

チンピラリーダーらしき男が何か警告しようとしたが、アメリアさんは美しい右ストレートを顎へぶちこんだ。更にそこからマウンティングポジションで殴打を続ける。アイドル?

 

『お前はこの私のデケェ乳見てガキって言いやがるのかこの!この!!』

 

ドカバキグシャ

 

『こ、コイツイカれてやがる!テメェ等やっちまえ!!』

 

なんてことをしてくれたのでしょう。

この時点で吾輩達が悪役なのは間違いない。このまま帰ってしまいたいが何故か吾輩だけがチンピラに囲まれてしまった。

 

『あのイカれた女と違ってこっちはただのおっさんだ!ふくろだたきにしてしまえ!!』

 

確かにパーフェクトなスタッフは見た目ただのおじさんではある。吾輩としては痛い思いをしたくないのでアメリアさんに助けを乞うてみた。

 

『男だろ!頑張れ!!』

 

『へへへ見捨てられちまったなぁ。おらあ!』

 

アメリアさんはマウントポジションで人をボコボコしながら吾輩に丸投げの構え。そしてチンピラはバットで吾輩を殴りつけてきたではないかぐわー!!

 

『ちょっとぉ!?モブさんなに一方的にやられてんの!!』

 

『ハッ…これであの女だけ…ん?』

 

『お、おいバットが凹んでるじゃねぇか!?』

 

『馬鹿みたいな防御力した男だ!?こいつもやべぇぞ!!』

 

おのれチンピラ共め。吾輩のパーフェクトな平和的交渉をする前に力を振りかざすとは許せぬ。若かりし学生時代にナメられたら終わりということを教えてくれた先輩がいたが、まさにこういう事だったのだろう。とりあえずこのチンピラ共は謝らせねば気がすまない。

喰らえ!先輩直伝の「まっはぱんち!!」倒れた人を掴んで投げ飛ばす「にんげんぎょらい」!!オラ!パーフェクトスタッフナメんなよ!

 

「「ぎゃあぁああ!!」」

 

『ほっほーモブさん案外頑張ってる。流石ホロライブで鍛えられただけあるわ』

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

『で…結局あなた達はただ暴れただけだったと。何か得たの?』

 

『舎弟』

 

その後無事チンピラ達と対話した結果、廃墟を遊び場にしていたガラの悪い人達だと判明した。怪しい薬を売ってたり、取引があったというわけではなかったらしい。吾輩とアメリアさんはその容赦のなさっぷりに感動されてチンピラ達に慕われたというわけだ。

特に事件もなくアメリアさんはガッカリしたような顔をしていた。寧ろ事件を起こしたのは吾輩達だったというオチである旨をイナニスさんに語る。

 

『はあーつまんなーい』

 

『まぁ何もなかったのだから良かったね。モブさんそういえばバットでボコにされたと聞いたけど大丈夫?』

 

クッションを抱きかかえたアメリアさんは不満そうに足をジタバタさせている。この中で吾輩を心配してくれるのはイナニスさんだけだ。

 

『モブさん怪我すると我が家の家事は誰かしてくれるのか』

 

ケロリとした表情でシワクチャの服とアイロンを持ち上げて見せてくるイナニスさん。

なんということか。イナニスさんも心配していなかった。この世は利がなければ生きていけないという無情である。お金も溜まったので実家に帰らせていただきます。

 

『そうはさせない!』ガシッ

 

“ぐわー!!”

 

『私は夜食のピザが食べたいな』

 

この自由人共め!!イナニスさんは悪質タックルで吾輩を引きずり倒しその上にアメリアさんが座るという構図になった。首を曲げ後ろを見るとピザが食べたいと二人してきゃいきゃいと喚いていた。

 

『そういえばモブさん案外喧嘩?慣れしてたみたいだけどどうして?』

 

吾輩の上でアメリアさんが虫眼鏡でこちらを覗いてくる。

どうしても何も若かりし高校時代。まだ吾輩がブイブイいわせてた頃は血の気が多い人が多かったのだ。

 

『なるほどそれで鍛えられたということか。なかなか格好良かったわよ!もうチンピラ共を千切っては投げ千切っては投げで』

 

『ほう。流石モブさんカッコイー』

 

急に褒め褒めアゲアゲしてくるアメリアさんとイナニスさん。そんなにピザが食べたいのか。

 

『『うん!』』

 

清々しいほどに良い笑顔である。目の中に期待する星が輝いている。夜中にピザなんて身体に悪いが仕方ない。吾輩は二人を背中に乗せたまま起き上がった。

 

『おぉ?』

 

“ピザ作ってあげましょう”

 

『やっほーぅ!言ってみるもんだわ!』

 

『私はマルゲリータが良い!』

 

“今から作るので時間がかかります。ざっと完成まで1時間程です”

 

『わぁじゃあアメなんかゲームして待ってようか』

 

『そうしよ』

 

二人はそそくさと吾輩の上から降りてテレビの前でキャッキャウフフし始めた。やれやれパーフェクトスタッフは大変である。まさかピザまで作ることになるとは。そしていつ帰れるのやら。

 

その後ネットで調べながらピザを作ったが、二人共テレビ前で寝ていたらしく、匂いで熊のように目覚めてきていた。ありがたいことに味はまぁまぁだったとの評価を頂いた。そして食べ終えた彼女達はすぐに寝た。不健康!!

 

 




モブ
帰れないのが最近の悩み。
今回もヘルパー役な上に肉体労働までさせられた。ロケットに弾き飛ばされたりバットで殴られても大丈夫。どんどん耐久値が伸びる。そしてそのデータはどこかのピンクコヨーテが喜ぶのだ。

イナニス
最近健康的な食事を続けて太ってきたことが悩み。原因は他のホロメンがよく持ってくる上質な素材を使ったご飯を食べてゴロゴロしたりしてるから。少しストレッチを始めた。

アメリア
最近おもしろい事件がないのが悩み。
何かとんでもないことを起こそうとしたが、大空警察にガサ入れに入られたのでロケットに乗って逃げたのだとか。そのロケットはどこかの住宅に落ちたはずなのだが未だに見つかっていないとのこと。

ナメんなよ
このネタ分かれば結構オジサンゲーマーナカーマ。まっはぱんちとこの言葉でモブさんの出身高校が分かる。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。