吾輩はホロライブのパーフェクトスタッフである   作:きまぐれなるゾ・ョ力

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そろそろ全メンバー出し終えて小説の目標の終わりが見えてきたかなと思ったらホロメン追加ですわよ。まだまだ終わらないぜ!!
今回は小ネタ放出祭り。


83 イカれたメンバー(スタッフ)を紹介するぜ!パーフェクトスタッフの吾輩!以上だ!!

吾輩はパーフェクトスタッフである。

 

最近統合とかなんとかで大幅な人事変更があった。スタッフさんやマネちゃん達も増員されたが、ほとんどひとまとめになっただけだ。吾輩の仕事が変わるわけではない。そして業務量もやや増え気味だ。

 

『まさかモブさんの元で働くことになるなんて、なんか感慨深い。そして屈辱な気持ちもあるんだけど』

 

後ろから聞き覚えのある声を受け流しつつ、ここでイカれたメンバーを紹介するぜ!!という気持ちで改めてスタッフさん達と顔合わせをさせていた。

 

『元タレントのワトソン・アメリアよ。まぁ、殆ど知ってると思うけど。ヨロシクー』

 

今回、吾輩の作業室に合流したのは探偵だったアメリアさん。現在は探偵服は着ておらず、吾輩と同じホロライブのロゴが入ったシャツにスラックスを装着している。ナチュラルボーンイカレポンチなので、新人は噛みつかれないようにしてくださいと説明した。

 

『絶対にモブさんは後で泣かす』

 

指をパキパキと鳴らす音が後ろから聞こえたが他のメンバーを紹介していこう。正確にはスタッフではないアナウンサーなのだが、吾輩の目に留まったのが運の尽き。他の仕事も手伝わされてしまった3人。井月みちるさん、花園さやかさん、風白ゆきさんである。

「仕事が多いでーす!今度お酒をおごってくださーい!!とか言ったりしてイヒヒヒw」

 

「私には甘いものを買ってきてー!頭がいたーい」

 

「え、これ何か要求できる感じですか?なんだろ、出張の度にご当地お菓子買ってきてくれるし…うーん」

 

本日も3人とも何か言っているが、とにかく元気に仕事をしてくれている。素晴らしい。吾輩は頷いた。

 

『モブさん社員の要求が聞こえないの?私にも何か寄越せー!』

 

後ろからアメリアさんの野次が飛んでくるのでカロリーメイトを投げつけておいた。そして最後にパーフェクトスタッフである吾輩を紹介して以上だ!!

 

『モソモソモソゴクン。待って?さっき隣の部屋で雲みたいなマークが描かれた黒服のあくあちゃん見たわよ!?パソコンで動画編集してたように見えたのだけど!?』

 

アメリアさんはカロリーメイトを食べ終えてから吠えてきた。何のことか分からないな。暁は極秘で動く者達故、詳しく知ろうとすると消されてしまうのだ。ということでアメリアさんには元探偵といえど、気にしてはならぬと伝えた。

 

『そんなこと言って黒幕はモブさんでしょう!?』

 

机をバンバン叩くアメリアさんを無視し、集まってもらったメンバーに仕事に戻るように告げた。さぁ、今日も楽しい労働が待っている。もれなく皆の目が4んだ。

 

『モブさんが余計な一言を言ったから士気が下がってるんだけど』

 

“はて…”

 

吾輩も目が4んでいる。士気も高いように見せているだけで心の中は凪いでいる。社会人とはそういうものだ。目にまだ輝きのあるアメリアさんにそれだけ告げ、吾輩は仕事に戻っていった。

 

 

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『そこのパーフェクトスタッフ。そろそろお昼の時間だけど一緒にランチなんてどうかしら?』

 

吾輩がバリバリ仕事をしているとアメリアさんが話しかけてきたではないか。もうそんな時間かと呟きつつ伸びをした。

 

『モブさんは本当に無限に仕事をし続けられるのね。いろはちゃん達があなたの事を定期的に休憩か気絶させろと言ってるわけだわ』

 

やれやれと肩をすくめるアメリアさんの呟きに影でそんな事を言われているのかと驚愕した。最近(?)急に気を失うのはそのせいなのだろう。この前、深夜に突然ミオさんに後ろから手刀を繰り出されたから乱心かと思っていた。

 

『イカれてる。その後はどうしたの?まさかミオちゃん倒したとかしてないわよね?』

 

記憶がないが、咄嗟に飛び退いてミオさんと問答をしていると突然扉を開いた音が聞こえたような気がする。その時にナニカサレタヨウダ。頭が割れるように痛む。

 

『イカれイカれ。何故そんな生活してるのにカリオペがモブさんに4相が見えないと言ってんのか不思議だわ』

 

引いた顔をして距離を取るアメリアさん。吾輩とて毎日そんな事が起こっているわけではない。最近は家に帰れる頻度も増えているのだ。

 

『いえ?…あぁ、家…か。そうよね。そうだったわ。直近ではいつ帰宅したの?』

 

“三、いや四日、じゃない。五日前ですね。新人達の件でてんやわんやだったので。普段は週に二、三回帰ってます”

 

『ひえっ』

 

一瞬日付感覚が曖昧になっていた。何故かアメリアさんがさらに距離を取り怯えた顔をしていたが、昼休憩に入るのではなかったか?とドンドン距離が離れていくアメリアさんに呆れてしまった。

ふと隣の部屋で頑張って頂いている人の顔を思い出した。折角なので暁になったあくあさんも誘うことにした。昼休憩は長くないのでサッサと移動しよう。

 

『闇だわ闇。社畜の闇。ってもう移動し始めてる!!何をするにも速いんだけど!!』

 

 

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あくあさんがセカセカ働いてる隠し里(隣の部屋)に移動すると

 

「やーあくたん!!見て猫街だよーにゃーん!」

 

とあざとく猫のポーズをしていた星街さんがあくあさんに話しかけていた。星街さんの髪の色に合わせた青い毛並みの猫耳をつけており、ばちこーんとウィンクをしている。結構似合ってて良いんじゃないかな。

 

目をやられた。

 

“あはぁああー!!?”

 

「わあああ!?モブさーん!!」

 

『む、酷い』

 

「ねー!あくたんどーかな?」

 

「いや!?モブさんが蹲ってるよすいちゃん!?」

 

『惨すぎる』

 

吾輩が痛みで悶えているのに気にもせず話を進める星街さんは流石である。へへ、笑いがこみ上げてきやがった。

星街さんに怯えるあくあさんとドン引きしたアメリアさんの様子が手に取るように分かる。とりあえずお昼ご飯はどうだろうとあくあさんに声をかけた。

 

「悶えてるのにそこでお昼誘えるのどうなってるの!?あてぃし分かんない!!」

 

『ヤバ。身体が痙攣してるのに声が平坦なの気持ち悪い』

 

これは熟練の社会人の技術である。体調は悪いが電話越しでは元気に聞こえるというやつだ。なぁにアメリアさんもそのうち出来るようになる。ちなみに入門技として仮病のフリがある。学生の頃等バイト先にやった人もいるのではないだろうか。

 

「『怖いよー』」

 

「チッまぁ良いや…モブさんお昼行くの?すいちゃんも行こうかな。高いところが良い。あとお肉系」

 

目が見えるようになってきたので周囲を見渡すと、アメリアさんとあくあさんが抱き合って震えていた。何をそんなに怯えているのか分からない。不思議である。そして星街さんが高いお肉の店を要求してきたのだが、また太るのではないかと訝しんだ。

 

「…ッ…ふん!!」グシャア

 

“ブゴアッ!?”

 

「モブさーん!?」

 

『アンタってほんとバカ。何を考えているのか表情でよく分かる。愚かだわ』

 

突如乱心した星街さんに吾輩はまるでサッカーボールのように顔面を蹴られ、宙を舞った。神室町のヤクザが使うヒートなアクションにさすがの吾輩も“効いたわ、少しね”と呟きながら立ち上がった。星街さんは不満そうに悪態をついた。

 

「4んでよー。やっぱり魂にダメージを入れないと効かないのか」

 

『モブさんって高位の呪霊か何か?知らないホロライブかもー』

 

「あれぇ。あてぃしの知らない内にヤベー事になってるじゃん。ブレーキどこ?」

 

“いつもこんなもんですよ。”

 

『ソウカナ?ソウカモ』

 

いつものホロライブである。納得したアメリアさんとFXで全部溶かした顔のあくあさんに憎々しげに睨む星街さん。吾輩的にはいつもの事であった。それはそれとして全員ファミレスに連れて行った。とりあえず一番高いのどれだと唸る星街さんがいたが、彼女の食事量では大したダメージにはならぬ。ファミレスだしね。むしろ通常時でのぼたんさんへの奢りのほうがダメージがデカかったとだけ記しておこう。

 

 

 

そして星街さんとあくあさんをその場で見送り、アメリアさんと事務所に戻ってきた。するとフブキさんとおかゆさんが突撃してきたのでアメリアさんに対応を任せた。仕事をしながら何を話しているか聞き耳を立てておく。

 

「モブさんがいくら電話しても出ないから何事かと白上は思いましたよ!」

 

「ふぶにゃはモブさん達とご飯食べに行こうとしてただけなんだけどね。結局諦めてボクとふぶにゃだけでファミレス行ったんだけどさ。連絡取れないなんてどこに居たのー?」

 

『同じ店にいたわねぇ』

 

「ナヌゥー!?ひと声かけてくださいよ!?」

 

流石に店内で電話に出る気にもならず、立て込んでるので何かあればメッセージ欲しいと送ったのだ。その後特に返信もないから放置していた。アメリアさんが最初に気づき、フブキさんとおかゆさんが店内を歩いているのを教えてもらった。話かけるべきか迷ったが、パーフェクトイヤーで聞き耳を立てると「モブさんと一緒にご飯食べに行ったらお昼代浮いたのにね」と話をしていた。故に気にしないことにしたのだ。

 

「ア゛ァ゛…聞かれてたのか」

 

「あらー。残念だったね。下心もバレてると悲しいね。お姉ちゃんに甘えに来るといいよ」

 

「ハナレテ」

 

その下心もバレてるよ。しおしおと萎びていくフブキさんはおかゆさんの抱きつきを避けていた。アメリアさんも大分慣れたもので既に自分のデスクで作業をしていた。素晴らしい適応力。吾輩はにっこり笑った。

 

 

 

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1時間ほどすると今度はロボ子さんが枢さんと共に現れた。なんでも次の案件についてロボ子さんが聞きたいことがあったようだ。

 

「なるほど。理解した!」

 

「………」

 

心配だ。どうにもこの業界にいると理解した把握したと自信満々に言う人程分かっていないのだ。胸を張るロボ子さんに吾輩は不安を感じてため息を漏らした。

先ほどから無言の枢さんはロボ子さんの膝の上に乗せられている。まるで子供だ。すると恐ろしい表情でこちらを睨んできていたので吾輩は目をそらしていた。たぶん助けろという意味だったのだろうが吾輩は力になれない。

 

「あ、不安そうな顔をしているな!大丈夫だよ。ボクは新機能を追加したんだ。なんでも調べてくれる優秀なAIを積んでみた。どんな情報でも瞬時に答えられるようになって尚且つプライバシーに配慮するのです。まるで懺悔室!」

 

“懺悔室は何でも答えてくれる場ではなくGODに許しを乞う場です。もうすでに質の低いAIに呑まれてるじゃないですか”

 

「ちなみにすぅも聞いてみたんだけど正答率は50%くらいだったよ」

 

“しかもアテにならない”

 

「あれー?」

 

ロボ子さんはキョトンとしながら首を傾げる。枢さんもやれやれと肩をすくめていた。やはり横着せず自分で頑張って調べ覚えてもらいたいものである。

 

「そんなぁ。更に高性能になれると思ったのに」

 

「こうせいのう?」

 

「おまえー!!」

 

ロボ子さんがピーピー怒る。頬をむにむにと揉まれて枢さんはヤメローと叫んでいた。仲の良いことだ。吾輩が仕事に戻ろうとモニターに目を向けた。

 

「あ、そうだボクマネちゃんに後で寄るように言われてたんだった。モブさんはい!」

 

“はい?”

 

ロボ子さんから枢さんを預けられたので咄嗟に先ほどと同じく膝に乗せてしまった。爆弾を渡されてるじゃないか。不気味なまでに沈黙している爆弾に吾輩は頬を引き攣らせた。

 

「じゃ、枢また後でねー!ご飯何行くか決めといてくれると助かるよー」

 

吾輩は膝に乗せた爆弾が震え始めたのを見て、咄嗟にアメリアさんの方を向いた。アメリアさんは「飲み物とってこよ」と言って去っていった。なんて非情なスタッフなんだ。そこまでウチのメンバーと似なくて良いのにと少しずつ(怒りの)気配が大きくなっている爆弾に怯えていた。

 

「モブさん」

 

ぐるんと吾輩の膝の上で回転しこちらを見てくる爆弾と目が合った。吾輩は小さく悲鳴を漏らした。その爆弾は物凄い青筋が立っている。物凄く恐ろしい顔です。

 

「ロボ子先輩すぅの事ペットみたいに思ってると思うんだ。どうしてだと思う?モブさんすぅの事気づいてたのに何受け取っちゃってんの?ねぇ。一言言ってくれればロボ子先輩も止まったんじゃない?そこの所どう思う?取り返しがつくタイミングで無視するなんてパーフェクトスタッフらしくないよねぇ?ねぇ!!そもそもー」

 

吾輩のミスではあるのだが、おじさんが年若い女性を膝に乗せているというのは非常に世間体が悪い。降りてもらえると助かるのだが、と言っても両手で吾輩の胸ぐらを掴む枢さんは止まる気配がなかった。

 

「おぉい!ロボ子先輩の膝に乗せられてる時に子供っぽいって思ってたろー!!目で分かるんだよー!!おらー!!」

 

吾輩はロボ子さんが戻ってくるまで枢さんにぺちぽこ叩かれ続けたのであった。

 

 

 

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就業時間の終わり際、何か嫌な予感がする。吾輩は長年の経験から思わず立ち上がった。するとアメリアさんが胡乱げな目でこちらを見上げてきた。

 

『いくらなんでも今日一日で十分、色々あったでしょ?まだ何かあると?』

 

“今日は比較的穏やかでしたね”

 

『穏やか?』

 

さておき、嫌な予感がする場所はどこだろうか。ホロメンがいるあたりで使われているスタジオは…と確認した。キッチンスタジオにReGLOSSか。吾輩は確認のために歩き始めた。

 

『本当に?どれ、私も行ってみよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃 限界飯配信後の料理スタジオにて

 

莉々華side

 

「やべぇ皿割れた。しかも割れにくい樹脂のやつ」

 

配信後の片付けに落として綺麗に真っ二つになった皿を持ちながら皆に見せていた。手からこぼれ落ちるかのように落ちて割れるなんて不吉なことです。

あちゃーという顔の奏、はわわと焦る番長、天を仰いだらでんがいた。

 

「ま、結構皿は数あるし分からないっしょ」

 

自分にそう言い聞かせ、綺麗にチラシに包んでゴミ箱に押し込んだ。ついでに料理の最中に出たゴミも上から蓋をするようにゴミ箱へ。後片付けでキッチンセットを綺麗にしてピカピカになったのを確認してから配信中に飲んでいた残りのお酒を一口含む。

 

「ぷはー!うーし、これで完璧。証拠ー隠滅ー!ようやく美味しいお酒が飲めるってもんよねーング。」

 

“わからないと思っていたのか”

 

「ブフッ」

 

「凄い毒霧だ!!」

 

いきなり真横に表情の抜け落ちたモブさんが現れたので思いっきりお酒を吹きかけてしまった。らでんがなにやら後ろで感動しているけどそれどころじゃないことを分かっているのか。

ポタポタと吹きかけたお酒が顔から滴り落ちているのにピクリとも表情を変えないモブさんに恐怖を覚える。すると急にスッと視線をずらしお皿を眺めた。

 

“あれぇ?1枚足りなぁい”

 

「「「「「怖い怖い怖い」」」」」

 

“嫌な予感がしたので見に来たのですがどこに行ったのでしょうね。まさかしれっと処分しようとしたなんてことは⋯ないですよね?”

 

「怖い怖い怖い怖い」「ばれてーら!」「ですよねー」

 

“ほら何か言うことありますよね”

 

「何もしてないのにお皿が真っ二つに割れるって不吉だね」

 

“普通に皿を割っちゃいましたと謝ればいいものをアメリアさん、連れていきなさい”

 

『面白いものが見れたと言えばそうなんだけど下っ端風に使われるの納得いかないわ』

 

ばちこーんと私は可愛くウインクをしたけど許されなかった。アメリアさんとマネちゃんに両脇を抱えられて引き摺られる。同期は後ろから着いてくるけど助けてくれない。

 

「わ、私に何をする気!?辱められても屈しないわ!!失った戦力分を産めよ増やせよなんかしないんだからぁ!!」

 

“コンプラ部屋に缶詰にする罰も追加しましょう”

 

『おめでとう。最低8時間は休憩無しでコンプラ研修動画鑑賞よ』

 

「大人しくします」

 

「莉々華の扱い慣れてるなぁ」

 

あまりにも残酷な刑罰に科せられそうになったので私は屈した。あんな退屈な“………”あんな素晴らしい研修を何度も準備して頂くのは心苦しいのです。睨んでくるモブさんの圧に負けたわけではない。

 

「で、莉々華は何をさせられるのでしょうか?出来れば肉体労働でないほうが嬉しいんだけど」

 

“失った皿を作ってもらいましょうか。折角なので陶芸で”

 

「陶芸!モブさん、らでんもやりたいです!!」

 

「モブしゃー、はじめもやりたい!!」

 

「陶芸…土でやるやつかぁ。オリジナルで作れるんだっけ?スバゥマッマ描いても良いのかな」

 

面白そうじゃん。皆もやってみたいとなってるし、特にらでんのテンションが爆上がりだ。両手を挙げてやりたいとモブさんに自己主張していた。お皿割っちゃったけど結果的にプラスじゃないかとほくそ笑んだ。

 

 

 

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モブ視点

 

莉々華さん達にまず皿を作るための土を取りに行ってこいと指示を出した。莉々華さんが「話が違う!!」と叫んでいたが、アメリアさんがハンディカメラとスコップ、袋を渡して蹴り出していた。いいね。大分慣れた対応だ。元気そうな莉々華さん達を見て、折角だから窯も自作させるかと吾輩は頷いた。

 

『なんか慣れちゃいけない気がするわ!!』

 

“慣れてねー”と吾輩は言いながら、作業に戻るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなやり取りが一ヶ月前

 

『今日はなんか普通ね。もう終業間際なのに何も起きてないじゃない?』

 

“なにが問題なのか”

 

『こう、いつも何か起こってたから言葉にし辛いけど退屈に思っちゃって』

 

どうやらアメリアさんはもう壊れてしまったらしい。手をワキワキさせながら平和だと不満を漏らしていた。お労しや。壊れてしまった我が仲間の惨状に悲しみに包まれた。でも業務上大して問題ではないので、壊れてしまったコントローラーを直す作業に戻る。

 

『なんかアッと思うようなことはないかしら?』

 

そんな刺激を求めてどうするというのだ。平穏無事に過ごす事の何が悪いというのか。これでいいのだ。これで。そうアメリアさんに説きながら事務所内を眺める。

 

ミオさんがフブキさんを追いかけて縦横無尽に走り回っていた。大したことも起きていない。これが日常なのだ。

 

『いや、仕事は退屈で面倒なものだというのはわかるんだけどさ』

 

分かりきっていることに文句をつけたとて変わらない。ただ黙々と仕事を片付けて過ごし、ささやかな出来事に幸せを感じる事が出来るなら、それはとても素敵なことなのだ。そうアメリアさんに語り続けていると、星街さんの斧でホームランされたみこさんが吹っ飛んできたので机を動かして避ける。

直しているコントローラーを更に壊されてはたまらない。

 

「ぐえー!」

 

『うーん。この停滞してるような鬱屈とした気分を飛ばせるような笑える出来事とかないものか』

 

笑えるような出来事か。何かあったかなと記憶を掘り起こしていると

 

「ねぇモッピーこよりの薬でラプちゃんが本物のディ〇ブロスになっちゃったどうしよー!!?というかルイ姉もいろはも不在で沙花叉困ってるんですけどぉ!!沙花叉やること多いんだってば!!」

 

普段は現れないさかまた某が何か言ってるが、然程笑える話ではない。コントローラーを直す作業で忙しい後にしてくれと告げる。

 

『特に何もないわねぇ』

 

そんな笑える事がポンポン起きるわけがないのだ。配信だって常に面白いわけではないのだ。メリハリというものがある。

 

真面目な部分と面白い部分がバランスよくあることこそがー

 

「モブさん大変!!ロボ子さんが窯作るの手伝ってたらカクカクシカジカで大爆発しちゃった!!近くにいたReGLOSSが巻き込まれて皆アフロに!!」

 

今度はアキさんが慌てた様子で飛び込んできた。少し興味深い話である。

 

“アフロに…”

 

「どうしよう!!」

 

“ま、よくある話ですね”

 

『えぇ』

 

「ねぇわ!!というかモブさんたちおかしくなってない!?良いから!!早く!!なんとかしてってば!!」

 

アメリアさんとアハハウフフと笑い合っているとアキさんに肩を掴まれてガクンガクンと揺らされた。仕方ないと呟きながらアメリアさんと渋々腰を上げて解決に赴くのであった。

 




モブ
ちょっとやそっとの事では動じない。流石のパーフェクトスタッフ。毒されているともいう。

アメリア
今回からスタッフ枠として追加。パーフェクトスタッフの事は尊敬するがなりたいとは思ってない。ちょっとモブの死んだ目が似てきたと言われ発狂する。

これは最高のホロライブのスタッフ達

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