「ああ、もう何をしてやがりますの!」
木々を薙ぎ倒して戦う三機の機械人形の戦いにデュバリィは思わず声を上げる。
今は自動操縦にして、単独戦闘を行うために改修されているがいつかは自分達が乗り込む機体。
その人馬が今、《白》の一撃を受けて剣を弾き飛ばされた。
「よしっ!」
「どっちを応援してるのさ」
拳を握り締めて歓声を上げるデュバリィにシャーリィは呆れる。
しかし分からないでもない。
シャーリィは目の前の端末に映る機械人形の戦いを眺めながら《白》への期待を抱かずにはいられない。
記憶に残る彼と比べれば拙い部分もあるが、それを差し引いても期待をしてしまう。
「それに比べて……」
映像を切り替えて画面に《蒼》を映し出す。
こちらは期待外れ。
一つ一つの動作が鈍く、内戦の時の方が良い動きをしていると思える程に劣化している。
「これじゃあ《魔煌機神》がどれだけ通用するか分からないか……」
そう呟きながらシャーリィは画面から顔を上げる。
「でも……やっぱり奪うなら《蒼》か……」
結社の中ではクロウ・アームブラストを《蒼の起動者》から引きずり下ろすべきではないかという案が出ている。
《魔女》は彼を導いた責任から反対しているらしいが、それを尊重する理由はシャーリィにはない。
「……行くのですか?」
徐に立ち上がったシャーリィにデュバリィは尋ねる。
「ん~」
デュバリィの問い掛けにシャーリィは唸る。
「そっちよりも先に本命のお出迎えかな? ねえ、いつまで隠れてるつもり?」
振り返らずにシャーリィは森の中に言葉を投げる。
「っ……どうして分かったのよ!?」
「ユウナッ!」
呼び掛けに素直に反応する声とそれを咎める声に遅れて二人の男女が森の中から現れる。
その二人を見てシャーリィはあからさまに落胆した。
「ちょっとガレス、鉄機隊のお姉さんっ! 何でこんなザコを素通りさせてるのさ!」
現れた二人の士官学生の存在を無視してシャーリィは森の中にいる仲間達に向かって声を上げる。
「ザ、ザコですって!」
自分達の事など眼中にないという素振りのシャーリィにユウナは眦を上げる。
そんな反応にシャーリィは肩を竦める。
「そんなにシャーリィと遊びたいの? それなら――」
「喰らいやがれ!!」
次の瞬間、木々を薙ぎ倒して現れた《機甲兵》のハルバートがシャーリィに振り下ろされた。
「やった!」
「っ……」
巨大な鉄の塊が地面を穿つ衝撃と巻き起こる颶風を前にユウナは歓声を上げ、クルトは息を呑む。
「ハッ! ざまあみろ!」
《機甲兵》を操縦しているアッシュは完璧な奇襲の手応えに嘲笑する。
「アハハッ! ランディ兄の教え子のくせに随分思い切りがいいじゃない!」
しかし一撃を入れたと思った相手の哄笑がアッシュの耳に響く。
「ちっ――どこだ――っ!?」
慌ててシャーリィの姿を探すアッシュは重々しいエンジン音を聞き、次の瞬間《機甲兵》の中は闇となった。
「なっ!?」
ギャっと金属が切削される音が機体越しに響き、《機甲兵》が震動する。
「おいおい待てよ!」
普段の斜に構えたアッシュは背筋を冷たくして緊急のスイッチを叩くように連打する。
だが《機甲兵》は反応することなくアッシュは暗闇に閉じ込められたまま、鋼の体を削られていく恐怖を教え込まれる。
「っ――やめ――動けっ! 動けよっ!」
乱暴に操縦桿を動かしても機体は反応せず、何度目かのチェーンソーに削られる音によって《機甲兵》は無様に転倒する。
「なっ……」
その光景を外から見ていたユウナは絶句していた。
「何よこれ……」
シャーリィによって首を落され、右腕、左腕、左足、右足と順に《機甲兵》は斬り刻まれていく。
ユウナにとって《機甲兵》は理不尽の象徴だった。
トールズに来て、自分に専用機が宛がわれてもクロスベルを占領した機械の人形への嫌悪感は拭い切れていなかった。
なのにその《機甲兵》はまるでおもちゃを壊す気軽さで崩れ落ちて行く。
「これで……おしまいっと」
最後にシャーリィはチェーンソーを持ち直すと、火炎放射機に機能を切り替えてダルマになった《機甲兵》に火を点ける。
「あつ!? おい! 何しやがった! ここから出せっ!」
「アハハハハッ!」
アッシュの悲鳴にシャーリィは楽しそうに笑っている。
その姿にユウナは写真で見た事があるIBCを爆破した男の姿を重ねて身震いする。
「…………何なのよあの子……」
その光景にユウナは体を竦ませていた。
《機甲兵》を生身で一分も掛からず解体する様も、あの生意気で偉そうなアッシュを泣き叫ばせて笑っているシャーリィに自分がどれだけ自惚れた理由で戦いに参加しようとしていたのか思い知る。
「ユウナ、気をしっかり持て」
そんなユウナをクルトが声を掛ける。
「クルト君……?」
「ここが君のふんばりどころじゃないのか?」
「え……?」
「彼女に言いたいことがあったんだろ? リィンを見返したかったんだろ?
それとも自分よりも遥かに強い“犯罪者”から逃げるのかい?」
「っ……」
クルトの指摘にユウナは息を呑み、改めてシャーリィ・オルランドを見る。
シャーリィ・オルランド。
ユウナが憧れていた特務支援課のランディの従妹であり、二年前にクロスベルを襲撃した《赤い星座》の一員。
今では《結社》の執行者だが、ユウナ達の前の《旧Ⅶ組》の一人でもある。
「…………ふう……はあ……」
深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、ユウナはガンブレイカーを握り直してシャーリィを睨む。
何故《赤い星座》はクロスベルを襲ったのか。
何故ランディの従妹なのに、昨日のような――アッシュに今しているような非道ができるのか。
ユウナにとってシャーリィは理解し難い生き物にしか見えない。
「シャーリィ・オルランド。貴女に聞きたいことがあるっ!」
声を張り上げ、ユウナはシャーリィに襲い掛かった。
*
「クロウッ! やる気がないなら下がってろ!」
森の中、リィンの一喝が《蒼》を竦ませる。
「っ……別にやる気がないわけじゃねえよ!」
叫び返すクロウだが、突撃して来る人馬の一撃を受け止め切れず《蒼》は木々を薙ぎ倒して吹き飛ばされる。
「くそっ!」
リィンに言われなくても自身の不調、オルディーネとの同調がうまくいっていない事にクロウは苛立つ。
「あんな話で動揺しているのかよ!?」
自分に向けて悪態をクロウは叫ぶ。
今まで知ろうともしなかったオズボーンの真実。
家族を理不尽に奪われ貴族を憎む“鉄血宰相”。
結社の話を聞いてクロウが最初に考えた感想は、自分と同じ、だった。
――どうしてあんなことをした?――
振り返れば、祖父がクロウを憐憫に満ちた目を向けていた。
――何をしている同志《C》。オズボーンを殺せ――
振り返れば、死んでいった仲間たちが憤怒の声でクロウを急き立てる。
「クロウ待てっ!」
「うるせえっ! お前は引っ込んでろっ!」
幻聴を振り払い、《蒼》は人馬に特攻する。
《蒼》と人馬は《白》を置き去りにして山を駆け下りながら刃を交わす。
《蒼》が巻き起こす風が、人馬の疾走が、双刃と二刀がぶつかり合う度に戦いの余波は森を破壊する。
気付けば二体は獣道を飛び出して広く整備された街道に出ていた。
どちらともなく二体の機械人形は足を止めた。
《蒼》は翼を広げてわずかに浮き上がり双刃剣を構える。
《人馬》は四つの足で大地を踏みしめると二刀の剣を構える。
「クロウッ!」
しつこく聞こえて来るリィンの声にクロウは苛立ち叫ぶ。
「お前はそいつに乗ったばかり、俺は五年前からコイツを乗りこなしてるんだ! お前に心配される謂れはねえっ!」
自分に言い聞かせるようにクロウは叫ぶ。
内戦で《緋》に負けはしたものの、この一年の間に潜り抜けて来た修羅場や模擬戦は数え切れない程に行って来た。
その自分が遠隔操作の《魔煌兵》なんかに負けるはずはないとクロウは息巻く。
しかし――
《人馬》はクロウの叫びに何かを感じたのか、嘶くとその装甲は《銀色》に染まる。
「なっ!?」
《騎神》の第二形態に通じる変化。
五年を自慢するクロウにならば、自分はそれ以上だと言わんばかりの気迫の霊力を纏い《人馬》は剣を馬上槍に見立てるように構えて駆け出す。
地面を蹴る足が後方に爆発したような土煙を巻き上げ《人馬》は《蒼》に迫る。
「ちっ!!」
クロウは苦虫を嚙み潰したように舌打ちをして双刃剣を突撃して来る《人馬》に向けて突き出す。
《蒼》の剣と《人馬》の剣が激突し――
半身をズラして《人馬》は《蒼》の横を駆け抜ける。
「っ――」
《人馬》の一撃に双刃剣をちょうど真ん中からへし折られてクロウは絶句する。
「くそがっ!」
慌てて振り返ると、既に方向転換をした《人馬》が再び突撃して来る。
双刃剣を二刀に持ち替え――《人馬》の一撃に左手が半ばから吹き飛ばされて剣ごと弾かれる。
「っ――」
一つ間違えれば正面衝突になるだろう突撃。
《銀の人馬》は遠隔操作や自動操縦とは思えない正確さで激突を避けて《蒼》の左腕を突き穿ち、先程と同じように駆け抜ける。
「ざけるなっ!」
背後に飛翔して無理矢理《銀の人馬》に追い付き《蒼》は右手の刃を振る。
「あ……」
渾身の反撃は無造作に振られた剣に防がれる。
更には返す刃が《蒼》の手から剣を弾き飛ばし、旋回する遠心力を乗せた剣が翼ごと《蒼》の背中を強打して吹き飛ばす。
無様に吹き飛ばされた《蒼》は何とか足から着地するも、そこに《銀の人馬》が追い縋る。
「俺は――」
次の瞬間、八つの閃光が《蒼》を貫く。
クロウが負け惜しみを叫ぶ暇もなく、《蒼》は四肢をもがれ――
「――――」
力を溜めた最後の一突きが《蒼》の頭を抉るように穿つ。
「クロウッ!」
《白》が追い付き、リィンが見たのは《蒼》の首を剣の先に掲げる《銀の人馬》の姿だった。
「なっ――」
リィンはその光景に言葉を失い目を疑った。
クロウは――《蒼》は学院の演習で負けなしの先輩だった。
その《蒼》は四肢をバラバラにされ首までもぎ取られている。
導力通信に答えないクロウの安否をリィンは気に掛けるが、《銀の人馬》は切先に突き刺さった《蒼》の頭を無造作に振り解くとリィンに――《白》に向き直った。
「っ――」
対峙した瞬間、身が竦んだ。
「な、何で……?」
何もされていないというのに操縦桿を握る手が震えることにリィンは困惑する。
しかし、この状態をリィンは知っている。
これは姉弟子のテンションが振り切った時に感じたものと同じ。
「っ――」
思わず《白》はリィンの意思に素直に応えて後退る。
次の瞬間、《銀の人馬》は《白》の目の前にいた。
「なっ!?」
驚きながらも何度も味わった感覚にリィンは反射して太刀を盾にして突き出された剣を受け止める。
そのまま流れるように体は勝手に斬り結び始める。
《銀の人馬》は四つ足を器用に動かしながら、その立ち合いに応じる。
「くっ――」
左右の剣から繰り出される嵐のような剣戟にリィンは歯を食い縛り必死に太刀を振る。
《蒼》が無惨な姿となって敗北したのも納得する程の圧倒的な強さ。
同じ二刀流であってもクルトを遥かに超える手数と速さ。
鋭さこそ老師を超えていないが、その分一撃の重さはヴィクターを超えている。
――勝てない……
今の自分では逆立ちをしても勝てないと短いやり取りでリィンは思い知らされる。
何とかクロウを回収して逃げなければと思考を巡らせた瞬間――
太刀が空振り、身を翻した《銀の人馬》と目が合う。
――考え事ですか?――
無機質な機械の目がそう言って咎めていた。
そして次の瞬間、今までのそれよりも遥かに強い一撃が叩き込まれた。
「っ――」
その衝撃を《白》は受け止め切れず、仰向けに大地に背中を叩きつけられる。
そして《銀の人馬》の剣は盾にした太刀をへし折り、《白》の頭――のすぐ横に突き立てられた。
死を幻視したリィンは折れた太刀を掲げたまま茫然自失の状態のまま、《銀の人馬》がもう一方の剣を振り上げ――黒く小さな影が《銀の人馬》を横撃した。
「…………え……?」
《銀の人馬》は大きくよろけて《白》の上から離れる。
「大丈夫ですかリィンさん?」
《白》の眼前に少女が黒い戦術殻を纏って振り返る。
「アルティナ……?」
《白》を立たせる事を忘れて、リィンは彼女の名前を呟く。
その姿は普段見ている彼女の制服姿とは違う。
黒い水着のような“兎”を連想させるスーツと体の各所を覆う黒いオーブメントの数々。
そして何より特徴的なのはアルティナの手に沿うように浮かんでいる戦術殻の腕が握っている巨大な太刀。
小さな体躯でありながら機甲兵サイズの太刀を携えている不釣り合いな姿にリィンは戸惑う。
「援護します。その間にリィンさんは態勢を整えてください」
アルティナはリィンの安否を確かめると背を向けて《銀の人馬》に向き直る。
「援護って……何を言っているんだアルティナ!?」
戦術殻の鎧を身に纏っていたとしても、生身で巨人に挑むのは無謀過ぎるとリィンは叫ぶ。
「だいたい何でここにいる!? 実習はどうした!?」
矢継ぎ早のリィンの詰問にアルティナの頭に装着されていた兎の耳が半ばから折れて閉じたのが背後からでも分かった。
「おい……」
文字通り聞く耳を持たないと言う態度にリィンは顔をしかめ――遠くの背後で起きた爆発に振り返る。
「何だっ!?」
距離はかなり遠いが、爆発の発信源は先程までいた廃村の辺りだとリィンは察する。
「まさかクルト達も来ているのか?」
クルトはともかくユウナは《人喰い虎》や《神速》に挑むにはあまりにも未熟過ぎる。
だがリィンの心配にアルティナは首を横に振る。
「そちらは問題ありません。みっしぃ教官とランディ教官が追い付いて来ているはずです」
ならば安心かと納得しかけたが、“要請”を受けた自分達とは違い、実習をボイコットしてこの場に来ている事実は変わらない。
これで《機甲兵》を無断で持ち出しているなら厳罰か退学、放校処分になるのではないかとリィンは危惧する。
「ああ、くそ……アルティナ、クロウを回収してここから離れろ」
「その命令は拒否します」
「アルティナ……っ!」
そっぽを向くアルティナにリィンは更に言葉を重ねようとしたところで《銀の人馬》が立ち上がっている事にようやく気付く。
咄嗟に折れた太刀を構えるが、不思議な事に《銀の人馬》は先程の荒々しさを忘れたかのようにリィンとアルティナのやり取りを見守っていた。
「…………あれはどういう顔なんだ?」
「さあ?」
《白》と《黒兎》は肩を並べて《銀の人馬》に向き合いながら首を傾げる。
先程は剣や無機質な機械の目に感情を読み取れる程の殺気を感じ取る事ができたのに今は何も感じない。
「アルティナ――」
「いやです」
リィンが言葉を続けるよりも先にアルティナは拒否を繰り返す。
「我儘を――」
更に説得を重ねようとしたところで《銀の人馬》が動く。
離れた間合い。
無造作に振るわれた剣から鎌鼬が放たれる。
「っ――」
二人はその一撃に左右に跳び、飛んで、駆けて、翔けて――息を合わせて同時に《銀の人馬》に斬りかかる。
《銀の人馬》は左右の剣を掲げて、戦術殻の太刀と折れた太刀を受け止めて、振り払う。
「くっ……」
二人掛かりの攻撃に小揺るぎもしない《銀の人馬》にリィンは歯噛みする。
攻めて来なくなったとは鉄壁を感じさせる《銀の人馬》に何をどうすれば良いのか考えるリィンの元にそれは飛んで来た。
「リィンさん!」
「ばっ――」
戦術殻が握っていた太刀を投げて寄こしてアルティナの無謀な行動にリィンは太刀を受け取りながらも咎めようとするが息を呑む。
無防備になったアルティナに目もくれず、《銀の人馬》は焔を宿す太刀を受け取った《白》に向き直る。
消え失せたはずの殺気が再び宿り、左手に持っていた剣を投げ捨てて右の剣を弓を引き絞るように構える。
その姿にリィンは余計な雑念を振り払い、新たな太刀を陽に構え、アルティナが宿した“焔”に自分の“焔”を合わせる。
剣を槍に見立てて構える《銀の人馬》と“焔”を宿す太刀を構える《白の機神》は静かに睨み合う。
「ふふ……」
その静寂を破るように唐突にリュートの音色がそこに響く。
それを合図に二つの巨人は動き出す。
風を纏った鋼の刺突と焔を羽ばたかせた一閃がぶつかり合い――
「オオオオオオオオオオオオオオッ!」
雄叫びを上げ、髪を白く変化させてリィンはその一撃に全力を注ぎこむ。
焔の刃は剣をその体ごと断ち斬り、そのまま《白》は斬り抜ける。
――見事です――
まるでそう言う様に《銀の人馬》はその機械の瞳から輝きを消失させ――爆散した。
「………………勝ったのか?」
《人馬》の爆発を振り返ったリィンは《機神》から抜け出してその残骸を振り返る。
勝った実感が湧かない。
心の何処かで《銀の人馬》は本気ではなかったのではないかと疑念を感じる。
どこか納得が行かない不完全燃焼を胸にリィンは一先ずの危機は去ったと安堵する。
「そうだ。早くクロウを助けないと。それにクルト達も――」
そう呟いてもう一度《白の機神》に乗り込もうとしたリィンは急速に意識が遠のき体を揺らす。
「リィンさん!?」
アルティナは《機神》の上から落ちそうになったリィンに慌てて近付いて、戦術殻の腕で意識を失った彼を受け止めた。
原作のココが気になった点
リィン
第Ⅱの生徒が来てしまったとは言え、他言無用を厳命された《ハーメルの悲劇》について生徒達に話すのは口が軽すぎると思う。
レクターの内偵であるアッシュを始め緘口令を素直に聞くほどの信頼関係が生徒と結べていないので何の意味もなしていない気がしました。
そのアッシュもランディに怒られても悪びれず聞く耳持っていませんでしたから。
特にユウナは「これだから帝国人は」と言う理由が増えたわけですから。
加えて、ユウナ達の勝手な行動をかつての自分達も同じだと指摘されてブーメランと言われていますが、降りかかる火の粉を避ける無茶と火中の栗を拾いに行く無茶は全くの別物だと感じました。
特に動機はリィンへの反発心と自己顕示欲による行動なので、ここでクルトのイメージが護衛対象を放り出して敵に突撃する護衛役(笑)となりました。
ランディ
アッシュが機甲兵を暴走させて実習からエスケープをした件ですが、生徒達を実習地に送り届けるのは良いけどそれからヴァリマール発進まで実習地に残って何をしていたのか気になりました。
アッシュ達のエスケープが事故であれ故意であったとしても、あの時のランディが優先すべきことはリィンへの援軍ではなくアッシュ達の捜索なのではないでしょうか?
トワ
個人的に一番あの場面で的外れを事をしていた印象がありました。
ヴァリマール発進。
レクターの要請を受けた段階でヴァリマールを動かす事態を想定しているので驚くことではない。
TMPと領邦軍への連絡。
両軍とも許可を出しているのでリィン達が何処に言っているのか把握しています。
その上で解決をリィンに委ねているので連絡したところで禁足地であるハーメルに援軍は送れません。
なので連絡したところで意味はないでしょう。
むしろトワはヴァリマールが何処に向かって飛んで行ったのか知らないはずでは?
第Ⅱ生徒の出動。
何のためにリィンが新Ⅶ組を置いて行ったと思っているんでしょうか?
トワとしてはヴァリマールに促されたからその場の勢いで行動したと言う事でしょう。
ゲーム的には新Ⅶ組の独断行動を有耶無耶にすることと第Ⅱ全体でハーメルの悲劇について情報共有するためなのは分かるけど、それまでの厳しい忠告の前振りが全て無駄になっていると感じました。
それに帝国の最南端の山奥の廃村に徒歩が混じる行軍にどれだけの時間が掛かるのでしょうか?
現に全てが終わってから到着しているので役に立っているわけでもない。
むしろ《ハーメルの悲劇》を話さなければいけなくなったので、本来ならリィンが処罰される口実を増やしただけだと考えています。
こういう事を書くとまた粗探しをしていると言われると思いますが、自分にとっては無視し切れない問題点だと考えています。
閃Ⅲにおいては全章に渡ってこのような行動と言動が自分的に激しくズレていると感じる描写が多く、今後共に話の中でも自分的に整合性を作るために指摘、変更することが多くなると思います。
そう言った表現を好まない人もいると思いますが、自分はそう言う芸風の筆者なのだとご了承ください。
逆にこの粗に対して自分はこういう解釈をしていると言った意見については、自分の視野を広げる事になるので大歓迎です。