閃の軌跡Ⅲ ―偽りの仮面―   作:アルカンシェル

76 / 113
76話 貴族の意地

 

 

 

「ええいっ! ちょこまかと逃げおって! 帝国男児なら潔くその首を差し出すがいい!」

 

「お前がそれを言うのか!」

 

 今にも停止しそうな《モルドレッド》をリィンは必死に動かして言い返す。

 頭は斬り飛ばされ、サブモニターだけの劣悪な視界。

 バスターライフルを防いだ余波で崩れた両手はもはや武器を握ることすらできず、リィンは機体を放棄する暇もなくティルフィングから逃げることしかできていない。

 

「アルティナだけでも降ろせれば」

 

「むっ……」

 

 リィンの呟きに膝の上に座るアルティナは眉を顰める。

 しかし抗議はそこまで。余計な文句を言って集中を途切れさせて良い状況ではないことはアルティナも理解している。

 

「せめて片手でもあれば……ぐっ!?」

 

 機体に衝撃が走り、赤く染まっていた操縦席が明るくなる。

 胸の一部が抉られ、隙間から己の愛機の顔が見える。

 

「くそ……」

 

 思わず悪態を吐かずにはいられない。

 これならば機体を放棄して生身で戦った方がマシだろう。

 しかし、早く《モルドレッド》を落としてバルフレイム宮に突入したいクロワールはその隙を与えずに攻め立てる。

 

「リィン、このままでは……」

 

「分かってる……けど……」

 

 防戦に徹してギリギリの所で持っている。

 帝都の導力は全て停止しており、遠巻きにこちらを伺っている皇宮守備隊の助けは期待できない。

 

「リィンッ!」

 

「っ――」

 

 不意に《モルドレッド》が傾く。

 度重なる回避行動によるダメージの蓄積が《モルドレッド》の膝を砕く。

 

「もらったっ!」

 

 その隙を逃さず、ティルフィングは深く踏み込み必殺の突きを放つ――ことなく、その場から飛び退いた。

 直後、《モルドレッド》とティルフィングの間に銃弾が撃ち込まれた。

 

「フッ……そこまでだクロワール卿」

 

「何奴っ!?」

 

 あるはずのない銃撃にクロワールは警戒を高める。

 そしてリィンとアルティナは通信機越しに聞こえてきた声に驚く。

 

「その声は……」

 

「オリヴァルト殿下ですか?」

 

「ピンポーン♪」

 

 二人の呟きに軽薄な声が返ってくる。

 そして空から深紅の《シュピーゲル》がドライケルス広場に着地する。

 

「いやいや真打ち登場といった所かな……いや、むしろ遅くなって申し訳ない。本当に……」

 

 《シュピーゲル》に乗ったオリヴァルトはリィンが乗っている《モルドレッド》の姿を見て、軽口を引っ込める。

 先のバルフレイム宮を狙った砲撃と今の《モルドレッド》の有様を見れば、自分たちがどれだけ彼に守られていたか痛感する。

 

「おやおや、これはこれはオリヴァルト殿下。貴方がこのような場に出て来るとは思っておりませんでしたよ」

 

「それはこちらのセリフだよクロワール卿……

 まさかこのような大それたことをまた仕出かすとは思っていなかったよ」

 

 オルディスで決起して注目を集め、軍を出動させて手すきとなった帝都を精霊回廊を用いて強襲する。

 オカルト的な要素こそあれど、見事に出し抜いた手腕をオリヴァルトは褒める。

 

「だがこれ以上の無法はボクが許さない……

 このオリヴァルト・ライゼ・アルノール。父上に代わって貴方を討たせてもらう」

 

「ふん……偽帝の血に混じりものの皇族が随分と上からものを言ってくれる……

 そなたの実力は《達人》に至れなかった凡夫。《剣匠》である私に挑むなど笑わせないでもらいたい」

 

 オリヴァルトの宣戦布告をクロワールは嘲笑う。

 更に付け加えるならば、《シュピーゲル》の武装は導力銃。

 武を尊ぶ帝国人にとって、それは余りにも貧弱だと失笑する。

 

「では、私ならばどうかな?」

 

 戦場にもう一つ新しい声が響く。

 《シュピーゲル》の背後から回り込むように二つの剣閃が放たれ、ティルフィングに迫る。

 

「なにっ!?」

 

 ティルフィングは咄嗟に二つの剣閃を剣で切り払い――その時には目の前に《ドラッケン》が光を纏った大剣を構えていた。

 

「奥義――《光凰剣》!」

 

「おおっ!?」

 

 ティルフィングはその衝撃を受け止めきれずに、足で大地を削りながら後方へと吹き飛ばされて、止まり膝を着く。

 

「その声……その技……まさかアルゼイド子爵閣下!?」

 

「フフ、よくぞ粘り、耐え忍んだリィンよ」

 

 《ドラッケン》は《モルドレッド》から降りて見上げるリィンに労いの言葉を送る。

 

「ここからは私とオリヴァルト殿下が引き継ぐ。君たちは退きたまえ」

 

「で……ですが、貴方の体は……」

 

「ふ……心配は無用。今の私はユミルにいた時よりも強い」

 

「っ……」

 

 断言された強い言葉にリィンはそれ以上の反論ができなかった。

 何よりも《ドラッケン》の背中には有無を言えない頼もしさがあった。

 

「子爵閣下……」

 

「おや? ボクの時と反応がだいぶ違わないかいリィン君?」

 

「それは当然かと……むしろアルゼイド子爵がいるのならオリヴァルト殿下が出て来る必要はあったのでしょうか?」

 

「いやいや、そんな無体な事言わないでくれたまえアルティナ君」

 

 アルティナの辛辣な言葉にオリヴァルトは肩を竦める。

 そしてティルフィングが立ち上がった。

 

「《光の剣匠》――ヴィクター・S・アルゼイド……

 二度と剣を振れない体となったと聞いていたが、今の一撃は……」

 

 噂話と今の剣撃を比較してクロワールは訝しむ。

 

「ユミルでの療養とリハビリの賜物と言わせてもらおうか」

 

 不敵な笑みを浮かべてヴィクターは大剣をクロワールに突き付ける。

 

「まさかこのような形で《青の剣匠》と剣を交えることとなるとは……」

 

「ふん……まさかそんな量産品の機体と剣で私と戦おうとは、“ガランシャール”のない《光の剣匠》など恐るるに足らん」

 

 ヴィクターの言葉にクロワールは言い返す。

 金の剣を携え、青の闘気を漲らせるティルフィングの存在感と《ドラッケン》と《シュピーゲル》のそれとではどちらの方が強いかは明白だった。

 しかしそんな強気な態度にヴィクターは憐れむように続ける。

 

「《剣匠》の高みに昇りながら、随分と落ちぶれたものだ。クロワール卿」

 

「…………何だと?」

 

「剣など“強さ”の指標の一つに過ぎぬ……

 “アルゼイドの剣”ではないからと言って、“私の剣”が劣る理由など一つもない……

 何より、他人から掠め取った剣で己を飾るそなたが“強さ”を語るなど笑止千万! 同じ《剣匠》として恥ずかしい限りだ」

 

「……よくぞ言ったな! では貴様らをこの“ケルンバイター”の錆にしてくれる!」

 

「うーん……

 ヨシュア君やレン君が聞いたら怒りそうなセリフだね……リィン君、アルティナ君、下がっていたまえ」

 

 おどけながらオリヴァルトは庇うようにリィンたちの前に出る。

 

「征くぞ! クロワール・ド・カイエンッ!」

 

「来るがいい! ヴィクター・S・アルゼイド!!」

 

 二人の剣士が機械の衣を纏って剣を交える。

 ティルフィングは人間と見間違うほどの機敏さで反応して動き、機甲兵を攻め立てる。

 《ドラッケン》は大剣のパワーでティルフィングの速度を受け止め、反応の鈍さが《シュピーゲル》の銃撃がフォローする。

 

「くっ……」

 

「ここは危険です。リィン、私たちは離脱しましょう」

 

 歯を食いしばって拳を握るリィンにアルティナが声を掛ける。

 

「わたしたちができることは全てやりました……

 後は殿下たちにお任せしましょう」

 

 アルティナもリィンの気持ちは痛いくらいによく分かる。

 準起動者としてリィンと二人乗りして共に戦ってきた《ティルフィング》への愛着はアルティナにもある。

 できる事なら自分たちの手で取り返したかったが、《モルドレッド》はもう自立できない程に損傷して、リィン達には戦う術がない。

 

「リィン……」

 

「分かってる……分かってる……」

 

 悔しさを噛み締めるリィンは自分の無力さを噛み締めて――

 

 ――■■■――

 

「え……?」

 

 リィンは誰かに呼ばれた気がして振り返る。

 

「リィン……」

 

 その様子にアルティナは訝しむ。

 リィンが振り返った方角は北西。

 ヘイムダル北西には聖アストレイア女学院があるサンクト地区がある。

 そこまで思考を走らせてアルティナはリィンが気に掛ける理由を察する。

 

「行きますか?」

 

「アルティナ……?」

 

 アルティナの呼び掛けに我に返ったリィンは振り返る。

 

「ここでわたしたちができることはもうありません……

 ですが元カイエン公は策謀家です。アルフィン皇女に手を伸ばしている可能性もゼロではありません」

 

 という建前でエリゼが気になるのだろうとジト目をアルティナはリィンに向ける。

 

「あ……ああ……そうだな……」

 

 見透かすようなアルティナの目に戸惑いを感じながらリィンは頷く。

 振り返ればティルフィングと《シュピーゲル》と《ドラッケン》がドライケルス広場で激しくぶつかり合っている。

 この場に留まっていても棒立ちでオリヴァルトたちの戦いを見守ることしかできないなら、アルフィン皇女の安否を確保する方が良いのだろう。

 

「そうだな……行こう。アルティナ」

 

 その提案にリィンは頷いて、後ろ髪を引かれながらも北西、サンクト地区へと駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 聖アストレイア女学院は人で溢れていた。

 

「押さないでください! 慌てず、こちらの誘導に従ってください」

 

「ここは安全です。ですからどうか落ち着いてください」

 

 聖アストレイア女学院に対面するビルの上からリィンとアルティナは動かない導力車の上で避難民に呼び掛けているアルフィンとエリゼを確認する。

 

「思っていたよりも安全そうだな」

 

「ええ……内戦の時は遊撃士と猟兵が帝国軍よりも先に確保されていたので、その教訓が生かされているようです」

 

 避難民への呼び掛けはアルフィンとエリゼが担い、誘導は女学院の生徒たち。

 そしてそれらを守るように周囲には憲兵隊が守りを固めている。

 

「この様子なら俺たちが何かをする必要はないな」

 

 むしろ今二人に話しかけても憲兵隊を刺激し、避難民を混乱させるだけだろう。

 リィンはエリゼの安否を確認できたことに満足して踵を返す。

 

「行こう、アルティナ……

 どこかで機甲兵を見つければ、アルティナに渡したゴスペルで動かせるはずだ」

 

「…………リィン?」

 

 あまりにあっさりとしたリィンの反応をアルティナは訝しむ。

 しかし、次に行こうと言ったリィンは先程と同じように呆けた顔をして、ある方向を見入っていた。

 

「…………ヘイムダル大聖堂?」

 

 リィンの視線の先を辿ってアルティナは目立つ建物を見つけて首を傾げる。

 

「そういえばルフィナ・アルジェントが大司教として大聖堂に就任しているらしいですね」

 

 アルティナの呟きにリィンはびくりと体を震わせる。

 その反応にアルティナはため息を吐く。

 

「行きましょう」

 

「え……? アルティナ?」

 

 何故か躊躇するリィンの首根っこを《クラウ=ソラス》に掴ませ、アルティナはもう一方の腕に座って《クラウ=ソラス》が飛ぶ。

 区画を軽く飛び越えて着いたヘイムダル大聖堂は、女学院と同じように避難してきた人たちでごった返していた。

 

「こちらも大きな混乱は――」

 

「ああ! いいからちゃんとこっちの言うことを聞きやがれ!」

 

「アルティナッ!」

 

「んっ! 《クラウ=ソラス》」

 

 ガラの悪い声とその姿を見た瞬間、二人は動く。

 《クラウ=ソラス》はリィンを大聖堂前の広場――赤毛の少女の背後にリィンを投げ込む。

 

「あん?」

 

 背後にリィンが着地した気配に少女は即応する。

 大剣を抜き放ち、振り返る勢いのまま振り抜いて――リィンが抜刀した太刀と激突する。

 

「っ――――シャーリー・オルランド! どうしてお前がここにいる!?」

 

 オルディスに置き去りにしたはずの結社の執行者にして猟兵にリィンは叫ぶように問い詰める。

 

「ああん!? 誰が《人喰い虎》だ! ぶっ殺すぞ!」

 

 リィンの物言いに少女はキレる。

 その反応にリィンは目を丸くする。

 

「シャーリー・オルランドじゃない?」

 

「次にその名前で呼んだらマジで殺すぞ」

 

 リィンは改めてそのシスターを見る。

 燃えるような真っ赤な赤い髪や背格好は確かにシャーリー・オルランドによく似ているが、その服装は真逆だった。

 露出度の高いシャーリーに対して目の前の少女は七輝教会のシスターの格好をしている。

 

「…………本当にシャーリー・オルランドじゃないのか……双子の妹とかじゃなくて?」

 

「誰があんな小娘の妹だ!?」

 

「小娘……?」

 

 リィンは記憶の中のシャーリーと目の前の少女を比べて首を傾げる。

 見たところ同じくらいの年格好。むしろ目の前の少女の方がシャーリーよりも幼く感じる。

 

「――殺す――」

 

 リィンの眼差しから思考を感じ取った赤い少女は物騒な言葉を呟いて大剣を担ぐように構える。

 

「っ!?」

 

 慌てて少女から距離を取ったリィンに別の声が掛けられる。

 

「あーあ、踏んじゃいましたねぇ……背と童顔だけは禁句なんですから」

 

「リオン、てめーも殺す」

 

 背後に現れた青白い少年を赤い少女は睨みつける。

 

「…………貴方達は何者だ?」

 

 先日、この大聖堂に来た時には見掛けなかった二人にリィンは警戒を強める。

 

「てめーこそ何だ? この非常時の元凶だって言うなら相手になるぜ」

 

 赤い少女の周囲が燃え上がる。

 しかし、その熱気はすぐに白い凍気によって鎮火する。

 

「落ち着いてください。セリス……彼は《超帝国人》ですよ」

 

「はあっ!? こいつが!?」

 

 驚愕する少女に対して少年の言葉にリィンは顔をしかめる。

 

「ともかく二人とも、それにそちらのお嬢さんも剣を納めてください……皆さんが怯えてしまいます……

 それからリィン君。ルフィナ大司教が二人をお待ちです」

 

 飄々とした態度で少年はリィンを待っていたように聖堂へと招く。

 

「……けっ……」

 

 彼女は不承不承といった様子で背負った大剣から手を放した。

 

「ロジーヌ、ここは任せたぜ」

 

「はい、承りましたオルテシア卿」

 

 投槍に赤い少女は避難民の誘導を金髪のシスターに任せて、青白い少年に続いて聖堂へと入って行った。

 

「リィン……」

 

 《クラウ=ソラス》から降りたアルティナはどうするかリィンに尋ねる。

 

「……行ってみよう」

 

 ルフィナが自分を待っていたという意味を図り切れないが、会うことを断る理由はない。

 避難民が集まっていた玄関口だが、自然と彼らはリィンに道を開けて――

 

「あ、あのリィンさん……」

 

「え……?」

 

 金髪のシスターに呼び止められたリィンは思わず振り返る。

 

「…………いえ……何でもありません」

 

 言いかけた言葉を飲み込むシスターに首を傾げながら、リィンは聖堂へと入る。

 そこは外と同様に避難民で溢れかえっていた。

 

「……来てしまったのね」

 

 避難民の一人一人に声を掛けて励ましていたルフィナはリィンの姿に複雑な微笑みを浮かべた。

 

「リース、それにナユタ。この場は任せます」

 

「はい、姉様」

 

「うん、わたしもがんばる」

 

 言葉短く、ルフィナは避難民への対処をシスターとナユタに任せ、リィンと言う。

 

「リィン君はこちらに……オルテシア卿も、バルタザール卿も来てください」

 

 そう促してリィンは聖堂の奥、大司教の執務室に隠された通路から長い、長い螺旋階段を下りた地下深くへと案内された。

 

「ここは……」

 

「驚きました……まさか大聖堂の地下にこのような場所があったなんて」

 

 広大で神秘的な空気が漂う空間にリィンとアルティナは目を丸くする。

 

「アルノール皇家と七耀教会との盟約によって建造された場所よ……

 この場所の目的は古代遺物の力と機能を抑え、外に広がらないようにする事」

 

 リィンとアルティナに説明するようにルフィナが語る。

 

「そして先月、帝国政府は七耀教会にある依頼を持ち込んできたわ」

 

「帝国政府が七耀教会に依頼……? アルティナ?」

 

「いいえ、わたしには情報は下りてきていません」

 

 リィンの問いかけにアルティナは首を振って知らないと返す。

 ならばそれは何か。ここに案内した理由を問うようにリィンとアルティナはルフィナの答えを待つ。

 

「…………見た方が早いわ」

 

 ルフィナは広間を見るように促す。

 釣られてリィンとアルティナがそこへと視線を向ければ、五か所に光の柱が立っている。

 右側の手前には、“右脚”が炎の鎖に雁字搦めにされている。

 左側の手前には、“左脚”が氷の茨に巻き付かれている。

 その奥の左右には“腕”が黒と金の槍で地面に縫い付けられている。

 広間の中央には“胴体”が光る匣に閉じ込められ、その向こう側には人外の腕が“頭”を握り固めている。

 そしてそれらを前に佇んでいる三人の守護騎士。

 

「これらはまさか……」

 

 パーツの一つ一つの形状からアルティナがある存在を想像する。

 

「《ゾア・ギルスティン》」

 

 一つ一つのパーツからリィンはその名を口にした。

 クロスベルで破壊された《零の騎神》がそこにいた。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。