ピンクの悪魔(亡霊)「・・・お腹がすいたわ妖夢」 作:空たん
西行寺幽々子。
白玉楼の主にして冥界に住む亡霊の管理者。
由緒正しい我が西行寺家であるが今、大きな問題に直面している。
「どうしたのですか?幽々子様、食事の時間にはまだ早いと思いますが・・・」
妖夢の物言いに少しむっとしてしまう
「失礼ね妖夢、私が常に食べ物のことを考えているとでも?」ググー
・・・・・お腹すいた
「食事のことではないわ、ちなみに今日は何を作るのかしら?」
べ、べつに夜ご飯が気になったわけではないんだからね
「今日は洋食に挑戦しようと思いまして十六夜殿から学んできました」
洋食!いつもは和食だから新鮮だわ
「楽しみね、それとは別に大事な話があるの」
「食べ物以外の話をするなんてあなたは本当に幽々子様ですか?!」
「妖夢、私でも怒る事もあるのよ・・・」
「すみません」
笑顔で語りかけると素直に謝ってくれた
「わかればよろしい」
やっと本題に入れるわね
「今、西行寺家始まって以来の窮地に陥っているわ」
「そ、そんな!?、いったい何があったのですか!!」
「それは・・・」
妖夢は喉を鳴らし私の言葉を待っている
恐らく私の真剣な表情のせいで緊張感が増しているのね
「それは、食費が底をつきそうなの」
「え・・・」
ふふふ、事の重大さに言葉も出ないようね
妖夢は震えながら下を向いている
「幽々子様、たった、たったそれだけのことで西行寺家の窮地だとおっしゃりたいのですか!?」
「それだけとはなによ!私にとっては死活問題よ!!」
「死活問題って・・・私はともかく幽々子様は幽霊じゃないですか!
幽霊である幽々子様は本来、食事を必要としないのですよ!?」
事の重大さを理解していない妖夢は反論してくる
「そ、そんなぁ~。御飯がないと死んでしまうわ」
「もう死んでいらっしゃるでしょう!!」
「うう、いつから妖夢はこんなにも冷たくなってしまったの・・・」よよよ
泣きまねをするが妖夢の顔は険しいままだ
「泣きまねしたって食費はどうにもなりませんよ」
「そうなのよね・・・」
「やっぱり働くしかないのでは?」
「なん、だと」
この子は言ってはならないことを
「やーだー!働きたくなーいー!」
「はぁ~仕方ありませんねぇ」
「え?」
妖夢は深い溜息を吐く
「私が出稼ぎをしてまいりますので幽々子様は安心してください」
「妖夢・・・」
どことなく悲しげな雰囲気を醸し出している
「もしかして何かやりたいことでもあった?」
「ゔっ」
当てずっぽうで言ったけど本当だったなんて
「なにかしてみたい事でもあるのかしら?」
「じつは・・・学校に行ってみたいのです・・・」
ありがとうございました