ダンジョンのある世界に転生したのは間違っているだろうか   作:舌百

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エピローグ 主要冒険者ステイタス一覧

 あの騒動の後、私たちのファミリアには新たな団員が加わった。賑やかな朝食の時間、そこには肩身が狭そうな白髪の少女が混ざっている。

 

「エルヴィ!もっと食え!」

「は、はい…」

「美味いか!エルヴィ!」

「は、はい!」

「そうか!良かったなエルヴィ!」

 

彼女は周りの複数人に次々に声をかけられ混乱している。目の前に次々出される食事を小さい口で懸命にほおばっているがそろそろ限界が来そうだ。

 

「ちょっと〜!新しい子が来てうれしいのは分かるけどあんたたちやりすぎ!」

 

それを遮ったのは本ファミリアの副団長、リィヤ・ブリギッテだ。彼女の肩に手を置いて周りの男たちを牽制している。そしてかく言う本人も、

 

「ねぇエルヴィちゃん…私のこといくらでも頼っていいからね」

 

と瞳にハートを浮かべながら囁いている。…むぅ。リィヤちゃんのお気に入りって私だけじゃなかったのかな。

 膨れるノクシアの突き刺したフォークは肉を骨ごと貫いてしまった。

 

 

 その日の食後、騒動にいたケルヌンノス・ファミリアの三人、ラステノール、ノクシア、エルヴィは主神の部屋にてステイタスの更新を受ける。全員がそれぞれに成長し、特に見るべきはノクシアとエルヴィの2人である。

 なんとノクシアにはスキルが、そしてエルヴィには魔法が発現したという。

 

ノクシアのスキル:魔弾射手(デア・フライシュッツ)

矢を放つ時に当てたい相手を強く思うことをトリガーとして発動するスキル。ノクシアの当てたいという想いが強いほど、また相手との距離が遠いほど多くの精神力(マインド)を消費するが非常に高い誘導性を矢に与えることができるスキル。

 

エルヴィの魔法:フシツセイコク

「我は賢者。甘言に惑わず、雑音に乱れず、ただ澄んだ心で物事を見据える」

という詠唱のもと放たれる補助魔法。エルヴィを中心とした範囲内にいるすべての人間の判断力を強制的に正常化することができる。考えるべきことが多過ぎるがゆえの混乱、喧嘩などで引っ込みがつかなくなった人たちが責任の所在を正しく認識する、敵味方の区別を混乱させる魔法を無力化、など幅が広い。

 

 

「いやあ、相当に壮絶な冒険だったことが分かる成長っぷりだ。損失もなくみんな生還、手放しに祝福しよう」

 

とパチパチ主神様が拍手してくれた。ずっと気をもんでソワソワしていたことがリィヤちゃんの証言で分かっている。

 

「何かあるのか聞いてもはぐらかされるしずっと挙動不審だし…何もなくて良かったけどさ〜」

 

とはリィヤちゃんの言である。主神の顔を見れば安堵で緩みきっていることが一目で分かる。

 

「こんにちは~」

 

玄関のほうからドアノッカーのたたかれる音とともに聞きなれた少女の声が聞こえてくる。あの騒動でアルディアの呪詛武器が大量に壊れたことでかけられていた呪詛の一切が解消され、不便なく体を動かせるようになったかつての魔眼姫、エトラ・ドルカだ。

 彼女が我々のホームに来た目的は主に黄龍に関してのギルドの調査結果についてだった。

 素体となったモンスターはギルドに登録のないレアモンスター、魔石のサイズ感からして深層の強化種級だったようだ。

 緑の宝玉についてなどの生態調査を行おうにも口が四つに裂けていたこと、女体が団長の槍で吹き飛んでいたこと、あの後すぐに絶命して魔石しか残らなかったこと、そして何よりも都市内にモンスターの出没を許したことの責任問題や口封じの対応などに奔走したギルドはあのモンスターは砲竜(ヴァルガング・ドラゴン)の強化種だったという雑な結論と闇派閥掃討や治安維持への協力報酬(多額のヴァリスによる口封じ代)をもって納得のいく幕引きを用意したために詳細が明かされることなくこの事件は本格的に終幕した。

 不気味だからという理由で我々が所有権を放棄した黄龍の魔石はサンタムエルテ・ファミリアが横からかっさらっていった。

 また、アルディア・レスは現在ギルドの用意した重罪者の公正施設で刑務生活を送っていると教えてもらった。刑務態度が良好なため減刑が考えられているそうだ。

 

 

 アルディア・レス、エルヴィ・レス姉妹が故郷を失ったあの日、あの森では突如炎を纏った竜が現れたという目撃情報があった。金の炎を纏う竜が優雅に、その森を焼き払った。ポロポロと垂れた火があの地一帯に住んでいた人を、生き物を、モンスターをすべて焼き尽くした。それが起こったのは至極単純、そこに森があるのが気にくわなかったからだ。もちろん、竜の機嫌ではない。かの軍神にしてオラリオに混迷をもたらした邪神であるシユウの機嫌である。彼は煤だらけの彼女たちを嗤った。仇と知らずに助けを求めるか、と。だがその嘲笑はアルディアの思惑に踏みつぶされ、彼女たちは幸せな明日を歩み始めた。一人負けの構図、ハッピーエンドの当て馬になった彼は次の輪廻で何になるのだろうか。

 

「あーあ...僕の敵って黄帝だけのはずだったのにな...。俺...いや、僕の今の体たらくで軍神、か」

 

これは彼の死の間際の、誰の耳にも届くことのなかった独白である。

 

 

 

 ところ変わって髑髏の装飾に空間の支配されたはたから見れば闇派閥にしか見えないホームの中で、老女と少女は異様で巨大な魔石に向き合っていた。

 

「これがあれば...チコモストクに至ることも、できるかも」

 

 

 

 

第一章終了時点での各キャラクターのステイタス

 

ノクシア・フッド

 

ケルヌンノス・ファミリア

Lv.1

《基本アビリティ》

力:C683

耐久:D557

器用:B786

敏捷:B700

魔力:H56

《発展アビリティ》

射手:G

《魔法》

なし

《スキル》

魔弾射手(デア・フライシュッツ)

 

 

 

ラステノール・フリン

 

ケルヌンノス・ファミリア

Lv.4

《基本アビリティ》

力:H66

耐久:G107

器用:H72

敏捷:G135

魔力:F202

《発展アビリティ》

耐異常:E

狩人:E

槍士:D

《魔法》

ロスト・ロア・ロンド

[此れは精霊たちの円舞曲、終極の竜と戯れる聖者の行進、其の力を貸し給え]

 

ケルニアス・ボルグ

[我が槍は猟神の息吹。仇なす者を討ち滅ぼす鏃である]

[それは滅びを運ぶ疾風である]

 

《スキル》

同胞修練(セルフディストラクション)

 

 

 

ラ・フラカ

 

サンタムエルテ・ファミリア

Lv.2

《基本アビリティ》

力:F300

耐久:F300

器用:A870

敏捷:S932

魔力:A822

《発展アビリティ》

死神:D

《魔法》

カラベラ・ヴェネノ

[それなるは常なる水にあらず。人類を療する薬水たれ]

 

《スキル》

痩身体躯(ラ・フラカ)

 

異常解析(アナライズフィルター)

 

 

エルヴィ・レス

 

シユウ・ファミリア→ケルヌンノス・ファミリア

Lv.1

《基本アビリティ》

力:E420

耐久:F385

器用:D556

敏捷:E411

魔力:I0

《発展アビリティ》

なし

《魔法》

フシツセイコク

[我は賢者。甘言に惑わず、雑音に乱れず、ただ澄んだ心で物事を見据える]

 

《スキル》

なし

 

 

アルディア・レス

 

シユウ・ファミリア→キョウコウ・ファミリア→なし

Lv.4→5

《基本アビリティ》

力:C663

耐久:D516

器用:A833

敏捷:A841

魔力:B772

《発展アビリティ》

耐異常D

狩人B

呪詛E

鍛冶C

《魔法》

シージン・フウゾウ

[これは蜘蛛の呪い。巣を張り、絡め取れ]

 

ジャオ・フウゾウ

[これは蛇の呪い。うねりを上げ、充満せよ]

 

《スキル》

呪詛身体(コドク)

 

呪詛血脈(シージャオ)

 

 

 

エトラ・ドルカ

 

ガネーシャ・ファミリア→ギルド

Lv.4

《基本アビリティ》

力:C640

耐久:D520

器用:A870

敏捷:S933

魔力:S999

《発展アビリティ》

耐異常 D

狩人 E

剣士 B

魔眼 A

悪殺 C

不運 B

《魔法》

サリエルズ・アイ

[]

 

《スキル》

魔眼月光(サリエル)

 

 




スキルや魔法に詳細な説明がないのは意図的です。
ぜひともこれどういう効果なんだろうと考察してください
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