ハイスクールD×D 見初められし『赤』   作:くまたいよう

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小ネタは重要なのを少なくとも一つな回。

何気に危険域が当たり前に迫ってます。


一つの道

 私、グレイフィア・ルキフグス。これから湯けむり何とやらになります。

 

 ・・・・はい、自分で何を言っているやら?ですね。

 

 実は、人間界に来る前?正確にはサイラオーグさんをリアスに会わせるのをビナーに任せたと聞いた際に、丁度オフだったので少々ブランデー入りの紅茶の後に普通のを飲み過ぎたようで、周りには温かい目で見られまして・・・・お義父様とサーゼクスが朝まで飲み明かしてた時には?

 

『え~?グレイフィアだって・・・・』

 

 目でそう訴えてました。あの時に私が何をしたのか教えてくれないし、私同様にサーゼクスの眷属な者達や本邸に居合わせた者達からは目を背けられたりどころか?

 

『勘弁して下さい!』

 

 そんな事を叫ばれながら真剣に嘆願される始末でして、多少気分替えをと。元々、周りからお酒を飲むとお茶目になると言われてまして?私は恐らく何かやってしまったのでしょうね。

 

 悔しい・・・・悔しいとは、こういう事かと思ってしまった。

 

 それは後回しにして、率直に言いますと今の私は?

 

『グレモリー家から遠ざけられている』

 

 理由は、先日に理解しました。

 

 噂の赤龍帝にして、先日にお義母様から頼まれて一手相手をしたシオン君と・・・・傍にいたイングヴィルドさんに関し、政治的な意図を含めた考慮です。

 

 あの後に『ロイガン・ベルフェゴールが気付いた事』を理由に、それを任されて人間界に赴いたのです。しかし、間一髪とやらでしたね。

 

『例のゴシップ記事』

 

 新魔王派に属する者が旧魔王派の崇める血筋の一つである『レヴィアタン』の血筋の娘と最低三ヶ月も同棲していたとは中々・・・・いえ、正にお前が言うなですね。私も新旧魔王派の戦いの頃からサーゼクスと・・・・だから、此方に飛び火を避ける為に既に重要な案件でタッチの差で出向いてたにする意図ですが、タイミングが上手過ぎです。

 

 私も旧魔王派の絡みで何かがあるのは元々いつ来てもおかしくはないからさておき、シオン君達は・・・・いえ、あの二名の方が波風は立たないのかもしれません、寧ろ・・・・止めときますか、それはあまりにも無粋。

 

 当面の候補地の北海道にシオン君の知り合いが向かったらしく、偶然を装いつつ双子トリックを仕掛けた後、宿に選んだ温泉旅館の一室に案内されて、今はお茶を楽しんでます。長旅で疲れているのに即座に温泉に入るのは危険だから部屋にあるお菓子を食べて一息付くのが安全と聞きますが、それは人間の話でしたか。

 

 ・・・・さて、これからどうなるのでしょうねと考えながら浴場に向かうのが私なのです。『同行した者』は辺りを偵察に行きつつ自分の宿を探しに行きましたが、アレは『食べ歩き目当て』ですね。不謹慎と言えばそれまでですが、今はその図太さが頼もしくもあります。

 

 

 

 

 後に、グレイフィアはビナーについての不安を沈める為に飲酒の量が過ぎた為、酔った際に暴れてしまってグレモリー家の身内が庇いきれなかったので・・・・義母ヴェネラナが頭を冷やさせる為に外回りの仕事に回したのだと周りや冥界上層部に説明した事を知ったのだが、事実だからどうしょうもなかったのである。

 

 

 

 

・・・・・・・・。

 

 

 

 

 冥界。

 

 何故か転移してシオン達と会えた私イザベラはイングヴィルド嬢・・・・いや、呼び捨てで良いとしてくれたイングヴィルドがウォーキング感覚で入れる範囲内と言った山に三名一緒に徒歩で入った。何故か妙な空間のひずみに入った感覚を感じた・・・・と思ったら、そこは先程とは違った場だった。シオンが言うには人間界で言う富士山とやらの麓を数倍広く複雑にしたような光景が広がっていた。

 

 あのヴェネラナ・グレモリー様が行くように促した場である以上は何かあるとは思っていたのだが・・・・。

 

「む、二匹目か・・・・」

 

 今は三名で釣りをしている。

 

 帰らなくて良いのか?と指摘されるべきな立場だが・・・・私は自分に何が起きたか知りたい、例えば普通に釣りをしているが傍目にはシオン達が得意な水の魔力を応用して使えば大量の魚を打ち上げたりして手に入れられるだろうが?

 

『何故か食糧調達は魔力無しでやれとヴェネラナ様から渡されたメモに書かれていた』

 

 その理由を理解してしまえるようになってしまっている自分。いや、それ以前に私は何故唐突に二名の近くに転移が出来たのだ?という辺りからか。

 

 とにかく即席で作った釣具、木の枝や植物の繊維等々で仕上げたものでと・・・・イングヴィルドは眠りの病に掛かる前は浜辺の近くに住んでいたらしいので多少はやれるようだ。

 

 人間界の『マス』等の魚と似た種類の魚がそこそこ取れるようだ・・・・そう言えば、各界には・・・・いや、よそう・・・・危険だ。

 

 とにかく休憩ついでに食料を調達している。シオンが渡されたメモによると頂上を目指すようにとの事だ。夜営用の道具も頂いているらしい。

 

 山の入り口、見た限り一つしかない道へ入り、途中でキャンプを張っていた。

 

 魚を捌き、塩焼きにするのはシオン達に任せるとして?

 

 飯盒炊爨で白米を炊いて。

 

 歩く途中で調達したもの・・・・キノコ類は煮沸消毒を兼ねた焼け石で一気に煮上げた水を使った石焼き味噌汁。

 

 山菜類は天ぷらにすれば苦味は抜ける。

 

 ・・・・二名に感心されていたが、私も修行で山籠りとやらをしたので経験はあるのだよ。

 

 食事を終えた私達の結論は寝る事、二名は冥界に来てミスラ様の屋敷でかなり疲れた後に唐突にこれだから休憩するべきだ。

 

 そして、寝る前にはと?シオンが開けた穴を何故か穴の内部が岩風呂に近い感触に固まり、そこに魔力を使って水や焼き岩を入れて風呂にした・・・・便利過ぎるな。

 

 イングヴィルドは私と一緒に先に入る時に退散したシオンのいる方を寂しげに見ていた・・・・まあ、雑誌に書いてあったとするなら?は、さておき。

 

「イングヴィルド、良いか?・・・・焼き岩を作る程度だからでも『炎』を使ってくれたのだから・・・・ど、どうした?」

 

「何故?」

 

「何故?・・・・そ、それ・・・・は」

 

 イングヴィルドの警戒心を強めた表情から流石にそこは予想外だったのだと理解した。

 

 そうだ・・・・『シオンに炎を使わせた』・・・・実は、許容範囲だが、今の状態ではと考えた時に『まただ』と思った。

 

 何故だ?

 

 何故、私はそれがわかる?

 

 そう考えている内に、イングヴィルドは私の顔を正面から見据えてこう告げた。

 

「お風呂」

 

「?」

 

「お風呂、一緒に入って・・・・落ち着くの。私達には・・・・貴女が必要・・・・」

 

 必要・・・・『達』と付けるのは、イングヴィルドとシオンに私が?そ、そうか・・・・私は必要なのか。

 

 言われた通りに、一緒に野外入浴をして身を清めたが、湯に浸かって夜空を見上げながらこれも悟っていた。

 

(助けを求めてはいるが、言い出せないようだな・・・・それで良い・・・・『迂闊に増やしては駄目なのだ』)

 

 当面の『わかってしまう』疑問はさておいて、イザベラは今はシオンの為になる事を優先させた。近年の目的に多少は近付けたのかと考えてしまった気恥ずかしさを払う為にもと、そして見上げた夜空は星が満ち満ちた満天の夜空だった。

 

 

 星の満ちた夜空、それは────。




グレイフィア様に関しては?鬼神がグレモリー本家に降りた日として長く語り継がれました。

すんませんすんませんすんません・・・・っ?何で俺が謝ってるんだろ?
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