私は搭城小猫・・・・白音ではありません、私は姉様のようにならない・・・・そう誓って生きて来たつもりです。
力に呑まれ、私達を引き取って育ててくれた恩人で主な御方を殺した姉様のようには・・・・残された私が味わった地獄もそうですけど、そこから救い出して居場所を与えてくれたサーゼクス様や部長、グレモリー関係者の皆様。
その皆様のような恩人である主を姉様は殺したのがそうする理由・・・・そう思って生きて来ました。
だけど、姉様から聞いた事は私達の亡き主の実像からして前提を覆すものでした。嘘とは思えない・・・・真相は調べ直してもらえば判明する。何より姉様が言った事。
『許すかどうかも和解して姉妹に戻るのを決めるかも白音次第、私は私なりのケジメで自分からは望まない、ただ白音が出した結論受け止める。それだけ』
そう、私次第・・・・どうするかは私に全てを委ねて受け止めるだけと言った時の姉様には真実味しかなかった。
部長の元に送られるまでの日々は忘れようが無いです。けど、言った通りだとしたら姉様がそうしてくれなければ・・・・考えをまとめる為に一人にさせてもらいましたが。鬱屈としてしまうばかりでした・・・・とにかく、落ち着くために飲み物でも買って来ようかと夜中の校内自販機に向かったところ?何か妖しげな気を纏う姉様に遭遇しましたけど・・・・何か変です・・・・っ!?姉様は何かを身体の後ろに隠しました。
「姉様・・・・何を隠したんです?」
「説明は出来ない、今は見逃してくれない?」
「っ!?今、魔力で何か覆い隠しましたね!?」
爆弾の類いが最近は多いので思ってしまった。姉様が隠したのがソレだとして、誰かがシオン先輩のマンションをそうしたみたいに学園を爆破するのが目的ならば黙ってはいられません、私が阻止しなければ!例え勝ち目なんか無くても!
「白音?とにかく、見逃してくれにゃい?」
「隠したもの次第です」
「見せられにゃいの」
「何故?」
「理由は言えないにゃ」
「私達はそれで通せるような関係ではありません」
「・・・・」
・・・・やはり、何かおかしいです。仮に何かやましい事をしていても私と姉様の力の差を考えれば簡単にあしらえるハズ。それをしない理由は一体?
・・・・・・・・。
離れた場で姉妹の対峙を見守る私、ロイガン・ベルフェゴール。
黒歌さん本人は真剣な一幕をどうするかと様子見しか無かった。流石に気の毒だしね・・・・『焼却炉』にでも捨てようとしたのが仇になったとしか言いようが無いわ。
そう、私は数時間前からの流れを思い出していた。
『裂け目』
それを様々な場に作るのが生家特有な私の能力よ。それを『ある筋』で得た情報から得たもので殺傷力はそれなりだけど軽傷を負わす程度のものにする程度は仕上がった。線みたいにして触れただけでダメージを負わせられるものに、例のバーローボイスなのがアニメで見せた技、まだパチモン程度にしかなってないけど拳を振るって空間や次元まで斬り避けるなら異世界への空間にある結界だって斬れるの近付いたのかしら?
アレだと、結界張った側は大慌てでしょうね、攻め込まれたら終わりな連中が下手したら全部来ちゃうんだし。
とにかく、これを上手く使えば相手の動きを封じ込める程度が出来る。
「しかし、触れなければどうという事はありません」
無数に展開した避け目と線の中間になったものを潜り抜けられ、背後から剣を首の右横に当てられて降参の意を示すロイガン・ベルフェゴールです。流石は『生粋』の現魔王級ね。
正面からじゃ某獅子座の黄金の人みたいに無数の光の軌跡を描く位なのじゃなきゃ無理ね・・・・流石に一秒間で一億発繰り出すなんてまだ出来ない。
そう・・・・私、ロイガン・ベルフェゴールはビナー・レスザン様と手合わせしてました。能力を感心はしてくれても嬉しくはないわ『底上げ』してるから数がこなせるんだしね。でも、ビナーさんからしたら都合良いようだ・・・・『目的』に協力してもらうに有効なんだし。
そして、知ってる気配が近付いて来たから切り上げた。お客様との話は終わったようね。
リアスさんは、ビナーさんと私を頼って黒歌さんの事件の真相を調べ直して欲しいと頼み込んで来た。ディオドラのようにレスザン家を頼っての事ではないので冥界に打診してみるから返答を待ちなさいで終わった。そりゃ『あの』ビナーさんからしたら、とても他人事ではないだろうけど、やはり?
「私がオーフィスのお遊び相手だった事が大きかったにゃ♪♪」
黒歌さんは、はぐれになってから『あの組織』ではなくオーフィスに拾われてから一緒にゲームやったりお風呂入ったりで自由気ままそのものだった。妹さんについてはグレモリーに預けられたのを知ってからは保留していたらしいけど、ちょこちょこ様子見に行ってたようね。
「と言うより、私が白音は勿論?グレモリー関係者に見つかっても構わないノリだったにゃ」
・・・・そうでしょうね、私が知る限りで今のオーフィスは何となくだけど以前の赤龍帝に感化されているフシがあるわ。見た目がアレじゃシオン君辺りからしたら近所のぽーっとした可愛い女の子程度にしかならない・・・・いえ、これは後回しにして。
「貴女はオーフィスとは遊んでただけなの?」
「拾ってもらってからはね、私のおっぱいが気に入ったようにゃ♪♪」
「嗚呼、流石はおっぱいドラゴンのお友達ね」
「うん、部屋に連れ込まれて?甘えられたり弄られたり吸われたりからビームやキャノンのエネルギーみたいにされた事があって?割と楽しかったにゃ♪♪」
赤面しながら、本当に楽しかった事として語ってる。多分本当ね、愉快なおっぱいドラゴンの遺産を解明する協力者?事によってはオーフィスの愛人扱いされてたりしてね。
「じゃあ、オーフィスの周りの他の連中について何か?」
「知ってる顔は見てないけど、正直言って興味無いにゃ・・・・私は気ままにやってただけにゃ?けど、私が手を繋いであげると素直についてきたりしたオーフィスは可愛い子だった・・・・くらい?」
ふむ・・・・黒歌さん自体は妹さんの影を重ねてたようね?確かにオーフィスは担ぎ上げられてるだけとか聞いてるけど、どうしたものか?まあ遊んでたレベルな話はともかく?これでは・・・・と思った時。
「じゃ・・・・『証』を見せるにゃ」
「へっ!?」
黒歌さんは何故か着物をずらして豊かな乳房の右の方を出したけど・・・・何のつもり?と思ったら、空になったお茶の器に乳房の先端を向けてから・・・・待ちなさい!って言いたい種類のものが発動して、器に絞り出した『それ』を落とした!
「びっく・・・・り、した?」
「貴女・・・・それは?」
「オーフィス・・・・あの子が前の赤龍帝の一件をキッカケにして・・・・知る限りの知識、元にした技術、にゃ・・・・これ・・・・を赤龍帝君・・・・に、定期的に飲ませて、あげる・・・・どうにゃ?」
わかる!一見はふざけてて、ハレンチ極まりないものだけど。黒歌さんが乳房の先端の突起から出したものは・・・・今のシオン君には・・・・フェニックス家の涙以上に有効で必要なもの!飲む時期には最新の注意が必要だけどね。
「いえ、その技術?には驚いたし・・・・提案は悪くはないけど?問題は飲ませられるとでも?彼、そういうのからは逃げ出すかもよ?それと、負荷が心配だけど?」
「力づく・・・・で飲ませれば良い・・・・それをやるのに最適なのがいるにゃ・・・・教えれ、ば・・・・これ出来るのも幾ら・・・・か」
成る程・・・・だから来た・・・・否、来させられたワケね。優しいのか残酷なのか・・・・上気しつつ疲労の色浮かんだ顔色と息も絶え絶えな有り様でわかったわ・・・・一見、はしたない事この上無いけど禁じ手に近い・・・・とにかく、間に合わないだろうから、空になってる小物入れ引き出しのケースが部屋にあったから渡した・・・・流石に赤ちゃんが使うような例えば白鳥型の・・・・何だっけ?みたいなのは無いし、あったとしても気の毒ね。背を向けて部屋を出る直前、実は古来に日本では黒色火薬を作るのに使ってたらしいものの匂いがして来たけど、武士の情けでスルーした・・・・可愛そうだけど、ああなるくらいに身体の力が無くなるのね、アレをシオン君に提案するのは黒色火薬より更に危険なダイナマイト投げ込むより怖い、何故ならばあまりにも最適な手段。シオン君は慌てるだろうけど・・・・リアスさんや朱乃さんにとってはご褒美過ぎるわよ、尤もイングヴィルドさんやイザベラさんとの落差が問題になるけど、恥を承知とかならねえ?見たとこ、はしたない事をしてでもシオン君の為になる事をしたいだろうしね。
やっぱり・・・・オーフィスから危険物送られたかしら?シオン君が嘗ての赤龍帝みたいのならご褒美でわかりやすいだろうけどね。
・・・・・・・・。
てなワケで、おトイレで中身を捨てた後に処分しようとしたのよね・・・・アレは消耗が激しいから今の黒歌さんには小猫ちゃんをあしらう体力が無い・・・・黒歌さんですらあれだから、他がやったら不安ねえ?
潔白を証明する為に私に見せたにしては気の毒過ぎるわ、はしたないものを出した容器なんか見せちゃうのは恥ずかし過ぎるわ。多分、今なら小猫ちゃんも良い勝負出来るから・・・・つまり、バレちゃうかも?私から見たら黒歌さんは弱気になってる方だけど、迂闊に助け船出すべきか否かよね・・・・お姉さんとしてのプライドってものに関わる。
・・・・さて、どう切り抜けようかしら?
諦めるでない!人間やろうと思えばどんな事でも・・・・。
何を諦めるな言うとるんやワレェ!?諦めたワケやないやんけ!