ハイスクールD×D 見初められし『赤』   作:くまたいよう

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連れては行けないのだよ。

な、何を言ってんだ?


若手達に迫るもの

突然ですが、北海道はでっかいどう。

 

・・・・一辺、言ってみたかったのです。

 

名前は明かさないが、私はサーゼクス様の命により北海道に出向いたグレイフィアの姐さんのサポートをしている者です。

 

と言っても、距離を取っての形ですがね。酔わない程度のアルコールな酒で北海道の幸を堪能してます。定番も良いですが、このニシンと言う漁獲量が戻り始めてるらしい魚は良いものですね・・・・新鮮なものは力強くて深い味です。それを酢じめにしたもののお造り、生きた魚より活きが良い。日本では魚は生で食べるのが主流ですが、酢で上手にしめると違った味わいがあるので職人の腕と場所次第では是非試して欲しいですよ。

 

・・・・呑気に食なんとやら気取りですかねこれ?ですが、少しは気を紛らわせたいんです。姐さんの立場が問題になってるから。

 

実を言うと、近年で姐さんはグレモリー家において微妙な立場なのですよ。ご存知の通りに旧魔王派筆頭のルキフグス家の女であり最強の女性悪魔の座を争う御方です。何気に風当たりが強いのですよ・・・・だから、例えば?旧魔王派が悪さしたら老害なお偉いさんとやらがどう動くか?なんて言うまでないですね。

 

そして、結婚したとは言え?これまでがこれまでだから普段はメイドとして働いてます。けじめですね・・・・グレモリー家は話がわかるから良いとして、他ならどう思うでしょうか?最強を争う女性悪魔をそんな立場に甘んじるような事をしますか?一部からは宝の持ち腐れみたいな言われようです。

 

数年前なら・・・・あのサーゼクス様を尻に敷いて真面目に仕事させられる稀有な存在でした。けど・・・・リアス様が『凡庸』と言われ出して、それに気付いてからはサーゼクス様は心底後悔していた。何かしてあげたくても上手くはいかない日々を過ごした反動でいつからか別に姐さんがいなくても真面目に仕事するようになっていた。

 

何を言いたいかとすると?要するに、姐さんは妻としてって以外にグレモリー家にいる意味が薄れてるんですよね。表舞台に立つには波風心配ですし。いっそ、サーゼクス様が嘗ての赤龍帝みたいな一般家庭の出身とかなら主婦として過ごしてたんでしょうがね・・・・昔、私は本当は歌のお兄さんになりたかったんだよとか言ってたのが今となっては複雑ですよ・・・・と言っても、サーゼクス様の歌って?あのおっぱいドラゴンの歌みたいなのだから、私みたいに人間界寄りな思考では時々ガクって来ますよ。今代のは迂闊に出会うと泣くかもしれませんねえ。

 

さて?そうしている内に『夕張』の方に妙な気が向かってますが、私達は監視員みたいなものなので・・・・冥界にいる赤龍帝への仕打ちに怒る為の『力』・・・・しっかり掴めるか否かですね。

 

そして・・・・新たに来た指令は?

 

不味い・・・・グレイフィア姐さんにとって最悪な形です・・・・って、とこなんですが?上手いですね・・・・ヴェネラナ様かジオティクス様が動いていますが、場合によってはグレモリーは?

 

いえ、これは後にしましょう・・・・ハッキリ言って、悪魔は悪魔らしくあるべきです。そうして私はお愛想を終え、例の主演俳優が?おっさんがただ飯食ってるだけなんて毒吐いたりしてるにしては奇跡なドラマの最後に掛かる歌を口ずさみなが・・・・いえ、これは前菜段階です。まだ一仕事あります・・・・そして、その後にこう言うんでしょうね。

 

『腹が・・・・減った』

 

ポンポンポン♪♪

 

まあ、若いの達も良い意味でこう言ってしまえるようになるまで耐え時ですな。残念だけど、次世代って、言えるようになれないなら死ぬだけで、覚悟が無いなら今死ねと言われる状況間近でしょうしね。

 

 

 

 

・・・・・・・・その頃、夜中の駒王学園にて小猫は?

 

 

 

 

真っ暗です・・・・。

 

ただ身体が痛い・・・・身体中が細かい出血だらけで、痛みに耐え兼ねた叫びをしているくらいしか、実感がありません・・・・痛い・・・・そう、痛いです・・・・この痛みを・・・・取り除き、たい・・・・その後に・・・・何か埋め合わせるもの・・・・埋め合わせ?・・・・何を・・・・そう言えば・・・・お腹、すきました・・・・何か、お菓子・・・・いえ、シオン・・・・先輩の・・・・ご飯・・・・デザートも・・・・先輩の手作りが良い・・・・どれも・・・・私の何かを満たしてくれまし・・・・た。

 

あれ?・・・・私、何で・・・・こん、な・・・・痛・・・・くなって・・・・るんでしょう?

 

わからない・・・・わからない・・・・今、私が考えるべきは・・・・。

 

 

 

・・・・・・・・。

 

 

 

(ふむ、第一段階が終わり?一時間近く、白音は苦しんで・・・・今は感覚が殆ど麻痺しているよう。多分僅かに残った意識と理性が次の段階。予想が正しければ、昨夜にあった事がどう転ぶかは知らない・・・・さあ、白音?最後まで見届けてあげるけど?イザって、時はせめて・・・・『一緒に死んであげる』!)

 

黒歌は目で虫の息になった妹を目を離さずに見据えるのみだった。その内に頬には一筋の涙が流れたが、それを拭わずにただ妹を見据えるのみだ。

 

 

・・・・・・・・。

 

 

 

冥界、イングヴィルド達。

 

私は夜中の山道を歩んでいた。横には即席に組み立てた椅子みたいなものに座らせたシオンを背負うイザベラさんが並んで歩んでいる。以前見た硬派なロボットアニメ?の自称クソマジメな男の人が動けなくなった想い人を背負っている図に似ている。イザベラさんもそれを見た事があるらしい。

 

・・・・シオンは今は・・・・『仮死状態』だ。

 

・・・・許せない。

 

許せ・・・・ないっ。

 

許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない!

 

イングヴィルドは怒りを堪えて歩を進め、それにはイザベラも同意あるのみだ。

 

これこそがイングヴィルドを模した防犯装置が真に迫る程に働いた理由。魔力を注いでいたイングヴィルドの怒りを投影してしまったからだ。シオンが不調を起こすのを予期してはいたイングヴィルドであるが。まさか、ここまでとは思えずにいてリアスは元より、自分への怒りを増大させていた。

 

ペンションで一休みしていたが、ドライグから念話で呼び出されて、風邪を引いてベッドに寝ていたシオンの元に来た二人が目にしたのは秘孔の類いとしか言えないものとドライグの働きかけと説明されたものでこの状態になるしかなかったシオン。そうでもしなければ生命維持に関わる程になってしまうからだと、シオンを背負ってくれているイザベラが何故か来てくれなかったら、目的地に着いても最悪の事態になっていたかもしれないのがイングヴィルドには幸いだった。これから向かう場には自分だけでは都合が悪い事態になりかねないからだ。

 

こうなった原因の一つ・・・・ドラゴンの因子の悪い意味での侵食が進んでいたシオンの身体は数々の不備を起こし、特に人間や悪魔の食べ物をエネルギー源として受け付けなくなってしまっていたのだ。これを打開する為の手段はドライグが半々な確率だとして教えてくれた。

 

 

 

『ドラゴンアップル』

 

 

それを食べさせようにも。問題はドライグがそこに行く為の場所に案内してくれているが、戦争の果てに冥界のある場所にしか育たないものになっている事だけではない・・・・それを食べなければ生息出来ない生態のドラゴン達が冥界に住まわせてもらって守っている。そのドラゴン達とどう交渉すれば良いのか?

 

・・・・ヴェネラナの意図は下手をするとシオンの命すら奪いかねないものだと怒りを露にしたくても、実は正しい・・・・そうしなければシオンの秘密が一定以上の実力者には見抜かれてしまうのだ。だから、耐えるしかないのだとして、悔しさの余りに唇を噛み締めながら二人は歩を進めていた。




時間との戦いも王道。
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