ハイスクールD×D 見初められし『赤』   作:くまたいよう

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え~、コーヒーは如何が?苦いのが似合うコーヒーは如何が?

妙な出没はやめい言うに・・・・。






凶星の海を超えて

 漸く姿を映像で見せた御方とやり取りが始められました。このビナー・レスザンは公人と言える素行ではないのですが私的な事に支障は来したくないのです。まあ、オーフィス絡みはわざと削ったから予想通りな内容からですがね?

 

「はあ・・・・?それでは、黒歌さんの件は私達に身を預けるだけでなく、過去のはぐれになった原因な件も暫定的に『白』として委任すると?」

 

『そうだ。つい先程に冥界は別世界への連絡すら困難になっていると本格的に認知せざるを得なくなった。それは他勢力も同じなだけではなく、私が過去にしてやられた横流し品の件で慌ただしくなってね、それだけで手一杯なのだよ?それと件の赤龍帝シオン君とイングヴィルドさんに関しても例のゴシップ記事が原因で行方を眩ましたにしている』

 

「成る程、そうしましたか?まあ、見方によっては『逃避行』ですからねえ?」

 

 そう、サイラオーグさんの母を目覚めさせる件に関してどうなったかはさておき、半端にしか知らない側からしたら二人は?ゴシップ記事に自分達の事が掲載されたのを知って逃避行に移ったとかは有り得る流れです。

 

「・・・・まあ二人で、世俗から離れて?どこか静かな場所、理想を言えば赤い屋根の小さなお家に住み始め、落ち着いたら子供を授かって?パパやママと呼んでもらいながら細やかな幸せを掴むような流れが良いかと・・・・」

 

『・・・・飛躍し過ぎではないかね?それに、本当にそうする気としたら何と羨ま・・・・いや、欲の無い事だ・・・・場合によっては、次世代ルシファーとその伴侶も夢ではないと思うが?』

 

「しかも、イングヴィルドさんが純血悪魔であれば旧魔王派への当て付けになりますからね?今は無理でも時間を掛ければ可能かもしれません」

 

『うむ、それはお偉方次第だが・・・・』

 

 危険な流れになりそうだからの更なる危険な事を匂わす論点ズラしが効いたのか否かは微妙ですが、実は歌のお兄さんになりたかったとかボヤいてた御方と、その御方に立場捨てて嫁いだ姉様は元々其方の方向が幸せだったろうから、言った流れになるとしたら応援してあげたくなるのは本当でしょうね、結構な事です。

 

『君はどう思っているのだ?例えば『今の若手達』と会って数日程度だが?』

 

「出来れば、おっぱいドラゴンの次の代辺りな時期に会いたかったですね。楽をさせてもらえたかもしれません」

 

『もう良いだろう・・・・』

 

 お義兄さんの言い辛そうにしている事はわかりやすい・・・・『レスザン家』・・・・例外がいたからこそ私はそうしているが、まだ終わってないのですよ。

 

「いえ、しぶといのですよ・・・・連中はね?サイラオーグさんの側を攻めた連中の事は聞いたのでしょう?」

 

『う、うむ』

 

 報告にあった旧魔王派の自己陶酔組にして言葉を無くしてしまう者達について思い出したようです。シオン君が内心で思ったであろう評価と似ているようですね・・・・あの場に私が居たらイングヴィルドさんのやった事程度では済まさなかった。全員をコカビエルみたいにした図が目に浮かんでしまった。

 

 場合によってはファルビウムが辺りが思うところの?

 

『醜い菊の花を強調したオブジェを大量に送り込んだかもしれない』

 

 やり過ぎも問題だから冷や汗ものでした。

 

 とにかく、実家の者や同類に対する私の認識は言うに耐えないが正し過ぎるのを覆せないとしているのを見て、追い討ちをまだ続けます。

 

「宇宙オペラの一つに例えたら、ライスベルク伯とアンズタッパ準将の?敵からしたら最悪部分を足して掛けた存在を放っておく気ですか?」

 

『間違いだらけだが・・・・間違いではないな』

 

 そうです!名前はともかく、あの二名がやらかした事を考えれば問題だらけでもまとまったものが台無しですよ・・・・尤も、先にやらかした側が何もやらなければアイスでネタにされるのがご愛敬な完璧超人が最近の漫画で黒幕に企まれたように主人公にとっては最強にして最哀の敵になる展開すら有り得たのが皮肉ですがね、どの世界でもそれは許されません。

 

「それはさておいて『イザベラさん』の行方は?」

 

『いや、まだ不明だ・・・・だが?』

 

 ジェスチャーが来ました。私達は『茶番』に移るとしまして、先程の一部より・・・・そう、シオン君の鎧より真っ赤な嘘まみれなやり取りを開始しました。

 

「シオン君を追っかけて不用意に移送系を使って?どこかに迷い込んだかもしれない・・・・ですか、若気の至りとやらは有りがちですがね」

 

『まあ、その場合は見つかったら君に絞ってもらうくらいはするさ・・・・では、この辺りで』

 

 

 

・・・・・・・・。

 

 

 

(茶番・・・・)

 

 改めて思いますね。

 

 恐らく、例のゴシップ記事を見てシオン君のところに飛び出したにしとけば楽。

 

 案外、イザベラさんは今頃はシオン君の気配を感じて追い くような距離にいるかもしれません・・・・他のわかっている者達からしたらそんな感じでしょうね。盗聴対策なだけでなく、注目され過ぎても不味いとしたやり取りでしたね。

 

(まあ・・・・いきなりシオン君達に合流していたとしたら、現冥界の若手はサイラオーグさんにシオン君にイングヴィルドさんの次にイザベラさんが不動の順位になりますが、それは話が飛躍し過ぎですか・・・・おや?イングヴィルドさんは・・・・まあ、眠りの病に掛かってた間はノーカンが良いですね?後は、伴侶がどうとかでリアス様がノーカンなのは甘いですね、実は心臓に向かう折れた針とやらくらい危険なのですよ)

 

 

 

 

 

 

 

 呑気に構えているビナーであるが、流石に自分やサーゼクスの想定すら越えた域にイザベラがとっくに居た事には気付く術は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 主であるライザー様・・・・その妹であるレイヴェル様を始めとしたフェニックス家の身内も同然な者達。

 

 私はここに来るべきでは無かったのかもしれない、帰ろうと思えば帰れたが?チャンスと見て同行した。正直・・・・吐き気を催してもいる。けど、どうしようもない理由が出来た・・・・私が聞かされた最悪の結末に繋がる事だけはさせたくない、だからこそ私は・・・・。

 

 目当ての場所に着いた。ドライグが言う場にはこの何の変哲も無い場から行けるらしい、森の中の小さな隙間と言える場だな、野宿する最に焚き火でもするにはうってつけだ。ここから転移すれば行ける。イングヴィルドの強力な魔力を用いれば。

 

『星が巡る螺旋、全ての始まり・・・・因果は収束す・・・・』

 

 イングヴィルドの術式が進んでいる。私にはわかるべきではなかったのだ。だが、私は扉を開いた・・・・本来なら、イングヴィルドがもう少し時間を掛けてからがベストだったのかもしれんな。

 

 そう考えながら、私は左腕を伸ばす。グジュっと嫌な音がした私の腕はリザードマン型の怪物の右胸を横から貫いた。引き抜いたら鮮血が吹き出し、何が起きたか理解出来ないまま崩れ落ちたか、こんな感じに何体もの怪物が近寄って来てどれだけ葬ったか?五十を越えた辺りから数えられなくなって来た。私は『隠形』の類い等は縁が無いハズなのだが自然にやれてるのは、今は後で良い・・・・お陰で不用意に近付いて来たのを瞬殺出来ている。

 

 水の魔力で作られたドーム状の結界の中で、一旦降ろしたシオンの傍で何か祈りを捧げる姿勢で魔力を収束させるイングヴィルド・・・・シオンと一緒に訓練したらしい形のものだから特に自信があるのだろうな、その結界内に入るのは至難だが?万が一の為に私が外から迎撃をしている・・・・そして、次を警戒していたらリザードマン型が虫の息で這い進む、大した執念だと思うが。

 

「止まれ、悪いが?ここまでに・・・・」

 

「・・・・く、れっ」

 

「?」

 

「あの龍の・・・・を、奴の・・・・血肉を・・・・」

 

ドゴっ

 

 脊椎に拳を落として貫いた。

 

 そうなのだろうな?蝋燭の炎も消える寸前に激しく燃え上がるものだが、今のシオンは正にそういう状態なせいで、コイツ程度でもわかるようになっているんだ・・・・シオンの血肉を食するとどんな恩恵があるのか・・・・迂闊だった。赤龍帝の力を具現化させる寸前の段階で危険だったのだと話を聞いた時点で察してやらなければならなかったのだ。

 

「準備が整ったわ、早く!」

 

 私はイングヴィルドの結界内に入れてもらってシオンをまた担いだ。これで目的地にいける!そこからが勝負だ。

 

「イザベラさん・・・・私、貴女に感謝しないといけません」

 

「構うな、シオンが回復してからだ」

 

 イングヴィルドは左頬を微かに腫らした顔で私に礼を言う、先程に私が殴ってしまった。真相と有事の際の手段について・・・・聞き終わった瞬間に殴ってしまった。シオンに怒られるだろうが、私はな?お前達が聞いたように二人で協力していた頃のように戻れなくなるのは認められんのだ!だから、力づくでも諦めさせはせん!

 

「では、行きます!」

 

 私達を包んだ紫のオーラは天に向かって伸びて行った。これが更なる地獄の始まりとしても、それに敢えて付き合わせてもらおう。

 

 転移する前に見た凶星と言うべき星の海に関しては、敢えて言うまいとしながら私達は次の舞台へ向かった。




甘いもの対策ではなかった。

例の危険ばかりが近付く街のコーヒー。
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