校舎に入ろうとした私は内部の様子がわかりました。強力な助っ人がいて結構な事です。
『毒霧』
ふむ?『人間界に残った若手くらいになら』通用するでしょうけど・・・・と思っていたら?通用する面子の内一命なハズの搭城小猫さんが階段の上から降りて来て、丁寧にお辞儀をして来ましたね。
「お久し振りです。グレモリー眷属の中では私が一人目を勤めます」
「はい・・・・先にお詫びいたします。不意討ちを警戒しなければならない身なので此方もお辞儀をする形の礼を返せない無礼をどうかお見逃し下さい、改めてお久し振りですね?」
「はい、冥界にいる時はお世話になりました。僭越ながら、この場は私が相手をします」
「それは結構、しかし?お姉さんはどうしたのです?此処にいるハズと知っている経緯はさておき、毒霧を使うくらいなら直接来る方が良いのでは?」
「私が先日にぶん殴ってしまったせいで胸骨がヒビだらけになっているので、霧を出しただけでお役御免です」
バイオレンスですね、しかし?知らない者からしたら変わらないようでしょうけど、私辺りから見たら以前とは見違えるような覇気がある表情です・・・・何より。
「どうやら、少しは自分の力と向き合ったようですね?以前なら、毒に当てられていたハズですが・・・・いえ、まだ完全には無理のようね?」
「状況が不利なのは其方が上でしょう?」
「確かに・・・・手足が重いですから・・・・ですが、押し通るのみです」
宣言通り横を素通りして階段に・・・・おや?普通に通ってしまいました?・・・・あの、これは一体?と思っていたら・・・・っ!?・・・・手足が先程より重い!いえ、これは重いのではありませんね?
「私は能力はまだ全然使いこなせません、けど微妙な反応を出せる程度が出来る条件が整っています!」
意味がわかりました!先程の加茂さんの『術』が残った両方の手首と足首、それに気を当てる事で正と負の気の反作用状態を起こさせた結果、私の手足の内部に更に厄介な効果を出しましたか!これはビナーと戦う際に、更に致命的になりますね、ですがと思った時?気を込めた拳を構えた小猫さんの姿があった。
「・・・・っ!」
「少しは猫ショウの気を拳に込められる程度にはなりましたか?しかし、その拳を堂々と向ける気にはならなかったのですか?」
「そのままでは貴女にはあしらわれていただけです。私のやっている事はグレモリー公爵家の跡取りの眷属としては失格です・・・・けど、私にはそれくらいしかやれません!リアス部長の安全の為なら・・・・」
・・・・良い眼ですね。
最近のリアスに今まで以上に安全を保証する便宜を図りたいなら、私に不覚を取らせるくらいの成果を示す必要はあります。それを得る為、主の為なら誇りすら捨てる選択をして、その上で輝きを失わない・・・・大いに結構。
「・・・・えいっ!」
心臓狙い?ふむ、悪くはありません。心臓にダメージ与えれば影響は大きい、私を動けないようにすれば勝ち・・・・ですが?
~~ぅっ。
「っ!?」
ふむ、猫ショウの目にすら見えないものに拳を阻まれた事には流石に驚きますか、音にしたら『ふにゅ』とすらならない感覚に戸惑ってますね?隙ありですよ、逆に身体を動けなくしてあげます!
両肩を外して、倒れ付したところを首に手刀を当てました。降伏勧告の意が伝わって、それに応じたようですからもう良いでしょう。
「さあ、肩を入れて手当てをしてあげなさい」
「は~い」
気だるそうに姿を現したのは観戦していた黒歌さんですか、ふむ確かに胸の辺りに包帯巻いてますね?私も直撃したら危険でした。向こうは指示通り肩を入れてあげてから何やら真剣気味な目を私に向けて来た。
「え・・・・と、先ずはお礼言っとくにゃ・・・・あんたの旦那が便宜図ってくれたお陰で妹が助かったから」
「ふむ、サーゼクスに伝えておきます。先ずは少しは仲直り出来たようで結構ですね」
「それから・・・・今の防御は何?」
「ネタ明かしをしましょう、嘗てのおっぱいドラゴンに縁のある技です」
「何だって?」
「話せる事を簡単に言えば?胸にある神秘の流れとやらを気や魔力で防御壁として表面化させるのですよ・・・・馬鹿馬鹿しいと言えばそれまでですが?嘗て、女性の胸から出るエネルギーを使って死神の大軍を凪ぎ払ったとまで伝わっているのですから、防御系に使うのもありだったという事でしょう?」
「・・・・じゃあ、それ白音に教えてあげたら良かったじゃニャい!?見た限り、危険が少ない気の流れが肝心な技で相性良いだろうから防御には使えるハズにゃ!」
ふむ、真剣な顔色・・・・やはり、サーゼクスの判断は正しかった。ですが、これは・・・・まあ、仕方ないですか、使いたくない技を咄嗟に使ってしまった落ち度もあります。
「落ち着きなさい・・・・この技はセラフォルーが見つけた資料にあったのですが、これには致命的な欠点があります」
「欠点?・・・・それは・・・・あっ!?」
「グレイフィア様の胸が・・・・ち、縮・・・・む?」
小猫さんが言うように私の胸が縮みました・・・・そう、この技は瞬間的に無敵に近い防御壁を出せますが、一時的に胸が?・・・・まあ、十cm後半程度・・・・下手をしたら二十cmは縮む欠点があるのです・・・・数分で戻りますがね。
「見ての通りですよ、私は何とか平気ですが?セラフォルーは縮んだ際に胸の膨らみだけでなく更にその下が縮んで、数分苦しみました。彼女のサイズは確か85・・・・所謂、ロリ巨乳?な見た目でしたからその程度で済みました。確かに小猫さんなら、この技を教えれば使えるようになるでしょうが?」
「あ、嗚呼・・・・」
「・・・・」
「わかってくれましたか、下手をしたら即死でしょうから。まあ、気にしないで下さい?私も付き合いでやってみたら、たまたま出来ただけですし」
「・・・・ど、い」
「?」
「ひどい・・・・です。これが・・・・理由ですか?」
「え、と?」
何でも、シオン君に戦闘技能について相談した時?ドライグなら何か知っているかもと訪ねたらしいのです。何しろ、神滅具となる以前もですが?歴代の宿主を介して様々なものを見たから、小猫さんみたいな娘に最適なものも知っているかもしれない、まして?おっぱいドラゴン等と言われる程に女性と胸絡みの逸話が多い宿主がいたからには、その宿主の時に非力な女の子が傍にいた可能性があるからと・・・・発想は正しい・・・・ですが?
『身体が小さい娘には危険だ。リアス・グレモリーくらいなら・・・・いや、忘れろ』
・・・・嗚呼、多分それですね。
実際に当時何が起きてたかは知りません、ですが自分の力に向き合えない頃の小猫さんに護身用に教えるとしたら身体がリアスくらい大きかったら最適だったでしょうが・・・・これは気の毒過ぎます。
「さ、最・・・・低っ、ひぐっ・・・・最低です!ぅぅええ・・・・小さいと、こんなひどい・・・・事に、もなるんですか?・・・・ふぅぅぅっ・・・・姉、様ああぁぁ・・・・抱っこ・・・・しないで、くださいぃぃぃ」
・・・・やはり小柄なのを気にしていましたか、戦力として心許ないのを悩んでいたのも合わせて、流石に気の毒に過ぎますね・・・・私は手足はまだ重いですが、胸が元に戻ったので黒歌さんが?
『泣~かした。私が言えた義理じゃないけど小さい娘をいじめて泣~かした』
目でそう罵っているのに背を向けて二階を目指しました。
リアスの自由と安全を保証する為の戦い=ある意味、原作序盤で初期メンバーがやるべき戦いにはなったがやはり原作が原作だからおっぱいである。
おっ、今回はそれっぽくしたか。