『姉様・・・・お幸せに』
夢・・・・そう、夢ですね。
ルキフグス家に生まれて、新旧魔王派の戦いに赴いて・・・・支えるべき『ルシファー』は内戦中も関与の気配は無かった。裏で当時の二天龍に倒されたのでは?と噂されたりもしましたが、最早どうでも良くなって来たのかもしれませんね・・・・。
戦後、密かに後ろ指をさされ尻軽と罵られながらも新魔王派のルシファーとなったサーゼクスと結ばれた。
唯一、生き延びていたと確認した身内である妹には祝福してもらえたけど・・・・私は同じ過ちを犯した。だからこそ、勝てない・・・・勝ってはならなかったと不確かな意識の中で思っていたら?
「お目覚めですか?」
「・・・・貴女は?」
小柄な金髪碧眼で駒王学園の制服・・・・?いえ、それに此処は薄暗い空間ですが、一体?それに、ビナーの術で吸い込まれた時に無くなった触覚が完全に元に戻っている。
「あの・・・・初めまして、ビナー様のお姉さんのグレイフィア様ですね?私、アーシア・・・・アーシア・アルジェントです」
「はい、初めまして・・・・報告で貴女の事は聞いています。ですが、何故貴女が?」
報告にあったシスター・・・・しかし、何故か予想されるような気弱な対応ではないですねと思った時に私に向けられたのは?
「何故かは秘密事項です。それより取り引きしませんか?ビナーさんにバレないように外に送ります。元の場所に戻ると、また戦いになって・・・・下手をしたら『相討ち』になるから離れた場所にですけど」
見透かされている事に驚いてしまった。確かに力の差が明らかになった以上は、どうにか『奥の手』を使う以外に無い・・・・しかし、それをやれば恐らくは言われたように相討ちが良いところ。
「それは願ったりですが、取り引きとは?」
「リアスお姉様が、学園に通い続けられるように便宜を図って欲しいんです」
「それだけ・・・・ですか?」
「はい、私はリアスお姉様にシオンさんと一緒に学園に通えれば良いんです」
「貴女やシオン君に関しては?」
「それは、私達が自分で何とかするしかないからそうします。けど、リアスお姉様は私もまだ良く知らない事があるみたいですから、念の為に誰かに便宜をと・・・・後の事は、自分で何とかすれば・・・・私達はきっと・・・・皆で学園に通って・・・・学園でやる楽しい事が沢山やれるようになると思うんです」
真剣な顔色・・・・他意が無いの見本、眩しいものです。利害以前に断る理由は無い。
「わかりました。私なりに掛け合いましょう」
「はい、では・・・・取り引き成立です。では、指切りします。嘘着いたら・・・・針千本飲ます・・・・で」
つい指切りをした。これは勝てませんね・・・・そして、アーシアさんから黄金のオーラが飛び出して私は何処かに飛ばされた。
・・・・・・・・。
(・・・・良かったのか?)
「はい、これでリアスお姉様の為になると思います」
ファーブニルは自分の判断が間違ってなかったのが嬉しかった。アーシアなら自分の求めたものを全てくれるだろう・・・・そう、自分にはこの少女が笑ってくれているだけで良い・・・・ただそれだけだ。
・・・・・・・・。
(では、行くぞ?覚悟は良いか?)
「は、はい・・・・」
そして、私も空間から離脱した。
もう夜になってました・・・・身体の方はファーブニルさんが『固定』していたので数日前のままなので、お風呂無しとかでは無いようです。私の姿は遠目には見えないようになっているようだから、目撃される心配は無いようです。そして私は目の前の家の表札を確認しました。
『姉ヶ崎』
ここが、シオンさんの『ご実家』・・・・ファーブニルさんの言う通りなら、今の私が此処に来ただけでシオンさんの助けになる・・・・でも?
(あ、あの・・・・どう言って訪ねたら?)
(任せる。俺様、この時代の作法も常識も良く知らない)
(は、はうぅぅ)
ど、どうしましょう?私・・・・いきなり、シオンさんの実家に以前に、教会の外に出たのが最近だから、多分ファーブニルさんの方がマシなくらいに世間の事は良く知らないです!しかも、私は今は・・・・。
「どうしたんだい?」
「は、はひっ!?」
背後から、高目の声がして、思わず声を出して振り向いたら?後ろに立っていたのは、日本のお医者さん姿の・・・・多分、男性?確か・・・・何と言いましたっけ?なところにいそうなキリッとした女性のような顔立ち、凄く背が高くて、百九十以上はあります?赤紫っぽい?髪は、普通なようで、左右に一本ずつ細目に下に伸びてる部分がありますけど、何かみるみる気弱そうな表情になって来ました。
「あ、あぅぅ・・・・驚かない・・・・で?・・・・私は、その?怖い人じゃ・・・・ないんです。ただの『獣医』です。実家に帰って来たんです」
「い、いえ・・・・怖がってはいないんです。私はただ『同級生』の実家がこの辺りにあるらしいから、帰って・・・・来てないのかな?って」
「へ?じゃあ・・・・『息子』の知り合い?」
『息子』?もしかして・・・・と、思って目の前の私より気弱かもしれない人に踏み込んだ。
「あの・・・・もしかして、シオンさんのお父様ですか・・・・」
「う、うん・・・・詩音は私の息子だよ」
「お~い?『智恵』(ともえ)くーん、何か話し声するけど?誰か来てるの?」
「あ、ああ・・・・っ、駄目だよ、紫乃さ~ん・・・・まだ身体良くなってないんだから」
私は両手で杖を使って出て来た女性を見て驚いてしまった・・・・シオンさんを女性にしたような感じの人だった・・・・つまり?
「大丈夫よ、少しずつでも運動してないと益々悪くなるんだから・・・・あら?・・・・昨日も見たけど『駒王学園の制服』じゃないの?」
「う、うん・・・・『詩音の同級生』で、帰って来てると思って訪ねて来たらしいんだ」
「まあ・・・・とにかく、家に上がって?息子は今回は帰って来てないけど、もう夜だしね?」
私は、お二方に誘われて和風?で大き目な家に上げてもらいました・・・・『代価』の影響は気になりましたけど、私にはやらなければならない事があります。
父の元ネタまだわかる人いるかな?
・・・・・・・・。
別にMP無いからとか云々な事は無いぞ?
そういうのの類いじゃねえだろが!