ハイスクールD×D 見初められし『赤』   作:くまたいよう

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前回のあらすじ。

リアス、身体を捧げてでも自分が犯した過ちを償いたい望みが密かに叶う?(汗)


脱出への序幕

 目立つからルフェイさんは駒王学園の制服に近い服装になって頂いて、私達は最寄りの駅に向かいましたけど・・・・どうやって冥界に行くのか?と考えていたら?

 

「・・・・終わりました」

 

「う、くふっ・・・・これから何をするかは知りませんが、思わぬ難関でしたね♪♪」

 

「ぅふ・・・・ふっ」

 

 ルフェイさん同様に私も笑いを堪えるだけでお腹が痛いです。そう、リアスの意識は見立てによると1日や2日で元には戻らない・・・・そして、今の状況で冥界へ移動する為には?『目的地』にルフェイさんが使うような手段か魔力無しかで移動しなければならないとして堂々と私達を先導するシオン君・・・・までは良かったのですが言われたように思わぬ難関が待ち受けていたのです・・・・それは?

 

 

 

『お手洗い』

 

 

 

 多分、敵の襲撃の方がマシでしたでしょうに・・・・お手伝いしてあげましょうか?と問う私とルフェイさんに泣きそうになりながら背を向けて、男性用の方に行こうとしてしまってお間抜けな流れを見せたシオン君にはお腹を痛くされました。頑張ったようですが、どう済ませたかはお情けで聞かないであげますわ。

 

『泣きそうに』?

 

 泣きそうに・・・・ですか、仮に・・・・仮にですが、私の考えが正しいとすれば?いえ、今はビナー様やリアスの件で遠回りしか出来ない現状を解消しなければなりませんわ。

 

「え・・・・と、改めて駅から比較的長目な距離の移動は私がやれる手段のギリギリの範囲だからでやりました。一回くらいなら感知は難しいし、目的地の特定をされる心配はありませんけど?此処って、もしかして?」

 

「空母です」

 

「わかりますが・・・・」

 

 そう、アメリカ軍の空母・・・・排水量がどれだけになるかわからない大型ですわね、冥界に行く手段については?駒王町にある手段はビナー様に見つかるだろうから『外国』に行く?ルフェイさんが最初の移動をやった後に少しの間キツいから『御手洗い』を先に済ます必要があるからとしてそうなったのですが、着替えたもののお陰でそのワケは直ぐにわかりました。

 

「体格の良いアメリカ兵用の複座ですから、一席に二人が可能でしたね、先輩とルフェイは後ろで座っていてくれれば良いです」

 

 言われたように私の膝に座るルフェイさん、詳細は秘密らしい彼女の暗示魔法を掛けられた周りの軍人さん達は成すがままですわ。私達が乗り込んだのは?

 

 

『F/A-18戦闘機スーパーホーネット』

 

 

 小猫ちゃんが観ていたアニメの主力兵器のモデルにして十数年前まで世界最強最速に数えられた艦上戦闘機『トムキャット』から機種変換された機体?

 

 ステルス機能を中心に『バレない範囲で』魔が付くレベルに改造した・・・・要はシオン君が契約者様に用意して頂いた戦闘機?悪魔や堕天使の戦いにはこのような兵器は不用とされる盲点を突いて、有事の際の手段の一つとして用意していた手段?此処から目的地近くにある空母に着艦するらしいですわね、流石のビナー様も・・・・いえ三大勢力の実力者達からすれば、まさかあの赤龍帝が人間の造った戦闘機で日本から遠く離れた場に飛ぶ等とは予想出来ないだろうとした選択・・・・。

 

「凄いです!私、シオンさんは堅物寄りな御方と聞いていましたけど、こんな奥の手を用意する発想力もあったなんて!」

 

「昔の漫画を参考にした程度だよ」

 

 余談だが、これには提案を聞かされた時のセラフォルーですらあんぐりさせられた。おっぱいドラゴンとは違う意味で突拍子も無い発想をしてしまうシオンが何をやらかしてくれるか楽しみにしてるフシが出来上がったのだ。

 

「じゃ、行くか?酸素マスクやパイロットスーツ着用の最終チェックは良いですね?」

 

「はい、それと先程申しました通りに私は一応は諸事情で一般悪魔に近い耐久力はあるのは本当ですから、音速を越える負荷くらい心配無いハズです」

 

「後はお任せしますわ、シオン君なら操縦は大丈夫のようですから安心しています」

 

「いえ、今日が初めてです」

 

「「え・・・・っ?」」

 

 不吉極まる発言への反応は意に介せず準備が整ってオールグリーンの表示を確認したシオンは『ゲームセンターで鍛えた腕前』と『一応マニュアル読んだ知識』だけでスーパーホーネットを発進させた。

 

 

 

 

・・・・・・・・。

 

 

 

 

 一方で冥界においてはリアスの身体を乗っ取る事態になったシオンとは違う形の覚醒が進む者達も居た。グレイフィアが身を隠したハズの館を何故か訪ねたシトリー眷属達との茶番が始まっていたのだ。

 

 あくまでも『及第点』をあげられる形に気付くまでは知らないフリをするよう最近に頼まれた段階故の猿芝居である。

 

「・・・・グレイフィア様、此方に滞在しているらしいと『ある筋』で聞いたので訪ねさせてもらいました」

 

「はい、それはご労足を掛けてしまって痛み入ります。同じように来てしまった者達がいるので案内しましょう」

 

「来てしまった者達?」

 

 イリナの算段に乗った言い分だが、一つ誤算があったのだ。案内され、シトリー眷属は知っている顔が多数で目を丸くしたが、まだ人見知りが残っている一名が行方知れずになっていたイザベラの影に隠れているのを発見して『あの場に居合わせた者達』は顔を青くしていた。知っているロスヴァイセをシオンに付けたままにして話を進めたのが失敗とは知る術が無い。

 

「?」

 

 先日のゴシップ記事の件も問題だが、その後にシオンのマンションで魔力の防犯装置に投影された結果、ヴェネラナが危惧する方向にリアスへの怒りを爆発させた自分を模したものに、場合によっては皆殺しにされていたと感じる程な絶望感を味合わせられた等と知る術は無いイングヴィルドは顔は知っているハズなのにと首を傾げるだけであった。

 

 グレイフィアの提案は何故か訪ねて来たシトリー眷属に対して、記憶を無くしているシオンを匿いつつ敢えて姿を見せる事、ソーナが冥界に来たからにはソーナを溺愛するセラフォルーに気付かれてこの周辺を見張られているのは確実だからだと、自分はさておき問題はレヴィアタンの血筋の娘とゴシップ記事に載せられてしまったイングヴィルドだが?

 

 具体的にイングヴィルドはシオンが契約者の元へ向かって、まだ帰ってこないとでもして、何故か此処に来てしまった側の気配を感じて合流した程度に話を合わせる事にした。新旧魔王派の関連は現レヴィアタンの妹に害を加えでもしなければ良いだけですとイングヴィルドには言い聞かせた・・・・最悪の場合、自分が許すし責任は取りますからシオン君達を連れて全員で指定した場にお逃げなさいとまで言ったグレイフィアの言葉はまだ含むところがあると感じたが偽りは無いと判断したので敢えてそうしたのだ。

 

 仮に、セラフォルーがシオンとは無関係だったとした場合でも同じ流れにしたであろう事と、その理由までは言えないが納得はしてもらえた・・・・尤もグレイフィアは、イザベラ以外がオーフィスに出会っているのを知らない為に妙に物分りが良くなっている理由までは察していないのだった。

 

 とにかく、慌て気味なシトリー眷属と何とか落ち着いて話すべく、対話の席に案内した。長いテーブルを挟んだ簡素なものだが、シトリー眷属としては完全に気圧されてしまう面子が三名もいるので緊張感が隠せないが、ソーナは用件を切り出した。

 

「グレイフィア様?率直ですが、姉様の居所をご存知ありませんか?」

 

「いえ・・・・ですが、何故?度々連絡が着かないのは以前からでしょう?何か用件があるのですか?」

 

「はい、私なりに考えたのですが?シオン君の契約者が姉様なのだと思いまして、私達ではなくシオン君についての助力を頼むべきと判断しました」

 

「御名答です」

 

 グレイフィアの側に並ぶ者達は半々の理由で目を丸くしている。確かにこれでは自分達が姿を見せた建前が全くの無意味になる。あくまでも彼女がサーゼクスとは別に極秘に会った際にセラフォルー自身はソーナが下手に宛にしたがる形でないなら気付かれて構わないと聞かされていたのも理由だが?

 

「何で教えてくれなかったの!?」

 

 イリナが真っ先に怒鳴った。相手が相手なのに敬語すら使わない事と、何故そうも激昂するのか知らない側は呆気に取られているが、理由まで叫ばなかった事には知ってる側は安心していた。

 

「申し訳ありません、私も最近知ったばかりなので・・・・セラフォルーからは下手に頼ったりしないようなら肯定するよう頼まれたのですが、黙っていた理由もまるで把握出来ておらず?イリナさん達には言って良いものかどうか判断が付きませんでした・・・・」

 

「本当にそれだけですか?」

 

「そうですよ、グレイフィア様はリアス部長を庇っているだけでは?」

 

「由来に巡・・・・控えなさい!」

 

 今度は双方の大半が目を丸くした。シオンとは細かい事で協力回数が最も多い二名は特に仲間意識は強かったのだからと判断したソーナだが、匙にしてみれば言わない方が安全であるとしていた。

 

「それに、私も事態を把握しきれずに悩んでしまってまして?特に『ビナーが白龍皇になってた事も教えてもらったばかり』な為にね」

 

 これには、気付いてすらいなかったイリナとゼノヴィアにイザベラは言葉を失ってしまった。二天龍の因縁も心配だが、純血悪魔のハズなビナーが『白龍皇』の神滅具を宿した事に関しては・・・・と考えた辺りでイリナは疑問に思っていた。

 

『宿した』?

 

 実は、どうなっているのかすら不確かなのではないか?サイラオーグが以前に喋るライオンらしき存在が黄金の鎧となって装着したのを思い出して、確かアレは?・・・・と考えた辺りで危険な予感が過ったので中断して説明を聞いたが、説明された事はソーナ達がシスター・グリゼルダから聞いた事とほぼ同じであるが、知らない側からしたらどう対応するべきなのか・・・・イングヴィルドからしても、初めて見た時にビナーはシオンに対してまるで捕食者に近い気配があったがシオン自身がまるで意に介していないのに驚いた程、そうしている内にグレイフィアが茶番をまとめ始めていた。

 

「案外?今頃、赤龍帝と仕事関連で長引いてるのかもしれませんね?待ってあげなさい」

 

「では、次に何故その四名が此処にいるのですかを改めて説明を求めます。特にイングヴィルドさんは、シオン君と同行してミスラ様の元へ向かったハズですが、私から言わせたらわざわざ離れ離れになる理由は?」

 

「守秘義務だから答えられません」

 

 イングヴィルドが即答してグレイフィアですら意表を突かれた。打ち合わせには無いハズだがとしたが、薄紫色の魔力の粒子を立ち上らせていただけではない・・・・感じる力が下手をしたらセラフォルーすら上回っている。戦いになったら、この場の全員が皆殺しにされる程の危機感を抱かされたが、イザベラが近付いて待ったを掛けた。

 

「イングヴィルド?荒事にする事は無いのだから気を沈めろ・・・・」

 

「でも、私は・・・・」

 

「相手の目を見て言うんだ」

 

「・・・・っ!ごめん、なさ・・・・い・・・・(シオ・・・・ン)」

 

 落ち着いてくれたのか、謝罪した。シトリー眷属は自分達でセラフォルーを探す事にして引き下がったが、気付いていた。シオンの状態が多少探りを入れるだけでイングヴィルドが殺意を表す程に危険な域に入っているのだと。




初乗り側は左右確認と吸殻ゴミの確認はせんのか?

吸殻ゴミはねえよ!
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