ハイスクールD×D 見初められし『赤』   作:くまたいよう

141 / 177
 あらすじ。

 恥ずかしい秘密を暴露されたリアスのせいなのかはさておき、主に成り代わって?早く女の身体からおさらばしたいと嘆く間もないシオンと吸血鬼のお嬢様との拳も砲弾も飛び交わない戦いが開始された。



 途中にあるのは、オリキャラ設定が原作のアレと噛み合った理由からのもです。行き先は良いこと無しな地獄路線だけど。


龍VS龍? 吸血姫の聞いたもの

 わかっていた。部長に吸われたものがややこしく意識を持ったも良いとこなのが今の俺、それにしては部長の身体を動かしたり知らない記憶が流れて来たりで、このままだと・・・・いや、今はエルメ様との会談?とやらを上手く切り抜けないとなとした辺りで、お互いに紅茶を飲み干して本題が始まる。

 

「簡単に言いましょう、近い内に預けている存在に協力を要請するかもしれません、それを伝えて頂きたいのです」

 

「了承しました」

 

「・・・・理由は、聞かないのですか?」

 

「預かったものの本質さえ理解していない身です。手に余るものの扱いを考えない程に愚かと考えられて当然の身ですから・・・・私はその現実を受け入れるのみです」

 

 遠回しにギャスパーの事を聞かれたが、自分なりの見識で答えた。部長すら把握してるか怪しいからだ。仮に理解していたとしても迂闊に漏らす事はしない。

 

「『赤いもの』を手にした御方にしては殊勝な事ですね、恐らくは彼方が一番危険な存在なのでは?」

 

「欲しがったのも手にしたのも私自身です。その結果には責任を取るだけです」

 

「・・・・『情味』・・・・人間界の文化を好む御方向けに言えば『人間味』とやらが無いですわね、噂では貴女は下に付いた者達の事を悪く言われて本当に動じてないとわかる程に大人ではないと思っていました」

 

「さあ?時と場所によるかもしれませんよ?それに------と、----の」

 

「何と・・・・話しておられるのです?」

 

「何と----ですが?」

 

 何だ?何か驚いている。そう考えた時に周りが歪んだ?

 

 

~~~~~~っ

 

 

 空間が歪んで、音も何も不鮮明だ。魔方陣か何かが見えたと思ったら、山の山頂近くに出たけど?

 

 エルメ様は尻餅をついて、口を押さえていた。まあ、外見が部長な御方が目の前にいる状況だから咄嗟に声をあげるのは恥ずかしいか?いや、それどころじゃないな?十数キロ離れた街の中から黒い龍が上空に飛び出して来た。

 

「邪龍・・・・」

 

「はい・・・・数日前から、少しずつですが出没しているのです。今は、街中でエージェント達が戦っているようですが・・・・この辺りは私の領土内ではないので、詳しくは断言は出来ません」

 

「遠回りして、帰りますか」

 

「はい・・・・」

 

 キッパリと言い切った。見つかったら今の情勢で何故か転移したにせよ不法入国となる意味は重大だ。自分は策は練っているが、エルメンヒルデはそうではないのだとしたが、彼女は違う事を気にしていた。

 

『やはり、違う』

 

 グレモリーの血筋からして黙ってられる状況ではありません、しかし・・・・この辺りは私の属する派の領内ではありませんから見つからないようにするのは正しい・・・・と考えて、進んでいたら?

 

『~~~っ!!』

 

 遠くから凄まじい鳴き声が聞こえて来て、此方に向かって来た?いえ、私は驚いていない。何故なら、あの邪龍が感じるものを目の当たりにしてます。とにかく、迎撃をと考えた時。リアス様が私の前に立ち、凄まじい魔力を身体に纏っていたのです。

 

「・・・・念の為に防御用魔力を全開にして・・・・おいて下さい?」

 

『~~っ』

 

「・・・・ルシフェリオン・・・・っ!」

 

 何やら凄まじい負荷とは違うものを耐えているような声色で恐らく技の名前?ヤケを起こしたような勢いで近付いてくる邪龍に向けて左手をかざした瞬間、一瞬ですが五本の指から小さな何かが出たように見えて、それが円を象るように飛んで魔力の輪になった?と思った瞬間には、邪龍が数メートル近くに急接近して来ました!しかし、私はこの後の事が何となくわかっていましたわ。

 

「バスタアアァァッッ!!」

 

 右手を輪の中心から見えた邪龍の身体に向けて渾身の右ストレートと言うべき形で放った魔力が太いレーザー砲のように輪の中心に飛び出して、威力が更に増幅されて邪龍の展開した魔力壁に直撃し、凄まじい反発を起こして周りの空間が悲鳴をあげましたが、その内に壁を破壊してレーザー砲のような一撃が邪龍を遥か後方に吹き飛ばした時には、リアス様は私を抱えて全力でこの場を離れていた。

 

「失礼、あの場にいては危険ですから・・・・あの反発した魔力が目眩ましになるハズです」

 

「確かに、私達のいた場はエネルギーの嵐が収まっても中心点から数百メートル程度は余波の関連で、かなり影響がありますわ」

 

 淡々と語りながら、高速で走るリアス様には戦慄させられましたわ・・・・多分、あの邪龍が魔力の防御壁を使うのまで計算している。魔王の妹ならではな名に聞こえる技でしたが、何処か違和感があります。

 

 

 

・・・・・・・・。

 

 

 

(違和感にエルメ様も気付いたか、今は逃げられれば良いけど・・・・しかし?)

 

『ルシフェリオン・バスター』

 

 今のままでやれる技で最適だったけど、予想より一割増し近い威力が出たのは、やはり今の自分はおかしいからだな。

 

 そう言えば、以前にはぐれと戦った際に?一回使った後に部長が教えて欲しそうな目で俺を見ていた。後になって気付いたけどサイラオーグさんに初見なら一矢報いる程度は可能かもしれない技だから・・・・只し、あの男なら耐え切られるどころか、途中で弾かれるだろうと気づいたようでやめたようだ。その一発で決めなければ、直後の反撃で負ける・・・・正直、それを見通せるような事は凄いと思わされたけど・・・・いや、その辺りは後にして退散だ。違和感は落ち着いてから考えよう。

 

 

 

 無難にまとめたシオンだが?

 

 

 

(リアス、それ・・・・許さない)

 

 エルメンヒルデの聞いた事もシオンが感じた違和感の正体も離れた場でオーフィスが感知していた。それを防ぐために?

 

「・・・・」

 

「せーんべい、コロぉッケ♪♪ほぉろほろ酔ぉぉ~い♪♪・・・・子守唄はこんな感じでしたっけ、レイヴェルさん?」

 

「いえ、最初から全然違いますわ・・・・そもそも子守唄とやらはフィリス様の外見でも少し失礼なくらいのハズです。けど、寝息すら立てないとは・・・・」

 

 姫島朱乃はせがまれて、自分におんぶされながら眠り出したフィリス(オーフィス)を起こさないように進んでいた。この中では体格的に自分が最適なのではなく、以前のおっぱいドラゴンが自分と同じくらいの身長なのでとの言い分だった・・・・しかし、この状況・・・・ルフェイの無邪気な歌が手伝って?

 

「何か、周りの目が暖かいですねえ?姉妹みたいに見られてますかね?」

 

「髪の色では、大まかに金と黒の髪二つずつですから、あり得るかもしれませんわ」

 

 合ってはいる。見映えがする女性達がこのように街中を歩く図は一目を引くだろう、ルフェイ達が何気に出した言葉に朱乃は少し嬉しくなってしまった・・・・『姉妹』・・・・即ち?

 

『家族』

 

 グレモリー眷属はリアスが凡庸と言われ出す頻度が増えてから空気が重くなった・・・・それでも、全員の繋がりは擬似的な家族と言える程に強かったが、それに気付くまで一苦労だった。正に隣の芝生は青いとするべきか、せめてリアスにあの時と朱乃が考えた時。

 

(やめる・・・・)

 

(えっ?)

 

 朱乃の頭に直接響いた。フィリスの声と認識したが、起きてはいない?つまり念話の類いと理解して、自分なりに応えようとしたが?

 

(どうしてこうなったかより、これから?どうするか考える・・・・それと、朱乃?・・・・シオンにおんぶ・・・・するのと、してもらうの・・・・どっちがよい?)

 

(そ、それは・・・・してもらう方を・・・・)

 

 朱乃からすれば正体不明な相手からの唐突な質問に正直に答えてしまったのを迂闊と思ったが、こんな形で語りかけられる相手には本音を隠す事は無理であろう・・・・そう、自分はシオンに甘えたい・・・・年上ぶりたいけど、父の内面世界のようにではなく、普段の学園生活で・・・・その後、その後は・・・・と考えた時に、何故かフィリスの声は聞こえなくなっていた。

 

 そう、唐突に『三人目』・・・・既に出ているとは流石に知る術がないが、イザベラとイングヴィルドの次が出るのをオーフィスが恐れていた故の質問だった。出来れば朱乃にはアーシアの側でいて欲しかったのだから、あの食事会の時に自分なりにもてなした成果は大きかった。




 おぉ、最後の辺り?これがお前が言った『情けは人の為ならず』の正しい意味の例か?

 言われちまうと嫌な言い方すんな!



途中で出した技は詳細はさておき、パワーさえあればサイラオーグさんに一矢を報いれるかもな技。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。