リアスと朱乃だけが、正規の眷属。
助っ人と言うか、良く言って原作のビナー寄りな立ち位置で以下の四名。
アーシア、レイヴェル、ルフェイ、エルメ。
うむ・・・・『見た目』は原作デビューのメンバーより弱そうだ。
『レーティングゲーム』
(リアス・グレモリーのデビュー・・・・になるのね)
私は、ゲームを言い渡された日の翌日に幼い日を思い出していた。私の目標は精々、地道にレーティングゲームで成果を出す事・・・・現王者『ディハウザー・ベリアル』に憧れたりはした。
但し、身内に比べられ始めた日から目標以前に自分の甘さばかり痛感していた・・・・けど、今は関係無い。
『今の条件で勝つことを考えないといけない』
明朝に指定された場に出発として、打ち合わせが進んだ。昼食後、客間で思わぬ展開が起きた。
「あの~?確か、バアル眷属の女性達にも赤龍帝さんと、お見合い話しが持ち掛けられてたんですよね?」
すっかり忘れていた事をルフェイさんが世間話程度で唐突に切り出したわ、そうよ。サイラオーグの眷属に?
『この屋敷の酒蔵に転移した時に顔を合わせた女王のクィーシャ・アバドン』
そして?
『僧侶のコリアナ・アンドレアルフス』
コリアナさんは、ウェーブのある長い金髪でピシッとスーツを着こなすOLのような女性悪魔ね、まあ今は気にせずとも?
「クィーシャは他に本命がいるけど、私は興味はあるわね」
ギクッとなってしまった。
「噂によると、赤龍帝は水と氷の魔力の技術だけで脅威と聞いているわ、私も氷系は使うし?何より?可愛いらしい顔立ちだから会ってお話はしてみたいと思っているわ」
興味はあるようね、けど問題は?
『水と氷』
多分、大丈夫だと思う・・・・けど。
「あの、そんなに『大勢』で、睨まないで頂きたいのですが?」
私以外には、シトリー眷属の何名かまで睨んでしまったようね、そして?
「ところで、ご存知かしら?私の家系には、ある秘策で例の『おっぱいドラゴン』に不覚を取らせて、重傷を負わせた悪魔がいたそうですよ?」
「何、です・・・・って?」
「まあ、秘策の手順が最後に一つでも狂ったらお仕舞いな内容だったらしいですがね?」
聞き捨てならないわ!そう呼ばれた赤龍帝は冥界から謀殺されたとルフェイさんに聞いた。もしも、この女性がその時の手をシオンに使ったらと思ったけど、冷静にならないと。
「確かに、その秘策を使ったらシオン・アネガザキでは成す術が無いかもしれんな?」
サイラオーグまでっ!一体何なの!?その秘策と言うのは・・・・!と思っていたら、コリアナさんは私に微笑みながら告げた。
「脱ぐのですよ?」
「はい?」
「読心術使いだったと聞いているでしょう?一枚一枚意図的に脱いで、読心術の意味を無くしながら釘付けにして?興奮させた隙を突いて攻撃をしたのです。但し?他が同じ事をやったら、下着の上か下のどちらかが先か?に拘りがあったようで、逆鱗に触れて失敗したそうですね」
「うむ、首の皮一枚ならぬ?布一枚とやらか」
真面目に言ってくれたわね、それにしても?サイラオーグ・・・・っ!貴方は、何で聞いた通りの環境で、そんなに『陽』の性格でいれるのよ!と言いたいけど、他が何か言い出している間に私は我関せずを貫かせて頂いたわ!暴走した時、全裸で襲い掛かってたからシオンに不覚を取らせた身・・・・あの後にやった事を探らせるワケにはいかない!
けど、何かおかしいわ・・・・雑談に対応出来ている事じゃない・・・・私は、何故かシオンを殺した事に繋がる考えに対応出来ている?
そして、当日・・・・場違いで、今更な事を考えていたけど、少なくとも相手に揺さぶりに使われる可能性があるから、まとめとくのは間違いではないわ。
(・・・・た、かっ・・・・た!)
冥界の馬車で移動中だった。少し、震えてしまっている。キッカケを思い返していたけど、つまり・・・・私は朱乃に、言ったからなの?
(私は・・・・シオンを・・・・殺したかった!)
あの晩に、レイヴェルさんにしてやられた悔しさより・・・・シオンを殺した理由、それは自分のものに出来る手段を知った。だから、私のものにしたかったから、それを選んだ。シオンは私に何も悪い事はしていない、寧ろ・・・・助けようとしてくれた。それなのに私は・・・・と気付いて、泣き明かした次の日から・・・・私は、その時の悪夢を見なくなっていた。
昨夜も一緒に寝たアーシアに聞いたら、私は悪夢に震えてなかったと聞いた。少なくとも、時間が解決してくれてるとかではないわ、けど私は思考を切り替えた。
『到着です!』
冥界のお偉方が時々集まって、若手の力を見るのに度々使う場ね・・・・私を含めた六名はルール説明の場に向かった。ダンス・パーティーでもやるような広場に通され、そこにいたのは命令を下した『アジュカ・ベルゼブブ』様・・・・けど映像だけ?他もどこかで見てるのかしら?それにしても対戦相手は?
『ようこそ、知っての通り?最近は原因不明の事態が起きている。魔力の移送や通信ですら不安定となり、どの勢力も迂闊に動けない情勢であるが?敢えて若手の鍛練を兼ねた催しを試しにやるのも一興と考え、集まってもらった。では?細かい説明は不要!これから、集まった二組による対戦は?ただ突如起きた戦いを想定した形式だ。故に相手の顔も見せないままの条件で始める。短い距離を飛んでもらい、その場でお互いの王を倒すのみ!一時間後に開始するので、準備を整えておきたまえ!』
映像のアジュカ様からの挨拶が終わった。敢えてやる意図はわからないけど?
「試合内容には、一理ありますわね?『突如起きた戦いを想定』・・・・レーティング・ゲームではありますが・・・・わたくし達、フェニックス眷属が2年前に?してやられたような事態にならない為の実戦訓練と見るべきですわ」
全員、苦い顔だわ・・・・私達は特にで、エルメさんも突然過ぎる光景を見ているし、ルフェイさんも良く考えればそうだわ。けど、勝てると言っている・・・・その根拠を聞いた時、納得はしたけど。
「では、デビューですねっ!」
確かに、ルフェイさんは一番前向きだから頼もしくなるわ。アーシアも緊張はしてるけど、堪えている感じね・・・・そして、時間になった!
『では、転送を開始します!新式な移送魔方陣が出るので、中心にどうぞ』
進行役?からの声がして、直後に魔方陣が出たわ。何か、実験に付き合わされている気がするけど、私には覚悟を決める他は無い、指示通りにした魔方陣が私達を中心に光った。周りがまぶゆい光に包まれ、何秒かで光が収まる・・・・周りに広がっていた光景は?
『雪山の麓の森』
「かなりの高さの山ですわね、人間界で言えば『富士山』くらいの高さ、あら?アーシアちゃんの身体が?」
「え、え~と?間近じゃないとわからないオーラが出せるようになってます。人間の私には、学園の制服姿では辛いので・・・・」
何とか、そう言ってますな感じの口調、ここで、ファーブニルや『箱』と言い出さないだけで私以上の思考力ね。そうしている内に山の向こう側に魔法陣のわかりやすい気配を感じた。
「どうやら、相手の転送も完了したようです。山の向こう側、お互い雪山を挟んでの対峙ですわね」
「さあ、先ずはこの配置でどう動くかですわね、山に登って地形を上手く使うか?周囲を移動しながらの形か?お兄様なら、雪山は縁があるから、避けずに堂々と乗り込むかもしれませわ」
エルメさんとレイヴェルさんがそう言った。確かに、先ずはどう動くかが勝負を左右するわね、そして?
『試合開始のアナウンスが響いた』
実戦形式だから、お互い誰が相手かも知らない状況での試合開始です。