ハイスクールD×D 見初められし『赤』   作:くまたいよう

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 お互い、相手は知らないまま開始だけど?なレーティング・ゲーム始まります。


実戦形式 リアスのデビュー結果

『試合開始』

 

 いえ、形式からしたら?これは、突如起きた実戦と・・・・雪山の向こうにいるのは、冥界に敵対する勢力の一部隊が攻め込んで来たとでも見なすべきだわ。

 

「山中がかなり高い山ですわね、さあどうしますか?陣取り合戦がものを言う人間界の戦のように、先に山頂を?つまり、自軍陣地として取るのも手ですが?・・・『天王山』と言いましたか?」

 

 エルメさんの言うように、戦いは上から下の方が有利、けど悪魔の戦いでは山くらいではと思った時?

 

 

 ドドドドドドドドドドドドドドドっ!

 

 

「な、何ですかっ!山の上から雪が・・・・」

 

『雪崩』

 

 アーシアは初めのようだから、驚いているけど?実は、わざわざ音がするようなものではない・・・・と言う事は?

 

「待避よ!意図的に起こされてるものだわ!一旦、距離を取るわ!」

 

 私がアーシア、朱乃はルフェイさん、レイヴェルさんはエルメさんを抱えながら翼を出して飛んだ。別に相手に悪魔以外のメンバーが半数とバレたりするのは良いけど、特定はされない方が良いとした算段よ。

 

 

 

 だが?

 

 

 

「ほう・・・・少しはマシになっているな?『お互い』私達が知っているままなら?始まったら直ぐに突っ込むと思っていたところだが」

 

「うん、そうかもだね?次に移ろうか?」

 

 いつの間にかアジュカの近くにいたセラフォルーが同意する。そう、これはアジュカが開始早々に『双方の開始位置に』雪崩が起きるように仕組んでいた事だった。陣取り合戦をやる基本的な戦いから始めるのも悪くは無いが、今の状況では、この程度が真っ先に起きる事態のから始めた方が経験になるだろうとしたのだ。この戦いは最初から単なるレーティングゲームではない、実戦として組み直した形式だ。

 

 

 

 

 

 観戦する側も戸惑っていた。同行したソーナを王とするシトリー眷属達も何かおかしいと。

 

「リアスの相手がどこの者達かは、まだわかりませんが、開始早々あのような雪崩を起こせるとは・・・・」

 

「だが、何かおかしい・・・・いや、おかし~よ?とかなのか?」

 

 ソーナ達は、気にしないように努めていた。隣にいる寸胴でリンゴを思わせる『ゆるキャラとでも言うべき着ぐるみ』・・・・名前は。

 

『バップルくん』

 

 そうなっているのは?開始前辺りに直接渡された手紙で驚愕させられた。

 

(ヒソヒソ・・・・会長、サイラオーグの旦那がいたら、リアス部長が旦那に対して残ってるかもしれない劣等感が悪影響与えるかもしれないからにしても、やっぱり何でっすかねえ?)

 

(ヒソヒソ・・・・例の執事さんからの案ですよ、あの御方の意図は?人間界で言うお釈迦様でもわからないレベルの時があるらしいのです。以前、レイナーレさんの喫茶店の地下で立食パーティーのような流れになったのに、一晩見張りをさせてしまって申し訳無かったとしたら、その代わりに提案された修行に後で付き合う事を返され、良い時期だと・・・・)

 

 事実だ。サイラオーグは、やはり自分の影響で影を落としたリアスの事を気にしていたが、呼ばれてもいないのに観戦に来るワケにはいかない、ならばこうしてみるように件の執事に言われた。単に肉体を鍛えるしかない身として、これも修行になるから一挙両得だと言われ、変装してシトリー眷属に同行したのだ。

 

 いかにもらしいが、返しがアレではとやはり思う、丁度バアル特産のリンゴの宣伝の為に推奨されていたにしてもと。

 

 しかし、今は戦いを観戦するべきだとした。ソーナ達に宛がわれた観戦室からはリアスの側からしか見れない、一旦距離を取って雪崩から逃れたリアス達は森の中に後退していたが?

 

「っ、アレ・・・・はっ!?」

 

 真羅が気付いて『知っている』者達は驚愕していた。つい先日に、場合によっては『アレ』だけで全滅させられていたからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 私達は、雪崩から立ち上った僅かな水蒸気から魔力が膨れて出現したものを見て硬直してしまったわ・・・・出てきたのは一体だけだけど、三十メートルくらいの長さにまとまったのは?

 

『水龍』

 

 私は、あれを良く知っている。

 

「ま、まさか・・・・わたくし達の相手は?」

 

「来ますよ!」

 

 朱乃同様に最悪の事態が頭に浮かんでいたけど、ルフェイさんの声にハッとして、何とか飛んできた三組の形に散開した。そして、私の方に狙いを定めた水龍、この場でやるべき事は?

 

「・・・・っ、リアスお姉様!?」

 

「ルシフェリオン・・・・っ!」

 

 身体から魔力をみなぎらせて突撃した。シオンの魂に負荷を欠けない程度でなら・・・・っ!水龍からしたら正面から来たから、口を開けて私を噛み砕こうとしている・・・・けど。

 

「バスターぁぁっ!!」

 

 見せ掛けで気休めのシールドの裏からの増幅ホールで威力を増した魔力のレーザー砲を拳に込めて撃ち・・・・成功した。水龍の口から体内に入り込んだエネルギーが内部の魔力と反発している。結果的に中から再生不可能なダメージ与えて倒せたわね・・・・けど?

 

「リアス様・・・・お見事ですが、貴女は『王』なのです・・・・真っ先に一番槍を振るうべきか否かは」

 

「ええ、早速・・・・みっともない事を・・・・やってしまったわね」

 

 そう、私は私心を優先させてしまった。実はルフェイさんに命じれば『倒せた』のだけど、私はあの水龍くらい、今なら倒せるし・・・・制限付きの状況でルシフェリオン・バスターを撃てるようになれたと証明したかったの、けど?仮に本当に相手が・・・・『イングヴィルドさん』・・・・そしてイングヴィルドさんがいると言うことは?だとしたら、こんなんじゃ絶対勝てない、そう思って気を取り直そうとした時?

 

 

 

 

~~~~っ!

 

 

 

 

「山の向こうで、何か魔力が暴発して・・・・消えた?」

 

 アーシア以外は全員感じたわ、向こうでも何かあった?一体、何が起きているの?警戒しながら、私達は山を登ったりするのを止めて、水龍相手に散開した図で麓沿いの左周りに低空飛行で移動した。そして、向こう側までの距離を1/3程迄の地点に移動した時。

 

「止まって下さい!何か異様な気配がありますわ!」

 

 エルメさんが待ったを掛けたわ。私は既視感を感じたにしても、今のエルメさんのように、気配に敏感な仲間の意見は大事、やや強い雪の降る中で、前方三十メートルの地点に横の森から姿を現したのは?

 

「あのローブ・・・・い、イリナさんとゼノヴィアさんのと殆ど同じ・・・・『撹乱』ってものでしょうか?いえ、相手も私達の顔を知らないハズですよね?」

 

 アーシアの言い方は一理あるわね、森から出てきた6名は言ったような格好で姿と顔を隠しているけど、何のつもりか?もしも相手が私達の事を知っているなら効果は少しあるけど、今回はお互い相手が誰か知らないハズ、けど?

 

『途中で、知っている誰かが?私達が相手だと確認したのなら?』

 

 そう考えた時だったわ。私はアーシアの前に立って、全力で魔力の防御壁を展開した瞬間、一斉に襲い掛かってきた6名の攻撃を防げた・・・・直後に、散開して襲い掛かってきた相手が私達の周囲に展開して魔力弾から魔力の込められた弓や銃の攻撃を次々と浴びせて来たわ、私達はアーシアの周りに集まる形になってドーム状の防御結界を張ったけど?

 

「最初の攻撃、スピードやパワーがそこそこでしたが?おかしいですね?『きゅーぞーさんみたいな無拍子』の動きとは違った気配の無さです」

 

『きゅーぞーさん』

 

 そうだわ、『くみおばあちゃん』ね・・・・確かにおかしいわ。気配は無いけど、予備動作は見えるし・・・・まるで、何も考えて・・・・『考え』?もしかして?

 

「朱乃、普通の一般悪魔が痺れる程度の雷を周りに放ってみてくれない?多分、それで片付くと思うわ」

 

「わかりました」

 

 そうして、結界を解除した瞬間に朱乃が私の注文通りにした。そうしたら、呆気なく6名は崩れ落ちた。やっぱり、全員が自我を無くして操り人形状態だわ!それでも筋肉が麻痺に近いくらい痺れては動かない・・・・自我を無くしていると気付けたのは、シオンの事が頭にあったからだけど、この相手達は一体?

 

「え、と・・・・ちょっと、ローブ剥いで顔を見てみますか?動かないままで、やれますけど?」

 

「良いわ、やって」

 

 ルフェイさんが、何かを飛ばして?ローブの顔辺りを剥がせた。見えたのは、二十歳になるかならないかの女性ばかり、目を開いてるのは自我を無くして、身体が麻痺して動けないのすら理解してない者ばかり?

 

「あの?わ、私・・・・この中の二名、顔を知っています!確か、私と違う場所にいて?行方不明になったシスターさんです!写真で見た覚えがあるます!」

 

「アーシアちゃんと同じ?」

 

 言いながら、カタカタ震えているわ・・・・思わず駆け寄ろうとするアーシアをレイヴェルさんが引き留めた時、私達と倒れた二名の間に魔力弾が通過した?周囲を警戒したら。

 

『うぎゃ、なんだこいつら?』

 

「・・・・『ゼファードル』?」

 

 コウモリにまとわりつかれて、飛び出して来た4名の中に知っている顔を確認して、思わず名を呼んでしまった。

 

 グラシャラボラス家の凶児と言われ、以前に私を罵倒した事もある存在、どうやら今回の相手は彼だったようね?けど、何故?それに、あのコウモリは確か?

 

「先程、止まって頂いた時に?念のためにコッソリと偵察用のコウモリを放っておいたのですが、あっさり来ましたね。周りにいるのを含めて・・・・何やら、はぐれの中に良くいるような下賎なのばかりですね?」

 

 やっぱりな内容でエルメさんが言ったように、元々気性が荒かったけど、更に荒れていると言うより?何か追い詰められているような・・・・。

 

「はっ、久々に会ったと思ったら?元々引き入れてた混じり物から、他のからの助っ人と、どぶくせえ人間やら吸血鬼を連れて神聖なレーティング・ゲームに参加かよ!ゲテモノ好きなんが悪化したようだな、その無駄に男ウケが良い身体で籠絡したとかも噂されてる赤龍帝がいないようだけど、早速、愛想を尽かされんかああっ!?」

 

 マシンガントークとやらね、アーシアには予め言ってたけど、やっぱりこういうのは・・・・私は何を言われても仕方ないけど、私の大事な仲間達を・・・・っ!としたら、ゼファードルの周りにいたのが、何かに手足を引き裂かれた?苦痛に呻きながら倒れ付している。けど、私達は自分達の側にいるルフェイさんに気圧されていたわ。

 

「あら、失礼?です。私も赤龍帝さんには興味あるので、無粋な口は黙らせてあげたくて、どうします?他に誰も残ってないようですが?」

 

「く、糞っ!サシで勝負だ!『駄肉姫』!」

 

「・・・・受けて立つわ」

 

 次々と出てくるわね、けど?詳細は他には知られたくないのを使ったと言う事は・・・・やっぱりね。ルフェイさんの気持ちはわかるわよ、私は・・・・私はね?と、思ってたら先手を打たれた。左の拳でのパンチが飛んで来て、私は。

 

「~~っ!」

 

『ゼファードルの左拳を右の掌で受けて、そのまま握り潰した』

 

 ルシフェリオン・バスターを使うまでも無いわ、そのまま悲鳴を出す前に左手で魔力を込めた掌底の一撃を放って後方に吹き飛ばした。

 

 

 

 

『王の戦闘不能確認!グレモリー眷属の勝利です!』

 

 

 

 アナウンスが響いて、程無くして私達は最初の部屋に戻った。言いたい事も聞きたい事も多すぎるけど、私には苦いデビューだわ・・・・結局は私はアーシアより自分の弱点を何とかしきれてなかった内容だから。




 次回、ゲーム終了後から。
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