ハイスクールD×D 見初められし『赤』   作:くまたいよう

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 キャラクター達の現状の簡要なまとめ。

 リアス側。

 メンバーはリアス、朱乃、アーシア、ルフェイ、エルメンヒルデ。

 冥界に到着後に、見計らったように変則的なレーティング・ゲームの参加を言い渡され、不可解な事態に次々見舞われつつも初戦に勝利、二戦目に備える。



 学園に居残り側。

 メンバーは木場、小猫、ギャスパー、黒歌、ロイガン。

 ビナー=グレイフィアの双子の妹設定なオリキャラの下で強化合宿中、一日終わる頃には体力が残っていない地獄の日々である。



 シオン=オリ主赤龍帝側。

 メンバーはシオン、イングヴィルド、イザベラ、イリナ、ゼノヴィア、ロスヴァイセ。

 シオンの記憶を戻す為にオーディンを頼るべく北欧を目指す。参謀役がいない為に、野生の勘で成果を挙げ始めていたイリナが実質リーダー役になっている。


 今回から、イリナメインの話に突入。


イリナ奮闘記 学園外の危険巡り
到着、そして向かった先


 頃は、リアスが唐突なようでそうではない勘当を兄から言い渡される事が決定した時。シオンの記憶を戻す手段を求めて、オーディンがいる北欧への転移に最適な場を目指していたイリナ達は、ついに船旅を終えた。

 

 

 

 

 

「うむ、ここが『北欧』への転移に最適な場所か、イリナよ?」

 

「そうね、あの古風な建物が?教科書にも乗っている事件の場として知られる・・・・『本能寺』よ!」

 

 何か敢えて的外れに言いたい気分?

 

 そうよ、一応はこの紫藤イリナ提案で根拠はあまり追及されない流れで北欧へ向かう為に、冥界の屋形船から漸く降りて山中を歩き回って、その果てに?

 

『京都に来ていた』

 

 その時に調べたら、船は?『人間界の日本、岐阜県の長良川』に来ていた。まさかとは思って移動した際に、西に向かってたのが幸いだったわ、東ならビナーさんのいる場所に近付いてお縄にされてたかもだし。

 

「あの~?私達、冥界から私の故郷の方の北欧に行く為、イリナさん便りで移動してたハズでしたよね?何で、人間界に戻って来たんでしょうか?」

 

 ゼノヴィアとロスヴァイセさんの視線が何か生暖かいものに感じる。けど、私には騒げない理由はあるのよ、大誤算だったかもしれない。つまり?

 

「シオンとイングヴィルドの『水属性の加護』を宛にしていたら、強力過ぎたといったところか?」

 

 何故、イザベラさんが知っていたかは・・・・聞くのは後にしよう。それはそうと?いつもの仮面の上に包帯巻いているのは用心深い、何故着けてるかわからない顔半分な仮面は流石に一般人からしたら変だし。

 

 ゼノヴィアに正直に話したら、自分の不覚を恥じてたようね?シオン君のマンションのマンホールから地下に降りりた時に気付かなかった事があったから・・・・まあ、私も予備知識無しなら同じだったわね、ロスヴァイセさんは脱け殻になってたからだけど。

 

 あの時、下水道に降りたのに?全然、嫌な匂いがしなかった。私が見ても京都のに近いレベルな清水だったくらいな異様さ・・・・無意識にか修行の一環かで近くにある水が『浄化』されていた。これがルーネスお姉ちゃんも気付いた事の一部。

 

「まあ、前向きに考えよう?つまり、あのまま向かって行ったら何かが起きていた。だから私達は人間界に飛ばされた可能性がある。屋形船は降りてからいつの間にか消えていたのは冥界に戻っているのかもしれない、それは良いとしてだな?」

 

 ゼノヴィアは後方を見ていた。シオン君とイングヴィルドさんは和風な茶店でお茶を飲んでいる。全くポヤ~っとしてるわねえ?そして、私達が取り敢えずの隠れ場所として入ったのは?

 

『京都セラフォルーホテル』

 

 人間界にビジネス面で手を出すくらいお気に入りで結構ね。イングヴィルドさんが、いざって時の為に人間界に滞在する自分の部下用カード持たせてもらってたから、足はつきにくい?と思いながら一泊・・・・サービスで渡されたDVDは?

 

『魔女っ子テレビ番組 ミラクル☆レヴィアたん』

 

 イングヴィルドさんが、シオン君の部屋で時々観てたらしい、内容は魔女の誤ったイメージ云々とかで各所に喧嘩売ってる疑惑まであるレベルに有名らしいけど、人間界の魔法少女ものはあれくらいで驚いてたら命は無いのまであるから馴染むわ。割と楽しい夜になったわ♪♪

 

 その翌日に、次の手段の手掛かり求めて各所を回ってるんだけど?やっている事は傍目には?

 

『観光旅行』

 

 まあ、そもそもビナーさんがいる場には近付きたくないから、西の方に向かったから京都に来た。何とかセラフォルー・レヴィアタンに連絡を取れたりしたら良いけど、ヴェネラナ・グレモリーにしてやられて記憶喪失になったシオン君を間近で見たらどうなるか不安になる性格らしいし、どうしたものかしら?と考えながら安全な場所を探している結果にしてもね。

 

「先ずは伏見山?わかりやすいとこに、有事の際の手段を隠しているらしいけど・・・・と」

 

「私が、近付いてわかるのかしら?」

 

「勘頼みは尺だが、それしか手は無い」

 

 詳細聞いてるシオン君が記憶失くしてる以上は、イングヴィルドさんにレーダー代わりやってもらうくらいしかない、けど今回は上手く行かなかったようね、山中近くに来たけど何かあるしらと見回したら?

 

「あっ、お社があるわよ?私には、異教だけど?大丈夫なのは、お礼参りでもどう?」

 

 それを言うならお参りとか言う声が聞こえたけど、私もこれで不安で藁にもすがりたい、行こうとしたら腕を掴まれた?

 

「誰かいますよ?」

 

 シオン君だった。何となくだけど寂しいわ。せめてもうちょっとぶっきらぼうなら?とか考えちゃった。いや、それより?本当に誰かいるのかしら?と、注意をしたら前方から出てきたのは?

 

「京の者ではないな!?さては貴様等かっ!先日から狼藉を働いておるのはっ!」

 

 な、何か巫女装束で髪も目も金髪の小学生に入って少しした時期くらい小さな娘?耳も尻尾も生えてるし、妖怪の類い?数も増えている。けど『狼藉を働いておる』?

 

「気を付けろ、事情はわからんが?この距離まで近付くのを感知出来なかったという事は隠密性がかなりのレベルだ。不意討ちをされていたら手痛い目に遇わされていたぞ!」

 

 イザベラさんの言う通りね、以前の戦いで旧魔王派の毒矢を見破った勘を持ってる人にも気付かれなかった意味はわかる。後で調べたらかなり強力なものだったらしいわ、とにかく警戒態勢・・・・としたら、シオン君が前に出て語り掛けた。

 

「あ、あの・・・・?話を・・・・聞いて、いただけませんか?」

 

「ぬ、ぬぬぬぬっ!何じゃその目はっ!?」

 

 私達の魔力とかを感じて警戒してた場合、今のシオン君みたいなのには毒気を抜かれたでしょうねえ?それにしても、とした時に。

 

「シオンを・・・・困らせないで」

 

「ストップ!私が話すから!」

 

 流石にイングヴィルドさんに戦端開かれたら洒落にならないわ!京都なだけに、この辺りに古来伝わるヤマタノオロチが出没するレベルの大戦争になるかも!

 

「先ずは事情を言いなさい!誤解で荒事を始めたら、後で怖い怖いお母さんに雷落とされて反省文書かされるって知らないのっ!?」

 

「な、何じゃと・・・・『母上』をさらっておいて・・・・よくも・・・・」

 

 アレ?私って、もしかして地雷踏んだの?と思ってたら。

 

「・・・・」

 

 すたすたと、無造作にシオン君が女の子の前に出て、屈んで目線を合わせて問いかけてた。

 

「えぇ・・・・と、お母さんが何かあったの?」

 

「むっ、そ・・・・そうじゃ!我の母上がさらわれたのじゃ!!」

 

「だから?」

 

「だっ、だからとは・・・・お主等がさらったのではないのかっ!」

 

「違う」

 

「う、嘘を・・・・い、いや・・・・お主らではないと言うのか?」

 

「うん、初めて聞いた。お母さんがさらわれたなら・・・・えぇ、と?誰か・・・・相談乗ってくれる人を探すんじゃないのかい?」

 

「そ、そうじゃが・・・・その?」

 

「うん、何かあるみたいだから落ち着いて話そう」

 

 嗚呼、これは無理ね・・・・『智恵お父さん』にヤンチャを注意された時の私やルーネスお姉ちゃんみたいになってるわ、けど?今のシオン君の方がマシよ。黙ってさえいればキリッとした190超えの長身だから怖いくらいだった人が泣きそうになっている目は怒られるよりキツかったわ、周りにいる妖怪達も完全に戦意が消えてる。

 

「か、勝てんなアレは・・・・」

 

「うん、流石は・・・・あの、り・・・・いや、人垂らしよ」

 

 危なかった。智恵お父さんか紫乃お母さんの名を出しそうになったわ・・・・けど、何かおかしいわねえ?不意討ちに弱いゼノヴィアや付き合い長いメンバーはともかく?ロスヴァイセさんなら、何かの反応しそうだったけど?何処か違和感あるわ。

 

 

 

 で?

 

 

 

 お互いに自己紹介をしたわ、女の子の名前は。

 

 

『九重(くのう)』

 

 

「ここの豆腐料理は絶品じゃ、いきなり疑ったお詫びにご馳走しよう」

 

 ある事情で、不用意に話せないので近くにある顔馴染みの店に入って、部下達に警戒させている。誰かに探られたら不味い内容だからかしら?

 

 しかし、京都のお豆腐は材料の差で紫乃お母さんの手作りでも勝てないと聞かされてたけど・・・・確かにね。単純な冷やっこから湯豆腐だけなのがかえって良いわ、そして薬膳にも使う優しい味わいに一息ついた後に安全確認出来たからと、事情を聞いたわ。

 

 改めて、九重さんは?この辺りの妖怪達の首領の娘だけど、最近は京都に正体不明の輩が多数出没しては妖怪達を傷付けて、更には首領を誘拐したらしいわね、私達は詳細は避けながら偶然この辺りに迷い込んだ者達としか説明は出来なかったけど、今は不用意に自分達の領内に入れるだけで他からしたら警戒に値する状況らしいわ。

 

「母上が、何者かに拐われた・・・・しかしじゃ?最近は、異能の者達が使う手段では外への連絡や転送だけで莫大な負荷が掛かるので迂闊に動けないのじゃ」

 

 うん、そうよね。私達だってわざわざそれっぽい手段から取って置きを使っていた。それにロスヴァイセさんから聞いたけど、私達が一旦教会に戻って、また日本に来る少し前に携帯やネットどころか、固定電話すら短時間だけど使えなくなって大混乱だった。もしも普通の人間が使う手段ですら封じられたらどうしょうもない。

 

「お願いじゃ、母上を探して助けるのを手伝ってくれ!」

 

 子供に涙目で頼まれては・・・・じ、人道的には了承するべきよね?けど、このメンバーでは不安が多すぎるわ!お尋ね者手前だったり、現魔王のワケあり秘蔵っ子だったり。

 

「うん、ホテルに戻って頼れる人を探してもらおうか?」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 しまった・・・・前まで、切れ者として頼りきりに近かったから、つい油断した。シオン君は今は真っ白々で思慮深い言動は出来ない・・・・九重さんには悪いけど、出来ればビナーさんに連絡取って、私達は逃げるが正解だった・・・・幸いなのは一旦はホテルに戻る事・・・・よ、ね?

 

 

 

 

-------。

 

 

 

 

 

 何か違和感?異常を感じて、お勘定を終えて全員が外に出ると?

 

「な、何じゃ?周りに待機してもらっていた者達の気配が感じられんぞ、それに何処からか違和感が・・・・」

 

「・・・・あっちだ!」

 

「え、と?地図を見たけど『渡月橋』の辺りよね?確かに、何か違和感があるけ・・・・どっ?どんどん広がって行く!」

 

 イザベラさんとイングヴィルドさんがいち早く感知したわ。やっぱり、この二人は何か違っている。

 

「イリナ、これは私達に此処へ来いと告げているのではないか?無視をしようにも、一般人を巻き込むような手を使われたら不味い!」

 

「・・・・そうですね、行きましょう?」

 

 ロスヴァイセさんが何か乗り気ね、やっぱり違和感があるけど、此処は?

 

「わかった。シオン君と九重さんは、私とゼノヴィアから絶対離れないようにね?」

 

 そう、わざわざ罠や誘いに乗るのは危険で切り抜けられるとしたらイングヴィルドさんとイザベラさん頼みになるから情けないけど、此処は敢えて罠に入って内部から食い破る路線で行くわ!いざという時は、シオン君のマンションの地下から大量に頂いた・・・・『アレ』・・・・を使う!

 

 と、その前に?

 

「えぇと、僕は適当に他任せにしていれば良いと?でも・・・・皆、危ない事はしない方が・・・・」

 

「あ、あのね?それはそうと、もっとキリッとした目をしててね?覚えてはいないだろうけどね、お姉ちゃん達任せにしてれば良いのよ?それくらい私達はお世話になってるんだから、これくらいさせてね?」

 

「誰が『お姉ちゃん』だ・・・・お前は聞いただけで手の掛かる末っ子とやらだろ、どうしてもそうしたければ『自称』を付けろ」

 

「自称じゃないもん!それに?手の掛かるお姉ちゃん属性ってのは、とてつもなく強力な武器になるのよ!?それはさておき、良い?相手が得体が知れないから、いきなり感情的にはならないようにね?九重さんも、お母さん絡みで何か聞き出すのも言われたりしてカッカするのも堪えるのよ?そうしなければ更なる罠があるかもしれないわ!」

 

「わ、わかった!私は堪えるぞ!」

 

 うぅ、何とか格好つけられた!知っているのとギャップにやられそうなのにゼノヴィアったら・・・・とにかく、留守番も危険だから全員で渡月橋に着いて、見回したら?

 

「な、何やら生暖かい感触がしたぞ?おまえたちは平気なのか?」

 

「え?そ、そうね・・・・それなりに経験があるのよ」

 

 オーフィスのに比べたらどうって事は無い、イザベラさんも多分そっち系で、記憶無いシオン君も動じてない・・・・先ずは第一関門がクリアしたわ。けど、九重さんが何か震えている?

 

「母上の・・・・亡くなってしまった護衛が今際の際に、気付いたら霧に包まれていと・・・・言い残した・・・・母上を拐った者が近くにおるのか?」

 

 九重さんの言葉に警戒を高めた。確かに、辺りが薄い霧が立ち上って?もう結界内に入っている感じよ・・・・敵は近くにいるハズ。

 

「これはこれは・・・・計画を早めたら、何故か行方を眩ませた存在が来てくれたか」

 

 異様な気配を纏った槍を持った黒髪、私より少し年上な男性が橋を平然と渡って来たわね?学生服の上に何か・・・・えぇと?中華風の何かを羽織ってる?

 

「気を付けて・・・・周りの霧も、あの男の持っている槍も・・・・神滅具よ」

 

 イングヴィルドさんが言うなら間違いないわね、新規だけど神滅具宿してて?シオン君=他の神滅具宿してる相手と一年も同棲してたからわかるようね。

 

「ほう、何やら興味深い者迄いるようだな、先ずは初めましてかな?『歴代最恐の赤龍帝』と唄われた男、シオン・アネガザキ・・・・君の噂は聞いていたぞ」

 

「な、何じゃと?シオン・・・・おまえ?『男』であったのか?」

 

 そっち!?諸事情でシオン君を赤龍帝と言ってなかったけど、そっちなの?何か相手も首を傾げてるわねえ。

 

「とにかく、自己紹介をしとこうか?俺の名は『曹操』・・・・一応だが、三国志で有名な曹操の子孫だ」

 

 そ、曹操ですって!?私が知っている限りで実は良くも悪くも『演義』で知られるような存在じゃないけど、今の状況だと『魔王』として知られるような要素を継いでいるか以上に最悪の展開かもしれない!私の考えが正しければ?シオン君が危ない!

 

 人間界に唐突に戻った私に、当初の目的からしたら一番不味い流れになるかもしれない事態が動きだした。




 とにかく、リアス側同様に歪なメンバー側は?VS曹操編に突入。
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