「覚悟しなさい、このロスヴァイセ!ヴァルキリーの一人である前に社畜の一人として、堅実な積み重ねをするのが一番の道を示す際、いらん事をして道標じゃなくてゲロ以下の匂いがする邪悪な障害を作る貴方を成敗します!」
言ってる事は尤もだけど痛々しいわね、さっきの醜態の後だからゲロ以下は何気に上手いかもしれないけど。鎧を纏って剣を天にかざすロスヴァイセさんは何をする気なのか気になってたら、何か雲みたいなのが集まって来た。
ま、待って!こんなの北欧の方にあるなんて聞いた事は無い。
「必殺!魔法降らし(仮)!」
名前の意味は直ぐにわかった。雲から如何にも浄化の系統な小さな魔力が豹みたいに次々降り注いで来て、ロキに襲い掛かっている。まるでバルカン砲みたいなサイズと数、轟音が響いて地面が穴だらけになってるけど、ロキは何とか回避してるわ。
「バカな、貴様は自分の周囲だけではなく、上空に展開した魔法を無尽蔵に撃てるようになったのか?」
とんでもない種類の魔力弾が尚もバルカン砲みたいに次々とロキに降りかかっているけど、私達の前にも敵が来たから集中しないとね、正直言うとロキが何に戦慄してるかわからないしね。
「さて、こちらも始めよう。何やら目を見張るべきものが多そうで楽しみだよ」
「そうしよう」
ゼノヴィアがデュランダルを真上に構えると身体から光の柱が立って、振り下ろしたらその光が倒されるようになって大地を斬り裂いた!なんたらゾーンみたいなやり方で斬ると言うより破壊よ!まあ、流石に曹操や主要メンバーは大して慌ててない。
「何やらデュランダル本体か使い手の地力と言うより他から借りた力のようだな、『赤龍帝の譲渡』にしても器用すぎないかな?」
「秘密よ!こちとら、暇じゃないの!」
流石に勘が良いわね、あれは回収したアイテムにシオン君のオーラを入れといた使い捨ての一つ、何でも赤龍帝の譲渡は宿主によっては不得手なのがいたから一回限り最適な事をやれるのに打ってつけなのがあるのよ、船旅の中でドライグと相談してシオン君の魔力チェックやってた成果。
「奴の相手は私がする」
イザベラさんが真っ先に曹操の前に出た。私心を無しにしても担当出来るのはイザベラさんしかいないかもだし。
「では、残った二人は観戦は勿体ないから私こと『ジャンヌ』が相手をしてあげる」
『ジャンヌ』
金髪で、その名前は・・・・いかにもだけど。何か好かないわねとしてたら、姿が消えた。
「正面!」
私とゼノヴィアは構えた剣を盾にしたら、そこに斬撃が来て、エルシャさんの近くまで弾き飛ばされていた。
「反復横飛び程度の動作しただけよ、気を取られたら最期だから集中なさい」
「あらら、普通の人間程度だから不安だったでしょうから良い助っ人がいたわね・・・・じゃあ、バランス・ブレイク」
大量の剣が足下から出てきて、何か武器にするじゃなくて巨大なドラゴンのようになっているわ。見たところ聖剣の類いだから、あの龍は悪魔関係者には危険よね、けど?
「何でかかって来ないの?」
「う~ん、試しに出したけど嫌な予感するからよ・・・・お嬢ちゃん達、案外と今の私ですら不覚を取らされる何かを持ってるかもしれないし」
やっぱり鋭いわね、警戒されていては不味いのよ。そうしている内に、イザベラさんが曹操に対して先手を打つ直前になっていた。
「曹操、聞きたい事が山程あるが・・・・先ずは私の拳を受けてもらおう」
「話くらいはとしたが、まあ良いさ。君からしら俺は虐殺者だ。だが、話に聞く限りでサイラオーグ・バアルくらいしか勝てないとされる域に急に数えられる何名かの内に突然入った悪魔の力、存分に堪能させていただく」
槍の切っ先を向けた曹操に突っ込むイザベラさんだけど、そこからの見てるだけで寒気がする攻撃を左右に捌いている。やっぱり自信満々なだけあるわ!何十回目かの時に左腹部をいつの間にか貫かれていた。
「~~っ!」
「大したスピードとパワーだよ、魔力の効果も凄い、最小限で回避するには危険・・・・っ!?」
「捕まえ、た・・・・!」
刺した槍を引き抜こうとした曹操が驚愕している。イザベラは刺さった槍を左手で掴み、そのまま右のパンチを繰り出して曹操のテンプルに直撃させた。イザベラさんの左手の力が緩んだのと後方に吹き飛ばされながらも槍を手放さなかったせいで、そのまま抜けたわね、間髪入れずに追撃掛けて、曹操に対して振り下ろした拳は回避されたけど、地面に巨大なクレーターが出来ている。
「『聖槍』で貫いたから、悪魔には凄まじいダメージなハズ・・・・君には、効果が無いのか?」
「『効果』だと、貴様・・・・私がそんなもので怯むと思うかああっ!!」
凄まじい声色、やっぱり聞いた通りの目に遇わされたから、悪魔に対しての聖槍の効果すらも意に介さない執念がイザベラさんにはある。
今度はイザベラさんの右ストレートを曹操は何とか左腕でガードした。
~~~~っ。
骨が粉々になる嫌な音が響いて、ガードを弾き飛ばした拳がまたもテンプルに直撃、そのまま後方に吹き飛んで壁に叩き付けられて崩れ落ちる瞬間、イザベラさんがいつの間にか下からアッパーを放ったけど、今度は回避。そのままフリッカーを主体とした連打で追撃するけど、曹操は悉く回避してる時に違和感が?
「不味いわね、このままじゃ負ける」
「え?」
「見てみなさい、イザベラさんの身体から所々出血あるでしょ。曹操はフリッカーを捌きながら所々で片腕で身体を掠める程度に槍の突きを出してる。あのままじゃ失血死で負けるわ。イザベラさんのパンチも自分から後ろに飛んだりしてダメージを減らしてるからあまり効いてない」
流石は歴代最強の女性赤龍帝なエルシャさんには見えているようね、これは機を見て曹操に例のを仕掛けないといけないと考えた時。
ーーーーーー。
「え、何よあれ?」
曹操を中心に何かの禍々しい気が立ち上って真っ赤な何かの怪物の口が曹操の足元から出て来て噛み砕こうとしたけど、曹操は槍をつっかえ棒みたいにして、何とか堪えている?
「こ、これは?」
「イリナ!例の物を」
「わ、わかったわ!」
イザベラさんは超短期決戦と聖槍のダメージを堪えたせいで体力を使いきったのか、立ってるのもやっとになっていた。確かにチャンス!
「貴様、これを途中から狙っていたか?」
「ふん、私は確かに体術しか取り柄が無い。だがな、魔力を莫大に消費するし、私も近付いたらやられる存在を簡単に召喚が出来る方法を見つけた。それの触媒は『私の血』だよ・・・・聖槍だから何とか堪えているが、本来なら噛み砕かれているぞ・・・・」
つまり、地面に落ちた自分の血を使った召喚系な術ね、そうしている内にジャンヌの龍が助けに向かうけど、ゼノヴィアの巨大エネルギーソードで弾き飛ばした。これでいける!
「出て来なさい、神話の支柱!」
出した宝玉から曹操を中心に狙いを定めた魔法陣が出て、空間内に天まで届く柱が現れた。あるとしたらだけど、地球の海を支えたとされる柱のメインがそそり立ったわ!その中は、魔力も何もかも無力化をしつつ、水が注がれては消えるサイクルが地球に一斉に降る雨の量になる消えないお仕置き空間!多分セラフォルー様が付けたアイテム名スニオンピラーよ!間違いだらけなネーミングなんだけど、例のギリシャ神話モチーフの大作を知ってるなら、わかるとは思う・・・・ハズ。
ジャンヌがドラゴンから何やら一斉攻撃してるけど無駄よ、星をも粉々にするような武器でもなければビクともしない、まして発動に必要な『魔王級な水の魔力』はイングヴィルドさんにたっぷり注入してもらったのよ!
ダメージに身体を震わせるイザベラさんをエルシャさんの近くまで運んで後退させる。これでリーダーを始末したわよ!としてたら。
「イリナさん!」
「え、ロスヴァイセさん・・・・ロキは?」
「何か、急にロキが消えたらそこに曹操が現れて、彼の仲間が回収したようですが?」
「な、何だとっ!?」
ダメージを堪えていたイザベラさんが血を吐くような叫びを出した。辺りを見渡すと上空に曹操が上空に知らない顔達と一緒にいた。これは一体?
「残念だったね、実はロキにチェスで言うところの『キャスリング』効果のある措置をさせてもらっていたのさ、本来ならチェックメイト寸前だから反則なのだろうがね」
し、知ってるわ!駒で言うと王と城兵の位置を入れ替えられるシステムね。
「では、あの柱の中にはロキが?」
「そうだ。何故かは知らないが、相当な恨みつらみを持っていたから手を組んだが、そのついでにだ。しかし、計画は散々だったが良い収穫があったよ、イザベラさんは俺と戦ったのは不味かったな、面白い事が沢山わかったぞ。道理でいつの間にかそれ程のレベルアップをしたワケだ」
か、完全にしてやられた?
言う通りとしたら、私もまだ全然なイザベラさんの秘密を気付かれたし取って置きも無駄使いさせられた!
「では、君達は後を頑張るんだな。早くしないと後が大変だぞ」
消え様に指で示した方向、イングヴィルドさんが八坂さんに大苦戦をしていた。攻勢には出れないから、消耗を強いられているのね!でも八坂さんをどう戻せば?
「任せなさい、このエルシャがいるのよ?」
エルシャさんに何か秘策がある?
この際、有り難いわ。知識なら豊富だろうからとしてたら?
「じゃあ、イリナさん・・・・『おっぱい出しなさい』」
「はい?」
私は忘れてたのかもしれない、ドライグすら精神を病む奇妙奇天烈摩訶不思議、奇想天外四捨五入、出前迅速落書き無用な存在が赤龍帝にいた事を。
結局のところ、目的の噛み合わせは悪いし知略では曹操には勝てない。