ある意味、セオリー違反。
思わぬ波紋
「アタッカーが足りませんわね・・・・」
私、リアス・グレモリーは変則的で試験的なレーティング・ゲームでデビューして一応は勝利した。その翌日に無傷だからとして行われた二戦目に勝利したけど、レイヴェルさんの言うように【攻撃】を担当する者が足りないわ、エルメさんは元から攻撃力が売りじゃないし、他の全員が攻撃担当になれても安定感が欠ける。ルフェイさんの切り札みたいに強力過ぎても駄目だしね。
「いえ、この際は現状で打てる手でどう勝つかを突き詰めましょう」
感心してもらってるけど、無い物ねだりで最低の事をしたからよ。決して、安定したアタッカーが無ければ勝てない程じゃないからな考えではないハズ。
そうしている内に、三戦目。
「クソッ!【勘当】された駄肉姫がああっ!」
私がグレモリー家を勘当された事はアッと言う間に広まったようで、またも試合中に良く喚く事ね。
今日は平面でのゲーム、陣形にして最後尾にいる私とアーシアへの道をわざと空けて誘導して集中打を浴びせ、王である新人だけど名家らしい悪魔は半死半生にした。
けど?
「な、何ですか・・・・バアル様の【酒蔵】に入った時のような匂いがしますわ」
エルメさんが言うように、これはお酒の匂いよね。原理はともかくだけど、お酒の匂いなんか出してどうする気なの?
「くっ・・・・やはり、ガセ情報か・・・・」
【ガセ情報】
そう呟いていたけど、何をしてガセ情報なんて言ったのかわからなかった。
「あの、もしかして【ロスヴァイセ】さんと間違えているのでは?」
レイヴェルさんが立てた仮説によると、私達の情報が漏れていて、匂いだけで何かしらの支障が出ると思われているようね・・・・未成年の人間であるアーシアにルフェイさんもいるから、それにしても・・・・こん、な。
「だっ、だが・・・・貴様等にはもう夢も希望も無いぞ!このような状況を仕組んだ大人に・・・・」
何故か、私の意識は途絶え、始・・・・めた・・・・これは、もしかして身体の主導権・・・・が?
--------。
何か急に意識がハッキリしたら、相手がかなりのダメージ負っているな。しかし、何だ・・・・っ!何を言っている?
「あの時、人間を使って赤龍帝を炙り出す為にウサギを殺してばら蒔かせるようなつまらない真似を手伝わせた俺達の親や親族と・・・・」
~~~~~~~~~~っ。
(何だ・・・・と)
幼稚園の頃の記憶が甦った。こいつら・・・・あの時、ウサギ達を殺して、皆に・・・・父さんに辛い思いさせて・・・・何より、イリナを・・・・。
【イリナを泣かせた奴等か・・・・っ!】
はっきり覚えてるよ、あいつが一晩中泣いてたから自分なりに寄り添ったりしてた。
「貴様も貴様の親も同じよっ、戦争が終わってしまった欲求不満を俺達にぶつけて、つまらん事ばかりやらせて夢を忘れてる事ばかりやる人種の操り人形に・・・・っ」
俺は理解した。新旧魔王派の戦争終わってしまった事からの関連とかを全部言うまでも無く、自分の欲求不満解消したいだけなのを周りに責任転嫁してる奴等・・・・こいつらは、父さんが謝らせに来た不良共と同じだっ!
こんなのに、こんなの・・・・にっ!それに、いるのは確かでも・・・・毒や糞が付く大人なんかと俺の両親を一緒くたにしやがった!けど、俺はこの後を何となく予想が出来た。外れていればと思うが、確認をする。
「そう言って、貴方も欲求不満なのでは?第一に貴方も出来れば戦争に参加したかったような空気纏っているわね」
「はっ、当然だ!俺達もやりようによって・・・・は・・・・っ、こんな夢の無い大人ばかりになった世界・・・・な、ど・・・・」
やはりとした時に、殺気をぶつけたら気圧されてたとこを殴り飛ばした。
「お・・・・私の親を一緒にしないで・・・・」
「ぐっ、何が一緒にしないでだっ、お前の両親だって同じ・・・・だばっ」
今度は蹴り、何故かレーティングゲームのようだから王らしきものを蹴り飛ばしたら、後方にいた如何にも戦車らしきのに受け止められたが、追撃あるのみ!
「何が大人は夢見る事を忘れた人種だっ、お前らみたいなクソガキ育てるのに必死でそんなの見てるヒマあるかっ」
そうだ。戦争関連関係除いてもこいつらはそのレベルな言い方が似合う奴等だ。基本的に好き勝手させてくれないのが気に入らないだけ!
恐ろしく意識がハッキリしてる割には不愉快だっ!あの時の事を除いたとしても、父さんに助けられたり殴らせてしまった俺が言うのもおかしいがっ、大人がどうとか不用意に言う場面と立場かよっ!として、相手の顎やテンプルを殴って、倒れた相手の肋骨を踏み砕いて・・・・ひたすらぶちのめした!
「リアスさん!落ち着いて下さい!相手のHPはゼロですよおおっ!」
「アーシアちゃんも見てるのですから、その辺りにしなさい、リ・・・・?」
姫島先輩の戸惑った顔を見て、状況がわかった。何て最低さ・・・・こんなんじゃ、俺は父さんの足元にも行けない・・・・面と向き合って言ったら。
【わ、私は詩音みたいに殴ってやれる度胸すら無いからだよ・・・・】
違う・・・・俺は、それ以外が駄目なだけだ。とにかく、状況を把握しようとしたら、試合終了の合図が響いて、何故か控え室らしき場に転移していた。
「割と蛮勇を振るうのも向いてたのですか、アタッカー担当になる王になれるとしたらバアル様以外は・・・・【赤龍帝】の方が適任ですわ」
エルメ様が何か気付こうとしてるな、アーシアは涙目になりながら外見はリアス部長な俺に向き合ってる・・・・やっぱり、駄目だ。俺はこんな事をやる為に父さんや母さんと、くみさん達に武術習ったんじゃない・・・・。
『ほっほっほ、まあ良いではないか・・・・頭脳担当にしても戦場を血に染める蛮勇を必要とすべきではある。その点で今日のお前さんは面白いものじゃったわ』
入って来たのは片眼のご老人だけど、話には聞いてる外見だな、しかし?
「初めましてじゃな、ワシは北欧の主神であるオーディンじゃ・・・・後ろにいる者達には見覚えがあろう」
「え、え・・・・と。気配が感じられませんでしたが・・・・」
「訓練の成果よ・・・・」
そう、堕天使の気配に敏感な姫島先輩ですらわからないくらいになっていた。
『レイナーレ』『カラワーナ』『ミッテルト』『ドーナシーク』
堕天使総督のとこに栄転になったハズなのに何故かオーディン様に同行とは。
「ところで、随分と見苦しい戦いしてたけど化けの皮剥がれた?」
「レ、レイナーレさん!リアスお姉さまは・・・・その、訳あり・・・・で」
「わかってるわよ、酔っ払わせる作戦に引っ掛かったどこじゃない何かにやられたわね」
俺の顔を間近で除き込んで来た。何とか動揺しないようにしないといけない・・・・いけないんだけ、ど・・・・っ!
「な、なんの真似・・・・」
「ふん、何処かのガキンチョにやったんだけどこういう時は、今みたいにお尻をつねったりしてやるのが効くのよ!ガキンチョはガキンチョらしく反省してやり直せ!」
初めて、遊びに誘われた時に松田や元浜に桐生を連れて来た日の終わりにこうされたのを思いだした・・・・嗚呼、そう言えばアイツは俺をこんな風に扱ってばかりだったとしたら・・・・。
【時間切れみたいだな、気付いてくれてたのは正直、嬉しかった】
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「あら、目が覚めましたか・・・・【リアス】」
「えぇ・・・・」
「退室しましたが、北欧の主神迄来ているとは益々何が起きているかですねぇ・・・・これは私の切り札の出番が近そうです」
朱乃の意味が違う問い掛けとルフェイさんの【切り札】発言に他は気を向けて貰えたわ、確かに不審すぎる・・・・アジュカ様が用意した変則的な試合は意味はあるだろうけど、参加している者達についてわかってきたわ。
【潰し合わされている】
私のように背信行為を行った者達を集めて戦わせている。そろそろ・・・・何かが動くわね。
リアスの感想は尤もだが、観戦していた側には別の考えも広まっていた。
「思っていたよりお転婆だったようだが、何やら【年齢不相応】ですな・・・・」
試合を観戦してたお偉いさん達の呟きにかなりの数が同意している。
俺こと堕天使総督アザゼルと言えば悪戯好きで知られてちょい悪オヤジから永遠の悪戯坊主だのな呼ばれ様だからか、あのリアス・グレモリーの言い分はなあ?
【何が大人は夢見る事を忘れた人種だっ、お前らみたいなクソガキ育てるのに必死でそんなの見てるヒマあるかっ】
勘当までされるくらいやらかして完璧にお前が言うなな内容なのに、尤もなようでどこか遠慮してる気配を感じたが淀みは一切感じられなかった。苦労性なお父さんと言うか何と言うか・・・・【ワガママなガキを持って苦労してる人間の親の味方な言動をしてくれるお転婆娘】なんてどう感想述べりゃ良いんだ。ヴェネラナ・グレモリー辺りがすれててもああは言わん!
「おい、サーゼクス。お前は何をした?」
「い、いや・・・・私も流石に父はともかく真面目な母には迷惑掛ける側だから、どうも対応不能でな?」
確かにだ。
その前に相当入れ込んでる赤龍帝にちょっかい出してた怒りをストレートに出すのを避けたにしても何かズレてる・・・・リアスに踏み込むかにしても、サーゼクスが力付くで赤龍帝の事を聞き出しに来ても構わない態度だったとされるリアスには集まった大半が静観を決めたようだとして、俺は酒でも調達と決め込んだ。
一応リアスはデビュー以来は3戦全勝です。
書いといてなんだが、私作のオリ主は環境が環境なので大人(但し、両親基準による)の肩を持つ思考になってしまってる。