ハイスクールD×D 見初められし『赤』   作:くまたいよう

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 リアスの次は?な回。


推測・真相。そして、次なる驚異

(リー・・・・いや、リアス。良くやった・・・・良くやってくれた)

 

 私は自室にて、内心で昔の呼び名を出そうとしたリアスが自分の・・・・サーゼクス・ルシファーの妹としての重圧により苦しんでいたのを遅まきながら気付いてから数年経って漸く光明を見た。

 

 レーティング・ゲームの条件下。相手にも、仲間にも、予期せぬ乱入者が来るような運にも恵まれた内容だった。でなければリアスは命を落としていた。

 

 私に推測出来る限りで母から死と隣り合わせの試練を与えられる理由はある。

 

 上層部が掌返しの気配を見せた流れで勲章をあげたようなものだが、それでも言いたい。

 

 良く頑張った。最初だけで充分だった!

 

 ストラーダ倪下の域に達した相手には通用しないが、あのレベルで滅びの力の技を撃てるようになっただけでも私はお前を昔のように抱き締めて、祝福してあげたい!

 

 許しは求められん。公的にリアスが私の身内でいられなくなったのは決してリアスだけのせいではないのだ。だが今だけは、直接言えないにしても言う。我が最愛の妹だったリアスよ、どうか私を許してくれ・・・・。

 

 

 

 

 ーーー――ー。

 

 

 

 

「サーゼクスは、今頃は部屋で号泣と言ったところかのう。あの試合は実力で合格でないが、彼処まで気張れただけでも大したもんじゃなアザゼル?」

 

「まあな、けどワケありげな木場君とギャスパー君が連携してくれる程度な下地はあった。それも捨てたもんじゃねえさ」

 

 オーディンの爺さんと客用の部屋で酒飲んでるが、空振りなようでレイナーレを差し向けた甲斐があったぜ。間近で体感した者ならではな感性が必要だからな。

 

「これが、今のまま冥界から人間界に移送が二程度なら安全に出来る術式じゃよ。レイナーレ達が役立ったからこそな産物。今のリアスになら渡す許可は下りるかもしれんが・・・・」

 

「何見えてんだ。北欧神話の主神特有な全てを見通す目には?」

 

「簡単じゃよ、そっちも気付いたんじゃろ。流れからして、人間界に一旦帰されるかもしれんぞ。リアスはわかりやすく言えば赤龍帝君にお熱じゃ、赤龍帝君と入れ違いになったとしたら直ぐにでも帰りかねんが、人間界に戻るとビナーに叩きのめされる方がマシかもしれん難題があろう。サーゼクスを呼べば良いが、逃げられるじゃろうし、それ以上の存在がいるかもしれん」

 

 先ずはリゼヴィムか、それに関してまさかな推論がある。

 

 生存して暗躍疑惑はわかるが、殺害されたかもなんてな。こりゃどこの勢力も及び腰は責められねえさ、リゼヴィム自体が真面目に戦っても強いのにトリックスター染みた事も好む。そいつをバレないように殺害したかもだなんて頭痛の種なんてもんじゃねえ。

 

 誰にだ?って言いてえが、そんなの調べに行ったらサーゼクスでも危険かもだ。それに、本当だとしたら候補にあがるのが厄介だ。

 

【赤龍帝の両親、つまり姉ヶ崎夫婦】

 

 まさかとしたが、こりゃ冥界がドーナッツみたいになるレベルに大穴開きかねねえぜな騒動になりかねない。リアスのご活躍も逆効果になりそうだ。

 

「外れだとしてもリアスは知るべきじゃよ、恐るべしは二天龍の一角な赤龍帝。昔から関わる者どころか宿主や身内ですら傍目には単に不幸になるだけではなく、凄絶な運命や因果に巻き込まれとるが今代でもか」

 

 確かにだ。力に溺れるとか有りがちなのから神レベルのな、噂のおっぱいドラゴンは周りに恵まれてはいたが、身勝手な言い方すりゃビナーや今のオーフィスって置き土産を残しちまったようなもんだ。

 

「サーゼクスは妹が漸く這い上がり初めてくれるのが嬉しいじゃろうが、キッカケが赤龍帝では今回の件はリアスの命を助けたのではない。最大の試練を早期に与えられたようなものじゃな、姉ヶ崎家を調べる為の駒にされかねん」

 

【姉ヶ崎家】

 

 人間をそれなりに見てる側が度々話題に出ているが人間の中には古来より他勢力や種族にスカウトされずに過ごした者は多いって事で最近のを思い出した。多分、ストラーダ倪下の強さに対する現実逃避かもしれないが。

 

 実は未遂に終わったらしいが、赤龍帝のパパが目を付けられていたと最近に調べた。 

 

【姉ヶ崎 智恵(あねがざき ともえ)】

 

 本人は名家生まれで若い頃から武道はやってて素質はあるが試合には負けてばかり、それは相手を殴れねえくらいなお人好しだからだ。そのせいで周りに馬鹿にされちゃ後の奥さん、つまり赤龍帝のママさんに怒られたり慰められたり助けられたりで、いつも泣いてたらしい。

 

 各地で大暴れなシオンの親父さんとは思えねえ弱虫、極端に言うならば性別は逆だが? 

 

【性格がアーシアなリアスがシオンを幼馴染みで後の妻にして育ったような存在】

 

 成る程、調べた範囲だがおかしくなる前なシオンがリアスを悪く思ってないワケだ。ある意味で母以上に父を尊敬するシオン君は間違ってもリアスを見捨てられねえと一発で納得させられた。

 

 弱気を克服したら人間で軽く世界最強だったくらいな素質はあるし前向きになれたのは幼馴染みで後の奥さんがいてくれたから。だから発見が遅れた。

 

 それに、怖いのだと聞いた。実はサーゼクスの眷属が調査中に怪我をした小動物がいたから智恵さんの勤める動物病院に連れて行ったが邪気の欠片も無く、子供がそのまま大人になった男の見本のようだったと報告が来た。

 

 リゼヴィムに目を付けられたらどうなっていた事かと。

 

「どのみち、何かが起きる。やはりリアスには最大の試練じゃのう。アザゼルはリアスがどうやって赤龍帝を眷属にしたと思う、無駄に発育は良い身体を使ってと噂があるが、ならばどうやってか、例えば女に弱いらしいシオンを逆強姦紛いの事で無理矢理にしてしまったとする」

 

 相変わらずとしたが、笑ってねえ。やっぱり何か見てるな。

 

「反省してるとしたら、リアスが一番避けてはならん存在はなんじゃと思う・・・・他に聞かせられない事で無理矢理に異性を襲う事をして、直ぐに反省出来ても傷物にしたのは事実。そこで倫理的に一番向き合わねばならぬ存在は被害者本人の次は何かな・・・・」

 

 汗ダラダラだ。世界規模な災厄かもな問題除いても確かに個人レベルじゃ有り得るから怖いぜで答えを聞くしかねえ。

 

「答えは【被害者の親】じゃよ、しかも流産を何度も経験した後に産まれて来てくれた息子を大事に育てて来た善良な両親。それと向き合わねばならんのじゃぞ?」

 

 想像しただけで身震いするぜ。若い頃にゃヤンチャしてたんだよな俺、悪党ならどれだけ楽かだ・・・・とても勝てる気がしねえぜ。悔い改める最低限だ。

 

【オーディンのジジイの見立ては悪魔なんかにしたからには当たり確定とすべきだからリアスは殺されても文句言えねえ展開があった】

 

 凡庸呼ばわりされた際に母が強いから少ない方でも女で良かったななんて罵倒内容もあったらしいのが皮肉だぜ。とにかく避けられない現実への勝利を願ってやる為に次の酒を頼んだ。

 

 

 

 

 ――――――――。

 

 

 

 

 

 試合から二日、漸く身体が動くようになってくれた時にストラーダ倪下とチームのリーダーが会いに来たわ、リーダーも割とまともな方だから良かった。戦争が終わったならではな悲哀に関しては。

 

「それは、経験も関係も無い者に試合上であろうとぶつけてはならないものです。学生生活で私的な不満を、適当な相手を見つけて当たり散らす者と変わりません。ソレで取り返しの付かない過失をしてこの場にいる私だからこそ言わせて頂きます」

 

 バッサリ斬らせてもらった。私にも刺さる事でね、私は学校が好きだから例えに使った・・・・だから、それを気付かせてくれたシオンにアーシアを傷付けた私を許せない、リーダーは詮索せずに私に頭を下げて退室した。

 

 そして、ストラーダ倪下がアーシアに渡してくれたのは手紙。

 

 聖女としてのアーシアに救われた人々はディオドラに騙された事に対する苦言からアーシアの性格を考慮しない教会側への苦情すら含めた内容を含めて感謝と励ましの手紙を今も送っていると聞かされてアーシアは涙を流していた。

 

 

 

 

 そして、私には来るべき時が来た。

 

 

 

 

「さて、この場にはソレっぽいメンバーばかりが集まりましたわ。盗聴は心配ありません、このルフェイが確認しました。お偉いさんのリアスさんへの対応が揺れている内がチャンスだし知っておいた方が良い。今までの事で気付かせてもらいました。リアスさん、貴女。シオンさんの意識を宿してますね。時折別人格になってるのは明らかです」

 

 見抜かれている。やはり甘くは無いわ。

 

「さあ、リアスさん!最早、問答無用です。何故そうなっているか以前に貴女にはしっかり言うべき事がありますよ、エルメさんも目の当たりにしてるくらいだから事態は甘くない。姉ヶ崎詩音にした事を全て言いなさい!」

 

 何故それを求めるか、ルフェイさんもシオンには関心持って、おっぱいドラゴンの赤龍帝が冥界に謀殺されたのも知っている。この場には事実に迫っている者ばかりだからこそ!

 

「・・・・殺したのよ」

 

 全員が青ざめた。けど、最低でも薄々気付いてるのばかりね。

 

「助けてもらった時から後に集めてもらった資料で、私はシオンを気に入った。ハッキリ言って一目惚れよ」

 

 そして、シオンに会えた経緯が身内が絡んでいたり暴走させるトラップが仕組まれてたにしても結果は最終的に同じだったわ、朱乃達をアーシアに治療してもらうレベルに傷付けてしまった。

 

 そうよね。それを認めなかったのが過ち。自分がやりたかったからとするのをギリギリで認められなかった。

 

 止めに来てくれたシオンに取り押さえられた解きに元に戻してもらえれば良かっだけになった時、私は意識は残ってて嫌だったのも話したわ。

 

【単に迷惑掛けただけで終わるのが嫌という最悪の我が儘】

 

 自分が手に入れたいからと思った時に私は使った。独学で学んだ中にあった術でドライグがシオンに施した記憶の封印を一時的に解いてしまった。

 

「封印、それは前世のシオン先輩が僕のように産まれた瞬間に、母親を殺してしまった事ですか?」

 

 ギャスパーが口を挟んだ。どうやら聞いた内容にないからね、ギャスパーも身の上を語ったのは、ギャスパーなりにシオンに接触したかったから・・・・わかってる。同じ思いをしたからな視点が必要よ、シオンはそれが一因で駒王町に逃げて来た。一息ついた私は話を戻したわ。

 

「その拍子に見てしまったのよ!シオンを自分のものに出来る手段を」

 

 だから、あの時に使ったわ。対象の心臓を触媒にして、自分に絶対に逆らえなくする術を。一時的に封印を解いたせいで無防備になっていたから。

 

「成る程、貴女がシオン君を殺せた手段は疑問でしたが、謎は解けましたわ。輸魂法で死ぬまでに吸われ過ぎたと考えたりもしました」

 

 朱乃の意見は周りが推測してた内、輸魂法では聞くところの深い口付けの甘美さと間違えたりもしたのが一因でもあった。

 

 そして。私は無防備になっているシオンの心臓をこの手で、胸を貫きつつ奪い取った。堕ちるところまで堕ちた中でシオンは何とかする為に輸魂法で正気に戻しつつ、無茶な力で崩壊し始めた身体も直してくれたけど、何とか悪魔の駒で転生させるのが精一杯。気付いたらシオンは私が例えば具体的に、お尻叩きされていた時に【止めて】【許して】等と言うとその通りにしてしまう存在になっていた。

 

 しかも、魂を吸いすぎた結果、私に作り替えられる前の人格が私の中で魔力のエネルギー現となりつつ残っている。それを解決する為の手段で一つだけ元からあった事として判明しているのは。

 

【シオンが自分の意思で私を殺す事】

 

 前世のシオンが倒した邪神にして、この術の使い手が今も嘲笑っているようだとして話を終えた。

 

「私もおっぱいドラゴンの謎を解きたかったから色々調べました。今代でそれは下手すれば冥界だけに留まる不祥事じゃないです」

 

 青くなっていたり、軽蔑してくれてたり、まさかそこまでやっていたのかとして言葉を無くしていた皆の中で漸く口を開いたルフェイさんによると、おっぱいドラゴンも冥界の・・・・私の醜態よりはマシな陰謀に巻き込まれた。ルフェイさんが言うには望まぬ婚約から救い出す尤もな流れ。

 

「実はですね。当時のビナー様はおっぱいドラゴンに好意的だけど、当人のハーレムとやらに入るか否かは微妙だった。生き別れの身内優先だったらしいと聞きました」

 

 つまり、生き別れな弟や身内が例えばサーゼクス・ルシファーのような手のかかる子ほど可愛い。もしくは理知的だったり、それこそシオンのようなのになって欲しい低度の願いを持っていた段階とルフェイさんが述べた。生きていたし私も戦ったユーグリッドの醜態でソレは捨てたとするべきね。

 

 ビナー義姉様は、只でさえ夢想家とか盲信的な思想で辟易するレスザン家が細やかな望みを台無しにする一線を超え、各界や勢力にビナー義姉様の前でルキフグルス家の話題はタブーとする暗黙の掟を作らせる迄の事をした。詳細はサーゼクスですら手に負えるか怪しいと。

 

 遠回しにオーフィスもおっぱいドラゴンの友達として縁があったと聞いてわかった。

 

【つまり、私の今は赤龍帝絡みな古の縁で周りが及び腰になっているから】

 

 そして、言われるべき事がルフェイさんの口からぶつけられたわ。

 

「悪魔ですねリアス様は、自分の我欲。自分が望むのを持ってる対象への妬みが交じりにやったんでしょ。近年にはそこまでして自分の眷属を増やす悪魔は多い、リアス様こそ人間がイメージする『真の悪魔』ですねえ?」

 

 これで良い。これが良いのよ・・・・幸い、この場では私以外は何とか立ち回れるわ。後は私がすべき事をとしたのを見計らったようにセラフォルー様からの伝達が来た。

 

【リアス・グレモリーに告げる。人間界で大変な事が起きた。先日のチームを率いて指定場に向かい、先に任務に当たっているシーグヴァイラ・アガレスと合流し、事情を聞いて解決に当たれ】

 

 事態が都合良いとは言えない、佑斗とギャスパーから聞いている。居合わせた側は全員が悟っているわ、ストラーダ倪下はセラフォルー様より本気じゃなかったから自信には出来ないのよ。

 

 実は朱乃は冥界にいるとしたら避けるべきと主張してた存在も人間界にいるし、今はある意味で一番危険かもしれない。シーグヴァイラと合流する辺りで今度は本物と向き合う事になるハズとして、今の時点で一番主導権あるルフェイさんがストレートに言った。

 

「他も心配ですけど、覚悟しなきゃ駄目でしょうね。次はいよいよ本物と向き合う事になるんですから・・・・あの【イングヴィルド・レヴィアタン】と」

 

 今の時点だと、多分向き合うとシオン絡みでは容赦の無さを考慮すると一番強い相手の名に全員が身を震わせた。




 総合的に一番リアスが向き合うとオーディンが言うような両親よりはマシなようで命の保証が無い相手を逡巡させる引きは回。

 内容の通り、各勢力が大ママ王様に気付いてないのは旦那様が実はスカウトし損なった対象と判明して目が逸れたのとシオンがリアスを見捨てない理由でもあったな回でもあった。
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