前略 グレィフィア姉様?
私、ビナー・レスザンは決して真似をしてはいけないものをそれなりに見て来たつもりなのですが?
「アーシア・・・・探したよ、僕を助けてくれた愛しい人・・・・冥界で僕は冤罪に掛けられてね?でも、君を・・・・」
無い無い無い無い・・・・幾ら何でもこれは無い。
『ディオドラ・アスタロト』
日曜日、グレモリー眷属の拠点の一つと言うべきオカルト研究部部室にはギャスパー君を加えた五名が朝早くから集まり、軽い朝食を取っていた後に訪れた珍客。
要するに、冥界の表向きは紳士なつもりなバカボンの一人でアーシアさんを陥れたのみならず他にやらかした事までバレてお縄になるところを逃げ出したのに、それを冤罪だとは・・・・何をしたかは説明が面倒臭いが人間が悪い意味で想像する悪魔そのものな諸行・・・・詳しくは原作を読んでくれれば良いで済ませたいが・・・・いや、失礼。
アーシアさんも戸惑ってしまっていますね。
シオン君に出逢った後、直ぐにシトリー眷属から『真相』を聞かされている。アーシアさんは自分が陥れられた事には絶望していましたが、グレモリーとシトリー眷属の皆様が即座に立ち直らせてくれたのを正に知らぬが花とは言え?余りのバカっぷりに呆れてしまいましたが、実はこれは私のと言うより私の引き取られた家のせいと確信してます・・・・。
「ビナー・レスザン様、貴女ならばわかってくれますね?レスザン家の跡取りとして」
そう、レスザン家は旧魔王派に置いて慈愛のグレモリー真っ青な博愛主義と言うか何と言うべきかな思想を尊ぶ家で周りからもそう認識されていました。
ですが、正直言って?某光の巨人風の名言で言うと、優しさを失わないでくれ云々でその優しさが例え何百回裏切られようともを目指した末の悪い例ですね。この悪魔が私を宛にするのが良い証拠です。
どのような事があったかと言いますと?
この男みたいなのに。
頼られて!
騙されて!
嗚呼・・・・アーシアさんを『アホ』呼ばわりしつつも、それなりに向き合って余計なフラグへし折ったシオン君の事を聞いて、どれだけ羨ましく思った事か・・・・私には、弟がいるらしいですが、生きていたらそんな風になってて欲しい私からしたら良いものを見せてくれたあの子にご褒美を何か上げたい心境なのです。とにもかくにも?アーシアさんに特に思い入れがあるリアス様が臨戦態勢に入るのを制して私は一芝居打った。
「ディオドラ様?私は貴方の冤罪について等は関わるつもりはありません、アーシアさんにしても今の関心はリアス様とシオン様にしかないようですし」
「そ、そんな・・・・赤龍帝なら兎も角?グレモリーの半端な家出娘等にっ」
地が出てきましたね、多少は赤龍帝であるシオン君の事を把握していたのは関心、それは居合わせたら場合は楽に殺して貰えるのを祈るしかなかったでしょうしねえ?だから留守中を狙って来ましたね?
リアス様に関しては半端な家出娘とは的を少しは射てます。リアス様は家出娘とは言っても管轄予定地にしてもらえていた場に逃げ出した程度・・・・打算的等と言われ放題で然るべきです。最も、本格的にしようにもそう甘くは無いのは知っているからでしょうね、無理に冥界の目が及ばない場に行ったところで他の勢力に捕まって利用されては目も当てられない。まあ、ベストよりもベターを選らんだにしましょう。
兎に角、諸事情込みにした理由でお帰り願おうかと近づいた時・・・・。
「っ!?」
状況を理解した私は、ディオドラの首を手刀で切断、首が地面に落ちる前に首を掴み取り、窓を開けて上空に思い切り放り投げた。間も無く遥か上空で?
ボンっ!
掴んでから放り投げる間に咄嗟に幻術を掛けたお陰で派手な花火のように爆発した。幻術で誤魔化しても、あれは正に『きたねぇ花火』
「部室を汚して申し訳ありません・・・・身体の方も処理しておきましょう」
淡々と語る私にリアス様達は唖然としていたので、状況を説明した。何者かは知らないがディオドラの歯辺りに魔力の爆弾を仕込んでいた事、間も無く爆発なのでこうした事と周りを考慮して花火のように見えるよう幻術を掛けた事。気付いたのはシオン君みたいな勘ではなく似たような事が過去にあった事のお陰。
リアス様達からしたら鮮やか過ぎると映る手腕だったようでハッキリと思い知らされた顔になってますね?私は大戦を経験した魔王級の実力者である事を・・・・そして、そんなのが派遣される程の窮状になりつつあるのだと、相手が相手だったとは言え・・・・リアス様と朱乃さんは凄絶な光景に震えるアーシアさんとギャスパー君を自分達も震えているのを隠しつつ落ち着かせるのが精一杯。まあ、若い内はこんなものでしょう。
出オチか否かなディオドラと、今回は戦闘にすらならない電光石火の早業。
アーシアに直接ディオドラの本性見せるのとどちらがマシだろ?な結果。
然り気無くビナーさんの生い立ち一部公開、割とやさぐれてます。