ーー時は、かの戦国時代に遡る
戦乱の時代、人も異形も血で血を洗う。
平穏など、どこにも存在しなかった時代ーー
『貴方のやろうとしている事は無謀よ。下手をすれば、貴方の子孫にまで、お父様に祟られるわ』
「ーーー人も魔も入り乱れ争う、この戦国の世に終わりを告げられるなら、本望だ。我が身は、既に修羅へと堕ちたーー」
とある剣士が、覚悟を持って、神に奉る。
『ーー貴方の覚悟は揺るぎはしないのね。まぁ、良いわ。分けてあげる。我が父の力、呪いをーー』
神は、剣士に授ける。自身の父の力、呪いたる蛇の亡骸をーーー
「ーー感謝を、伊吹山の大権現ーー伊吹大明神の娘、伊吹童子よーー」
『ええ。
そして、剣士は、その亡骸を喰らい尽くした。
剣士はーー鬼神と成りて、悪鬼撲滅を掲げ、戦乱に、その身を投じたのだった。
そこから数百年の月日が流れーー
「ーー碌なことしねえな、ウチの先祖」
「兄様。この文献が真実なら、私達の先祖が妖怪に呪いを掛けられたのではなくーー」
「自分から喜んで呪われにいったが正解だ。巫山戯んな・・・俺は、ともかく巴柄まで、影響が出るのかよ」
そう言って、先祖が残した文献を床に叩きつける青年。その様子を不安そうに見つめる少女
彼らこそ、狂龍童子ーー巡狂死郎の子孫。
青年の名は巡
先祖が残した呪いーー通称【
「・・・先代当主であるクソジジイは、この事を隠して、俺達の身体を弄くり回していやがった」
先代当主、巡狂座はヤイバと巴柄の祖父に当たる。巡家再興の為に自身の子や孫に禁術クラスの呪術や道具などを用いて人体実験をしてきた外道ともいえる存在だった。
だが、既にもういない。何故なら・・・
「真実を知る前に、ご先祖さまと同じ鬼神に覚醒し、ブチ切れた兄様にバラバラに斬り刻まれましたからね。そういう意味でも兄様は、立派な現当主ですよーー32代目巡狂死郎様」
そう言って、自身の兄に、シド目を向けて呆れる巴柄。その視線に、恥ずかしそうに反応するヤイバであった。
これは、【
次回は設定集を入れてから、本編に入りたいと思います。なお、巴柄の兄である関係上、原作の初期からの流れではなく、ある程度話が進んだ状態から入ります。
具体的に三大勢力の会談から入る予定です。
次回もお楽しみに!