潜入諜報員として地球に降下してケロロ救出を図るが…
『ケロロ小隊はペコポンに潜入させたまま艦隊は一時的に引き揚げる』
その決定に異を唱えるも聞き入れられず、懲罰上等!と喧嘩腰で吐き捨てて飛び出してきた。
70億を超えるペコポン人の中に取り残されたケロロ小隊を探して飛び回る日々にも慣れた今日この頃。
とある学校に探してた物を見つけた。
【市立東中学校】
マップが指す場所はペコポンの学校で、その屋上にケロロ小隊の☆マークがデカデカと描かれている。
「なんで学校に?…あぁなるほどそういう事か。さすがケロロだ」
学校とは教育機関。
ペコポンの教育機関を占領して生徒を捕虜、もしくは洗脳して侵略の戦列に加える算段だろう。
中学校というのを詳しくは知らないがまだ幼いペコポン人が集まる場所というのは分かる。
洗脳もしやすいだろうし洗脳されて敵になったとしても親にとっては愛しいわが子。あわよくばペコポン軍と民間人の間に亀裂が生じるかもしれない。
付け入る隙はいくらでも…って訳だ。
取り残されたのは分かってるだろうによくやる。
「待ってろケロロ、今行くからな!」
自立ジェットグライダーを調節しながら学校の屋上に降下する。
俺は1人でもいい、単独で任務を遂行出来るように訓練を受けた兵士だから。
だけどケロロ達は違う。
先行して本隊の侵攻を助ける役目の特殊工作部隊であってペコポンに
侵攻が延期になったんだから入れ替えるのが正しい判断だろうに司令部め。
軽い衝撃を受けながらグライダーが止まった。
ペコポン人は昼型で夜行性の奴は少ないというのは事前情報で把握済み、偽装も光学迷彩もいらないだろう。
「ケロロ〜ケロロどこだ〜?私だ!ドゥルルだ」
「……」
「ケロロ〜?…かしいなココに居るのは間違いないはずなんだが」
「〜〜〜〜ッ!!」
なにかおかしい、シンとした建物からケロロ達の気配を感じられない。
ハッ!もしや既に制圧されて─
「───ッつっかまえたァ!!!」
「ぅぬおぉぉぉぉぉぉっ!!??」
飛び掴まれた勢いそのままゴロゴロと転がってグライダーに当たって止まった。
いきなりすぎて誰に飛びつかれたのかも分からなかった。
ケロロじゃないのは確かだ。
「な…!なんだお前!!」
「いったぁ〜」
ちょっとクラクラする視界に映ったのはペコポン人。
腰辺りをガッチリとホールドされてビクともしない、なんなんだこの力!?
頭をぶつけたのか痛そうだが向けられた目はそれはもうキラッキラしていた。
「ねぇ!あんた宇宙人?宇宙人でしょ!!」
「は?あぁ〜〜…いや?」
「嘘!このマークに降りてきたの見てたもん。それにその体…瑠璃色の体とか絶対宇宙人じゃん!」
「……ちゃうねん」
無理やんこんなん。
どう言い訳しても言い負かすなんて不可能じゃん。
ペコポン人の中でも少数派の夜行性に捕まるなんて予想出来るかよ…てかこの状況どうしよ。
ケロンボールはグライダーの中だしこの子離してくれなさそうだし。
「なぁ君、ここで見逃してくれたら何か代わりのものをあげてもいいんだが…どうかな?」
「いらないわ!見逃す気も無いから!」
「さいですか…」
一考すらされずに抱き抱えられた。
これはもう詰みですわ、捕虜コースからの解剖ENDまで見えた。
ペコポン人は解剖が好き。はっきりわかんだね。
「見逃す気が無いのは分かったよ。もう抵抗しないから離してくれないか?」
「ダメよ!あんたは今日からウチで過ごすんだから家まではこのままよ」
「なるほどねぇ…」
誰か…助けて