「アルダン先輩、何見てるんですか~?」
「あら、エメラルドさん。旅行雑誌…?というのでしょうか。」
「いいですね~!お出かけですか~?」
「いえ…。昔からこういうのはながめているだけで…。」
「あー…。アルダン先輩のおうち、こういうのに厳しそうですもんね~。」
「ええ。それもありますが…昔の私は体が弱かったので…。」
「あ、そうだアルダン先輩、今度の夏休み、一緒に行きませんか?」
「うふふ。楽しそうです。ですが…ヤエノさんやチヨノオーさんは合宿がありますから…。」
「2人で行きましょうよ~。デートです、でーと!」
「デート…いい響きですね。二人にはお土産を買っておきましょうか。」
「はい!」
「アルダンせんぱ~い!おはようございます~!」
「おはようございます。エメラルドさん。忘れ物はありませんか?」
「スマホも持ったし~…。お財布もある…大丈夫です!」
「では行きましょうか。」
「はーい!」
「人が多いですね…。はぐれないよう手をつなぎましょうか。」
「アルダンさんのおててすきです~。」
「私もエメラルドさんのことがすきですよ?」
「えへへ…。切符とか全部アルダン先輩にお任せしちゃって…。ありがとうございます」
「いえ。朝が早くなってしまって…、申し訳ないです。」
「気にしないでください!たくさん遊べると嬉しいですから!」
「ふふ。それならよかったです。」
「アルダンさん…どっちに行けばいいかわかりますかぁ…?」
「えーっと…地図を見てみましょうか。」
「私たちはいまここで…あれ~…?」
「あ、あそこの通路じゃないですか?」
「わぁ!アルダン先輩すごいです~!」
私たちは新宿駅から特急に乗り込みます。
「エメラルドさん、朝ごはんを作ってきたので一緒に食べましょうか」
「わぁ…!ありがとうございます!」
「はい、紅茶も用意してきましたから…。」
「わぁ…!おいしそうなサンドウィッチ!」
「こっちがたまごで、右にハムが、左はジャムです。」
「いただきまーす!」
「ふふふ、おいしそうに食べてくれますね。」
「アルダン先輩のサンドウィッチ大好きです~!」
「おいしそうに食べてもらえて幸せです。」
「あ、!アルダン先輩!海ですよ海!」
「わぁ…!きれいですね…!」
「はい!海でも遊びたいです!」
「ええ、海も行きましょうか。」「
その後、私たちはバスに乗り換えます。
「アルダン先輩、ここからどこに行くんですか?」
「有名な水族館です。シャチが有名だそうで…。」
「シーワールドですか!ほんとにデートみたいです~!」
「ふふ、楽しみましょうね?」
「はい!」
シーワールドに入園すると、さっそく展示が始まります。
わ~!クラゲがかわいい~!隣のアルダンさんもうっとりしています。
「えへへ…クラゲってかわいいですね…!」
「ええ、癒されました。」
「あ!そろそろシャチショーに行きませんか?前のほうで見てみたいです!」
「ええ、行きましょうか。」
「わぁ…!見てくださいアルダン先輩、シャチおっきいです!」
ウマ娘用の合羽を受け取った私たちは5列目くらいのシャチが良く見える位置に座ります。
「初めて見ます!わくわくです!」
「ふふふ。エメラルドさんは子供みたいにはしゃぎますね。」
「私はまだ子供ですもん!」
「ほら、そろそろ始まりますよ。」
「えへへ~。結構濡れちゃいましたね…。」
「ふふ、風邪ひいちゃいますからタオルで拭きましょうか。」
「はい1」
「はい、拭けましたよ。そろそろお昼ご飯にしましょうか。」
「おひるごはん!いいですね~!」
「ええ、では行きましょうか。」
「わぁ…!おいしそうな料理がたくさん!」
「どれにするか迷ってしまいますね~。」
「アルダン先輩、私がこっちを頼むので半分こしませんか?」
「どちらもおいしそうですね。ではそうしましょうか。」
「あーんしてください!あーん!」
「今日のエメラルドさんは甘えん坊ですね~。はくぃ、あーん。」
「あーん…おいしいです!」
「うふふ、おいしそうに食べますね…。」
「アルダン先輩も…あーん。」
「うふふ。ありがとうございます。」
「アルダン先輩、みてください!アジが泳いでますよ~!」
「エメラルドさんよだれが垂れてますよ…」
「あっ…。」
「ここ…ちょっと暗くて怖いです…」
「では手をつないでいきましょうか。そこ、段差がありますよ。」
「アルダン先輩、ありがとうございます~。」
「えへへ~。楽しかったです!」
「ええ。エメラルドさん、ありがとうございました。」
「そうだ!あっちのほうに砂浜があるみたいんなんです!いっしょに行きませんか?」
「ええ、行きましょうか。」
「実は…水着持ってきちゃったんです。泳ぎたくて~。」
「奇遇ですね、実は私も…。」
「アルダン先輩もなんですか~?」
「ええ、せっかくなので泳ぎましょうか。」
「はい!」
「えへへ…そろそろ時間ですかね…。」
「ええ。楽しかったです。ではシャワーを浴びて着替えましょうか。」
「はーい!」
帰りの特急電車の中、アルダン先輩と私は
「アルダン先輩、今日は楽しかったです!ありがとうございました!」
「いえ、エメラルドさんにお誘いいただいたからですから。ありがとうございましや。」
「そんなちゃんと感謝されると照れちゃいます…。」
「うふふ、少しお話を聞いていただけますか?」
「はい。」
「私…この前のけがが治りきっていなくて…。いまでもトレーニングをすることが許されていなくて…。」少し、焦ってたんです。」
「ですよね…。ヤエノ先輩もチヨノオー先輩はデビューに向かってますし…。」
「ええ…。でも、今日エメラルドさんと一緒にお出かけできて、なんだかその焦りから解放されたというか…。焦りがなくなりました。本当にありがとうございました、」
「いえ、一歩ずつでいいんですよ。」
「うふふ。エメラルドさんにお世話になりっぱなしです。」
「いえ…!私のほうこそですよ!」
「エメラルドさん…。」
「…?はい。」
アルダン先輩の紫の透き通った瞳がまっすぐとこちらに向けられます
「私……いえ、」
「…?」
「これからも、よろしくお願いしますね?」
「はい!もちろんです!」